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第二章 イケメンスローライフ?
54.BBQに釣られて人も釣れました作戦
解決策が決まったらあとは準備をするだけだ。
俺も準備に取り掛かることにした。
「じゃあ俺はタレを作ってくるから、クジャは肉を切ってもらってもいい?」
「了解!」
あれからクジャは肉切り担当だ。
クジャも慣れてきたのか切るスピードが速くなっている。
まるでスライサーで肉を切るような技術に驚きだ。
各自で準備を済ませると、用意を持って屋外に出た。
門近くにある冒険者ギルドは、外から王都に入ってきた人達が嫌でも目に入るところにある。
環境としては最高だろう。
そもそもひっそりと暮らしている獣人が外で集まると、人間や他種族は何か始まるのかと興味深そうに見ている。
獣人達と一緒に住むことに不安を感じている証拠だ。
それだけ冒険者達の行動は見張られている。
今回はその行動を逆手に取ることにした。
そしてすでに焼肉の虜になっている獣人達は本能的に釣られていく。
食べる予定のなかった獣人達が、冒険者ギルドの前に集まるのだ。
「よし、じゃあ"BBQに釣られて人も釣れました"作戦開始!」
「……」
俺の声は周囲を静かにさせた。
心地よく吹く風に、俺は心も冷たくなってきた。
どうやらやる気があるのは俺だけらしい。
「ネーミングセンスがないな……」
ボソッとニャンタが呟くと冒険者達は頷いていた。
「今日のご飯なしにするよ?」
「よし、BBQに釣られて人も釣れました作戦開始! お前達もやるだろ!」
危機を感じたのか、すぐに場の雰囲気が変わっていく。
他の冒険者達も必死に頭を縦に振っている。
その光景はヘッドバンキングのように感じた。
さすが焼肉だな。
「それにしてもBBQってなんだ?」
「シッ! 変なこと言うと食えなくなるぞ」
ニャンタよ……その発言ははっきりと聞こえているぞ。
「ニャンタだけ夕飯なしにする?」
「えっ……」
ニャンタの尻尾は急降下していた。
あまりにも可哀想な姿に今回は許すことにした。
「あいつも変わったな。目が合ったら命を狩られると言われた冒険者だったのに……」
そんなニャンタをクジャは眺めていた。
初めてニャンタと会った時に、すぐに撫でたがあれは命知らずの行動だったのか。
今も焼肉を焼いている傍ら、尻尾をピーンと立てて待っているぞ。
段々と香ばしい匂いが町の方へ流れていく。
気づいたら冒険者ギルドの周囲に人だかりができていた。
それでも誰も声をかけてこないのは、獣人だからって言うのもあるだろう。
「おいおい、この集まりはなんなんだ」
「あっ、今度は捕まらないですよね?」
人をかき分けて冒険者ギルドの前まで男が歩いてきた。
俺に金蹴りされるのが大好きなドM野郎の騎士団長だ。
「何か悪いことをしていなければ大丈夫だ」
少しヒヤッとしたがどうやら大丈夫らしい。
それにしても人が結構集まって、コソコソと話しているのが気になる。
なぜか俺の姿を見て手を振るやつもいたが、とりあえず適当に手を振って返しておいた。
きっと子どもがお手伝いしていると認識されているのだろう。
「なんでこんなとこで飯を食べているんだ?」
どうやら騎士団長も焼肉が気になるのだろう。
視線は焼かれている肉に向いていた。
「人は畑の肉を食わないっていうから、良さを広めようとしているだけだよ」
特に間違ったことは言っていない。
きっとこの人も嫌な顔をするのだろう。
しかし、騎士団長の反応は違った。
「ああ、最近良い匂いがすると思ったら畑の肉だったのか! 俺も食べて良いか」
そう言って空いていた椅子に腰掛けた。
やっぱりこの人って頭のネジが外れているのだろう。
少し図々しいが、こういう人が今後のきっかけになるのは確かだ。
「やっぱりあんたって変わり者だな」
「お前さんに言われたくないな」
口ではこう言っているがこの男に感謝している。
騎士団長が座ったことで、意識が騎士団長に向いていた。
「これはこのタレにつければいいのか?」
「俺の手作りなんですよ。肉に絡めてから食べてください」
「ああ」
騎士団長は目の前の焼けたばかりの肉を小皿のタレに軽くくぐらせた。
肉からはまだ湯気が立ち上り、その香ばしい香りが辺りに漂っている。
手が止まったのは一瞬だけだった。
すぐに口元へ運び、一口、歯を立てた。
その瞬間、表情がふっと和らいだ。
少しだけ目を細め、心地よさそうに頬を動かしながら、ゆっくりと噛んでいる。
その仕草は本当に貴族だと思わせるほどだ。
ああ、この人も貴族だったな。
少し噛み締めると騎士団長の動きは早くなっていく。
無言で肉を取る速さは、まるで何かと戦っているようだ。
「んん、お前さんは女神の祝福以外にも才能があったんか。これめちゃくちゃうまいぞ」
しばらく無言で食べ続けると、目を輝かせてこちらを見ていた。
一言多いが美味しいのは間違いないらしい。
「食べるのに抵抗はないんですか? 今日、畑の肉は獣人みたいな底辺のやつが食べるものだって言われたけど……」
「ああ、そういう考えのやつもいるけど、俺は気にしないな。遊びすぎて金がない時は腹が減ってよく食べてたぞ」
どうやら魔力を含んだ魔物の肉の値段は高いらしい。
畑の肉であれば魔力量が少ないため、値段もお手軽でお金がない時はよく食べていたらしい。
それにしても金がなくなるほど遊んでいたとは……いや、聞かないでおこう。
嫌な姿しか想像できない。
「じゃあ、また食べに来るわ」
騎士団長はそのまま食べ続けると、お腹が膨れたのか立ち上がり帰って行く。
今度はぜひともお金を回収したいものだ。
でもそれがきっかけとなったのか、俺に声をかける人が増えてきた。
それでも獣人と一緒に食べる人はいない。
やっぱりあの男は変わり者なんだな。
せっかくだからと、小さめに切った肉を宣伝として試食を配り歩くことにした。
スーパーで見かける試食大作戦に変更だ。
試食を進めている中で探している人物をやっとみつけた。
「あっ、お肉忘れていたから持ってくるよ。ちょっと待っててね!」
人集りにいたのは肌がほのかに黒く、フードを深くまで被っていた魔族の男だ。
冒険者ギルドに肉を取りに戻る間も男はちゃんと待っていた。
「今度は落とさず持って帰らないといけないですよ?」
「……」
やはり無口なのは変わらないようだ。
リッパーに慣れているため、どうも思わないが、さすがに動かないと少し心配になる。
どこか呼吸もしていないような雰囲気を感じる。
まるでその場の空気が止まっているようだ。
「ひょっとして寝てる?」
顔を覗き込むと驚いた顔をしていた。
起きてはいるが戸惑っているのだろうか。
再び時間は動き出した。
「俺に話しかけても大丈夫なのか? また、肉屋の店主に怒られるぞ」
気を使ってわざと話さないようにしていたらしい。
「俺は特に気にしないよ。それよりもせっかくだからまた買いに来てね」
お店の宣伝もしておかないとね。
元々買っていた人であれば、人間よりは買いに来やすいだろう。
「わかった。また声をかけてもいいか?」
「俺に?」
彼は小さく頷いた。
魔族も差別されている種族であれば、人間ばかり存在する王都だと話す相手がいなくて寂しいのであろう。
「全然構わないよ。基本的にここの冒険者ギルドか肉屋に行くことが多いかな。またその時にでも話そうよ」
「ああ」
「おーい、トモヤこっち来いよー! 早く来ないと無くなるぞ」
ニャンタから声をかけられ振り返った。
どうやら試食が効果あったのか、少しずつ興味を持つ人が増えたようだ。
「ちょっと待ってて! じゃあ……あれ?」
男の方に視線を戻すと、既に彼はその場から消えていた。
突然消える変わった人だけど、今回はしっかりとお肉を持って帰ったようだ。
俺はちゃんと渡せたことに安堵してニャンタがいる席に戻った。
♢
「今日のトモヤさんも可愛い」
そんな宣伝活動を遠くの陰から見ている男がいた。
「肉屋で働いてるなら、いつでもトモヤさんに会えるんだね。待っててね」
男はその後も静かに様子を伺っていた。
俺も準備に取り掛かることにした。
「じゃあ俺はタレを作ってくるから、クジャは肉を切ってもらってもいい?」
「了解!」
あれからクジャは肉切り担当だ。
クジャも慣れてきたのか切るスピードが速くなっている。
まるでスライサーで肉を切るような技術に驚きだ。
各自で準備を済ませると、用意を持って屋外に出た。
門近くにある冒険者ギルドは、外から王都に入ってきた人達が嫌でも目に入るところにある。
環境としては最高だろう。
そもそもひっそりと暮らしている獣人が外で集まると、人間や他種族は何か始まるのかと興味深そうに見ている。
獣人達と一緒に住むことに不安を感じている証拠だ。
それだけ冒険者達の行動は見張られている。
今回はその行動を逆手に取ることにした。
そしてすでに焼肉の虜になっている獣人達は本能的に釣られていく。
食べる予定のなかった獣人達が、冒険者ギルドの前に集まるのだ。
「よし、じゃあ"BBQに釣られて人も釣れました"作戦開始!」
「……」
俺の声は周囲を静かにさせた。
心地よく吹く風に、俺は心も冷たくなってきた。
どうやらやる気があるのは俺だけらしい。
「ネーミングセンスがないな……」
ボソッとニャンタが呟くと冒険者達は頷いていた。
「今日のご飯なしにするよ?」
「よし、BBQに釣られて人も釣れました作戦開始! お前達もやるだろ!」
危機を感じたのか、すぐに場の雰囲気が変わっていく。
他の冒険者達も必死に頭を縦に振っている。
その光景はヘッドバンキングのように感じた。
さすが焼肉だな。
「それにしてもBBQってなんだ?」
「シッ! 変なこと言うと食えなくなるぞ」
ニャンタよ……その発言ははっきりと聞こえているぞ。
「ニャンタだけ夕飯なしにする?」
「えっ……」
ニャンタの尻尾は急降下していた。
あまりにも可哀想な姿に今回は許すことにした。
「あいつも変わったな。目が合ったら命を狩られると言われた冒険者だったのに……」
そんなニャンタをクジャは眺めていた。
初めてニャンタと会った時に、すぐに撫でたがあれは命知らずの行動だったのか。
今も焼肉を焼いている傍ら、尻尾をピーンと立てて待っているぞ。
段々と香ばしい匂いが町の方へ流れていく。
気づいたら冒険者ギルドの周囲に人だかりができていた。
それでも誰も声をかけてこないのは、獣人だからって言うのもあるだろう。
「おいおい、この集まりはなんなんだ」
「あっ、今度は捕まらないですよね?」
人をかき分けて冒険者ギルドの前まで男が歩いてきた。
俺に金蹴りされるのが大好きなドM野郎の騎士団長だ。
「何か悪いことをしていなければ大丈夫だ」
少しヒヤッとしたがどうやら大丈夫らしい。
それにしても人が結構集まって、コソコソと話しているのが気になる。
なぜか俺の姿を見て手を振るやつもいたが、とりあえず適当に手を振って返しておいた。
きっと子どもがお手伝いしていると認識されているのだろう。
「なんでこんなとこで飯を食べているんだ?」
どうやら騎士団長も焼肉が気になるのだろう。
視線は焼かれている肉に向いていた。
「人は畑の肉を食わないっていうから、良さを広めようとしているだけだよ」
特に間違ったことは言っていない。
きっとこの人も嫌な顔をするのだろう。
しかし、騎士団長の反応は違った。
「ああ、最近良い匂いがすると思ったら畑の肉だったのか! 俺も食べて良いか」
そう言って空いていた椅子に腰掛けた。
やっぱりこの人って頭のネジが外れているのだろう。
少し図々しいが、こういう人が今後のきっかけになるのは確かだ。
「やっぱりあんたって変わり者だな」
「お前さんに言われたくないな」
口ではこう言っているがこの男に感謝している。
騎士団長が座ったことで、意識が騎士団長に向いていた。
「これはこのタレにつければいいのか?」
「俺の手作りなんですよ。肉に絡めてから食べてください」
「ああ」
騎士団長は目の前の焼けたばかりの肉を小皿のタレに軽くくぐらせた。
肉からはまだ湯気が立ち上り、その香ばしい香りが辺りに漂っている。
手が止まったのは一瞬だけだった。
すぐに口元へ運び、一口、歯を立てた。
その瞬間、表情がふっと和らいだ。
少しだけ目を細め、心地よさそうに頬を動かしながら、ゆっくりと噛んでいる。
その仕草は本当に貴族だと思わせるほどだ。
ああ、この人も貴族だったな。
少し噛み締めると騎士団長の動きは早くなっていく。
無言で肉を取る速さは、まるで何かと戦っているようだ。
「んん、お前さんは女神の祝福以外にも才能があったんか。これめちゃくちゃうまいぞ」
しばらく無言で食べ続けると、目を輝かせてこちらを見ていた。
一言多いが美味しいのは間違いないらしい。
「食べるのに抵抗はないんですか? 今日、畑の肉は獣人みたいな底辺のやつが食べるものだって言われたけど……」
「ああ、そういう考えのやつもいるけど、俺は気にしないな。遊びすぎて金がない時は腹が減ってよく食べてたぞ」
どうやら魔力を含んだ魔物の肉の値段は高いらしい。
畑の肉であれば魔力量が少ないため、値段もお手軽でお金がない時はよく食べていたらしい。
それにしても金がなくなるほど遊んでいたとは……いや、聞かないでおこう。
嫌な姿しか想像できない。
「じゃあ、また食べに来るわ」
騎士団長はそのまま食べ続けると、お腹が膨れたのか立ち上がり帰って行く。
今度はぜひともお金を回収したいものだ。
でもそれがきっかけとなったのか、俺に声をかける人が増えてきた。
それでも獣人と一緒に食べる人はいない。
やっぱりあの男は変わり者なんだな。
せっかくだからと、小さめに切った肉を宣伝として試食を配り歩くことにした。
スーパーで見かける試食大作戦に変更だ。
試食を進めている中で探している人物をやっとみつけた。
「あっ、お肉忘れていたから持ってくるよ。ちょっと待っててね!」
人集りにいたのは肌がほのかに黒く、フードを深くまで被っていた魔族の男だ。
冒険者ギルドに肉を取りに戻る間も男はちゃんと待っていた。
「今度は落とさず持って帰らないといけないですよ?」
「……」
やはり無口なのは変わらないようだ。
リッパーに慣れているため、どうも思わないが、さすがに動かないと少し心配になる。
どこか呼吸もしていないような雰囲気を感じる。
まるでその場の空気が止まっているようだ。
「ひょっとして寝てる?」
顔を覗き込むと驚いた顔をしていた。
起きてはいるが戸惑っているのだろうか。
再び時間は動き出した。
「俺に話しかけても大丈夫なのか? また、肉屋の店主に怒られるぞ」
気を使ってわざと話さないようにしていたらしい。
「俺は特に気にしないよ。それよりもせっかくだからまた買いに来てね」
お店の宣伝もしておかないとね。
元々買っていた人であれば、人間よりは買いに来やすいだろう。
「わかった。また声をかけてもいいか?」
「俺に?」
彼は小さく頷いた。
魔族も差別されている種族であれば、人間ばかり存在する王都だと話す相手がいなくて寂しいのであろう。
「全然構わないよ。基本的にここの冒険者ギルドか肉屋に行くことが多いかな。またその時にでも話そうよ」
「ああ」
「おーい、トモヤこっち来いよー! 早く来ないと無くなるぞ」
ニャンタから声をかけられ振り返った。
どうやら試食が効果あったのか、少しずつ興味を持つ人が増えたようだ。
「ちょっと待ってて! じゃあ……あれ?」
男の方に視線を戻すと、既に彼はその場から消えていた。
突然消える変わった人だけど、今回はしっかりとお肉を持って帰ったようだ。
俺はちゃんと渡せたことに安堵してニャンタがいる席に戻った。
♢
「今日のトモヤさんも可愛い」
そんな宣伝活動を遠くの陰から見ている男がいた。
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