転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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目が覚めたら

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ティアナは、1時間くらい眠り目が覚めた

「ゔっ…頭が痛い……」目が覚めるとズキズキと頭が痛む。

「ティア?目が覚めました?体調どうです?」

声のする方に向くとセドナがいた。

「セド~頭が痛い~ズキズキする」

セドナは水を持ってきてティアのベットに腰をかけた。
「ティアは、番酔をおこしたのですよ。この薬と水を飲めば頭痛も落ち着くでしょう」

「ありがとう」ティアナは受け取ると薬を口にいれ、水で飲む。

「ねぇ、なんでセドが近寄っても番酔にならないのにイオだとなるの??」それは素朴な疑問だった。セドもいい匂いはするけど、
気持ちよくてもうろうとするまでは行かない。

「ああ、それは、アニーマル君がまだ成人していないからだよ。成人しないと匂いの制御が上手く行かないんだ。もちろん匂いはお互い番にしか反応しないんだけどね。稀になんか刺激があったりするとその刺激で匂いが出でてくるんだけど。何かあったりした?」

ん?刺激??
うーーーん

「あ!!森に行ったときにイオがライオンに獣化してたから尻尾をもふりまくった」

セドナが、すごいああ~やっちまったなみたいな目をしてる…。

「セド?」

「あ、ああ…それはイオ君に少し同情……いえ、間違いなくそれでしょうね」苦笑

「だって、そこにモフれる動物がいたら
モフりたいでしょ!!!セドだって、ドラゴンになったら堪能したいよ!!!」

「ドラゴンというか…竜ですが堪能ですか、ハハハッ」

「ドラゴンも竜も同じでしょ!!絶対すべすべで手触り良さそうだし夏とかひんやりして気持ちよさそう~」

「……………。ティア…成人が待ち遠しいですね。頑張って耐えます……」

「?」何に耐えるの??

トントン

「ティア~起きたか?」

「体調どう?」


「あ!シオンとレオル」
パタパタ パタパタ

シオンはティアを抱きかかえる

「だいぶ薬が効いて頭痛も良くなってきたよ」

「そう、良かった」ニコッ

「ねぇ、ティア俺にもキスを」
チュッ
シオンがティアの唇にキスをした。

「ふふっ、シオンの顔が真っ赤になってる」

「それはティアとの初めてのキスだし、赤くもなるよ」

「私にも」チュッ
レオルにもキスをされた。

「さすがに照れるよ。でもみんなの唇ふにふにだね」ニコッ

「「「ぐっ…」」」

み、みんな耐えるんだ……。


トントン

「ティア?体調どうだ?」

「ん?あ、イオ!」
パタパタ パタパタ

「もう大丈夫だよ」

ぎゅぅぅぅ

「ぐっ…ティアくるしぃ……息がとまる…」

「そ、そんなに強くしてないもん!!」

「アハハ、ウソウソ、あのさ街に行ってみたくてティアの領の街は来たことないし」

街!?

「街に行きたい!!!ちょっと街用に着替えるからみんな出てて」

「あ、皆さんも一緒にどうですか?」
イオがセドナ、シオン、レオルに聞く

「私達もご一緒していいのですか?是非一緒に行きたいです」

「俺も行きたい」

「私も行きたいな」

婚約者全員で行くことになった。

「わーい、みんなで街にお買い物楽しみだね!」
ティアナは、大喜び。

しかし、婚約者4人が並ぶとかなりの壮観である。それぞれのイケメンレベルがずば抜けている…。

ティアナは、お気に入りの街用のワンピースに着替えさせてもらい、髪の毛を整えて貰う。ビアンカが帰省でいないから、いつもと違う侍女のマリッサ。
なぜかネックレスはなしだったけどいっか街だしね。
パタパタパタパタ
カチャ

「みんなできたよー!」
するとイオがポケットから何かを取り出して
首につけてくれた。
それは、可愛い赤い花の形の真ん中に白いパールがはめ込まれているネックレスだった。

「これで、よし!これは赤いアネモネの花のネックレスだよ。花言葉は君を愛す」

「あ、ありがとうイオ」

「どう致しまして、よく似合ってる」ニコッ

かぁぁぁっ、イオのサプライズにティアナは顔がまた真っ赤。

「そう言えば、街から戻ったらセドの竜になった姿がみたい!!すべすべすべすべ」

「「「「…………………。」」」」

みんなの視線はセドナに…。うわぁ…という同情の視線…。

「セ、セドナ頑張れ」

「セドナ、健闘を祈る」

「セドナさん…耐えてください。」

ちょっとみんな何を言ってるの?


「ねぇ、なんで耐えないといけないの??」

「……。はい、頑張って耐えますね」


「ねー!!なんで、耐えないといけないのって聞いてるでしょ??」
ティアナは両手を腰にあてて、頬を膨らました。

「はいはい、行くぞ歩くトラブルメーカー」

イオに鷲掴みされて運ばれる(笑)

「ちょっと下ろしてよ!!」ジタバタジタバタ。

「いいから、大人しくしてろって」


「サイフォンたーすーけーてー」
サイフォンに声をかけるも、サイフォンは
苦笑いを浮かべて何もしてくれない。

「もおぉぉぉ!!」

鷲掴みにされ、そのまま馬車に乗せられた(笑)

「ティア、街で何を買うんです?」

「ん?まだ決めてないけど、錬金の店は行きたいかな。あとは、魔導書がみたいから書物屋かな」

「なるほど」

「セドは、どこにいきたいの?」

「そうですね~またマゼラの店には行きたいかな」

「マゼラさん、元気にしているかしら」

「元気にしてると思いますよ」

「シオンはどこにいきたい?」

「んーー、ティアの隣にいられたらどこでもいいかな」

「レオルは?」

「私は甘いものが買いたいですね」

「あ、美味しいカフェがあるからそこでじゃぁ後で休憩しましょ?」

「いいね」

「ティア…シオンさんがスルーされてちょっと可哀想だぞ」

「えーでも、なんて返せばいいかわからないし。じゃぁ、イオが何か言ってあげたらいいじゃない?」

「え??俺?!なんで俺!!」 

「………………。」

「ぷっ、あはははははもう無理限界」

「あははははは、レオル失礼ですよ」

「セドもレオルも失礼きわまりないぞ!!」

「みんな仲良しね~」ティアナは一言呟き飴を口に入れた。コロコロ コロコロ

その一言でみんなが一斉にティアナを見つめる。
ティアナがいなければ、会うことがなかった
人達…。
みんな国も生まれも全然違う、それが
自然と仲良くなり今は確実な絆がある。
そのことがとても不思議で運命的な感じがして心がほんのり温かくなった。

本当、不思議で可愛いやつだな、ティアは。
イオはふっとそんなことを思いながらティアナを見つめた。
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