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さーて
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「あれ、彗様」
優月
ん?
「優月、お疲れ様。お仕事終わったの?」
ラフィ
「ええ、先ほど明日の支度をし帰宅しました」ニコッ
優月
「優月の店の紅茶の茶葉は質がいいから助かるよ、やっぱり前世の味を覚えているとね~」
ラフィ
「ええ……この世界の茶葉は…しっかりわけてないので……。雑味がまざっている物が多いのです」
優月
優月は前世で紅茶ソムリエ(紅茶マイスター)の資格を持っていたんだよね!
「なるほどねー、さすが優月」
ラフィ
「………ソムリエで良かった」ボソッ
優月
「ん?優月何か言った?」
ラフィ
「いいえ、何も」ニコッ
優月
「あっ、そうだ」
ラフィ
ラフィが空間から小さなリボンのついた箱と大きめな袋にリボンをつけたものを取り出した。
「これ、優月に、この大きめなやつは自作なんだけどね」
ラフィ
「!?頂いてもいいのですか?」
優月
「もちろんだよ、だって優月のだもん」
ラフィ
優月は恐る恐る受け取り、その場でふたつの贈り物を見る。
一つはラフィの瞳の色の宝石がついた
ブローチ。前世の頃から実は優月は、
うさぎモチーフが大好きだった。実は隠していたけれど。ラフィから貰った贈り物はうさぎのブローチで、うさぎの瞳と
うさぎが首につけているリボンもまた宝石になっていた。
「うさぎのブローチ………可愛い」
優月
「ふふ、優月は昔からうさぎが好きだもんねー」
ラフィ
「えっ!?なんで知っているのです!?私は隠して……」
優月
ラフィは首をかしげながら不思議そうな瞳をした。
「え?だって優月とは幼馴染だし……動物園に行くとなぜかお土産屋さんでずっとうさぎのぬいぐるみとかグッズを見ていたでしょ?」
ラフィ
「!?」
優月
「ふふ、なんでなのかいつも優月は買わないからさ、かわりに「俺」が優月のお土産のうさぎを買う役割だったんだよねー、こっそり枕元に置いておくのが楽しかったなー」
ラフィ
「え!!!!!うさぎグッズをくださっていたのは彗様だったのですか!?」
優月
てっきりお母様達かと思っていた。
「ウン、そうだよ?それに優月のご両親はぬいぐるみとか買ってくれなさそうだもんね」
ラフィ
確かにそう言われたらそうだ。
いつも……礼儀作法の本とか……刺繍セットとか…だった。
「気に入ってくれた?」
ラフィ
「はい!!!!!めちゃくちゃ可愛いですっ!!!!」
優月
「ふふふ、良かった」
ラフィ
優月はブローチを胸につけてから、今度はラフィ作という物を開けてみた。
「え!!!!カバン!?」
優月
それは、素敵なキャラメル色の革のショルダーバックだった。
「それは、マジックバッグだよー、屋敷三個分くらいの容量にしておいた。使用者も優月で登録してあるし、無くしても使用者のもとに自動で帰って来るから大丈夫だよ」
ラフィ
「それって……国宝級なのでは……。」
優月
「えーーー、全然だよ。陛下にはもっと凄いの渡してあるし大丈夫!バンバン使っちゃってね!」
ラフィ
「ありがとうございます!!!!」
優月
優月はバックを大事そうに両手で抱えて
めちゃくちゃ嬉しそうだった。
うん!!良かった
「じゃ、また今度デートでもいこうね!!」
ラフィ
チュッと優月の頬にキスを落としてから
ラフィは仕事を片付けに王城の執務室に飛んだのだった。
ラフィがいなくなったそこをぽーーっと
見ながらしばらく余韻にひたっていた
優月。
あぁ……神様ありがとうございます、今生も彗様に巡り合わせて頂いて…。
ラフィ様とデート楽しみだなー
その頃
パッ
「さーーてとって、うわっ!!」
ラフィ
「ラフィ様」
「ちょっと!!なんでこんな所にいるの!?」
ラフィ
「そんな言い方酷いです……。僕は本当は筆頭婚約者候補だったのに……」
「……………」
ラフィ
「なんで……僕は婚約者候補から外されたんですか!?」グスッ
うわーーーー、めんどくさーい!!
誰かたすけてーーーーー
優月
ん?
「優月、お疲れ様。お仕事終わったの?」
ラフィ
「ええ、先ほど明日の支度をし帰宅しました」ニコッ
優月
「優月の店の紅茶の茶葉は質がいいから助かるよ、やっぱり前世の味を覚えているとね~」
ラフィ
「ええ……この世界の茶葉は…しっかりわけてないので……。雑味がまざっている物が多いのです」
優月
優月は前世で紅茶ソムリエ(紅茶マイスター)の資格を持っていたんだよね!
「なるほどねー、さすが優月」
ラフィ
「………ソムリエで良かった」ボソッ
優月
「ん?優月何か言った?」
ラフィ
「いいえ、何も」ニコッ
優月
「あっ、そうだ」
ラフィ
ラフィが空間から小さなリボンのついた箱と大きめな袋にリボンをつけたものを取り出した。
「これ、優月に、この大きめなやつは自作なんだけどね」
ラフィ
「!?頂いてもいいのですか?」
優月
「もちろんだよ、だって優月のだもん」
ラフィ
優月は恐る恐る受け取り、その場でふたつの贈り物を見る。
一つはラフィの瞳の色の宝石がついた
ブローチ。前世の頃から実は優月は、
うさぎモチーフが大好きだった。実は隠していたけれど。ラフィから貰った贈り物はうさぎのブローチで、うさぎの瞳と
うさぎが首につけているリボンもまた宝石になっていた。
「うさぎのブローチ………可愛い」
優月
「ふふ、優月は昔からうさぎが好きだもんねー」
ラフィ
「えっ!?なんで知っているのです!?私は隠して……」
優月
ラフィは首をかしげながら不思議そうな瞳をした。
「え?だって優月とは幼馴染だし……動物園に行くとなぜかお土産屋さんでずっとうさぎのぬいぐるみとかグッズを見ていたでしょ?」
ラフィ
「!?」
優月
「ふふ、なんでなのかいつも優月は買わないからさ、かわりに「俺」が優月のお土産のうさぎを買う役割だったんだよねー、こっそり枕元に置いておくのが楽しかったなー」
ラフィ
「え!!!!!うさぎグッズをくださっていたのは彗様だったのですか!?」
優月
てっきりお母様達かと思っていた。
「ウン、そうだよ?それに優月のご両親はぬいぐるみとか買ってくれなさそうだもんね」
ラフィ
確かにそう言われたらそうだ。
いつも……礼儀作法の本とか……刺繍セットとか…だった。
「気に入ってくれた?」
ラフィ
「はい!!!!!めちゃくちゃ可愛いですっ!!!!」
優月
「ふふふ、良かった」
ラフィ
優月はブローチを胸につけてから、今度はラフィ作という物を開けてみた。
「え!!!!カバン!?」
優月
それは、素敵なキャラメル色の革のショルダーバックだった。
「それは、マジックバッグだよー、屋敷三個分くらいの容量にしておいた。使用者も優月で登録してあるし、無くしても使用者のもとに自動で帰って来るから大丈夫だよ」
ラフィ
「それって……国宝級なのでは……。」
優月
「えーーー、全然だよ。陛下にはもっと凄いの渡してあるし大丈夫!バンバン使っちゃってね!」
ラフィ
「ありがとうございます!!!!」
優月
優月はバックを大事そうに両手で抱えて
めちゃくちゃ嬉しそうだった。
うん!!良かった
「じゃ、また今度デートでもいこうね!!」
ラフィ
チュッと優月の頬にキスを落としてから
ラフィは仕事を片付けに王城の執務室に飛んだのだった。
ラフィがいなくなったそこをぽーーっと
見ながらしばらく余韻にひたっていた
優月。
あぁ……神様ありがとうございます、今生も彗様に巡り合わせて頂いて…。
ラフィ様とデート楽しみだなー
その頃
パッ
「さーーてとって、うわっ!!」
ラフィ
「ラフィ様」
「ちょっと!!なんでこんな所にいるの!?」
ラフィ
「そんな言い方酷いです……。僕は本当は筆頭婚約者候補だったのに……」
「……………」
ラフィ
「なんで……僕は婚約者候補から外されたんですか!?」グスッ
うわーーーー、めんどくさーい!!
誰かたすけてーーーーー
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