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4.筋肉令嬢、初めての仕事
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「アシュレイ!」
「だって、使えない護衛ばかり集めても意味がないじゃないか!」
アシュレイと呼ばれている青年はガレスさんに歯向かう。
きっとそれだけルシアン様の護衛が大変なんだろう。
使えない護衛ばかりで意味がないのは私も同感だ。
「私が実力をお見せすればいいですか?」
私は拳を握りしめて、アシュレイに向けて突き出す。
「おう! わかってるじゃないか!」
それに応えるように、アシュレイも私の拳に己の拳を重ねる。
「アシュレイ! 勝手なことをするな!」
ガレスさんの止める声も虚しく、アシュレイと私は別の場所に移動する。
こんなところで手合わせなんかしたら、一瞬で騎士団本部が壊れちゃうわ。
「あっちが兵舎で、ここが主に訓練をするところだ。走り込みは足場が悪い本部入り口周辺でやる方がためになるぞ」
「はあぁ……」
訓練場に向かうまでアシュレイは騎士団本部の中を案内してくれた。
しかも、所々アドバイスまでしてくれて、さっきまでのピリピリしていた雰囲気が嘘みたいだ。
訓練場の中には、様々な武器が置いてあるがどれも手入れが行き届いていた。
ただ、どれもが古びているため、力を調整しないとすぐに折れてしまいそうな気がする。
「じゃあ、剣はここのやつを使え」
アシュレイから剣を手渡されるが、私は首を振る。
「剣も持てないやつにルシアン様の護衛を任せられるかよ!」
その様子を見て、アシュレイの眉間に皺がよる。
別に怒らせるつもりはない。
だって――。
「私は正々堂々と拳で戦います」
その言葉にアシュレイはニヤリと笑って剣を置いた。
「なら俺もそれに応えるだけだ」
どうやらアシュレイも剣を使わずに手合わせをしてくれるようだ。
私の周りには素手の私に対して、剣を使うものばかりだった。
父様と兄様しかちゃんと向き合ってくれなかったからね。
「ふふ、ありがとうございます」
「うっ!」
本当にここに来たら嬉しいことばかりだ。
ついつい笑みが溢れてしまう。
アシュレイも手合わせできて嬉しいのか、少し頬が赤く染まっていた。
私はアシュレイから距離を開けてお辞儀をする。
「よろしくお願いします!」
「リリナ、いいか。やりすぎはダメだぞ!」
ガレスさんは私を応援するように声をかけてくれた。
もちろん全力でやるのはいけないってわかってるわ。
私が全力を出すと、山が吹き飛んでいってしまう。
だから……今回は8割ぐらいの力なら大丈夫かしらね?
私は正々堂々と手合わせをするだけだ。
いつのまにか周囲には、他の騎士たちが集まり、私たちの手合わせに注目が集まってきた。
私は準備運動がてらに、その場で拳を何度も振る。 力のコントロールをするのも簡単なことじゃないからね。
――ズバァン!
空気が裂け、耳元で雷鳴のような轟音が鳴り響く。
今日も調子は良さそうだ。
――ピシィィ……バキィィィッ!
風圧が近くの窓ガラスを粉々に砕いていく。
「……やべぇな。俺って運良く命拾いしたな……」
アシュレイは額の汗を拭って、ゆっくりと地面に片膝をついた。
あれは彼の手合わせ前の準備運動なのかしら。
「準備はでき――」
「降参します!」
「えっ……!?」
アシュレイの言葉に私は驚いた。
せっかくの手合わせなのに、戦う前から降参されてしまった。
「リリナ、周りをよく見てみろ!」
ガレスさんの言葉にハッとした私は周囲を見渡す。
そこには驚いた顔をしている騎士たちと訓練場の物が吹き飛んだ痕跡があった。
「私、まだ何もして……ないわけないですよね……」
まさか準備運動の素振りで、訓練場が荒れるとは誰も思わないだろう。
我が家ではそんなこと一度もなかったのにね……。
やはり施設自体も頑丈ではないようだ。
そこにお金を使うなら、この国に住む人たちが裕福な生活ができた方がいいもんね。
ただ、その反面周囲には良い影響を与えていた。
「うおおおおお!」
「なんだあいつ、めちゃくちゃ強いじゃないか!」
「剣がなくても騎士になれるじゃないか!」
なぜか周囲から歓声が沸いていた。
騎士はどんな時でも剣を持たなければいけない。
ここでもそんなことを言ってるのかしら。
「拳が一番に決まってる」
「はぁー」
私の言葉にガレスさんは大きなため息をついていた。
ほら、ガレスさんだって今頃何を言ってんだって顔をしているわよ。
それを私が証明できてよかった。
そんなことを思っていると、アシュレイが立ち上がって、こちらに向かってきた。
「さっきは酷いことを言ってすまない。君を騎士団に歓迎する」
無事に私は受け入れられたんだ。
そう思うと私も嬉しくなる。
私はにこりと微笑み、手を前に出した。
だが、アシュレイは私の手を掴むことなく、後退りしていく。
お互いを認めたら強く握手すると思ったけど、違ったのかしら?
「挨拶はそこまでして……皆に紹介する。今日から騎士団に入団したリリナだ!」
ガレスさんは私を紹介してくれた。
これで私はルシアン様の護衛騎士として、一歩を踏み出せるだろう。
「それよりもお前ら……まずは壊れた訓練場を片付けるぞ!」
ガレスさんの怒号が飛び、騎士たちは慌てて動き始める。
私はアシュレイさんの方を見て、にこりと笑った。
「訓練場を壊したのはお互い様ってことで」
「俺、何もしてない……はずなんだけどな……?」
そんな軽口を交わしながら、私は騎士としての一歩を踏み出した。
きっと、ここでもやっていける――そう思った。
「お掃除なんて初めてだわ。とりあえず、全て吹き飛ばせば――」
「よし、お前は何もするな!」
拳を構えた瞬間、ガレスさんに止められてしまった。
私の騎士団としての初めての仕事は、何もせずに待機することだった。
「だって、使えない護衛ばかり集めても意味がないじゃないか!」
アシュレイと呼ばれている青年はガレスさんに歯向かう。
きっとそれだけルシアン様の護衛が大変なんだろう。
使えない護衛ばかりで意味がないのは私も同感だ。
「私が実力をお見せすればいいですか?」
私は拳を握りしめて、アシュレイに向けて突き出す。
「おう! わかってるじゃないか!」
それに応えるように、アシュレイも私の拳に己の拳を重ねる。
「アシュレイ! 勝手なことをするな!」
ガレスさんの止める声も虚しく、アシュレイと私は別の場所に移動する。
こんなところで手合わせなんかしたら、一瞬で騎士団本部が壊れちゃうわ。
「あっちが兵舎で、ここが主に訓練をするところだ。走り込みは足場が悪い本部入り口周辺でやる方がためになるぞ」
「はあぁ……」
訓練場に向かうまでアシュレイは騎士団本部の中を案内してくれた。
しかも、所々アドバイスまでしてくれて、さっきまでのピリピリしていた雰囲気が嘘みたいだ。
訓練場の中には、様々な武器が置いてあるがどれも手入れが行き届いていた。
ただ、どれもが古びているため、力を調整しないとすぐに折れてしまいそうな気がする。
「じゃあ、剣はここのやつを使え」
アシュレイから剣を手渡されるが、私は首を振る。
「剣も持てないやつにルシアン様の護衛を任せられるかよ!」
その様子を見て、アシュレイの眉間に皺がよる。
別に怒らせるつもりはない。
だって――。
「私は正々堂々と拳で戦います」
その言葉にアシュレイはニヤリと笑って剣を置いた。
「なら俺もそれに応えるだけだ」
どうやらアシュレイも剣を使わずに手合わせをしてくれるようだ。
私の周りには素手の私に対して、剣を使うものばかりだった。
父様と兄様しかちゃんと向き合ってくれなかったからね。
「ふふ、ありがとうございます」
「うっ!」
本当にここに来たら嬉しいことばかりだ。
ついつい笑みが溢れてしまう。
アシュレイも手合わせできて嬉しいのか、少し頬が赤く染まっていた。
私はアシュレイから距離を開けてお辞儀をする。
「よろしくお願いします!」
「リリナ、いいか。やりすぎはダメだぞ!」
ガレスさんは私を応援するように声をかけてくれた。
もちろん全力でやるのはいけないってわかってるわ。
私が全力を出すと、山が吹き飛んでいってしまう。
だから……今回は8割ぐらいの力なら大丈夫かしらね?
私は正々堂々と手合わせをするだけだ。
いつのまにか周囲には、他の騎士たちが集まり、私たちの手合わせに注目が集まってきた。
私は準備運動がてらに、その場で拳を何度も振る。 力のコントロールをするのも簡単なことじゃないからね。
――ズバァン!
空気が裂け、耳元で雷鳴のような轟音が鳴り響く。
今日も調子は良さそうだ。
――ピシィィ……バキィィィッ!
風圧が近くの窓ガラスを粉々に砕いていく。
「……やべぇな。俺って運良く命拾いしたな……」
アシュレイは額の汗を拭って、ゆっくりと地面に片膝をついた。
あれは彼の手合わせ前の準備運動なのかしら。
「準備はでき――」
「降参します!」
「えっ……!?」
アシュレイの言葉に私は驚いた。
せっかくの手合わせなのに、戦う前から降参されてしまった。
「リリナ、周りをよく見てみろ!」
ガレスさんの言葉にハッとした私は周囲を見渡す。
そこには驚いた顔をしている騎士たちと訓練場の物が吹き飛んだ痕跡があった。
「私、まだ何もして……ないわけないですよね……」
まさか準備運動の素振りで、訓練場が荒れるとは誰も思わないだろう。
我が家ではそんなこと一度もなかったのにね……。
やはり施設自体も頑丈ではないようだ。
そこにお金を使うなら、この国に住む人たちが裕福な生活ができた方がいいもんね。
ただ、その反面周囲には良い影響を与えていた。
「うおおおおお!」
「なんだあいつ、めちゃくちゃ強いじゃないか!」
「剣がなくても騎士になれるじゃないか!」
なぜか周囲から歓声が沸いていた。
騎士はどんな時でも剣を持たなければいけない。
ここでもそんなことを言ってるのかしら。
「拳が一番に決まってる」
「はぁー」
私の言葉にガレスさんは大きなため息をついていた。
ほら、ガレスさんだって今頃何を言ってんだって顔をしているわよ。
それを私が証明できてよかった。
そんなことを思っていると、アシュレイが立ち上がって、こちらに向かってきた。
「さっきは酷いことを言ってすまない。君を騎士団に歓迎する」
無事に私は受け入れられたんだ。
そう思うと私も嬉しくなる。
私はにこりと微笑み、手を前に出した。
だが、アシュレイは私の手を掴むことなく、後退りしていく。
お互いを認めたら強く握手すると思ったけど、違ったのかしら?
「挨拶はそこまでして……皆に紹介する。今日から騎士団に入団したリリナだ!」
ガレスさんは私を紹介してくれた。
これで私はルシアン様の護衛騎士として、一歩を踏み出せるだろう。
「それよりもお前ら……まずは壊れた訓練場を片付けるぞ!」
ガレスさんの怒号が飛び、騎士たちは慌てて動き始める。
私はアシュレイさんの方を見て、にこりと笑った。
「訓練場を壊したのはお互い様ってことで」
「俺、何もしてない……はずなんだけどな……?」
そんな軽口を交わしながら、私は騎士としての一歩を踏み出した。
きっと、ここでもやっていける――そう思った。
「お掃除なんて初めてだわ。とりあえず、全て吹き飛ばせば――」
「よし、お前は何もするな!」
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私の騎士団としての初めての仕事は、何もせずに待機することだった。
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