転生令息の飴玉達

meimei

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結婚式

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んーー、まだ休み期間だ!!さてなにするかな~ってそう、実はさ明後日結婚式なんだよね。

レイやアニキス、マソラ、カナは初夜をかなり楽しみにしてるらしい??ユザークからこそっと聞いたんだ。


ユザークはというと、双子を懐妊してレナードとママトーク中……。


明後日からは……しばらく忙しくなりそうだし、とりあえず遊びに出掛けようかなー。

子供達の顔を見てから転移でこそっと出掛けた。


ふぅ~~久しぶりに来たなーここ!!

そうここは辺境である。ここには………………



「あっ!!!!誰かと思えばラフィー様」

ん?


「おう!!シュリ元気にしてたか?」
ラフィー



「うん!!」
シュリ


シュリはここシャトー辺境伯の次男でラフィーと同年なのである。


「ね~~そう言えばラフィーに婚約申請だしたんだけど見た?」
シュリ


………………ん?



「婚約申請?僕に?」
ラフィ



「そうだよ?僕次男だし。昔からラフィー好きなの知ってるでしょ?妾でもいいからって書いてもらったんだけど」
シュリ



「は????妾でもいいのか?」
ラフィ



「いいよ、本当は妻がいいけど。ラフィの側にいられるのなら」
シュリ



ちょっと待てよ…………ラフィはじぃーっとシュリの顔を見る。



「お前今まで俺にそんな素振り見せたことないじゃん。わりと悪友だったろ?」
ラフィ



ラフィの口調の変化にシュリは目を見開く


「だって、ラフィーは兄様を気にしてたから……。」
シュリ


えーーーまじか。

シュリはプルプルと震え顔は真っ赤だ。

可愛い…………ラフィの中でむくむくと邪な気持ちがわいてきた。

ここは辺境伯爵の屋敷からは離れている森の中の小屋だ。

ラフィーは魔法でシュリの衣服をなくした。


「え!?」
シュリ

すぐさま転移でシュリの真後ろにまわりそのまま抱き上げてベットに移動した。


「ラ、ラフィ?」
シュリ


「………………」
ラフィ


ラフィは無言のままシュリの乳首を舐めてから
うつ伏せにして蕾を解し、自身をねじ込んだ。

「あっ、あっ、ん、ラフィー」
シュリ

シュリは初めての圧迫感に涙を滲ませた。


「シュリ、初めてなのにここは凄く居心地いいよ」
ラフィ


「んっ、んっ、あぁん」
シュリ

シュリの色白な肌にラフィーのキスマークの花が咲く。

そして、最後にシュリの奥で果てた。もちろん避妊魔法済みだ。


「ふぅ~~気持ち良かったね」
ラフィ


「…………うん」
シュリ


「さっ、シュリ僕の家に帰るよ」
ラフィ



「え!?」
シュリ



「だって嫁にくるんでしょ?おじさんには魔法手紙出しておくから」
ラフィ


「!?ありがとうラフィー」
シュリ

シュリはぎゅぅぅぅとラフィに抱きついた。


「でも、兄様はいいの?」
シュリ


「…………いいんだよ。お互い嫡男だし」
ラフィ

ラフィとシュリは裸のまままだ抱きしめあっている。その時突然ドアが開いた……

ガチャ

「ラフィーアス」



「………………」
ラフィ



「ヒッ……に、兄様」
シュリ



「やぁ、元気だったかい?スターダスト」
ラフィ


スターダストとは、シュリーアストの双子の兄だ。


スターダストはギロッとシュリを睨む


「あぁ……この通りだ。まさかと思うけどシュリを嫁にするのか?」
スターダスト


「うん、僕の子を宿しているかもしれないからね」
ラフィ


「………………」
シュリ

シュリは避妊魔法をかけたのを知っている。どうしてラフィーはそんな嘘をつくのか不思議についラフィの顔を下から上に見た。嫁になるのは嘘じゃないけど


「スターダストも祝福してくれるよね?」
ラフィー



「は?」
スターダスト


「スターダスト……いや、スタにも沢山のハーレム嫁が出来る事を願っているよ」
ラフィ


ラフィはシュリを魔法で服を着せて横抱きにした。



「それは本心なのか?」
スターダスト


「…………あぁ。「俺」はもうお前に振り回されるのはごめんなんだ。今生はな」
ラフィ



「…………ッツ」
スターダスト


スターダストの夜空のような瞳から大粒の涙が溢れる。


「に、兄様!?」
シュリ


兄が泣くなんて……初めて見た。

ラフィと兄様の関係って……


「ねぇ…………お願い。貴方の側にいるのは諦める。だから貴方の「希望」を下さい」
スターダスト

スターダストは涙をこぼしながら俯く


「シュリ、悪いんだけど先に僕の家に帰っててくれる?」ニコッ
ラフィ


「……うん」
シュリ


シュリを魔法で屋敷に転移させてスターダストと二人になった。


ラフィーは魔法でスタの服を脱がせて、たいして解さずそこにツッコミ奥で出した。


「これでいいの?」
ラフィ



「…………はぃ。ありがとうございます。大切にしますから」
スターダスト



「悪いけど、生まれたら子供は引き取るよ。逃げても無駄だから監視はつける」
ラフィ


「そ、そんな…………」
スターダスト


青ざめるスターダストに魔法で護衛騎士を呼び寄せて帰らせる。そして自死できないように魔法をかけた。


我ながら酷すぎる。こんな乱暴な気持ちは初めてだ。ムシャクシャする気持ちのまま自分の部屋に転移した。



「彗」
レナード


「あ、らっくん。俺の部屋にどうしたの?」
ラフィ



「酷い顔…………彗様こっちに来て」
レナード


ふらふらと吸い寄せられるようにレナードに抱きしめられる。


「あの人に会ったんだって?シュリから聞いたよ……。まさか辺境に生まれてるなんてね」
レナード


「スターダストっていう名前なんだ。まんまだよな」苦笑
ラフィ


「確かにね。で、どうしてそんなに酷い顔なの?」
レナード


ラフィはあったことを包み隠すことなく全てレナードに話した。



「それは痛かっただろうね……。ま、前世を思えば自業自得だけど。本当に子供は引き取るのかい?」
レナード



「あぁ、引き取る。」
ラフィ


「…………そう」
レナード


前世で彗をさんざん振り回し、彗を傷つけた流星。

彗の気持ちをわかっていながら彗の気をひきたくてわざと他の男に抱かれたり、女を抱いたりしていた。

レナードは目の前の傷ついているラフィを優しく受け入れた。


「ラフィー、もう前世はいいんじゃないかな?」
レナード


レナードはラフィーを挿れながら腰を揺らした。



「もう……振り回されるのはごめんなんだ」
ラフィ



「んっ、んっ。あっ。じゃ、こっちが振り回せばいいんじゃないかな?」
レナード



「え?」
ラフィ



「あの人は不器用なだけ。大丈夫前世のような事にはならないよ」チュッ
レナード


「ぐっ……」
ラフィ

ラフィはレナードの中で果てた。


「ふぅ~赤ちゃんが喜んでる。ふふっ」
レナード

レナードは嬉しそうにお腹をさすった。


「さ、そんな顔してないで迎えに行ってきて」
レナード


「…………分かった」
ラフィ



パッ


トントン



「どうぞ」
レナード



「ラフィー行ったの?」
シュリ



「行ったよ。まったく不器用な二人だよな」
レナード


「兄様は本当にずっと努力家だったんだ。何かに追われているかのように」
シュリ

きっと、前世を反省しての反動だろう




パッ




「流星」
ラフィ


ビクッとスターダストの肩が揺れる。


「彗……」
スターダスト




「反省しているのか?」
ラフィ



ブワッと涙を溢れさす



「してる。してるー。彗、ごめんなさーい。わあぁぁぁぁぁん」
スターダスト



「はぁ…………。ほら俺の家に行くぞ。」
ラフィ



「うっぐ、ヒック,うん」
スターダスト



こうして、長年彗の心に刺さっていたトゲがようやく抜けるのだった。




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