うっふん菊池です!

雨澤 稼穀

文字の大きさ
1 / 1

うっふん菊池です!

しおりを挟む
 トウルルルル……トウルルルル……

「はい! 菊池きくいけです!」

桃子とうこちゃん! 何も言わないでわたしの壱瞬いっしゅんのお願い聞いてくれないかな?」

 プチッ! ツーツーツー……。
 リダイアル! ポチッ!
 トウルルルル……トウルルルル……。

「はい! 菊池きくいけです!」

桃子とうこちやん? 何も言ってないのに切るなんて酷いよ! 緊急事態なんだってばさ!」

 プチッ! ツーツー……ツーツー……。
 すかさずリダイアル! ポチッ!
 トウルルルル……トウルルルル……。

「はい! 何? お休みなんだけど……代わらないよ!」

「勝手に先回りして、代わらないとか言わないでよ! 桃子とうこちゃんが命綱にんだからさ!」

「代わらないよ!」

 プチッ! ツーツー……ツーツー……。
 すかさずリダイアル! ポチッ!
 トウルルルル……トウルルルル……。

「菊池が緊急事態なんだってばさ! なんかやらかしちゃったんだって泣きつかれたのよ! お願いします! 桃子とうこちゃん! 壱宿壱飯いっしゅくいっぱんの恩義のお願いだよ~っ!」

「今度の休み合わせてよ! メロン食べ放題つきスイーツバイキング奢ってくれるんなら良いけど!」

「それはバリダカだよ!」

「菊池とバリダカどっちを取る?」

「そ……そんなの菊地に決まってんじゃん!」

「わかった! シフト2だったよね! 菊池に宜しくいっといて!」

「有り難う! 桃子とうこちゃん! シフト3だよ! わたし」

「嘘? マジかあ……分かった! 急ぐから切るね!」

 ツーツー……ツーツー……。

「いらっしゃいませ! 御主人様! うっふん菊池ですへお帰りなさいませ! 菊池桃きくちももだにゃ! 御免なさい御主人様? 聞知網きくちあみたん、今日はおねぼうさんでお休みなんだにゃん! 菊池桃きくちももでもいいかにゃん?」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...