転生お姫様の困ったお家事情

meimei

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全色コンプリート

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「全色竜人の夫を持つなら竜王国に行かなきゃよね~転移で探してこようかな~」

「………本気なんだな…」

「本気なのですね……」

「ん?本気じゃないと言わないわよ」

「そうか……」

「…………」

「ねぇ、ソレナル達の兄弟で番がいない兄弟いないの??他の色で」

「いるなぁ、兄上達と下の弟が」

「白と黄色と水色ですね」

「うわぁ~三色!!!夫にスカウトしに行ってくるわ!!!他の色は騎士団とかあるよね!!そこで探す~うふふ」
めちゃくちゃ張り切っている。

「…………まぁ待て…一人で行くなよ…俺とリサナルも行く…シカナイヨナ」

「ですね……行きますよ…」

一応ミリアが来るかも知れないから
書き置きを残してと。

カハランにはミリアと一緒に留守番してもらうことにした。

「さ、行くわよ~」

「「あいよ~」」
やる気のない返事である…。

パッ

着いた所は竜王城内

「うお、城か!!!」

「城ですね~」

「屋根が赤で可愛らしいお城ね~、さっソレナル達の兄弟を探そう~」

「まぁ…まて…今竜笛で呼んでやるから…」

「竜笛!?」
ソレナルは首から下げている笛みたいな物を吹くと…向こうからイケメン集団がぞろぞろと……!?
うわっ…すこぶるイケメン!!!!!

白銀の髪の毛の人、水色の髪の毛の人、黄色の髪の毛の人…
みんな長身で、ソレナルとリサナルにどことなく似ていて中性的な顔立ちなのに、体はきゅっと引き締まって見える。

「わぁ……素敵……」

「気に入ったようだな」クスクス

「私達と似てますものね」クスクス

「「ソレナル、リサナル」」
「ソレナル兄上、リサナル」

「よっ、久しぶり」

「お久しぶりです、兄上方」

「久しぶりだな、婿に行ったと聞いたがどうしたんだ?」

「リサナルも婿に行ったのだろ?」

「ええひとめぼれしまして」

「そちらの姫君ですか?」
水色の人が聞く

「ああ、そうだ」

「そうですね」

「で、どうしたんだ??」
みんな物珍しそうにララを見ている。少し顔を赤くさせて…

「うちらの奥様がな、竜人の夫を全色コンプリートしたいというのでな…探しに来たんだ…」

「ええ…それで…その…番がいないのは兄上達なので…どうかなと…」

「「「!!!!!」」」
そら…びっくりするよな…とソレナルとリサナルは心で思った…。

「俺達もいいのか!!!こんな美しい姫君と番っても!!!」
白銀の王子

「是非!!!お願いいたします!」
水色の王子

「嬉しいなぁ~宜しく!!」
黄色の王子

「うふふ、ありがとう、お願いいたしますわ」ニコッ

「ぬおおお、可愛い……」

「生きてて良かったです…」

「幸運てあるんだね~」


「まぁ…こうなるだろうとは想定内だ…」

「そうですね…兄上…」

「名前は全色集合してからとして、他の色の方を見たいわ」

「ですよね…」

「だよな…ちょっと騎士団見てくるわ…」

「「「俺達も行く!!」」」

ぞろぞろと騎士団の訓練場に入る。

んー、色んな髪の毛の色の人がいる~!本当ね、赤はソレナルだけなのね。

「とりあえず後は、緑か」

「え!!!ピンクもいるわよ!!ほら人!!」

「ん?ピンク??ほんとだな……珍しい色だ」

後はキョロキョロと見渡す

「金と銀はいないのね?」

「ああ…その色はかなりレアだな…
この何千年も生まれていない」

「へぇ~」

「神の力が濃いとそういう色で生まれてくると言われている」

「竜人の祖先って神様なの?」

「そう言われているな…」

「なるほど、ちょっと顔とか見てきていい?」

「ああ…いいぞ…」

訓練場の隅に…王子達が美しい姫君と
見ているから…騎士たちは気になっている。

「殿下方どうされました?」

「あー、騎士団長…俺達の奥様が、竜人の夫を全色コンプリートしたいらしくてな」

「左様ですか、ちなみに後は何色なのですか?」

「緑だ」

「緑ですか、私はどうですか?」

「騎士団長、番いないんだっけか?」

「はい!!居ません!!年は21で!一応公爵家です!!」

「綺麗な緑の髪ね、瞳も素敵なラピスのような瞳」
この人も素敵ね~、騎士団長がとても似合う体格で。

「夫になりたいの?」

「はい!!是非!!私を夫にお願いいたします!!」

真剣な眼差し、うんいいわね、
オーラも金色だし、魂の色も綺麗な色。

「ええ、宜しくお願い致しますわ」
ニコッ

「ぬおおおお、殿下!!!ありがとうございます!!!」

「ははっ、良かったな」苦笑

「ねぇ、あそこのピンクの髪の人…」

「ああ、さっきも言っていたな、なぁ、あのピンクの髪はピンクの竜なのか?」

「ええ、そうです。突然変異でピンクで生まれたようですよ。呼びますか?」

「ああ」

「おーい、ローゼル!!!」

「はい」
バタバタとピンクの人が来た。
わぁぁ、可愛いらしい…顔…

身長もそこまで高くなく、顔も小顔でどちらかというと女性的な顔立ち。
髪の毛はさくら色のようなピンクに
瞳はマゼランピンク

ひと目で気に入った。

「ねぇ、貴方番はいる?」

「いいえ、おりません…出会いもないので…それに…私は…好まれる容姿ではありませんので…」

ピンクの人の顔に手を添えるとかあぁぁと顔を赤くさせる。

「ねぇ、私の番にならない?」ニコッ

「え!?番はですか!?いいのですか??私のような…容姿で…」

「え?私は貴方の容姿好きよ?この綺麗な薄いピンクの髪の毛にマゼランピンクの瞳、とても愛らしいでしょ?」

「初めて言われました……」
少し涙ぐんでいる。

「ふふ、騎士団長も夫になるのよ、あとは殿下達ね、どう?貴方も夫になる?」ニコッ

「はい!!!宜しくお願いいたします!!!」

わぁ~い可愛いピンク竜ゲット!!

「おい…ララ顔がにやけている…」

「あら…えへへ」

このピンクちゃんを…鳴かせたいわね~うふふ。

「………お前少しミリアに似てきたな……こわっ…」

「え、どこが??可愛い子限定だもの私は」

「そ、そうか…」

「ねぇ、ピンクの子名前は?」

「はい!ローゼルと申します!」

「竜化できる?」

「ええ、今見せましょうか?」

「うん」

光と共にわりと小型なピンク色の竜が現れた。

え!?お尻のちょっと上辺りに白いハートの模様が…
羽もピンク色!!

いやぁぁん可愛い!!!

「めちゃくちゃ可愛い!!!!」
キャッキャとローゼルに抱きつく。

「背中に白いハートがあるんだな…」

「なかなかレアだな…」

「姫君…お恥ずかしいです……」

「ええー、すごく可愛いぃ…魔法で手乗りサイズくらいになれるなら肩にのせて出掛けたい!!」

「なれますけど……なりましょうか?」

「え!!!なれるの!!」

「はい…」

ぽんと小さな竜になった。
パタパタとララの肩にのる。

「これで宜しいですか?」

「うん!!!」

ララはご機嫌である…


「あーーこれはお気に入りだな…」

「ですね…しばらくローゼルの独壇場ですね…」

竜達の夫は盛大なため息をついた。

まだ、自己紹介もしていないんだが!!!と兄弟王子と騎士団長は
もやもやしているのだった…

早くララの瞳に自分を映したいし、
番契約をしたい……。

とローゼルを肩にのせて無邪気に遊ぶ妻を見つめながら…夫達は願うのだった…苦笑




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