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「爺ちゃんとミノル」の会話(3)~6
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(87)
「お金という合図と同じだね(笑)」
「そうじゃ(笑)そのリングが開かんようにしっかり力を入れちょけよ」
「うん」
「お爺ちゃんが右手と左手で同じリングを作ってミノルのリングを開くように引っ張るからの」
「僕はリングが開かないようにすれば良いの?」
「そうじゃ。ええか?引っ張るど」
「少し開いた」
「良し。少し開くくらいの指でテストをするんじゃ」
「それでどうするの?」
「それじゃあ、このタバコを左手の手のひらで持っちょけ」
「お爺ちゃんタバコを吸うの?」
「いや、こりゃあ友だちが忘れて帰ったタバコなんじゃ」
「な~んだ。持ったよ」
「さっきと同じように右手でリングを作ってみ」
「うん、わかった」
「じゃあさっきと同じようにお爺ちゃんが両手の指で引っ張るど」
「あ~簡単に開いたよ。何で?」
「これはの、自分にとって良くないものと体が反応しちょるんじゃ」
「じゃあ僕にとって良いものはどうなるの?」
「じゃあ今度はこれを持ってみ」
「何これ?」
(88)
「遠赤外線が出ちょる石のボールじゃ」
「あ~体に良い遠赤外線だね」
「そうじゃ。さっきと同じようにテストをやるど」
「あ~何だか指に力が入ってる気がする」
「なかなかリングが開かんじゃろうが」
「お爺ちゃん力を加減してないの?」
「そね~なインチキはせんど(笑)」
「こんなことって誰でも知ってるの?」
「興味のあるものしか知らんじゃろうのう」
「人間の体ってすごいんだね」
「じゃろう?こんなことを思ったことがあるど」
「どんなこと?」
「人間は神様が作ったロボットなんじゃないかって」
「人間も電気で動くから?」
「そうじゃのう。人間の体の中に命が宿って人生を体験するんじゃ」
「そういうふうに思ったことないよ(笑)」
「マジンガーZみたいなもんかのう(笑)」
「マジンガーゼッドって?」
「今ならエヴァンゲリオンとかガンダムじゃろうのう」
「それならわかるよ。でも思いつかなかった(笑)」
「思うことは自由じゃからのう(笑)」
(89)
「なんだかお爺ちゃんの体験談を聞いているとマンガ本を読んでるみたい(笑)」
「お爺ちゃんの冒険ちゅう題名がええかのう(笑)」
「まだ他にも冒険ってあるの?」
「あるぞう(笑)」
「いっぱいあるけどの。一番長いことやった環境運動の話をしようか」
「なんだか面白くなさそう(笑)」
「地味なことじゃけどの。ミノルの未来のためでもあるんじゃ」
「地球に優しくとか木を植えましょうとかでしょ?」
「それより身近なことなんじゃ」
「どんなこと?」
「菌の話じゃけどの」
「きんって。金の延べ棒とか?(笑)」
「そうじゃのうて生きちょる菌の話じゃ」
「バイキンの菌の話なの?」
「そうじゃ」
「身近だけど何だかイヤな気がする」
「殺菌とか除菌とか世間では耳にするがの」
「そんな話じゃないの?」
「菌を大切に使おうという話じゃ」
「へ~菌を使うの?」
「そうじゃ」
「どんな菌なの?」
「善玉菌を使うんじゃ」
「善玉菌って聞いたことがあるよ」
(90)
「菌には大きく分けて善玉菌と日和見菌と悪玉菌があるんじゃ」
「うん。なんとなく覚えているような」
「こりゃあ人間にとっての区別じゃがの」
「そうだろうね(笑)」
「この比率はだいたい2対6対2じゃそうな」
「へ~どうやってわかったんだろう?」
「お爺ちゃんもわからん(笑)専門家が言うのを覚えちょるだけじゃから(笑)」
「僕もそう思う(笑)それで?」
「日和見菌ちゅうのはどっちつかずで善玉が増えれば善玉菌と同じ行動を起こすんじゃ」
「じゃあ悪玉菌が増えると悪玉菌と同じ行動をするってことなの?」
「そうらしい(笑)」
「なんだか優柔不断って感じ」
「これは率先して行動する者、言われて行動する者、言われても行動しない者。人間社会の比率に似ちょるそうな」
「あ~なんだかわかる(笑)学校の掃除でも同じだよ(笑)」
「この善玉菌を生活の中で活用しようという話なんじゃ」
「どうやって活用するの?」
「生ゴミを菌で発酵させて家庭菜園とかいろいろなんじゃ」
(91)
「いろいろって?」
「菌じゃからの。使いみちは多いんじゃ」
「どんな使いみちがあるんだろう?」
「さっきのは善玉菌を米ぬかに混ぜたボカシっちゅうのうを生ゴミに混ぜると野菜作りのええ肥料になるんじゃ」
「そのほかにどんな事ができるの?」
「善玉菌をお米の研ぎ汁とか水に薄めて排水口に流すと排水パイプやら川がきれいになるんじゃ」
「へ~菌っていろんなことが出来るんだね」
「山の中も川の中も生き物の死骸が残っちょらんじゃろう?」
「そう言われればそうだね」
「菌は地球をきれいにしてくれるんじゃ」
「僕たちは洗剤や殺菌剤できれいにしていたよ」
「それが間違いの元なんじゃ。それに善玉菌を使った所は空気もきれいになるど」
「へ~すごいね」
「さっきイヤシロチの話をしたじゃろう?」
「うん」
「善玉菌を使った所はイヤシロチのようになるんじゃ」
「へ~すごいじゃないか」
「環境運動って言うたけど、環境蘇生化運動って言うちょったど」
「そせいか運動って?」
「お金という合図と同じだね(笑)」
「そうじゃ(笑)そのリングが開かんようにしっかり力を入れちょけよ」
「うん」
「お爺ちゃんが右手と左手で同じリングを作ってミノルのリングを開くように引っ張るからの」
「僕はリングが開かないようにすれば良いの?」
「そうじゃ。ええか?引っ張るど」
「少し開いた」
「良し。少し開くくらいの指でテストをするんじゃ」
「それでどうするの?」
「それじゃあ、このタバコを左手の手のひらで持っちょけ」
「お爺ちゃんタバコを吸うの?」
「いや、こりゃあ友だちが忘れて帰ったタバコなんじゃ」
「な~んだ。持ったよ」
「さっきと同じように右手でリングを作ってみ」
「うん、わかった」
「じゃあさっきと同じようにお爺ちゃんが両手の指で引っ張るど」
「あ~簡単に開いたよ。何で?」
「これはの、自分にとって良くないものと体が反応しちょるんじゃ」
「じゃあ僕にとって良いものはどうなるの?」
「じゃあ今度はこれを持ってみ」
「何これ?」
(88)
「遠赤外線が出ちょる石のボールじゃ」
「あ~体に良い遠赤外線だね」
「そうじゃ。さっきと同じようにテストをやるど」
「あ~何だか指に力が入ってる気がする」
「なかなかリングが開かんじゃろうが」
「お爺ちゃん力を加減してないの?」
「そね~なインチキはせんど(笑)」
「こんなことって誰でも知ってるの?」
「興味のあるものしか知らんじゃろうのう」
「人間の体ってすごいんだね」
「じゃろう?こんなことを思ったことがあるど」
「どんなこと?」
「人間は神様が作ったロボットなんじゃないかって」
「人間も電気で動くから?」
「そうじゃのう。人間の体の中に命が宿って人生を体験するんじゃ」
「そういうふうに思ったことないよ(笑)」
「マジンガーZみたいなもんかのう(笑)」
「マジンガーゼッドって?」
「今ならエヴァンゲリオンとかガンダムじゃろうのう」
「それならわかるよ。でも思いつかなかった(笑)」
「思うことは自由じゃからのう(笑)」
(89)
「なんだかお爺ちゃんの体験談を聞いているとマンガ本を読んでるみたい(笑)」
「お爺ちゃんの冒険ちゅう題名がええかのう(笑)」
「まだ他にも冒険ってあるの?」
「あるぞう(笑)」
「いっぱいあるけどの。一番長いことやった環境運動の話をしようか」
「なんだか面白くなさそう(笑)」
「地味なことじゃけどの。ミノルの未来のためでもあるんじゃ」
「地球に優しくとか木を植えましょうとかでしょ?」
「それより身近なことなんじゃ」
「どんなこと?」
「菌の話じゃけどの」
「きんって。金の延べ棒とか?(笑)」
「そうじゃのうて生きちょる菌の話じゃ」
「バイキンの菌の話なの?」
「そうじゃ」
「身近だけど何だかイヤな気がする」
「殺菌とか除菌とか世間では耳にするがの」
「そんな話じゃないの?」
「菌を大切に使おうという話じゃ」
「へ~菌を使うの?」
「そうじゃ」
「どんな菌なの?」
「善玉菌を使うんじゃ」
「善玉菌って聞いたことがあるよ」
(90)
「菌には大きく分けて善玉菌と日和見菌と悪玉菌があるんじゃ」
「うん。なんとなく覚えているような」
「こりゃあ人間にとっての区別じゃがの」
「そうだろうね(笑)」
「この比率はだいたい2対6対2じゃそうな」
「へ~どうやってわかったんだろう?」
「お爺ちゃんもわからん(笑)専門家が言うのを覚えちょるだけじゃから(笑)」
「僕もそう思う(笑)それで?」
「日和見菌ちゅうのはどっちつかずで善玉が増えれば善玉菌と同じ行動を起こすんじゃ」
「じゃあ悪玉菌が増えると悪玉菌と同じ行動をするってことなの?」
「そうらしい(笑)」
「なんだか優柔不断って感じ」
「これは率先して行動する者、言われて行動する者、言われても行動しない者。人間社会の比率に似ちょるそうな」
「あ~なんだかわかる(笑)学校の掃除でも同じだよ(笑)」
「この善玉菌を生活の中で活用しようという話なんじゃ」
「どうやって活用するの?」
「生ゴミを菌で発酵させて家庭菜園とかいろいろなんじゃ」
(91)
「いろいろって?」
「菌じゃからの。使いみちは多いんじゃ」
「どんな使いみちがあるんだろう?」
「さっきのは善玉菌を米ぬかに混ぜたボカシっちゅうのうを生ゴミに混ぜると野菜作りのええ肥料になるんじゃ」
「そのほかにどんな事ができるの?」
「善玉菌をお米の研ぎ汁とか水に薄めて排水口に流すと排水パイプやら川がきれいになるんじゃ」
「へ~菌っていろんなことが出来るんだね」
「山の中も川の中も生き物の死骸が残っちょらんじゃろう?」
「そう言われればそうだね」
「菌は地球をきれいにしてくれるんじゃ」
「僕たちは洗剤や殺菌剤できれいにしていたよ」
「それが間違いの元なんじゃ。それに善玉菌を使った所は空気もきれいになるど」
「へ~すごいね」
「さっきイヤシロチの話をしたじゃろう?」
「うん」
「善玉菌を使った所はイヤシロチのようになるんじゃ」
「へ~すごいじゃないか」
「環境運動って言うたけど、環境蘇生化運動って言うちょったど」
「そせいか運動って?」
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