転生令息の飴玉達

meimei

文字の大きさ
73 / 73

知らない顔

しおりを挟む
婚約者や妻たちがぞろぞろと食堂に行く。
もちろん離乳期の子供達もだ。

「あれー?シュリがいるー」
マソラ


「あ!!マソラじゃーん!!久しぶり」
シュリ


シュリとマソラは学園で知り合い友達だった。

キャッキャとはしゃぐ。


王族の二人やカインやエバは今日は王城だ。
式の用意や警備体制など忙しくしている。

エバとの子も今日は乳母が1日みている。


マソラ、カナ、レナード、エルセト、ハス
優月、海月、そして、シュリ、スターダスト。



「ねー、ラフィーその人達誰?」
カナ



「前世繋がりです?」
優月



そう言えば……前世組もとい、彗の嫁四人と妾メンバーは流星を良く思っていない。敬愛する彗をさんざん振り回し、傷つけていたからだ。


レナードはどう紹介すべきか迷っていた……


「シュリーアストとスターダストは辺境伯の息子だ。二人は今日から嫁になるんだ。よろしく頼む」
ラフィ



「へーー、辺境伯のなるほど」
カナ



「スターダスト……というのですか?」
優月



「なんか、その名前って……禁句のあの人みたいな名前……」
海月


流星は俯く……。


ざわざわざわつく食堂


「流星様なの?」
マソラ


マソラの真っ直ぐなひとみが流星に問いかける。


「…………はぃ。すみません」
スターダスト



「ふぇ~~流星様は転生でも相変わらず美しいわですねー、ずるーい!!!なんです、その綺麗な瞳!!いいなー」
マソラ


「え……」
スターダスト


キョトンとするスターダスト。


「本当だーー!!!いいなー流星様」
カナ



優月と海月は二人で顔を見合わせて吹き出す。

本当にあの二人には適わない。



「今生は……スターダスト.シャトーと言います。辺境伯爵嫡男で、シュリとは双子の兄弟です。前世ぶりの皆様……。前世では大変すみませんでした」
スターダスト


流星ことスターダストが皆の前で頭を下げる



「まー、確かに流星様は彗様を振り回して、わりと傍若無人だったけど。でも流星様は本当は彗様の妻になりたかったのに従兄弟で、お互い嫡男で反対されて結ばれない境遇のせいでグレていたんでしょー?まー、彗様を傷つけたのは許せないけど。でもすれ違いとか色んな事があったからだし。もう謝らなくていいんじゃないかなー」
カナ



「だよねー!!今生こそ結ばれないとね!!」
マソラ


皆うんうんと頷く



「そうだ!!兄様、父上から許可がおりましたよ!!父上はまだ若いし、孫が育つまで頑張るって!!」
シュリ



「!?」
スターダスト



「それに、ラフィの血を継いだ孫が後を継げるなんて最高すぎるーって大喜びしてた」
シュリ



「だよなー、ラフィは王族の血統で、王宮魔術師長だもんな」
ジレス



「あ!!ジレス!!お疲れ様」
ラフィ



「ただいま」チュッ
ジレス

ジレスがラフィの頬にキスをおとす。


「なー、ユザークがバタバタと王宮で動いていたけど……いいのか?あいつ妊夫だよな?」
ジレス



「なっ!!しかも双子だから安静なのに!!」
ラフィ



「だよな…………。」
ジレス



「そう言えば、今日お茶をしていたんだけど、用事があるってどこか出掛けたんだよな」
レナード



「ちょっと迎えに行ってくる。皆食べてて」
ラフィ


パッ



「うわっ!?ってラフィー様!?」
ユザーク


「うわ!?じゃないよ……うわじゃ。何してるの?そんな大きいお腹でさ」
ラフィ



「ゔっ、だって明日の結婚式進行の確認とか色々やることが」
ユザーク


「それは、ユザーク以外じゃだめな仕事なのか?」
ラフィ


バタバタ バタバタ


「ユザーク様!!これの確認をって!?あっ!!魔法師団長様」


「あっじゃないよ……あじゃ。ユザークは双子妊娠中で、他にリーダー立てただろ?」ギロッ
ラフィ



「は、はい」



「ユザークは連れて帰るから。後は任せたぞ」
ラフィ


「は、はい!!!もちろんです」


「行くよ、ユザーク」
ラフィ


「う、うん」
ユザーク


パッ



「いたたたっ」
ユザーク


「ちょ!!!大丈夫???ジレス来て!!」
ラフィ

バタバタ バタバタ


「大丈夫か!!!!」
ジレス


「ほら、ユザーク横になって。お水飲んで」
ラフィ


「あーーっ。お腹がはってるね。張り止めの薬草茶だしておくから全部飲むこと。あとラフィ、回復魔法かけてあげてくれるか?」
ジレス


「了解」
ラフィ

ラフィは無詠唱でヒールをかけた。ぽわっと光がユザークを包み込む。


「にがっ!!!!」
ユザーク


「苦くても全て飲んで」
ジレス


なんとか全てを飲みきり横になる。


「とりあえず安静ね」
ジレス


「はぃ……ごめんなさい」
ユザーク



「このままだと明後日の結婚式も座って参加だからね」
ジレス


「えーーーそんなぁ」
ユザーク



「とりあえずゆっくり寝て」
ラフィ


「うん……」
ユザーク



パタン



「ユザークにスターダストの事を話すのはもう少し時間を置いた方がいいかもな」
ジレス



「そうだよね」
ラフィ


ジレスは前世の事をレナードから聞いている。
だからこその判断だった。


「今は環境の変化に多分弱くなっているから。双子は母体へのリスクが高いんだ。魔力が倍必要だから」
ジレス



「うん」
ラフィ


「しかも、ラフィの子はみんな高魔力持ちだからね」
ジレス


なんか……色々疲れた。


ジレスに後ろから抱きつく。


「!?」
ジレス



「あにうぇ~~僕を癒してください」
ラフィ


かあぁぁぁと赤面になるジレス


「結婚式前にフライングだけど……当日は殿下達で初夜の順番つまってるし……今日でもいっか」
ジレス


ジレスはくるっと振り返りそのままラフィの唇に口づけた。

そのままラフィはジレスの背中に両腕をまわし、濃厚なキスをする。


「うっ、んっ」
ジレス



「兄上、部屋にいきましょう」
ラフィ


「うん」
ジレス


パッ


「ジレス」
ラフィ



「ラフィー」
ジレス


この日二人は結ばれたのだった。

ユザークはというと翌日も安静に過ごし、結婚式に参加出来るようになった。





しおりを挟む
感想 8

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(8件)

静葉
2025.07.19 静葉

23ページ

ハスリエ  が  ハリエット  になってるんですが

解除
静葉
2025.07.19 静葉

すみません次のページで嘘って言ってましたね

解除
静葉
2025.07.19 静葉

後、11ページでラフィーの記憶があるのは生まれた時からってラフィー言ってますけど1ページ目で落馬して神様に会って記憶取り戻したので、生まれた時からではないのでは?

解除

あなたにおすすめの小説

病み墜ちした騎士を救う方法

無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。 死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。 死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。 どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……? ※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です

スーパーのビニール袋で竜を保護した

チー牛Y
ファンタジー
竜は、災害指定生物。 見つけ次第、討伐――のはずだった。 だが俺の前に現れたのは、 震える子竜と、役立たず扱いされたスキル―― 「スーパーのビニール袋」。 剣でも炎でもない。 シャカシャカ鳴る、ただの袋。 なのにその袋は、なぜか竜を落ち着かせる。 討伐か、保護か。 世界の常識と、ひとりの男の常識が衝突する。 これは―― ビニール袋から始まる、異世界保護ファンタジー。

大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)

子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ 喰われるなんて聞いてないんだが(?) 俺はただ、 いちご狩りに誘われただけだが。 なのに── 誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に なぜか俺が捕まって食われる展開に? ちょっと待てい。 意味がわからないんだが! いちご狩りから始まる ケンカップルいちゃらぶBL ※大人描写のある話はタイトルに『※』あり

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

贖罪公爵長男とのんきな俺

侑希
BL
異世界転生したら子爵家に生まれたけれど自分以外一家全滅という惨事に見舞われたレオン。 貴族生活に恐れ慄いたレオンは自分を死んだことにして平民のリオとして生きることにした。 一方公爵家の長男であるフレドリックは当時流行っていた児童小説の影響で、公爵家に身を寄せていたレオンにひどい言葉をぶつけてしまう。その後すぐにレオンが死んだと知らされたフレドリックは、以降十年、ひたすらそのことを悔いて生活していた。 そして十年後、二人はフレドリックとリオとして再会することになる。   ・フレドリック視点は重め、レオン及びリオ視点は軽め ・異世界転生がちょいちょい発生する世界。色々な世界の色々な時代からの転生者の影響で文明が若干ちぐはぐ。 ・世界観ふんわり 細かいことは気にしないで読んでください。 ・CP固定・ご都合主義・ハピエン ・他サイト掲載予定あり

妖精です、囲われてます

うあゆ
BL
僕は妖精 森で気ままに暮らしていました。 ふと気づいたら人間に囲まれてました。 でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。 __________ 妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精 なんやかんやお互い幸せに暮らします。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 【ご報告】 最終回まで予約投稿済みです。 毎日8時・20時に更新予定です。

​転生したら最強辺境伯に拾われました

マンスーン
BL
現代日本人・東堂裕太が目を覚ますと、そこは異世界。クズな婚約者に魔力を限界まで搾取され、ボロボロになって森に捨てられる悲惨な青年・ルカに転生していた。 ​死を覚悟した裕太だったが、そんな彼を拾い上げたのは、帝国最強の武力を誇り「氷の死神」と恐れられる辺境伯・ラーク。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。