転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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まさかの

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翌朝用意をしてもらって、また皆様と朝食を頂いて。シオン殿下と少し砂浜をお散歩してから帰る事になった。

ザザーッ、ザザーッ

「すぐ目の前に海があるなんて素敵ですね。羨ましいです」
ティアナは、貝殻をまた拾っていた。」

「俺は海を見ていると頭がスッキリしてくるんだ。何か悩みがあったり、答えが出ない時は海にくる」
「いいですね。あ、そうだ」ティアナは飴を出す。
「シオン殿下これ差し上げます。私が作ったものですわ」
「こ、これ!!?」
あれ?殿下がなぜか驚いている?

「これ、どうしたの??」

「え、これは私が錬金釜で作ったのです。美味しいですよ」ニコッ

「そ、そうなんだ。ありがとう」

ふんふんふん♪ふふふんふん♪ふふふんふんふーん♪
「え!!その曲って…」おなじみの海の曲ですわ。

「あ、すみませんつい鼻歌を…恥ずかしいですわ」

「………。じゃんけんぽい」殿下はチョキ

「グー!わーい私の勝ちですわ!殿下の負けですわね!」
ってあれ?この世界じゃんけんってあったっけ??
「……君って…転生者だよね?」

「………なんで殿下がじゃんけん知っているのです?」
「それは僕も転生者だから…。」
!!!!!!!!!!!
「俺は前世は大学生だった。気がついたらこの世界で生れて今にいたる。」

「初めて転生者に会いましたわ。」
「俺も初めてだ。」

「もしかして、ここに昨日転移したのも、創世神様かしら?…。」
「君…創世神に会った事あるの??」
「はい…夢の中でですが…。説明を色々と。」
「そうか…。ということは加護が?」
「ええ…。これは内緒ですが…。」
「そうか…。君の前世は何歳だった?」
「17歳ですわ。事故死だったそうです。」
「そう…。」
沈黙……。
「同郷の話ができるなんて思わなくて。嬉しいよ。」
「私もですわ。まだ誰にも話した事はないのですの。」
「俺もないな。これは二人だけの秘密だな」
「ええ。」

「ティアナ嬢に会えたことを創世神様に感謝する。末永く宜しく頼む」

「あ、はい!」ん?これなんの返事??
コテン、ティアナは、首を曲げる。
「フフッ、ティアナ嬢は可愛いな」頭を撫でられ、おでこにチュウをされた。
ぬああああ…………ちゅ、チュウ………。
デコチュウーーー!!!!
「ひぇぇ…」
「アハハハ、じゃぁストーン王国に帰ろうか」
「はい!」

両陛下と第一王子殿下にもご挨拶をして家路に着く。
「ティアナ嬢いくよ、手を離さないでね」
「はい!」
パッ

あ、ここは一階の玄関前のロビーだわ

バタバタバタバタバタバタバタバタ
ひぇー…何…何!!
つい、ティアナはシオンにしがみつく。
シオンは嬉しそうにティアナの肩を抱く。

「シオン殿下にご挨拶申し上げます。この度は娘が大変お世話になりました。両陛下には後ほどまたお礼のご挨拶を致します」

「お久しぶりです。ルイ殿下、お世話だなんて、創世神様の導きでこうしてティアナ姫と巡り会えまして私はとても幸せものです」ニコッ
肩を抱く手がぎゅっと強くなった?
「お父様ご心配おかけしてすみませんでした。お母様も…。」

「やっぱり虫…」ドがん
ん???なんかラサムお兄様がリサムお父様に蹴られたような…。

「心配かけてこの子は本当に。グスンおいでティアナ」お母様が手をひろげている。
「行っておいでティアナ姫」耳元で小声でシオンに言われ、ティアナはお母様の所に飛び込んだ。
「ごめんなさいお母様グスン」

「みんな心配したのよ?国王陛下も、お祖父様も。その他も」その他ってお母様…
お母様にぎゅっとされながら、
「皆様ご心配おかけしてすみませんでした。グスン」
「無事に帰ってこれて良かったよ」

「姫?戻っておいで」シオンが手を広げる
無意識にそこに戻る。
「…………………。」
「ティア…………。」
「ふふっ、ティアナ姫お帰り」
傍から見たらイチャイチャカップルである。
どーしてこうなった…。
そして、ティアナの左手の指輪に全員の視線がいく。
「ティアナその指輪はどうした?」
「お父様、これはシオン様から頂いたのです。綺麗でしょ?」
「………ああ…。ちょっと後ほどシオン殿下とはお話しないとな…」

あ、セドがいる。
ん????なんか怒ってる?
「ティア…こっちにおいで。ティアは私の婚約者だよ。」

「…はい。」ここは素直にセドの所に行こう。ぷち家出して心配かけたしね…。
セドナはティアナを抱っこする。シオンに見せつけるように…。
「セドナお前…実は相当…」
「父上余計なことは言わないで貰いたい」
「あ、ああ…。すまん。ティアナ嬢、飴とクリームなどありがとう。妻も喜ぶと思う今日はこれにて国に帰るがまた近いうちに」

「竜王様、ご心配おかけしてすみませんでした。またお会いできる日を楽しみにしておりますわ。飴やクリームなどもし、入り用でしたらまたお作りしますと王妃様にもお伝えください。」

「ああ、ありがとう、こんなに可愛い義娘が出来て嬉しいよ、早く妻にも会わせてあげたい」
「ふふっ、淑女になるべく努力して待っております」竜王様が頭を撫でてくれる。
「そう睨むでない、これから何人も…予想されるのに、そんな狭量では…お前…。」

「コホン…分かっております!!」
「ならいいが…」

竜王様とお父様は握手をして、竜王様達は転移石で帰宅した。
「さて…シオン殿下はこちらに。ティアナはセドナくんと。後で会食をするからな。確実解散」
バラバラ
「さ、ティアお部屋にいこうか?」
「え、ええ…」
ひぇー。なんかやっぱり怒ってる???






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