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108.俺は相変わらずでした

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 俺は急いで食堂に行くとロンとニアは待っていた。

「にいちゃ早く食べてよ!」

「もうほんとにしっかりしてよね」
 ロンとニアはどこか急いでる様子だった。

「今日そんなに急いで何かあったのか?」
 俺の言葉に2人はため息を吐いていた。ため息を吐かれるほど大事なことを忘れていたのだろうか。

「今日はローナさんに呼ばれている日ですよ」
 ニアはやれやれとした表情で俺を見ていた。

「ああ、そうだったな」
 王都の復興が進んできた今のタイミングで冒険者ギルドの活動について話があると呼ばれていた。

 なぜ俺が呼ばれたのかはわからないが、この間確認したらメジストやモーリンも呼ばれているらしい。

 俺は急いで食事を終えると急いで冒険者ギルドに向かった。

「すみません、遅れ――」
 俺は冒険者ギルドの扉を開けたら驚いた。なぜかギルドに王都にいる冒険者達が集まっていたのだ。

「やっと主役が来たわね」
 退屈そうに待っていたローガンが声を掛けてきた。

「早くここに座るんだ」
 冒険者に勧められて椅子に座るとテーブルには食事と酒が用意されていたのだ。

「あのー、これってどういうことですか?」
 俺は話があると聞いて冒険者ギルドに来たけどこんなことになっているとは思いもしなかった。

「今日はウォーレンちゃんのランクアップ祝いよ?」

「ああ、そうなん……ですか!?」

「ふふふ、ドッキリ大成功ね」

「冒険者ギルドの活動についての話し合いの予定でしたよね?」

「そうよ? 一応冒険者ギルドの活動に関わっているでしょ?」
 言われてみれば確か間違いではない。特に依頼を多く受けたわけではないのになぜランクアップするのだろうか。

「今回は特別措置で他の冒険者からもランクアップさせてくれって話が出てるのよ」
 俺は辺りを見渡すとみんな頷いていた。

「それにみんなウォーレンちゃんに助けられてるのよ?」

「俺にですか?」

「そうよ」
 たしかに周りにいる冒険者達はベットに縛られている人達だった。ただ、俺の記憶には助けた記憶はあまりなかった。

「あの時はふらっと来たら急に触手を掴んで消したから何事かと思ったわ」
 きっとスライムのところに行く前に記憶が曖昧になっていたことを言っているのだろう。

「みなさん無事で良かったですね」

「なに他人行儀なのよ!」
 ローガンは俺を強く叩いたため朝ごはんが押し出されそうになっていた。

「あっ、そういえば僕さっき食べてきたばかり――」

「なんですって!」

「いや、たくさん食べれます。 あー、お腹減ったなー」
 今さっき食事を食べてきたばかりなのに食べられるはずがない。さっき強く叩かれただけで出てきそうになっているんだからな。

「ふふふ、なら先にこっちをメインにしましょうか」

「えっ? どういうことですか?」
 俺はローガンに連れられるまま歩くと気づいたら冒険者ギルドの裏にいた。

「ここって……」

「そう、今から私とランクアップをかけて戦ってもらうわ」

 俺はランクアップをかけてローガンと模擬戦をすることになった。
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