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第二区画
116. 我は獣人……です涙
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俺はコボルトだと思っていたやつを撫でていたが、どうやら違う存在だったらしい。遠くから全体像を見ないと体が人間なんて普通は気づかないだろう。
初めて見る獣人に俺は釘付けだ。
「ケッケケ! やっと我が偉大な存在だと気づいたのか」
「あー、獣人ってやつだろ? 確か馬が走るやつ……」
「マキ○オー?」
「ウ○娘!」
どうやら俺と獣人の彼とは思っている作品も違うようだ。
「あれは先祖から我ら獣界でも神作と言われている」
コボルト界でも馬のアニメなのに放送されていたらしい。
「それで獣人さん? こいつらはどうやって戻るんだ?」
俺は獣人に尋ねると、どこか不服そうに俺を見ている。
「我は獣人じゃ……」
「獣人だろ?」
「ヌヌヌ……」
獣人は笑う時は"ケケケ"と言うが、困った時は"ヌヌヌ"と言うらしい。ちょっと変わったやつだがそれも獣人の個性なんだろう。
「そういえば、なんでお前ってこんなところにいるんだ?」
今俺がいるのはどこから見ても小学生程度の年齢の部屋だ。勉強机やベッド、それに本棚やテレビもあって全てが獣人サイズになっている。
「……」
「ははは、今度はヌヌヌって言わないんだな」
「我を笑うんではない!」
獣人からは今までの魔物には感じたことのない、殺気を感じた。俺の後ろにいたコボルト達がその場で倒れるぐらいだ。
「ごめんごめん! だって変わってて面白いじゃん」
「面白いって我の顔を見て言ってるのか!」
「おいおい、そんなに強い圧をかけるなよ。俺の友達が倒れちゃうじゃないか」
アイテム欄を開き、自動アイテム生成から再び作成していたアイテムを取り出す。
――――――――――――――――――――
《ヒーリングポット》
効果 生物の気持ちを落ち着かせる匂いを放つ。特殊効果は不明。
――――――――――――――――――――
見た目はエ○テーの消○力だ。
ヒーリングポットを置くと、周囲にリンゴの優しく甘い匂いが広がっていく。
コボルト達もその匂いを嗅ぐと、元気になったのか起き上がり、尻尾を振っている。
相変わらず振る勢いが強すぎて、体が飛んでいきそうで笑ってしまう。
「今我の顔を見て笑ったんじゃないか!」
「ん? お前の顔? コボルトみたいで可愛いじゃないか」
「かっ……可愛いって我をなんだと思ってるんだ!」
「えっ、獣人かコボルトじゃないのか?」
正直に答えると獣人は驚いた顔で俺を見ていた。さっきから顔に固執しているが、コンプレックスなのだろうか。
俺としてはもふもふして可愛いとしか思わない。
「お前って言うのもあれだから名前教えてくれよ」
「聞いて驚け! 我の名前はアヌビスじゃ!」
「アヌビス? いや、なんかもうちょっと普通の名前があるだろう?」
この部屋に入ってきた時に感じたが、きっとこの獣人は厨二病なんだろう。
俺も通ってきた道だからわかるが、その辺に置いてある本やフィギュア、本棚からは少しエッチなタイトルのラブコメタイトルが顔を覗かせている。
「我はアヌ……ビ……リョウタ――」
「ん? リョウタって言ったか?」
聞こえづらかったが、獣人からリョウタという名前が聞こえてきた。ちゃんとした飼い主がいたのだろうか。
「我は……我は……リョウ……タ? グァー!!」
突然獣人は苦しみ悶え出した。床を削るように爪を立てている。
どこか猫の爪研ぎに見えてしまったのは黙っておこう。
俺はヒーリングポットを全て取り出し、獣人の近くに置く。まず落ち着かせるためには、撫でることが大事だとム○ゴ○ウ大先生に教えてもらった。
後ろにいたコボルト達も心配なのか、獣人を囲んでいる。
「おい、もう大丈夫だぞ。俺がいるからな」
安心するように声をかけ続けると、次第に息が落ち着いてくる。やはり頭しか獣の姿をしていないが、もふもふして癒される。
その後も獣人は撫でられ続け、気づいた時には20分は経っていた。
「お前は我の顔が気持ち悪くないのか?」
「顔か? だから可愛いって言っただろうが!」
俺は獣人のおでこをデコピンする。
「痛っ!?」
軽くやったつもりが涙目になっているため、結構痛かったのだろう。そういえば、大きな獣人だからよかったが、人間にやっていたら頭が弾け飛んでいたかもしれない。
「それで……リョウタだっけ? なんでコボルト達はアンデットの姿なんだ?」
「こいつらは我が生き返した存在だ」
「えっ……コボルトって死んでるのか?」
「そうだ」
俺はコボルト達に聞いても頷いている。どうやら獣人……いや、リョウタの話は間違いではないらしい。
「そうか……ならこいつらを助けてくれてありがとうな! 俺の友達みたいなもんだからな」
俺の言葉を聞いてコボルト達は尻尾を振っている。
「おいおい、骨のお前は振ったら骨が飛んで……あー、また誰のかわからなくなるじゃんか」
必死に骨を集めてコボルトに渡した。俺の動体視力だと誰がどの骨なのかはしっかり見ているからすぐわかる。
「ははは、面白いな」
そんな俺達を見てリョウタは笑っていた。
「リョウタも普通に笑えるんだな! まぁ、俺としては"ケッケケ"も"ヌヌヌ"も好きだけどな!」
「……」
「いや、そこで黙るなよ。俺が告白したみたいじゃないか!」
「……」
リョウタは咄嗟に俺とは反対の方を見ている。
ん?
ひょっとしてこいつ照れているのか?
「おーい! こっち向けよ」
俺はにやりと笑いながら、リョウタの顔を覗き込もうとするが、それを上回る速さで首を動かしていた。
コボルトの親玉も動きに関しては過剰のようだ。
「ケッケケ! わっ……我は元気だぞ!」
「ほー、なら顔を見せてもらおうか? リョウタ一時停止!」
「ヌ! なぜお主には逆らえないのじゃ」
リョウタは必死に顔を動かそうとしても動けないようだ。恥ずかしそうに顔を赤く染める姿を見て、コボルトではなくやはり獣人なんだと再認識した。
初めて見る獣人に俺は釘付けだ。
「ケッケケ! やっと我が偉大な存在だと気づいたのか」
「あー、獣人ってやつだろ? 確か馬が走るやつ……」
「マキ○オー?」
「ウ○娘!」
どうやら俺と獣人の彼とは思っている作品も違うようだ。
「あれは先祖から我ら獣界でも神作と言われている」
コボルト界でも馬のアニメなのに放送されていたらしい。
「それで獣人さん? こいつらはどうやって戻るんだ?」
俺は獣人に尋ねると、どこか不服そうに俺を見ている。
「我は獣人じゃ……」
「獣人だろ?」
「ヌヌヌ……」
獣人は笑う時は"ケケケ"と言うが、困った時は"ヌヌヌ"と言うらしい。ちょっと変わったやつだがそれも獣人の個性なんだろう。
「そういえば、なんでお前ってこんなところにいるんだ?」
今俺がいるのはどこから見ても小学生程度の年齢の部屋だ。勉強机やベッド、それに本棚やテレビもあって全てが獣人サイズになっている。
「……」
「ははは、今度はヌヌヌって言わないんだな」
「我を笑うんではない!」
獣人からは今までの魔物には感じたことのない、殺気を感じた。俺の後ろにいたコボルト達がその場で倒れるぐらいだ。
「ごめんごめん! だって変わってて面白いじゃん」
「面白いって我の顔を見て言ってるのか!」
「おいおい、そんなに強い圧をかけるなよ。俺の友達が倒れちゃうじゃないか」
アイテム欄を開き、自動アイテム生成から再び作成していたアイテムを取り出す。
――――――――――――――――――――
《ヒーリングポット》
効果 生物の気持ちを落ち着かせる匂いを放つ。特殊効果は不明。
――――――――――――――――――――
見た目はエ○テーの消○力だ。
ヒーリングポットを置くと、周囲にリンゴの優しく甘い匂いが広がっていく。
コボルト達もその匂いを嗅ぐと、元気になったのか起き上がり、尻尾を振っている。
相変わらず振る勢いが強すぎて、体が飛んでいきそうで笑ってしまう。
「今我の顔を見て笑ったんじゃないか!」
「ん? お前の顔? コボルトみたいで可愛いじゃないか」
「かっ……可愛いって我をなんだと思ってるんだ!」
「えっ、獣人かコボルトじゃないのか?」
正直に答えると獣人は驚いた顔で俺を見ていた。さっきから顔に固執しているが、コンプレックスなのだろうか。
俺としてはもふもふして可愛いとしか思わない。
「お前って言うのもあれだから名前教えてくれよ」
「聞いて驚け! 我の名前はアヌビスじゃ!」
「アヌビス? いや、なんかもうちょっと普通の名前があるだろう?」
この部屋に入ってきた時に感じたが、きっとこの獣人は厨二病なんだろう。
俺も通ってきた道だからわかるが、その辺に置いてある本やフィギュア、本棚からは少しエッチなタイトルのラブコメタイトルが顔を覗かせている。
「我はアヌ……ビ……リョウタ――」
「ん? リョウタって言ったか?」
聞こえづらかったが、獣人からリョウタという名前が聞こえてきた。ちゃんとした飼い主がいたのだろうか。
「我は……我は……リョウ……タ? グァー!!」
突然獣人は苦しみ悶え出した。床を削るように爪を立てている。
どこか猫の爪研ぎに見えてしまったのは黙っておこう。
俺はヒーリングポットを全て取り出し、獣人の近くに置く。まず落ち着かせるためには、撫でることが大事だとム○ゴ○ウ大先生に教えてもらった。
後ろにいたコボルト達も心配なのか、獣人を囲んでいる。
「おい、もう大丈夫だぞ。俺がいるからな」
安心するように声をかけ続けると、次第に息が落ち着いてくる。やはり頭しか獣の姿をしていないが、もふもふして癒される。
その後も獣人は撫でられ続け、気づいた時には20分は経っていた。
「お前は我の顔が気持ち悪くないのか?」
「顔か? だから可愛いって言っただろうが!」
俺は獣人のおでこをデコピンする。
「痛っ!?」
軽くやったつもりが涙目になっているため、結構痛かったのだろう。そういえば、大きな獣人だからよかったが、人間にやっていたら頭が弾け飛んでいたかもしれない。
「それで……リョウタだっけ? なんでコボルト達はアンデットの姿なんだ?」
「こいつらは我が生き返した存在だ」
「えっ……コボルトって死んでるのか?」
「そうだ」
俺はコボルト達に聞いても頷いている。どうやら獣人……いや、リョウタの話は間違いではないらしい。
「そうか……ならこいつらを助けてくれてありがとうな! 俺の友達みたいなもんだからな」
俺の言葉を聞いてコボルト達は尻尾を振っている。
「おいおい、骨のお前は振ったら骨が飛んで……あー、また誰のかわからなくなるじゃんか」
必死に骨を集めてコボルトに渡した。俺の動体視力だと誰がどの骨なのかはしっかり見ているからすぐわかる。
「ははは、面白いな」
そんな俺達を見てリョウタは笑っていた。
「リョウタも普通に笑えるんだな! まぁ、俺としては"ケッケケ"も"ヌヌヌ"も好きだけどな!」
「……」
「いや、そこで黙るなよ。俺が告白したみたいじゃないか!」
「……」
リョウタは咄嗟に俺とは反対の方を見ている。
ん?
ひょっとしてこいつ照れているのか?
「おーい! こっち向けよ」
俺はにやりと笑いながら、リョウタの顔を覗き込もうとするが、それを上回る速さで首を動かしていた。
コボルトの親玉も動きに関しては過剰のようだ。
「ケッケケ! わっ……我は元気だぞ!」
「ほー、なら顔を見せてもらおうか? リョウタ一時停止!」
「ヌ! なぜお主には逆らえないのじゃ」
リョウタは必死に顔を動かそうとしても動けないようだ。恥ずかしそうに顔を赤く染める姿を見て、コボルトではなくやはり獣人なんだと再認識した。
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