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第一章 外れスキル
215.魔力不安定症
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俺はスキルを解除して振り返った。なぜか俺の顔を見てみんな固まっている。
「あれ? スキル発動していないよ?」
「私も精神操作してないわよ?」
俺は背後にいるシルに話しかけるとシルも頷いていた。
「いや……」
「うん、一番怒らせたら怖い人が誰かわかりました」
「ん? 誰なの?」
「やっぱり普段優しい人が一番怖いって言うもんな。オラの家掃除するときもオーガ――」
「ラルフ」
「はいっ!?」
ラルフの名前を呼んだだけなのにラルフは背筋を伸ばしピシッと立っていた。
「何でそんなにピシッてしてるの? 今どんな状況か教えてもらってもいい?」
「ああ、そっちか」
ラルフは帰ってきた冒険者の状況を話し出した。
「みんな内臓の損傷はないが魔力不安定症って出て――」
「魔力不安定症!?」
聞いたこともない病名のため異世界独特の症状なんだろう。
「ガレインは知っているのか?」
「知ってるも何も有名だよ? むしろ二人は知らないの?」
俺達が頷くとガレインは驚いた表情をしていた。
「まさか知らないとは……。魔力不安定症はその名前の通り何かの原因で魔力の流れが乱れて最終的には体から魔力が抜け出てしまうんだ」
魔力が抜け出てしまって特に問題はないはずだ。
「それがどこに問題があるんだ? 魔力って使い切っても魔力の容量多くなるから強くなるけ――」
「ケントくん何で生きてるの?」
ギルド職員の人は俺の肩を掴んでいた。彼女は戦場から帰ってきて唯一無事だった人だ。
「えっ……なんでって魔力量増やすには一度空にするか器を押し広げるほどの魔素を吸収しないとだめだよね?」
俺の言葉にガレインと彼女は口を半開きにしてこちらを見ていた。
あれ、ひょっとしてまたコロポのこの常識は違ったのだろうか。前も魔力の増やし方の話をした時にガレインが驚いていたが……。
「やはりケントくんは規格外ね」
「ええ、そう思った方が良さそうですね」
どうやら俺は規格外認定をされたようだ。
「大体体の中の魔力が無くなったら人は呼吸を止めてしまうのよ」
「うぇっ!?」
「その驚き様だと知らなかったようね。よく今まで生きていたわ」
いや、実際のところ二回は死んでいる。ケトと健斗としてはすでに死んでいる。
俺の体は何が起きているのだろうか……。
「そうなんですね。 でも何でこの人達は魔力不安定症になってるんですか?」
「それが帰ってくる途中までは軽い怪我で済んでたんだけど、だんだん体調が悪くなってここに着く頃にはみんなぐったりしてたのよ」
彼女の話ではここにいる人達は敵であるオークの攻撃を受けた人で、着いた頃には動くのもやっとの状態になったらしい。
「ケントどうする?」
「いやー、これは俺の力でどうにかなる問題でもないけど……」
「私も流石に体の中しか治療できないと――」
「魔力も体の中にあるからできるんじゃないか?」
魔力が人間の体の何かはわからないが中にあるものが治療できるなら可能性はあるはずだ。
「とりあえずやってみるけど……」
ガレインは何もない空間からあの器具を取り出した。
「スカルペル!」
「バターナイフ?」
「私もまさかバターナイフがスキルで出せるようになるとは思わなかったよ」
「いや、それメスだよ! 手術道具で使うやつ!」
ガレインがスキルで出したのは手術でお馴染みのメスだった。
「あれ? スキル発動していないよ?」
「私も精神操作してないわよ?」
俺は背後にいるシルに話しかけるとシルも頷いていた。
「いや……」
「うん、一番怒らせたら怖い人が誰かわかりました」
「ん? 誰なの?」
「やっぱり普段優しい人が一番怖いって言うもんな。オラの家掃除するときもオーガ――」
「ラルフ」
「はいっ!?」
ラルフの名前を呼んだだけなのにラルフは背筋を伸ばしピシッと立っていた。
「何でそんなにピシッてしてるの? 今どんな状況か教えてもらってもいい?」
「ああ、そっちか」
ラルフは帰ってきた冒険者の状況を話し出した。
「みんな内臓の損傷はないが魔力不安定症って出て――」
「魔力不安定症!?」
聞いたこともない病名のため異世界独特の症状なんだろう。
「ガレインは知っているのか?」
「知ってるも何も有名だよ? むしろ二人は知らないの?」
俺達が頷くとガレインは驚いた表情をしていた。
「まさか知らないとは……。魔力不安定症はその名前の通り何かの原因で魔力の流れが乱れて最終的には体から魔力が抜け出てしまうんだ」
魔力が抜け出てしまって特に問題はないはずだ。
「それがどこに問題があるんだ? 魔力って使い切っても魔力の容量多くなるから強くなるけ――」
「ケントくん何で生きてるの?」
ギルド職員の人は俺の肩を掴んでいた。彼女は戦場から帰ってきて唯一無事だった人だ。
「えっ……なんでって魔力量増やすには一度空にするか器を押し広げるほどの魔素を吸収しないとだめだよね?」
俺の言葉にガレインと彼女は口を半開きにしてこちらを見ていた。
あれ、ひょっとしてまたコロポのこの常識は違ったのだろうか。前も魔力の増やし方の話をした時にガレインが驚いていたが……。
「やはりケントくんは規格外ね」
「ええ、そう思った方が良さそうですね」
どうやら俺は規格外認定をされたようだ。
「大体体の中の魔力が無くなったら人は呼吸を止めてしまうのよ」
「うぇっ!?」
「その驚き様だと知らなかったようね。よく今まで生きていたわ」
いや、実際のところ二回は死んでいる。ケトと健斗としてはすでに死んでいる。
俺の体は何が起きているのだろうか……。
「そうなんですね。 でも何でこの人達は魔力不安定症になってるんですか?」
「それが帰ってくる途中までは軽い怪我で済んでたんだけど、だんだん体調が悪くなってここに着く頃にはみんなぐったりしてたのよ」
彼女の話ではここにいる人達は敵であるオークの攻撃を受けた人で、着いた頃には動くのもやっとの状態になったらしい。
「ケントどうする?」
「いやー、これは俺の力でどうにかなる問題でもないけど……」
「私も流石に体の中しか治療できないと――」
「魔力も体の中にあるからできるんじゃないか?」
魔力が人間の体の何かはわからないが中にあるものが治療できるなら可能性はあるはずだ。
「とりあえずやってみるけど……」
ガレインは何もない空間からあの器具を取り出した。
「スカルペル!」
「バターナイフ?」
「私もまさかバターナイフがスキルで出せるようになるとは思わなかったよ」
「いや、それメスだよ! 手術道具で使うやつ!」
ガレインがスキルで出したのは手術でお馴染みのメスだった。
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