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第一章 外れスキル
167.報告
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紙には以下のことが書いてあった。
――――――――――――――――――――
《王都門番採用試験の結果》
貴殿はクレイウェン王国王都門番の最終試験に見事突破したことをここに書する。
来週、試験会場にて配属についての説明を同時刻に行うため準備せよ。
――――――――――――――――――――
「これはなに?」
「何って採用書だぞ?」
「えっ、誰の?」
「いや、俺のだけど……」
ロニーの言っていることに俺は混乱している。だってただの長期休みを取ったとさっきまで言っていたのだ。
「えっ……うええええ!?」
「まぁまぁ、落ち着けって! まさか俺もこんなに早く採用されるとは思ってなかったんだ」
実はあの後知り合いに王都で働けないか話を聞きに言っていた。
生誕祭後に仕事の試験が始まることが多かった。成人になるタイミングと合わせて雇用の採用試験があるらしい。
その人物は王都で門番長をしているらしい。ロニーは門番歴も長く軽い手合わせと質疑応答でその場ですぐに合格と判断された。
そしてその足で俺のところに帰ってきたらしい。
「だから俺達も王都で暮らすぞ」
思ってもみなかったことに俺はさらに困惑している。
「でも、マルクスさんとラルフもいるし……」
「ラルフくんに関しては私達は大歓迎よ? 子どもが増えるなんて嬉しいことだわ」
本当に俺の母親聖女か何かだろうか。ひょっとしたらこういう人ほど孤児院に必要な人だろう。
「じゃあ、マルクスさんは?」
「あー、ケントには言いにくいけどな。マルクスさん色々あってな……」
ロニーは徐々に声が小さくなり、最後は全く聞こえなかった。俺に言いづらいとは何か起きたのだろうか。
「色々?」
「あー、俺から言うのもなんだけど大人の事情ってやつで結婚することになったんだ」
「……はぁん?」
ロニーの話を聞き、俺はさらに混乱していた。
マルクスはしばらく依頼に出ていたため詳しい話を聞いてはいない。
「なんか冒険者仲間が身籠もったらしいぞ」
「えー!」
「詳しい話はマルクスさんも帰ってきたから聞くといいさ」
俺の頭の中では冒険者仲間である、破滅のトラッセンのカレンが出てきた。
生誕祭の時も顔を合わせていたが、そんな素振りは全くなかった。
それが本当なら冒険者に復帰して、結婚もしたとなればリハビリをやっていた身としては嬉しい限りだ。
なんやかんやで年が離れた兄のような感じだしな。
「まぁ、そんなことだからこれからもよろしくな。俺も疲れたから久々に頼むわ」
嬉しさの反面まだ頭が混乱している中で、俺はロニーとアニーをマッサージした。
うん、もう少し小出しに報告して欲しいものだ。
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《王都門番採用試験の結果》
貴殿はクレイウェン王国王都門番の最終試験に見事突破したことをここに書する。
来週、試験会場にて配属についての説明を同時刻に行うため準備せよ。
――――――――――――――――――――
「これはなに?」
「何って採用書だぞ?」
「えっ、誰の?」
「いや、俺のだけど……」
ロニーの言っていることに俺は混乱している。だってただの長期休みを取ったとさっきまで言っていたのだ。
「えっ……うええええ!?」
「まぁまぁ、落ち着けって! まさか俺もこんなに早く採用されるとは思ってなかったんだ」
実はあの後知り合いに王都で働けないか話を聞きに言っていた。
生誕祭後に仕事の試験が始まることが多かった。成人になるタイミングと合わせて雇用の採用試験があるらしい。
その人物は王都で門番長をしているらしい。ロニーは門番歴も長く軽い手合わせと質疑応答でその場ですぐに合格と判断された。
そしてその足で俺のところに帰ってきたらしい。
「だから俺達も王都で暮らすぞ」
思ってもみなかったことに俺はさらに困惑している。
「でも、マルクスさんとラルフもいるし……」
「ラルフくんに関しては私達は大歓迎よ? 子どもが増えるなんて嬉しいことだわ」
本当に俺の母親聖女か何かだろうか。ひょっとしたらこういう人ほど孤児院に必要な人だろう。
「じゃあ、マルクスさんは?」
「あー、ケントには言いにくいけどな。マルクスさん色々あってな……」
ロニーは徐々に声が小さくなり、最後は全く聞こえなかった。俺に言いづらいとは何か起きたのだろうか。
「色々?」
「あー、俺から言うのもなんだけど大人の事情ってやつで結婚することになったんだ」
「……はぁん?」
ロニーの話を聞き、俺はさらに混乱していた。
マルクスはしばらく依頼に出ていたため詳しい話を聞いてはいない。
「なんか冒険者仲間が身籠もったらしいぞ」
「えー!」
「詳しい話はマルクスさんも帰ってきたから聞くといいさ」
俺の頭の中では冒険者仲間である、破滅のトラッセンのカレンが出てきた。
生誕祭の時も顔を合わせていたが、そんな素振りは全くなかった。
それが本当なら冒険者に復帰して、結婚もしたとなればリハビリをやっていた身としては嬉しい限りだ。
なんやかんやで年が離れた兄のような感じだしな。
「まぁ、そんなことだからこれからもよろしくな。俺も疲れたから久々に頼むわ」
嬉しさの反面まだ頭が混乱している中で、俺はロニーとアニーをマッサージした。
うん、もう少し小出しに報告して欲しいものだ。
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