転生幼女の愛され公爵令嬢

冷やしてから食べよう

「今冷蔵庫に桃と梨と柿入れてるから冷えたら食べたい？」

「！？梨あるの！！！」

「梨！！！！マジで！」

「梨って、シオンが一番好きな果物じゃなかった？」

「ああ、この前話してたよな」

「え、ラサムそれ本当なの？」

「本当だよな？」

「ああ」

梨が一番好きなのか

「なら、夕食のタイミングで
持っていくわ」

「「おー！」」

「メロンとスイカの種も作ろうかな～」

「「メロンとスイカ！！！」」

「食べたいでしょ？」

「食べたい！！！！スイカ」

「メロン！！！！！」

スイカの種………スイカの種

ぱあぁぁぁっ
手のひらに種が10個出来た。

瓶に入れて、スイカと書いた。

メロンの種　メロンの種
ぱあぁぁぁっ

メロンの種も10個出来た。


「まだ外明るいし植えてくる」

まさかの…イツメン+響介とラサムで…畑に転移…

「なんで皆まで来るのよ…」

「見たいから！」

「出来るとこ見れるなんてレアだし」

「まぁ、いいけど」

まずはスイカから…

なんせ広大な畑なのでスペースはやまほどある。

間隔をあけてスイカの種を植えていく。

次はメロンも…

最後に水を魔法で撒くと……

大量のスイカとメロンがもりもりなったのだった。

「すげーーーーーなにこのスイカとメロンの量！！！！」

「食べ放題じゃん！！！！！」

「皆、あげるからとって！」

一同いい返事


「スイカ30個、メロン30個出来たわね、冷やしてから食べよう」


とりあえずそれぞれに一個ずつあげてスイカとメロンが23個
残ったので、空間に入れた。

なんだか…果物屋も出来そうね…

温泉付近を通ると…

「お、ティアナ！！」

「お祖父様！！温泉ですか？」
ニコッ

「ああ～ここの温泉のおかげで仕事が頑張れるよ！！ありがとう」

「お祖父様、今マジックバックあります？」

「ん？ティアナがくれたカバンだろ？あるぞ！これは山ほど入るし食べ物は腐らないし最高だな！」

「ふふ、ではこれらは私の果汁園でできた果物ですの、食べ方はこの紙にかいてありますのでどうぞ」ニコッ

スイカ、メロン、梨、桃
さくらんぼ、ブドウ、みかん、マンゴー、バナナ全てをかごに入れて渡した。

「こ、これは見たことない果物が沢山！！！ありがとう！！」


「ふふ、果物は体にいいので
毎日少しずつ食べてくださいね」ニコッ

「そ、そうだな！！楽しみだ」

「喜んで頂けて嬉しいですわ、試しにこのバナナをはいどうぞ」

皮をむいて渡した

パクっ

「ん！！！これはうまい！！」

「ふふ、バナナといいます、南国の果物なのですよ」ニコッ


「んー、うまい！！これ好きだな！」

「また無くなったら差し上げますので言ってくださいね」

「ありがとう！！」

お祖父様はご機嫌で城に帰っていった。

「さて部屋に戻って冷やそう」

ん？あれは…


「アラン」

「ティアとみんな！」

「何をしていたの？」

「ああ、もうすぐエルフの祭りなんだ、エルフの神に感謝を込めてこれを庭に作って飾ったんだ、あ！もちろん父上には許しを得たよ」

エルフで天使みたいな小さな女のコの陶器の人形
可愛いわね～
その人形の目に余っていた宝石を2個はめ込んだ。

「あ、ありがとう！！！目を宝石にするってすごいな！」

「ふふ、鉱石が沢山あるから」
ニコッ


ぱあぁぁぁっ

⟨まぁ、素敵な宝石ね、私も…
欲しいわ……⟩

「え！！！！！エルフの神様！！！！」

「！？この方がエルフの神様なの？？確かに耳がエルフね」

じぃぃぃと見つめられる…
な、何？

⟨こ、これは！！！創世神様と女神様の！！！！⟩

まさかの…エルフの神様がティアナに土下座である…。
これには…アランがティアナを見て固まる。

そこに……
パッ

「おい、エルフの神、とりあえず立て…」

⟨！？天使様！！！！！⟩

エヴァンジェルが現れた。

「とりあえず、余計なことを言う前に退散するぞ…」
エヴァンはシュウとアイコンタクト……。

「ティアナ、行こう」

「え、あ！ちょっと待って！」

マジックバックからこの前に作ったブルーダイヤモンドの
ブレスレットをエルフの神様に差し出した。

⟨え、私のような…下級神に…貴女様のような…方がくださるのですか……⟩声が震えている



この一連の会話で……アランも…
悟ったのだった…。故に…シュウとエヴァンから固く口止めされた。

「ええ、もちろんよ」ニコッ

⟨ありがとうございます！⟩
ポロポロ

「な、泣くほどなの！？」

⟨今後微力ですが…エルフの神である私は貴女様に絶対の忠誠を誓います⟩

エルフの神様がティアナの手の甲にキスを落とすと手の甲が
ぱあぁぁぁっと光り輝いた。

「忠誠の印か…さ、いくぞ」

⟨はい、天使様！では失礼致しますティアナ様…⟩

パッ

このあと……エルフの神様は
エヴァンジェルからもろもろ説明を受けて…口外出来ない魔法契約を結ぶのだった。

のちに…エルフの神様のブルーダイヤモンドは下級神からとても羨ましがられて、いつか
ティアナの元に現れるぞ！！と
下級神たちの…目標になった…。


「アラン……ちょっと話が…」

シュウがアランを回収していく。

「なんだったのかしら…」

「よくわかんないわね…」

「とりあえず…忠誠を誓われたんだろ？良かったじゃん…」

「良かったのかしら…」

「だろ？…一応神様だし…」

「損はないですよ、きっと」

「そうよね」

とりあえず部屋に戻った。

そうだ、桃ジャム作ろう。

錬金釜をクリーンしてから
桃の皮をむいたやつをいれて
お砂糖少々、魔力でねりあげてと！でーきた！

瓶に入れてと！！
完成！！

朝パンにぬって食べよっと！

一口ビスケットにつけて食べてみると桃の香りが鼻を抜け、
味が口の中に広がる。

んーーー美味しい！！！！

成人したら桃のワインとか
作ろうかな～！

ふふふ！

ぽん
ぽん
ぽん
ぽん

「ん、皆お腹空いたの？」

「お腹空いたし、スピネル識らない？」

「スピネルいないにゃー」

「スピネルいないぴよ」

「スピネル……」


「ん？スピネルなら人化して婚約したからこの屋敷に住んでるわよ」

「「「「！？」」」」


「え、聞いてないの？」

4匹ともコクコク頷く

「スピネル呼んでこようか？」

コクコクコクコク頷く

パッと転移


「ティアナ、どうしたの？」

「シトリン達がスピネル探してて来てくれる？」

「うん、もちろん」

パッ

「みんな、久しぶり」

なぜか…他の皆が号泣………

「スピネル……もう婚約者になったから一緒にいられないのか？」

「寂しくて死にそうにゃー」

「寂しくて…つらいぴよ…」

「寂しい…」


ちょっと考えてるスピネル…

「ならさ、みんな人化してみない？」

「「「「！？」」」」


「出来るのか？人化」

「出来るならしたいぴよ…」

「してみたいにゃ」

「してみたい…」

「なら、目をつぶってて」

スピネルがなにやらつぶやくと
皆の体が光り…人間に…

シトリンは騎士のような男の人
トパーズは猫目の可愛い系の
少年
ペリドットは小柄ではかなげな
男の子

ルチルは、ピンクの髪の毛の
イケメンさん


「まぁ！！みんな人間に！」

「これで、自由自在に変化出来るから。念じたらね」

「「「「分かった」」」」

「人間になってどうするの？」


「え？みんな創世神の導きなんだよ？知らなかったの？」

「はあぁぁぁぁぁ？？？？」
腹の底から声が出た…。

「だから、全員婚約者だよ…」


「えーーーーーーーまじで！」

つい…前世の言葉もでるわよね…


⟨ティアナ……あのポンコツのアホを再びしめてくるわ…⟩

「任せました……どうかお願いします…女神様！！」

あの創世神……許すまじ………


「分かった……婚約するわ…皆はそれでいいわけ？」

「「「「もちろん！」」」」

「皆、ティアナ大好きにゃん」

「私も好きよ」ニコッ


「ティアナ…皆を父上のところに連れて行ってくる…」

「ええ…お願いねスピネル」

神獣…聖獣…精霊…はぁぁ…

もぉなんなの？
創世神に…イライラMAXの
ティアナだった…。