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第一章 外れスキル

35.医療ポイント

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 俺は家に戻ってから気になっていたことを確認することにした。

 それはアリミアがステータスボードをスワイプできないと言っていたことだ。

「あれから一年は開いていなかったけど……」

 前回のようにステータスをスワイプするとスキルボードが出てきた。

――――――――――――――――――――

《スキル》
固有スキル【理学療法】
医療ポイント:315
Lv.1 慈愛の心
Lv.2 ????
Lv.3 ????
Lv.4 ????
Lv.5 ????

――――――――――――――――――――

「なんで俺だけにしか見えないの……なにこれ?」

 そこには"医療ポイント"という見たことない文字が追加されていた。
 
 さらに医療ポイントを長押ししてみるがさほど変化はない。

 そのままスキルツリーへスワイプするとそこにも変化が起きていた。

――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――

スキルツリー『Lv.1 慈愛の心』
 医療系スキルの基本の心得。魔力量に応じて回復魔法が使用可能となる。
Lv.1 慈愛の心→ 順従の心

――――――――――――――――――――

「順従ってなんだ……。漢字からして従うってことか? あっ」

 スキルツリーを眺めているとベッドの隙間にリーフ草が落ちていた。

 拾おうと反対の手を伸ばすとスキルツリーに触れていた手は自然に下にずれた。

「それで順従の心って……またなんだ?」

 今度はスキルボードの表示が切り替わっていた。

――――――――――――――――――――

スキルツリー『Lv.1 順従の心』
○順従の心 (医療ポイント入手時で自動習得)
 妖精、動物を懐柔させることで、名前を与え使役することができる。

[ポイント消費]
※医療ポイントをさらに100消費することで使役枠を増やすことが可能。

1.コロポ(コロポックル)

――――――――――――――――――――

 前にスキルボードを触った時はスキルツリーまでしかスワイプは出来なかった。

 それがさらにそこからスワイプ出来るようになっていた。

「順従の心のおかげでコロポを使役できたのか」

「わしがどうかしたのか?」

 ベッドの下で寝ていたコロポが目を覚まして頭の上に乗った。

「コロポが使役された理由がやっとわかったからさ」

 今までなぜコロポを使役できたのか分からなかった。

「そりゃーお主がスキル【動物使い】関係だからじゃないのか?」

「動物使い?」

 コロポが言うには使役関係のスキルは【動物使い】【魔物使い】【人物使い】しか使えないらしい。

 【動物使い】は対象が動物、【魔物使い】は魔物が使役でき、【人物使い】はいわゆる奴隷商で必要となるスキルだ。

「でもわしは妖精だからなー。【妖精使い】は聞いたことないが【理学療法】が魔物使いのスキルなんじゃろ?」

 理学療法が魔物使いのスキルであれば前世の患者は全て魔物になってしまう。

 確かに一部変わった人や魔物みたいな人もいるがそんな人ばかりではない。

「僕が知ってる【理学療法】って医療だから医療関係のスキルだと思うよ?」

「じゃあなぜわしはケントに使役されてるんじゃ?」

 ケントはコロポにスキルツリーにある"順従の心"と"医療ポイント"について話した。

「おお、そうか。それでわしはケントに使役されたのじゃな! それでその医療ポイントとは何なんじゃ? 」

 俺自身も何かわからないため消費を押す。

 するとコロポの下に項目が追加された。

「ほんとに最大使役数が増えたみたいです」

「おお、これでまたわしの仲間が増えるんじゃな! 楽しみにしとるぞ」

「コロポ一人だと寂しいもんね」

「わしは寂しくなんてないんじゃ!」

 コロポは顔を赤くしながらそっぽを向いていた。ただ、小さいおっさんのため全く可愛さを持ち合わせていなかった。
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