転生令息の飴玉達

meimei

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知らない顔

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婚約者や妻たちがぞろぞろと食堂に行く。
もちろん離乳期の子供達もだ。

「あれー?シュリがいるー」
マソラ


「あ!!マソラじゃーん!!久しぶり」
シュリ


シュリとマソラは学園で知り合い友達だった。

キャッキャとはしゃぐ。


王族の二人やカインやエバは今日は王城だ。
式の用意や警備体制など忙しくしている。

エバとの子も今日は乳母が1日みている。


マソラ、カナ、レナード、エルセト、ハス
優月、海月、そして、シュリ、スターダスト。



「ねー、ラフィーその人達誰?」
カナ



「前世繋がりです?」
優月



そう言えば……前世組もとい、彗の嫁四人と妾メンバーは流星を良く思っていない。敬愛する彗をさんざん振り回し、傷つけていたからだ。


レナードはどう紹介すべきか迷っていた……


「シュリーアストとスターダストは辺境伯の息子だ。二人は今日から嫁になるんだ。よろしく頼む」
ラフィ



「へーー、辺境伯のなるほど」
カナ



「スターダスト……というのですか?」
優月



「なんか、その名前って……禁句のあの人みたいな名前……」
海月


流星は俯く……。


ざわざわざわつく食堂


「流星様なの?」
マソラ


マソラの真っ直ぐなひとみが流星に問いかける。


「…………はぃ。すみません」
スターダスト



「ふぇ~~流星様は転生でも相変わらず美しいわですねー、ずるーい!!!なんです、その綺麗な瞳!!いいなー」
マソラ


「え……」
スターダスト


キョトンとするスターダスト。


「本当だーー!!!いいなー流星様」
カナ



優月と海月は二人で顔を見合わせて吹き出す。

本当にあの二人には適わない。



「今生は……スターダスト.シャトーと言います。辺境伯爵嫡男で、シュリとは双子の兄弟です。前世ぶりの皆様……。前世では大変すみませんでした」
スターダスト


流星ことスターダストが皆の前で頭を下げる



「まー、確かに流星様は彗様を振り回して、わりと傍若無人だったけど。でも流星様は本当は彗様の妻になりたかったのに従兄弟で、お互い嫡男で反対されて結ばれない境遇のせいでグレていたんでしょー?まー、彗様を傷つけたのは許せないけど。でもすれ違いとか色んな事があったからだし。もう謝らなくていいんじゃないかなー」
カナ



「だよねー!!今生こそ結ばれないとね!!」
マソラ


皆うんうんと頷く



「そうだ!!兄様、父上から許可がおりましたよ!!父上はまだ若いし、孫が育つまで頑張るって!!」
シュリ



「!?」
スターダスト



「それに、ラフィの血を継いだ孫が後を継げるなんて最高すぎるーって大喜びしてた」
シュリ



「だよなー、ラフィは王族の血統で、王宮魔術師長だもんな」
ジレス



「あ!!ジレス!!お疲れ様」
ラフィ



「ただいま」チュッ
ジレス

ジレスがラフィの頬にキスをおとす。


「なー、ユザークがバタバタと王宮で動いていたけど……いいのか?あいつ妊夫だよな?」
ジレス



「なっ!!しかも双子だから安静なのに!!」
ラフィ



「だよな…………。」
ジレス



「そう言えば、今日お茶をしていたんだけど、用事があるってどこか出掛けたんだよな」
レナード



「ちょっと迎えに行ってくる。皆食べてて」
ラフィ


パッ



「うわっ!?ってラフィー様!?」
ユザーク


「うわ!?じゃないよ……うわじゃ。何してるの?そんな大きいお腹でさ」
ラフィ



「ゔっ、だって明日の結婚式進行の確認とか色々やることが」
ユザーク


「それは、ユザーク以外じゃだめな仕事なのか?」
ラフィ


バタバタ バタバタ


「ユザーク様!!これの確認をって!?あっ!!魔法師団長様」


「あっじゃないよ……あじゃ。ユザークは双子妊娠中で、他にリーダー立てただろ?」ギロッ
ラフィ



「は、はい」



「ユザークは連れて帰るから。後は任せたぞ」
ラフィ


「は、はい!!!もちろんです」


「行くよ、ユザーク」
ラフィ


「う、うん」
ユザーク


パッ



「いたたたっ」
ユザーク


「ちょ!!!大丈夫???ジレス来て!!」
ラフィ

バタバタ バタバタ


「大丈夫か!!!!」
ジレス


「ほら、ユザーク横になって。お水飲んで」
ラフィ


「あーーっ。お腹がはってるね。張り止めの薬草茶だしておくから全部飲むこと。あとラフィ、回復魔法かけてあげてくれるか?」
ジレス


「了解」
ラフィ

ラフィは無詠唱でヒールをかけた。ぽわっと光がユザークを包み込む。


「にがっ!!!!」
ユザーク


「苦くても全て飲んで」
ジレス


なんとか全てを飲みきり横になる。


「とりあえず安静ね」
ジレス


「はぃ……ごめんなさい」
ユザーク



「このままだと明後日の結婚式も座って参加だからね」
ジレス


「えーーーそんなぁ」
ユザーク



「とりあえずゆっくり寝て」
ラフィ


「うん……」
ユザーク



パタン



「ユザークにスターダストの事を話すのはもう少し時間を置いた方がいいかもな」
ジレス



「そうだよね」
ラフィ


ジレスは前世の事をレナードから聞いている。
だからこその判断だった。


「今は環境の変化に多分弱くなっているから。双子は母体へのリスクが高いんだ。魔力が倍必要だから」
ジレス



「うん」
ラフィ


「しかも、ラフィの子はみんな高魔力持ちだからね」
ジレス


なんか……色々疲れた。


ジレスに後ろから抱きつく。


「!?」
ジレス



「あにうぇ~~僕を癒してください」
ラフィ


かあぁぁぁと赤面になるジレス


「結婚式前にフライングだけど……当日は殿下達で初夜の順番つまってるし……今日でもいっか」
ジレス


ジレスはくるっと振り返りそのままラフィの唇に口づけた。

そのままラフィはジレスの背中に両腕をまわし、濃厚なキスをする。


「うっ、んっ」
ジレス



「兄上、部屋にいきましょう」
ラフィ


「うん」
ジレス


パッ


「ジレス」
ラフィ



「ラフィー」
ジレス


この日二人は結ばれたのだった。

ユザークはというと翌日も安静に過ごし、結婚式に参加出来るようになった。





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感想 8

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みんなの感想(8件)

静葉
2025.07.19 静葉

23ページ

ハスリエ  が  ハリエット  になってるんですが

解除
静葉
2025.07.19 静葉

すみません次のページで嘘って言ってましたね

解除
静葉
2025.07.19 静葉

後、11ページでラフィーの記憶があるのは生まれた時からってラフィー言ってますけど1ページ目で落馬して神様に会って記憶取り戻したので、生まれた時からではないのでは?

解除

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