24 / 79
Fifth Chapter...7/23
月光ゲーム
しおりを挟む
期末試験は、今日から一週間に渡って行われる。一日の科目数は二つか三つ。今日は現国、数学A、日本史の三科目だった。
勉強は十分に出来ていたので、そこまで悩んだ問題もなく、解答にはある程度の自信が持てた。龍美と満雀ちゃんも、満足気な表情をしていたのだが、当然のごとく虎牙は、仏頂面をぶら下げていた。
「もうちょっと真面目に勉強してればーって、毎回言ってるんだけどね」
「いいんだよ、どうせこの時期が終われば関係ねえんだ」
「まあ、そうかもしれないけど……」
点数低いって、プライドが傷つかないかなあ。虎牙は特に、自尊心が強い気がするんだけど。
……というか、強いからこんな顔になってるんだよね。
試験は一科目につき五十分で、休憩時間もいつもと同じだから、全てが終了したのはちょうど、三時間目が終わる時間、十一時四十分だった。他の生徒たちは、集まって答え合わせをしてみたり、或いは諦めてさっさと帰ったりしている。何にせよ、十分もしない内には、教室から皆いなくなってしまうだろう。せっかく早く帰れる期間なのだし。
「……さて、というわけで、今日のところは終わったわね」
他のクラスメイトたちが教室を出ていく中、僕らは満雀ちゃんの席の近くに集まっている。別に、答え合わせをするわけではない。虎牙も、聞いたところで手遅れだろうし。
そうではなく、僕らは今から少し、時間を潰す必要があるのだった。
「双太さんって、戻るのいつぐらいだっけ」
「一時前くらいよ。忙しいわね、時間が空いた分だけ病院でも働かないといけないって」
「充実してそうな顔してるけどな」
「そうね。双太さんも、満ち足りた生活が出来てるわけだわ」
先生としての仕事も、医師としての仕事も。一所懸命に出来て、きっと満足しているんだろう。ちょっと頼りない顔をしているけれど、でも確かに、龍美の言うように、双太さんは今を充実させているような感じがした。
「じゃ、双太さんがこっちのお仕事終えるまで、大人しく遊んでおきましょ」
「うん。お手柔らかによろしく」
「はー……、かったりぃ」
「ふふ。ありがと、皆」
そう、僕らはこれから一時間ほど、時間を潰さなくてはいけないのだ。双太さんが先生としての仕事を終わらせて、病院へ戻るまで、少しだけ。
満雀ちゃんは、いつも双太さんに付き添われて登下校している。だから、彼が病院へ帰るまでは、満雀ちゃんも学校にいなくてはならない。それまでの時間、満雀ちゃんが退屈しないようにということで、僕らが遊び相手に立候補したのだ。それまでの満雀ちゃんは、ただただ暇そうに待っていたらしいが、僕らと遊ぶようになってからは、今みたいに笑顔で待っていられるようになっていた。
「よし……やっぱりこれかしら」
龍美は、自分の鞄の中をしばらく漁り、折り畳まれたゲーム盤を取り出して、それを広げて中のコマを取り出してから、机の上に置いた。オセロ盤だ。
「何となく、最初はコレをやっておきたいのよね」
「あはは、龍美が考えたお気に入りだもんね」
「だって、案外皆も気に入ってるじゃない」
「俺は大体のモンは苦手だ」
「あんたはいいの」
「……」
虎牙はキッパリそう返されて、無言のまま龍美を睨んだ。
龍美が考えた、と僕が言ったように、今からやるのはただのオセロではない。オセロの基本的なルールに、彼女がアレンジを加えた独自のゲームなのである。
「月光ゲーム、ね」
「そうそう、覚えててくれたんだ」
龍美らしいネーミングセンスだと思ったものだ。
ルールとしては、ある一点以外はとても単純。まず、オセロの盤面は通常の八×八マスではなく、そこから二つずつ削って六×六マスしか使わない。そして、コマの数もそれに合わせるようにして減らし、白黒ともに十七枚ずつの合計三十四枚となる。最初の並べ方は、通常と変わらず、白と黒を盤の真ん中に、互い違いになるようにして二枚ずつ置く。そして、十五枚のコマでひっくり返しあって、全てのコマを置ききるか、それ以上進行できなくなった時点の、盤上のコマ数で勝敗を決めるのだ。
ここまでは、盤面数とコマ数を削っただけのオセロということになるのだが、そこに特殊なルールが一点だけ加わる。言葉で説明するのはややこしいのだが、同じ辺の両端と、その反対側の辺の中央にコマを置いたとき、通常の取り分に加え、三点を結ぶ線上のコマを全て自身のコマに変えられる、というルールだ。つまり、ゲームの最終場面、それが成功すれば『Y』の形にもコマを取れるのである。盤面の数は偶数なので、中央部分のコマは二ヶ所置き場があり、どちらに置いたかで『Y』の形は少しずれるのだが。
「まさに月光ゲーム、でしょ? オセロで遊ぶシーンだってあったし、もうこのネーミングしかないって思ったわ」
「コマが十八枚じゃなくて十七枚なのも、登場人物の人数だから、だもんね」
「ふふ、よく気付いてくれたわよねー」
一応、僕も読んだことはあるし。
単純な遊びだけじゃつまらない。そんな龍美の考えから作られたこの月光ゲーム。如何にも素人が適当に考案しましたという風ではあるけれど、僕らはこれでよく遊ぶようになっていた。月光ゲームで白黒をつける、という表現も、ちょっと面白い。
盤面に最初のコマを並べ終え、僕らはジャンケンでプレイヤーを決めることにする。その結果、僕と龍美が勝ったので、まず二人で対局することになった。盤を挟んで向かい合わせに座り、側面には虎牙と満雀ちゃんが座った。
「お手並み拝見ってとこね」
「あはは……自信ないなあ」
「仮にも考案者だからね、負けられないわ」
そして、第一戦が始まった。
オセロの必勝法は角を取ること、というのは基本中の基本だ。僕も龍美も十分理解しているから、互いに探り合いとなる。コマの数が少ないこともあって、序盤から結構な長考が多くなるのだ。
どこで仕入れた話だったかは忘れたが、オセロは互いのプレイヤーが最善手を取り続けた場合にどちらが必勝となるかが研究されていて、六×六の盤面では、十六対二十で後攻が必勝となるのが解明されているという。
しかし、月光ゲームのルールであれば、話は別だ。可能性は低くても、『Y』の特殊ルールが全てをひっくり返す可能性を持っている。通常ルールで取れるコマにプラスして、真ん中周辺のコマもとれるのだから、まさしく大逆転の技なのである。
「うーん……」
……その『Y』が使える可能性は、本当に低いけど。
最終的に、僕と龍美の勝負は十四対二十で、先攻の龍美が勝利した。接戦だとは思うのだが、やはり後半に巻き返されるのが辛い。最後まで勝ち負けが分からないから、油断ならないな。
「ふふん、どんなもんよ。じゃ、次は虎牙と満雀ちゃんね。五分でやっちゃいなさい、満雀ちゃん!」
「あいあいさー」
龍美の言葉に乗って、満雀ちゃんは脱力気味に敬礼して、席を替わった。僕もゆっくり席を立ち、虎牙とバトンタッチする。
それにしても、虎牙は苦手なものでも何だかんだで付き合ってくれる。口は悪くても、本当に面倒見の良い人間なんだよな。
「うっし、潰す」
……口は悪いけど。
威勢のいい台詞を発した割りには、虎牙は頑張れなかった。結果は十対二十三で、後攻の満雀ちゃんの勝ち。虎牙が一枚余ったのだが、彼は最後までずっと、それをどこかに置けるはずだと唸っていた。置けないのにも関わらず。
「だー! やっぱこういうのは苦手なんだっつの」
「じゃああんた、何が得意なのよ」
「ぐっ……」
さらっと傷つくようなことを言うな、龍美は。
虎牙も、昔は色々と凄そうだったのだけど。……どちらかと言えば悪い意味合いで。
「と、言う訳で。決勝戦ね」
どいたどいた、と虎牙を追い出して、龍美が再び対局席へ。そして、無邪気な笑みを浮かべる満雀ちゃんと向かい合った。
「負けないわよ」
「私も負けないよ」
そして、女同士の決勝戦が、静かに始まるのだった。
勉強は十分に出来ていたので、そこまで悩んだ問題もなく、解答にはある程度の自信が持てた。龍美と満雀ちゃんも、満足気な表情をしていたのだが、当然のごとく虎牙は、仏頂面をぶら下げていた。
「もうちょっと真面目に勉強してればーって、毎回言ってるんだけどね」
「いいんだよ、どうせこの時期が終われば関係ねえんだ」
「まあ、そうかもしれないけど……」
点数低いって、プライドが傷つかないかなあ。虎牙は特に、自尊心が強い気がするんだけど。
……というか、強いからこんな顔になってるんだよね。
試験は一科目につき五十分で、休憩時間もいつもと同じだから、全てが終了したのはちょうど、三時間目が終わる時間、十一時四十分だった。他の生徒たちは、集まって答え合わせをしてみたり、或いは諦めてさっさと帰ったりしている。何にせよ、十分もしない内には、教室から皆いなくなってしまうだろう。せっかく早く帰れる期間なのだし。
「……さて、というわけで、今日のところは終わったわね」
他のクラスメイトたちが教室を出ていく中、僕らは満雀ちゃんの席の近くに集まっている。別に、答え合わせをするわけではない。虎牙も、聞いたところで手遅れだろうし。
そうではなく、僕らは今から少し、時間を潰す必要があるのだった。
「双太さんって、戻るのいつぐらいだっけ」
「一時前くらいよ。忙しいわね、時間が空いた分だけ病院でも働かないといけないって」
「充実してそうな顔してるけどな」
「そうね。双太さんも、満ち足りた生活が出来てるわけだわ」
先生としての仕事も、医師としての仕事も。一所懸命に出来て、きっと満足しているんだろう。ちょっと頼りない顔をしているけれど、でも確かに、龍美の言うように、双太さんは今を充実させているような感じがした。
「じゃ、双太さんがこっちのお仕事終えるまで、大人しく遊んでおきましょ」
「うん。お手柔らかによろしく」
「はー……、かったりぃ」
「ふふ。ありがと、皆」
そう、僕らはこれから一時間ほど、時間を潰さなくてはいけないのだ。双太さんが先生としての仕事を終わらせて、病院へ戻るまで、少しだけ。
満雀ちゃんは、いつも双太さんに付き添われて登下校している。だから、彼が病院へ帰るまでは、満雀ちゃんも学校にいなくてはならない。それまでの時間、満雀ちゃんが退屈しないようにということで、僕らが遊び相手に立候補したのだ。それまでの満雀ちゃんは、ただただ暇そうに待っていたらしいが、僕らと遊ぶようになってからは、今みたいに笑顔で待っていられるようになっていた。
「よし……やっぱりこれかしら」
龍美は、自分の鞄の中をしばらく漁り、折り畳まれたゲーム盤を取り出して、それを広げて中のコマを取り出してから、机の上に置いた。オセロ盤だ。
「何となく、最初はコレをやっておきたいのよね」
「あはは、龍美が考えたお気に入りだもんね」
「だって、案外皆も気に入ってるじゃない」
「俺は大体のモンは苦手だ」
「あんたはいいの」
「……」
虎牙はキッパリそう返されて、無言のまま龍美を睨んだ。
龍美が考えた、と僕が言ったように、今からやるのはただのオセロではない。オセロの基本的なルールに、彼女がアレンジを加えた独自のゲームなのである。
「月光ゲーム、ね」
「そうそう、覚えててくれたんだ」
龍美らしいネーミングセンスだと思ったものだ。
ルールとしては、ある一点以外はとても単純。まず、オセロの盤面は通常の八×八マスではなく、そこから二つずつ削って六×六マスしか使わない。そして、コマの数もそれに合わせるようにして減らし、白黒ともに十七枚ずつの合計三十四枚となる。最初の並べ方は、通常と変わらず、白と黒を盤の真ん中に、互い違いになるようにして二枚ずつ置く。そして、十五枚のコマでひっくり返しあって、全てのコマを置ききるか、それ以上進行できなくなった時点の、盤上のコマ数で勝敗を決めるのだ。
ここまでは、盤面数とコマ数を削っただけのオセロということになるのだが、そこに特殊なルールが一点だけ加わる。言葉で説明するのはややこしいのだが、同じ辺の両端と、その反対側の辺の中央にコマを置いたとき、通常の取り分に加え、三点を結ぶ線上のコマを全て自身のコマに変えられる、というルールだ。つまり、ゲームの最終場面、それが成功すれば『Y』の形にもコマを取れるのである。盤面の数は偶数なので、中央部分のコマは二ヶ所置き場があり、どちらに置いたかで『Y』の形は少しずれるのだが。
「まさに月光ゲーム、でしょ? オセロで遊ぶシーンだってあったし、もうこのネーミングしかないって思ったわ」
「コマが十八枚じゃなくて十七枚なのも、登場人物の人数だから、だもんね」
「ふふ、よく気付いてくれたわよねー」
一応、僕も読んだことはあるし。
単純な遊びだけじゃつまらない。そんな龍美の考えから作られたこの月光ゲーム。如何にも素人が適当に考案しましたという風ではあるけれど、僕らはこれでよく遊ぶようになっていた。月光ゲームで白黒をつける、という表現も、ちょっと面白い。
盤面に最初のコマを並べ終え、僕らはジャンケンでプレイヤーを決めることにする。その結果、僕と龍美が勝ったので、まず二人で対局することになった。盤を挟んで向かい合わせに座り、側面には虎牙と満雀ちゃんが座った。
「お手並み拝見ってとこね」
「あはは……自信ないなあ」
「仮にも考案者だからね、負けられないわ」
そして、第一戦が始まった。
オセロの必勝法は角を取ること、というのは基本中の基本だ。僕も龍美も十分理解しているから、互いに探り合いとなる。コマの数が少ないこともあって、序盤から結構な長考が多くなるのだ。
どこで仕入れた話だったかは忘れたが、オセロは互いのプレイヤーが最善手を取り続けた場合にどちらが必勝となるかが研究されていて、六×六の盤面では、十六対二十で後攻が必勝となるのが解明されているという。
しかし、月光ゲームのルールであれば、話は別だ。可能性は低くても、『Y』の特殊ルールが全てをひっくり返す可能性を持っている。通常ルールで取れるコマにプラスして、真ん中周辺のコマもとれるのだから、まさしく大逆転の技なのである。
「うーん……」
……その『Y』が使える可能性は、本当に低いけど。
最終的に、僕と龍美の勝負は十四対二十で、先攻の龍美が勝利した。接戦だとは思うのだが、やはり後半に巻き返されるのが辛い。最後まで勝ち負けが分からないから、油断ならないな。
「ふふん、どんなもんよ。じゃ、次は虎牙と満雀ちゃんね。五分でやっちゃいなさい、満雀ちゃん!」
「あいあいさー」
龍美の言葉に乗って、満雀ちゃんは脱力気味に敬礼して、席を替わった。僕もゆっくり席を立ち、虎牙とバトンタッチする。
それにしても、虎牙は苦手なものでも何だかんだで付き合ってくれる。口は悪くても、本当に面倒見の良い人間なんだよな。
「うっし、潰す」
……口は悪いけど。
威勢のいい台詞を発した割りには、虎牙は頑張れなかった。結果は十対二十三で、後攻の満雀ちゃんの勝ち。虎牙が一枚余ったのだが、彼は最後までずっと、それをどこかに置けるはずだと唸っていた。置けないのにも関わらず。
「だー! やっぱこういうのは苦手なんだっつの」
「じゃああんた、何が得意なのよ」
「ぐっ……」
さらっと傷つくようなことを言うな、龍美は。
虎牙も、昔は色々と凄そうだったのだけど。……どちらかと言えば悪い意味合いで。
「と、言う訳で。決勝戦ね」
どいたどいた、と虎牙を追い出して、龍美が再び対局席へ。そして、無邪気な笑みを浮かべる満雀ちゃんと向かい合った。
「負けないわよ」
「私も負けないよ」
そして、女同士の決勝戦が、静かに始まるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
友よ、お前は何故死んだのか?
河内三比呂
ミステリー
「僕は、近いうちに死ぬかもしれない」
幼い頃からの悪友であり親友である久川洋壱(くがわよういち)から突如告げられた不穏な言葉に、私立探偵を営む進藤識(しんどうしき)は困惑し嫌な予感を覚えつつもつい流してしまう。
だが……しばらく経った頃、仕事終わりの識のもとへ連絡が入る。
それは洋壱の死の報せであった。
朝倉康平(あさくらこうへい)刑事から事情を訊かれた識はそこで洋壱の死が不可解である事、そして自分宛の手紙が発見された事を伝えられる。
悲しみの最中、朝倉から提案をされる。
──それは、捜査協力の要請。
ただの民間人である自分に何ができるのか?悩みながらも承諾した識は、朝倉とともに洋壱の死の真相を探る事になる。
──果たして、洋壱の死の真相とは一体……?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【戦国時代小説】 甲斐の虎•武田信玄と軍師•山本勘助
蔵屋
歴史・時代
わたしは、以前、甲斐国を観光旅行したことがある。
何故、甲斐国なのか?
それは、日本を象徴する富士山があるからだ。
さて、今回のわたしが小説の題材にした『甲斐の虎•武田信玄と軍師•山本勘助』はこの甲斐国で殆どの戦国乱世の時代を生き抜いた。そして越後の雄•上杉謙信との死闘は武田信玄、山本勘助にとっては人生そのものであったことだろう。
そんな彼らにわたしはスポットライトを当て読者の皆さんに彼らの素顔を知って頂く為に物語として執筆したものである。
なお、この小説の執筆に当たり『甲陽軍鑑』を参考にしていることを申し述べておく。
それでは、わたしが執筆した小説を最後までお楽しみ下さい。
読者の皆さんの人生において、お役に立てれば幸いです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる