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第五章 氷狼神眼流編
EP131 不調
しおりを挟む「花はアイドルになるんだ。数日間だけ。」
「バカぁっ!何で言っちゃうのよ!」
シンの口から語られる、あまりにも唐突な告知。花はどうやら、それを知られたくなかったらしい。
花がアイドルになる。それを聞いた清也は、穏やかな気分で居られない。
町の産業を復興する、その大義の為に必要不可欠な事らしい。それでも何故か、釈然としない気分になる。
(大勢の前で踊るの?・・・お金をもらう為に?僕の彼女が?)
テレビでアイドルを見ても、何の感慨も起きない。それはただの仕事だ。
裏でどんな性格なのか、本当に恋人がいないのか、ファンをどう思っているのか、そんな事に関心など向かない。
しかし、いざ自分の恋人がアイドルになると言われると、異常なまでの独占欲に、思考を支配されそうになる。
(ま、まぁ・・・目的があるなら仕方ないか・・・本当は嫌だけど・・・。
だったら、恥をかかせるわけには行かない!せめて、花が笑われるのだけは、絶対に避けないと!)
無理矢理に心の整理をつける。決して、納得したわけでは無い。ただ、彼女の決断にケチを付けるほど、彼は子供じゃ無い。
問題は、彼女自身はダンスが上手ではないという事にある。清也としても、彼女が嘲笑の的になるのは許せない。
それに何よりも、修行のアドバイスをくれた花に、何かしらの恩返しをしたいのだ。
しかし清也は、アイドルという物をよく知らない。アニメやゲームには幅広く手を伸ばしている彼だが、アイドルだけはよく分からない。
ただ”ダンス”と言う概念に関しては、一定の知識がある。
「ダンスであれば、アイドル向きじゃなくてもいいかな?」
「うん、多分何かきっかけがあれば、踊れるようになると思う。」
仮にも、彼は巨大企業・吹雪カンパニーの跡取りである。
幼少より様々な舞踏会やパーティに招待され、参加して来た。その過程で彼は、実の父より直々にダンスを習っていた。
尤も、清也にダンスを教えた事には、悠王なりに思い入れがあったからでもあるが、兎にも角にも彼はある程度踊れるようにはなっていた。
現在地である酒場、その音楽設備を確認した清也は、花の手を取り跪いた。
その姿はまるで、姫に従属の誓いを立てる騎士のようだ。普段の彼からは感じ難い、気品にあふれた姿勢である。
「花、僕と・・・社交ダンスを踊ってもらえませんか?」
~~~~~~~~~~~~~
花としては、このような魅力的な提案を断る理由がない。
二つ返事で了承した。周囲にある机を壁際に運搬し、花と共に踊るための音楽を準備する。
花に社交ダンスの経験は無かった。だからこそ、清也は自分の魅力をアピールする為の機会であると考え、必要以上にテンションが上がってしまう。
ムードを演出するために、普段とは違い敬語を用いて花と会話をする。
曲が始まった。二人のダンスは、一片の曇りもないままに順調に進んでいく。
花が踊りたい方向に向かって、清也が的確にエスコートし、歯が浮くような誉め言葉を舌先から連射する。
彼女は完全にのぼせ上ってしまう。しかしそれが功を奏し、彼女のダンスはキレを増していった。
当初の目的としては完璧。彼女はわずか数分のダンスの中で、圧倒的なスピードでコツを掴んで行った。
ロマンチックな雰囲気の中で、二人は幸せな時間を過ごしているーー。
わけでは無かった。
(や、やっぱり何かが変だ!僕・・・こんなに踊れない筈なのに!今確信した・・・踊ってるのは・・・・僕じゃない!
それに・・・言うつもりがない言葉が、どんどん勝手に出て来る!どうなってるんだ!?)
幻想的な現実が、現実的な幻想へと急速に転化していく。
花と踊れるのは嬉しい。清也と踊っている花も、同様に嬉しく思っている。
しかし清也はそれ以上に、自分が他人との境界線上に立っているかのような感覚に対して、底知れない不気味さを感じていた。
今思えば、先程も変だった。花を片腕で持ち上げ、肩の上に乗せる。それを楽々できるほど、清也の筋肉は発達していない。
彼女の体重は、決して重くはない。しかし仮にも身長が170㎝もある成人女性なのだ。幼児を持ち上げるのとはわけが違う。
そして何よりも、決定的に普段とは異なる現象が起き始めていたーー。
(み、未来が見える・・・!動きの軌跡が・・・肉体の描く軌道が分かる・・・!
花は2秒後、右上方向にジャンプする。1・・・2・・・!)
「えーいっ♪」
完璧に予想出来た。いや、既に見えていた。飛び跳ねた花が描いた動きの軌跡も、清也には見えていた。
(うぅっ・・・何か・・・気分が悪くなって来た・・・。)
車酔いに似た感覚だ。見えている景色と、三半規管の反応が合致していない感覚に似ている。
未来と現在が混在する視界と、発する気の無い言葉、踊れないはずのダンスに、実力以上に力強い筋力。
これが夢ならば、違和感を抱く事はない。
しかし、夢として認識するには、あまりにも現実的過ぎる世界。それが幻想と現実の境界を歪めている。
原因不明の冷や汗が滴り落ち、止まる気配が無い。僅か数分間のダンス中も、急速に体調は悪化して行く。
しかし彼は花の笑顔を見つめる事で、それを何とか持ち堪えていた。
~~~~~~~~~~~
急速な体調の悪化により、清也は踊り終わった後、その場から動けなくなってしまった。
心配した花により、今日は宿泊していく事を提案される。
(修業に・・・戻らないと・・・。師匠が・・・心配する・・・。
でも・・・無理だ・・・体が・・・動かない・・・。はは・・・最悪、破門かも・・・。)
資正からしてみれば、修業の最中に逃げ出す門下生など、破門にして当然である。他に選択肢は無いのだ。
(泊まるしか・・・無い・・・。)
もはや指の一本も動かせない。完全に脱力した清也は、腕を下に垂らした不恰好な姿勢のまま、シンによって2階に運ばれる。
向かう先は花の寝室。どうやら、半強制的に同衾させられるようだ。安心感はあるが、少し危険な香りがする。
「よ~し着いたぞ!ここが、花とお前のベッドだ!」
「い、いや・・・その言い方は・・・。」
シンはニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべている。茶化しているようだが、清也にとっては笑えない。
「まぁ、ゆっくり休めや。一日休んだところで、大した問題にはならねえよ。」
「すまない・・・助かった・・・。すぅ~・・・。」
清也は瞬時に意識を手放した。いや、眠気を耐えるのが限界だったのだ。シンに礼を言うと、まるで糸が切れた人形のように、グッタリと眠り込んだーー。
~~~~~~~~~~~
清也の意識は、暗い渦の中を流されて行く。
来た道を通るが如く、先ほどの感覚と同じものを再び体験する。
ただし、今回の旅路には少しだけ雑音があった。
見知った命を失った。どんな顔で死んだのか、それさえも分からない。
自分に価値など無い。勇者を名乗る資格は無い。そう思った時も、彼女だけは傍にいた。
彼女だけは失えない。愛しているんだ。彼女がいる限り、自分は不滅の炎になる。
「・・・ハッ!!」
清也はまた、あの不思議な光景を見た。しかし、どんな景色かは思い出せない。
代わりに清也の視界に映るのは、見知っている森の景色。
(ここは・・・禁足地の森・・・?僕は崖から落ちて・・・夢を見てたの?)
ぼんやりとした意識が、次第にハッキリとして来る。地面は雪に覆われており、森林の幹に葉は付いてない。
雪山から滑落した後、清也は誰かに助けられた。そして、何故か顔面を強打され、気を失って夢を見た。
(太陽の位置が変わってない・・・寝てた訳じゃ無いのか?)
気絶して、夢を見ていたにしては、太陽の位置が高すぎる。経過時間からしてみれば、夕焼けが見えてもおかしく無い。
(夢じゃ・・・無い・・・?まぁ、いっか!それよりも確か・・・ノート!そうだ!ノートを取るんだ!帰ったら、早速やらないと!)
不思議な夢を見て、何故か空腹が収まった清也はその足で、颯爽と下山して行ったーー。
~~~~~~~~~~
「マスター・・・。手掴みでステーキを食べるのは、お行儀が悪いですよ・・・。」
「いや、私の握力に耐えられるナイフが無くてね。」
小高い丘の上から町全体を見下ろしたまま、1人の男がステーキを食べている。素手で肉を掴み、肉汁やソースも気にせずに味を噛み締めているようだ。
その背後には、獣耳と尻尾の生えた金髪の美少女が、怪訝そうな様子で立っている。
「そのステーキ、美味しそうですね。どこから持って来たのですか?」
「あぁ、花の作ったステーキをそのまま拝借して来た。
あの小僧に体を貸してやったんだ。これくらいの役得は無いと困る。いや、それにしても美味い。」
少女と話す最中も、男は気にせずに食事を続ける。
その悠然とした振る舞いからは、下品な行為のはずなのに、何故か高貴な雰囲気が感じられる。
「そもそも、何故あのような方法を取ったのですか?
あと一ヶ月待って、瞬間移動で連れて来れば良いのでは?」
「それだと、無意味な稽古を積み重ねる期間が増える。そんな事は、剣士の端くれとして我慢出来ん。
一ヶ月間をタイムトラベルで往復させるよりも、精神だけ一ヶ月前から持って来た方が楽だと思ったんだが・・・予想以上に疲れたよ。
体は何とも無いが、心労が凄まじかった。あんな屑に肉体を操られるのは、正直言って耐え難い苦痛だった。」
清也の事を躊躇なく罵倒する様子には、清々しさも感じられる。
そして、そんな事を話しているうちに、彼の食事は終わったらしい。立ち上がり、服についた土埃を払い除ける。
「まさか、疲れで瞬間移動も出来なくなるとは・・・。
おかげで壁と肉体を共振させて、すり抜ける荒技を使う羽目になった。尤も、初めてやった割には意外と簡単だったが。」
「お疲れ様ですマスター。お風呂の準備は出来ています。それでは、一緒に帰りましょうか。」
少女は男に、ゆっくりと手を差し伸べる。男も、それに対して手を伸ばそうとする。
しかし、男の手は突然止まったーー。
「帰る前に、一つ教えといてやる。」
「何ですか?マス」
光を超える速度での抜刀。当然、音も遅れてやって来る。
ザシュッッッ!!!!!!!
その瞬間、少女の顔面が、いや胴体も含めた全身が、縦向きに一刀両断された。あまりの速度と切れ味に、出血の反応さえ追い付いていない。
ブッシャァァッッッッ!!!!!
遂に、出血が追い付いた。そして次に、断面が縦向きにずれ動き始めるーー。
それを確認した男は、静かに口を開いた。
<うちの娘は食肉恐怖症なんだ。化けるなら、それぐらい調べたらどうだ。>
静かに、しかし殺気の籠った声が、肺の底から湧き上がって来る。
それは、現世の人間が発声できる物ではない。ありとあらゆる修羅場を潜った、真の武神のみが発する事を許される、神の声だ。
<アぁ~ぁ。ツマんネェな。まタ"気付いた"のかァ。>
パックリと裂けた少女の口から、恐ろしい声が聞こえて来る。威厳とはまた違う、不気味さを伴った声だ。
<素人がかけた催眠に掛かるほど、花はヤワじゃ無いんだ。すぐに気付いたさ、お前がやったんだと。>
<脳内お花畑の牝牛には、発狂死ガお似合イだろゥ?>
先ほどよりは、幾分か聞きやすい声。恐らく口元が再生し始めたのだろう。
<彼女を侮辱する事は、この私が許さんぞ。>
<アイツは、乳だけがデカい阿呆だ。お前は図星を刺されてキレるのかぁ?>
<貴様には永遠に分かるまい。彼女の魅力と聡明さは、他の誰にも理解出来ない。>
<そうかぁ?どう見ても、ただの女だぞぉ?>
<欠陥品の貴様とは、比べるのもおこがましい。>
ボルテージが段々上がって行く。そんな2人を取り囲むように、血よりもドス黒い稲妻が四方八方に展開され、周囲の木々を次々と叩き折っていく。
<<<宇宙に上がるぞ。世界じゃ狭すぎる。>>>
<<<舞台が狭い方が、死闘は燃えるんだがなぁ?>>>
男は無言で相手の手を掴むと、強引に天空へと放り投げた。そして虹色の刀を抜刀すると、足先から放つ推進力だけで、青空に羽ばたいた。
神速で飛翔する彼は、一瞬で成層圏の大気を突き破り、宇宙へと舞い降りた。その体から、溢れんばかりの殺意をたぎらせている。
<<<さぁ、踊ろうか。>>>
頂上決戦開幕の合図が、男の口より放たれる。
殺意と憎悪をぶつけ合う破滅のダンスが、遥かな上空で始まった。
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