アーマードデバイスズ(仮)~~Previous Story~~

敬二 盤

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ある令嬢と青き戦士

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ここはとある森の中。

そこでは一台の馬車と二人の騎士がゆっくりと進んでいた。

「ねぇ?まだ着かないの?」

その馬車の中にいる活発そうな少女が外の騎士に問う。

「あと二時間と言った所でございましょうか………これでも出来る限りは急いでおりますぞ?」

その騎士は歳を感じさせない声で少女に答えた。

少女は退屈そうに馬車のシートに身を預けると大きく口を開けて欠伸をした。

「お嬢様、その様に欠伸などしてはいけませぬ、あくまでもお上品にですぞ?」

「煩いわねー………良いじゃないの、ここには貴殿方と私しか居ないんだから」

「………まぁ良いでしょう」

少女はその答えに満足して、もう一度欠伸をした。

「はぁ、こんなに退屈ならエイトの家に泊まっておけばよかったわ」

少女は別の領地にいる幼馴染みの名を出し、豪華なドレスを揺らしながら上を向いた。

どうやらこの少女は貴族の様だ。

「………待て」

騎士の一人は相方に止まるように言う。

その合図の意味を理解して馬を降り、偵察に向かった。

しばらくして帰ってきた騎士は、冷や汗を滲ませていた。

「不味い、見た事も無い魔物が道を歩いている、恐らくゴーレムタイプだと思われるが………どうする?」

「どんな見た目だ?」

「人に似た形で所々歯車やネジが飛び出ている、そして右手には細い筒の様な物がはめられていた、それが四体だ」

この言葉にもう片方の騎士も冷や汗を垂らす

「………未確認の魔物か………一旦隠れよう、お嬢様!降りてきてください!謎の魔物です!」

その言葉に少女は目を輝かせて降りてきた。

「未確認の魔物ですって!?これはエイトに自慢できるチャンスよ!倒しに行きましょう!」

「駄目です!」

騎士が小声で叫ぶ。

「おそらく私達でも倒せない魔物をお嬢様が倒せる筈がありませぬ!馬車を隠して私達も隠れますよ!」

「………わかったわよ、大人しくするわ」

「お願いします」

騎士は馬車を道の外に出し、緑色の植物のシートを被せた。

そして本人と少女は草むらに隠れた。

そのまましばらく待っていると、ガシャンッ!ガシャンッ!と機械みたいな足音が聞こえてきた。

その足音の主は全身が金色に光っていて、この森の中にいるにはどこか異風を放っていた。

その魔物は少女達が隠れている場所の近くに寄ると、周りをキョロキョロと見回し始めた。

そして、魔物は少女達が隠れている草むらへと右腕の筒を向けた。

それに気付いた騎士が少女を押し飛ばし、身代わりになろうとした。

そして騎士の思惑通り少女は助けられたが、騎士の左足は甲高い銃声と共に撃ち抜かれた。

「ぐぁぁっ!」

「グリダっ!」

少女はその騎士に駆け寄ろうとしたが、もう片方の騎士に止められ、逃げ出そうとした。

しかしその逃げ出した先には、先程まで付近を探索していた三体が待ち伏せをしていた。

系四体となった魔物は筒を騎士と少女に向け、狙いを定める。

そして四体同時に撃つも、騎士がまた、少女を突飛ばし身代わりになった。

「ぐぁっ!」

騎士は両足と右腕を撃ち抜かれ、最初に撃たれた騎士の近くに転がった。

少女はその光景に震えながらもドレスから一本の短剣を出し、構えた。

そして魔物の一体に切りかかるが金属の体に阻まれ、少しも切れない。

そして至近距離に居る少女を撃とうと額に筒を添え撃ち抜………こうとした途端、魔物達は火花を吹きながら大きく吹き飛ばされた。

少女が唖然としていると、その吹き飛ばした犯人であろう者が、返ってきた盾をキャッチした。

その盾は、中心が盾の割には分厚く、小さくで、その周りを透明感のある水色のエネルギーの刃が囲っていた。

そしてそれを扱う人物は、短目の黒い髪に青色の目、そして腰には緑色のポーチをぶら下げており手には青い手袋をはめている、少年みたいな人物だった。

その少年………ライトは呟く。

「おぉー、久しぶりに使ったけどやっぱり使いやすいねぇ………さてと、君、大丈夫?」

「え?えっと………」

少女がパニックで答えられずにいると、ライトは少女をの下の地面を魔法で少しずらし、二人の騎士の近くに寄せた後、薄い緑色の魔法陣を全員が入るように設置した。

「まぁ、大丈夫じゃなくてもこれで治るから安心してね?後はこのシールドを飛ばしとくからここの周りは安全だよ?」

ライトは盾を上にほおり投げると、盾は一人でに浮き上がり魔法陣の周りを公転し始めた。

「さて………と、あちらももうそろそろ戻って来た所でね?」

ライトが言う通り魔物達は機械音を響かせながら戻って来た。

それをちらっと見ると、ポーチから薄い緑色の箱形の物体を取り出した。

その物体を右腕に押し付けると、物体からシュルシュルシュルッ!と薄い布が出現し、腕に巻き付いた。

そしてライトは手元に青色の薄い板を蒼い光と共に出現させた。

「始めようかな?」

ライトはその言葉と共に板を箱にある穴の一番左に入れる。

するとカシャンッ!と鳴ってから。

『ファイターッ!セットアップッ!』

とハイテンションな男の人の声が鳴り響いた。

それと同時に箱の面の左側に付いている丸い青いレンズから青い魔法陣が飛び出した。

「じゃあ………行くよ?」

『3!2!1!ゴーッ!』

その合図と共にライトが腕を右に振ると、箱の魔法陣が巨大化し、箱から鳴る音楽と共に魔法陣が飛び出し、ライトの周りを公転し出した。

そして魔法陣は三周回るとライトの目の前で止まり、ゆっくりとライトへ被さった。

そして通りすぎた魔法陣は音楽が止むと同時に消え去り、ライトが居た場所には青色の戦士が現れた。

少女は驚いて声も出ず、ただ呆然とその様を見ていた。

そして青色の戦士………ライトは手に持っている剣………ファイターブレードを相手に向け、言い放った。

「さて、やろうか」

魔物が銃を構える前に、ライトは接近し、一体の腹を剣で切りつけた。

切った場所から火花が飛び散り、魔物は少し仰け反ったが、魔物は反撃として至近距離で銃を撃った。

それを受けてライトは吹き飛び、火花を撒き散らしながら地面に着地した。

「ありゃりゃ、上位個体だったかぁ………じゃ、これで行けるかな?」

ライトは空中に赤と灰色の二枚の板を出現させると、剣の持ち手側をそれに向けて降り下ろした。

それは見事に剣の下にある二つの穴に入り、ハイテンションな声が聞こえる。

『ファイア!ブレード!』

そしてもう一度ライトが魔物に近づき、今度は剣のクリップに付いているトリガーを押しながら切り付けると、剣は炎を纏い、魔物は盛大に火花を撒き散らしながら仰け反った。

その様子を見た他の魔物が銃口をライトに向けた時、ライトはまた空中に別の板を出現させて、剣に入れた。

『サイコ!シールド!』

ライトがトリガーを押すと、ライトの周りはピンク色のバリアに囲まれ、銃撃は弾かれた。

『ボンバー!ショット!』

またライトが板を入れ換えるとバリアは消え、剣先をダメージを負わせた魔物に向けるとトリガーを押した。

すると剣先からエネルギー弾が打ち出され、魔物に当たり爆発した。

「じゃ、まずは一体だね?」

ライトがそう言いながら箱のレンズ人差し指と中指で触り、左側に指をスライドさせると魔法陣が出現し、ハイテンションな声が聞こえる。

『ファイターッ!ファイナルゥ!アタックッ!』

魔法陣から可視化された蒼いエネルギーが右足に注がれていく。

そしてライトは魔物に向かって走り出すと、ジャンプし、跳び蹴りを放った。

それを受けた魔物は吹き飛び、数回後ろに転がった後、爆発した。

その爆発した所からキラキラとした光が他の魔物の方へと集まっていく。

「やっぱり集団戦って面倒くさいなぁ、相手がどんどん強くなってくからねぇ……」

そう言いながらライトは箱に入っている青い板を抜き、新しく出現させた緑色の板を真ん中に入れた。

そして細い小物にボタンが付いた物を取り出すと、そのボタンを押した。

『フィーリングトゥビリーブッ!』

そして小物から出現した板を箱の一番左に嵌めた。

『覚醒っ!ファイターッ!ネイチャーッ!セットアップッ!』

すると箱からは青色と緑色が半分半分となった魔法陣が出現した。

『3!2!1!ゴーッ!』

ライトが腕を振ると、魔法陣が飛び出し、音楽に合わせて六周した後、ライトに魔法陣が被さった。

そこから出てきた姿は、先程の青い姿より青が濃くなり、ゴツゴツとした部分鎧がスリムになっていて、所々森をイメージする様な緑色に草木の模様が付いた鎧が付いていた。

面に腕、太ももの部分が緑色の鎧で、体の鎧は二つの色が入り合わさっている。

「じゃ、次だね?」 さてと、後三体だね?」

ライトが左手を前にかざすと魔物達の足元がボコンッ!とへこみ、蔦でぐるぐる巻きにされた。

魔物達は銃撃で蔦を壊していくが、その間に接近していたライトに一体が袈裟斬りにされ、もう一体が回転切りで斬られた。

後一体は抜け出して、後退しながら銃撃をしてくるが………

『シャイン!クリスタル!』

剣から放たれた協力な光で前が見えず、検討違いの所を撃ち抜いた。

『ウィンド!ショット!』

そして剣から放たれる風の弾丸が、三体から火花を散らさせる。

「あれ?少し固くなっただけ?………偵察型かぁ」

ライトは何かに納得しながら箱のレンズに指を添え、魔法陣を出現させた。

また左にスライドさせると、魔法陣が砕け、ライトの右足と背中に青色のエネルギーが集まる。

それと同時に緑色のエネルギーが地面の中に潜っていき、魔物の一体を巨大な蔦が縛る。

ライトの足元が割れ、そこから突風が吹き付け、ライトが宙に浮く。

そして背中からエネルギーが放出され、勢いよく魔物の方向へと跳び蹴りを放つ。

魔物はそれを盛大に火花を散らしながら受けたが、なんとか耐え、蔦が切れたのを確認すると、敵を撃ち抜こうと後ろを向く。

するとそこには地面から溢れ出る緑色のエネルギーを足に纏わせたライトの姿があった。

魔物は、回し蹴りで吹き飛ばされ、蹴られた所にドリル状の緑色のエネルギーが回転して、勢いよく火花を散らせた。

そのまま直線上に居た魔物も巻き込み、魔物の保有エネルギーが尽きかけた所でライトは指を鳴らした。

そして、地面から岩の壁が勢いよく飛び出し、魔物達はそれにぶつかった。

岩の壁に蔦の模様の様な亀裂が入り、魔物の一体が爆発した。

『ブレイク!ショット!ファイナルゥ!アタックッ!』

爆発後から生き残った魔物が出てくると、ライトは剣に板を入れ、剣先を魔物に向けた。

トリガーを押すと、エネルギーの弾が発射され、魔物に命中し、魔物が爆発した。

ライトは剣から板を取り出すが、板は二枚とも色を失っていた。

その後、二体分の光が残った一体へと注がれ、残った一体には左手に大きな鋏が出現した。

「………進化かぁ、今じゃエネルギー不足だねぇ………じゃ、増やそうかな?」

そうライトが呟くとまた、新たな板を出現させ、左の板を一旦抜き、右の穴に板を入れた。

そして左の穴に入れ直すと………

『ファイターッ!ネイチャーッ!ストライカーッ!セットアップッ!』

ハイテンションな声が聞こえて来て、青、緑、灰色の三色でできた魔法陣がレンズに出てくる。

『3!2!1!ゴーッ!』

魔法陣を飛ばし、六周回してからライトが魔法陣を通り抜ける。

そして見えた姿は今までとは違い、シンプルな灰色のベースに青と緑の刺々しい部分鎧を着ている様な見た目で、ずいぶんと攻撃的だった。

魔物はその姿を見ても怯まずに鋏で斬りかかってくる。

それを剣で受け止めると、ライトは魔物を蹴りつける。

魔物は少し火花を出して吹き飛びながら銃撃を浴びせてきた。

その銃撃は今までとは違い、連射で撃たれ、ライトも吹き飛んだ。

両者共に距離を取り、魔物は銃口をライトに向け、ライトは板を剣に入れた。

『マルチ!ショット!』

二つの激しい銃撃は、中心で均衡を保っており、相殺されていた。

「………足りないねぇ」

ライトが剣の持ち手の板を見ながら呟く。

そして早く終わらせようとする様にレンズの上で指を左にスライドさせた。

『ファイターッ!ネイチャーッ!ストライカーッ!ファイナルゥ!アタックッ!』

割れた魔法陣からは全身にエネルギーが纏わり、ライトは剣の板を入れ換えた。

『リンク!ブレード!』

そして相手の銃撃を真っ正面から受けながら相手に向かって走っていく。

魔物はそれに気付き、一度黄色い弾を真上に打ち出してから連射を再開した。

そして至近距離まで近づいた後、剣のトリガーを引くと纏っていたエネルギーが全て剣へと吸い寄せられる。

集まったエネルギーは剣の刀身を輝かせ、袈裟斬りにすると、魔物の機械の体から大量の火花が吹き出した。

そのままの勢いで横切り、斜め上切りと連続で斬りつけていく。

そして最後には相手の体を踏み台にして空中へと飛び出し、上から一刀両断する様に斬りつけた。

そして魔物は………爆散した。

魔物から出た光がライトの右腕の箱のレンズへと集まり、レンズから新たな板が出現した。

こうして戦いは終わり、少女は助かったのであった………という終わり方では無く?

向こうから大量の機械音が聞こえてきた。

「やっぱり援軍呼ばれちゃったなぁ………もう覚醒側のエネルギーが心もとないし、こっちにしようかな?」

ライトは薄い緑色の板を取り出し、箱にはめていた板を全て抜き、一番右の穴に板を入れ、レンズの上で指を右側にスライドさせた。

『コーゥルッ!ファルコンバイクッ!』

すると空が突然歪み、そこに格納庫の様な内装の穴が出現した。

その中から機械で出来た緑色の人間の背丈位ありそうな鳥が出てきて、ライトの近くに止まった。

それを見終わると、ライトは板を抜き、真ん中へと入れ換え、一番最初に使っていた板を左へと入れた。

『ファイターッ!ファルコンバイクッ!セットアップッ!』

その音で魔法陣がレンズの上を回転するのと同時に鳥も前方に飛び立ち、その体をバイクへと変型させた。

『3!2!1!ゴーッ!』

魔法陣がライトの周りを回ると、鳥のバイクはその魔法陣に向かって突っ込み、潜った。

すると機体が蒼く光り出し、バラけた。

そのままバラけた機体と魔法陣は音楽に合わせてライトの周りを回り、三回回ると魔法陣を被り、浮いていた機体が一気にアーマーへと変わった。

その鎧は青いボディに緑の鎧と言った出で立ちで、胸に鳥の顔が少し変型した状態でアーマーとして存在していた。

顔もどこか鳥らしい見た目へと変わっていた。

「………八十体位かな?結構呼んだねぇ」

ライトは敵の数を足音から把握すると、背中のブースターを点火し、空へと飛び立った。

『ボンバー!ショット!』

そして空から爆発する弾で空爆の様に攻撃している。

『ミラー!バリア!』

相手がそれに気付き、弾を大量に打ち出して来ると、それを鏡の様なバリアで弾き返した。

バリアを展開したまま、ライトは地上へと降りていく。

その時に背中にあるハンドルの左手側を引き抜くと、そこから光の剣が飛び出てきた。

『サンダー!ブレード!』

急降下を止め、低空飛行を行いながら二刀流でジャキンジャキンと斬り裂いていく。

そのまま斬り続けていると、何者かの怒鳴る声が聞こえる。

「ぐぅっ!もっと真面目にやれっ!とっとと銃撃を当てろ!あんなヘンテコ野郎一人殺れないんじゃ機装仕物としての名が泣くぞっ!」

その声の人物は、他の機体より一回り小さく、周りよりも金ぴかだった。

その者は接近してきたライトを見て、叫びながら指示を出した。

「お前らぁぁ!合体してでもこいつを止めろぉぉ!」

すると周りの魔物は急に一つの場所に集合し、ガチャガチャと大きな音をたてながら、一つの大きな怪物となった。

「へっ!これでお前はもうお仕舞いだっ!計画を邪魔された恨みっ!」

「計画なんて知らないんだけどなぁ………ま、それは悪手だったね?」

ライトはブースターを使い、魔物の身長よりも高い場所まで行った。

そして箱の薄い緑色の板を真ん中から右側へと変え、レンズを左にスライドさせた。

『ファイターッ!ファルコンバイクゥ!アタックッ!』

するとライトの鎧はどんどん外れていき、足元で別の物体として組変わっていく。

最後にブースターが外れるとライトは落ちるが、そこには完成した巨大な緑色の羽を閉じた鳥があって、尻尾に乗った。

そこにあった穴に足を入れ、青いエネルギーを注ぎ込むと、鳥は羽を広げ、怪物の方へと落ちていく。

そのままスピードは増していき、遂には燃え始めた。

そして巨大な鳥の突進は怪物に命中し、怪物は巨大な爆発を引き起こした。

「ひぃぃ!」

金ぴかな指揮官らしき魔物は逃げようとするが、アーマーを戻したライトに行く手を塞がれた。

『ファイターッ!ファルコンバイクッ!ファイナルゥ!アタックッ!』

指揮官は反対方向に向きを変えるが、ライトが投げた光の剣が腹を突き刺し、動けなくなった。

そしてライトは空高くまでブースターで上昇し、エネルギーを纏わせた右足で指揮官目掛けて急降下した。

それは見事命中し、指揮官は「馬鹿……な」と言い残して爆散した。

そして出た光は箱へと吸い込まれ、一つの板となった。

これで本当に………戦いは終わったのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あのっ!………今回は助けてくれてありがとう!」

「どういたしまして、貴族のお嬢さん?」

ライトは少女におどけた様な笑みでお礼を受け取る。

二人の騎士は先程起きてお礼を言った後、少女がお礼を言いたいと言ったので後ろで待機している。

「あの………もし宜しければ………お友達になってください!」

この言葉で勘違いする人も居るかも知れないが、少女は惚れたのではなく単純に強い人に指導をしてもらいたいだけだ、ただ、先生と言う言い方が思い浮かばずにこうなってはいるが。

その言葉をちゃんと正しい意味で理解したライトは、こう答えた。

「………そうだねぇ………じゃあ一つ条件を出そう、今から五年から十年後位かな?その時に飛びっきりの勇気を見せてくれたら指導してあげるよ?先生では無く友達としてね?」

少女は無垢な笑みを浮かべる、そしてライトは少女に薄い小さな石板を渡す。

「じゃあその条件をクリアできる様にお守りをあげよう、ずっと持ってれば何か良いことがあるかもよ?………じゃあねっ!」

そう言うとライトは横に待たせていた鳥の背中に乗り、そのまま飛び去っていった。

「………私、あんな風になれる様に頑張るっ!」

少女は騎士にそう宣言した。

騎士に達も笑顔で応援の声を浴びせた。

そして馬車はまた動き出す。

今度は行きとは違い、楽しそうな少女の鼻歌を響かせながら。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ここまで読んでくれた読者の皆さん、本当にありがとうございます
作者の敬二 盤です
この作品は作者が新しい新作を書くのが我慢できなくなったのが切っ掛けで書いてみました。
おそらくこの作品の本編が投稿されるのは、作者がメインで書いている小説が終わってからなので一年後になるとの予想です
さて、ここで今回出てきた物の全ての説明を…………と思っていたのですが今更ながら全て書いたら本編以上に長くなると気が付いたので各フォームの見た目、能力だけを紹介したいと思います。
ちなみに全ての設定は仮なので後々変わる事があります。
スペックのeはエネルギーの略で、ラ○ダーのtと同じとなっております
攻撃力(拳)はパンチ力(足)はキック力脚力はジャンプ力と置き換えてください
全体的にスペックは低いですがファイターの力はファイターブレードによる応用の高さが売りな上に必殺技時はエネルギーの影響でスペックが跳ね上がりますので基本は強いです


ファイターフォーム(仮)
見た目はアサ○トウルフの装甲が薄くなってもっと広範囲を覆う感じです(あの赤いのはありませんよ?)
インナー(ボディ)は青色です
顔は何となく騎士とラ○ダーが混ざったイメージです
能力は身体強化(共通)、ファイターブレードの召喚です(ファイター系統全共通)
防御エネルギー500e
攻撃力(拳)2e 
攻撃力(足)3e
脚力20e

覚醒ファイターネイチャーフォーム(仮)
ファイターフォームの装甲が少しスリムになってスタイリッシュになった感じの装甲の手足が緑色の蔦模様の装甲になった感じです
インナー(ボディ)は黒色です
波動を操る事と、自然を操る事ができます
脚力が下がっているのは重さの為です
防御エネルギー1670
攻撃力(拳)4e
攻撃力(足)15e
脚力15e

覚醒ファイターネイチャーストライカーフォーム(仮)
灰色のインナー(ボディ)に先程の覚醒ファイターネイチャーフォームの鎧がハザード化したみたいな感じです(つまり刺々しくなった)
先程の能力が少し下がる代わりに、機械属性特効の超強化がされています
防御エネルギーが下がっているのは防御を捨てた結果です
防御エネルギー1000
攻撃力(拳)6e
攻撃力(足)30e
脚力10e

ファイターファルコンバイクフォーム
最初のファイターのインナー(ボディ)に新しくファルコンバイクが変型した装甲が付いた姿です
顔は何処と無く鳥を彷彿とさせます
背中のブースターで、空を飛べて、背中のハンドルを外すと剣となります(見た目はリボルケインみたい)
空飛べるのにファイターフォームよりも脚力が低いのは重いからです
防御エネルギー1500e
攻撃力(拳)6e
攻撃力(足)10e
脚力15e

ファイターフォームが基本フォーム、ファイターファルコンバイクフォームが強化フォーム、覚醒ファイターネイチャーストライカーフォームが中間フォームです

………それでは、最後まで御覧いただき、誠にありがとうございます
こんな表現力がボロボロで、各自の創造力で賄ってもらうしかない作品でございますが、どうか暖かい目で見ていただけるとうれしいです
それでは皆さんさようなら!
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感想 1

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みんなの感想(1件)

べるの
2020.01.30 べるの
ネタバレ含む
2020.01.30 敬二 盤

感想ありがとうございます!

文章量は屍った原因となり、設定はもっと新しい作品を作りたくなってしまう原因と化しました………ナズェダァ!

フォームチェンジは………ファイター系列で、デバイス(変身アイテムの事)をあれだけとすると………九種類、デバイスに拘らず、使うカセット(板の事)も拘らなければ………沢山ありますよ!今設定であるやつだけでも数えるのが面倒な程に………

キャラ愛ならかなりありますよ!
なんたってこれから書く全てのシリーズにライトさんを出しますからねっ!

連載は一応しますよ?
ただし私の第一作品目が終わり次第ですけどね?(ただし主役は違う模様)
敵もヒロインも考えてあります………というよりもう知ってるかも?(伏線)

こんな文章が大変な事になっている小説をよんでいただき、誠にありがとうございました。

解除

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