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第八章 エイジスの蒼い髪
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「ねえ、おろして」
「だって、軽いし。
このまま山を降りるまで抱いていても俺は平気だよ?」
「だから、おろしてください、アルフレッド!」
「さーて、やだね。
俺はこのままがいい」
「なんでよ、もう!!
女性が嫌がることをするあなたって最低!!」
「へえ?
嫌なの?」
「え‥‥‥」
嫌じゃないなら別にいいじゃん。
そう一言下に否定されてナターシャは言葉に詰まる。
嫌じゃないのだ。
ただ、嫌な記憶があるだけのだ。
でも、それを言えばアルフレッドは余計な苛立ちや怒りを持つかもしれない。
だから、言いたくなかった。
「なんで嫌なのさ?」
「女性の‥‥‥秘密に触れようとする男性は最悪よ?」
「厳しいね、ナターシャは‥‥‥」
でも、おろすには不安なんだよなあ。
そうアルフレッドは漏らすように呟く。
不安?
一体、何があなたを不安にさせるの?
これには、逆にナターシャが不安になってしまった。
「なによ、不安になるってー‥‥‥。
あなたが怒る事はあっても、わたしが不安になることはありません!!」
「へえ、そうなんだ?
また俺が崖や、竜王様の失態でどこかに行かされるような羽目になったとしても?」
「ちょっと‥‥‥」
これにはナターシャが閉口してしまった。
すぐそばには、竜王とアリアが面白そうに若者たちを眺めているというのに。
そして、耳がいい竜王はまた、ぼやいていた。
「おい、アルフレッド!!
わたしがあの罠に追いやったわけはないんだぞ!?」
「でも、こんな無計画な旅に導いたのはあなたですよね、エバーグリーン?
こんな罪もない若者たちを死ぬような目に合わせておいて、その言い訳はどうかと思いますが?」
「アリア殿!?
あなたまでそんな彼らの擁護を!?」
いえいえ、それは全部、的を得ていますよ、エバーグリーン?
アリアの視線は、アルフレッドたちに向き、そして二人はその通りだとうなづいていた。
はあー‥‥‥。
竜王は一人、四面楚歌になった気分だ。
なぜ、自分は善意でしているのにこんな扱いを受けなければならないのか。
そんな思いに囚われてしまいそうになっていた。
「もう‥‥‥わたしは城に――」
「それはダメですよ、エバーグリーン?」
「そんな竜王様!?
ここで逃げるんですか!???」
「‥‥‥竜王様。
見捨てて行かれるんですね?
あれだけ任せろと言われていて、わたしを期待させて。
そうやって捨てるところなんでまるで――」
三者三様に酷いように言われ、さらにまさかナターシャにまでそんな言い方をされるなんて。
竜王はそれでも、ふとそのまるで、の後が気になったのでついつい聞いてしまう。
「まるで‥‥‥なんなのだ?
まさかとは言うが、ナターシャ。
お前をあの冤罪へと持ち込んだあのー‥‥‥第二王子エルウィン、だったか?
あのような下衆の極みにまで落ちたなどとは――」
「言いませんが、七回ですよ?
七回‥‥‥死にそうになりました。
ひどいです、竜王様」
「その吟遊詩人が歌うような、白馬の騎士に抱かれているいまは、ナターシャ。
さぞや、心に余裕があるように見えるな?」
竜王はこれは文句を言うだけ無駄だと悟ったのか、嫌味だけを言うにとどまった。
覚えておれよ、グラン王国王室、そして、第二王子エルウィン‥‥‥。
何もかも債務の代わりに召し上げて、自分の監督するあの砂塵の彼方へ追放してやるからな。
その静かに怒る様に、ナターシャとアルフレッドは言い過ぎた?
そう顔を見合わせ、アリアはこれはうまくいったと一人、ほくそ笑んでいた。
「さて、竜王様の御心も決まったようですし。
今度は、問題なくエイジスに行く旅程を考えるとしましょう。
ねえ、アルフレッドにナターシャ?
飛空艇の旅を楽しむことにしましょうか?」
飛空艇?
でも、アリア様?
ナターシャはようやくアルフレッドの手から離れて顔を真っ赤にしながら首を傾げていた。
「アリア様?
どこに飛空艇の乗り場が?
いえ、そりよりもなぜ、飛空艇の存在を‥‥‥???」
だって、とアリアは二人が驚くことを言って退ける。
「もう、三世紀ほどここの管理をしていると暇なのです。
夫はあの赤の月の向こう側。
会いに行き戻るには時間がかかるしー‥‥‥わたしもたまには息抜きをしたいの。
まあ、そういうことでイフリーテと交替で――」
そうそう、と炎の魔神がそこに口を挟んだ。
「そうなのよ、アリアったら旦那様が置いていった遺産?
資産を持ちだしては、適当に数十年に一度、エイジスに遊びに――」
「あなたは黙っていなさい!!
そんな余計なことばかりいうんだから‥‥‥」
「あー‥‥‥。
それでアリア様、詳しいんですね、理解しました。
炎の魔神様といい、アリア様といい‥‥‥。
人間世界の都市で遊んでいるなんて‥‥‥」
「なんだか変なものね、アル?
よく見れば、イフリーテさんもアリア様も最近、大陸で流行りの洋服を着ていらっしゃるし‥‥‥」
本当に数十年?
数か月おきにでも行ってたりして?
可能性はあるね、ナターシャ。
そんな若者たちのひそひそ話が聞こえてくる中、アリアはイフリーテにもう!!!
と、文句を言い、竜王からの冷たい視線を受けていたのだった。
「だって、軽いし。
このまま山を降りるまで抱いていても俺は平気だよ?」
「だから、おろしてください、アルフレッド!」
「さーて、やだね。
俺はこのままがいい」
「なんでよ、もう!!
女性が嫌がることをするあなたって最低!!」
「へえ?
嫌なの?」
「え‥‥‥」
嫌じゃないなら別にいいじゃん。
そう一言下に否定されてナターシャは言葉に詰まる。
嫌じゃないのだ。
ただ、嫌な記憶があるだけのだ。
でも、それを言えばアルフレッドは余計な苛立ちや怒りを持つかもしれない。
だから、言いたくなかった。
「なんで嫌なのさ?」
「女性の‥‥‥秘密に触れようとする男性は最悪よ?」
「厳しいね、ナターシャは‥‥‥」
でも、おろすには不安なんだよなあ。
そうアルフレッドは漏らすように呟く。
不安?
一体、何があなたを不安にさせるの?
これには、逆にナターシャが不安になってしまった。
「なによ、不安になるってー‥‥‥。
あなたが怒る事はあっても、わたしが不安になることはありません!!」
「へえ、そうなんだ?
また俺が崖や、竜王様の失態でどこかに行かされるような羽目になったとしても?」
「ちょっと‥‥‥」
これにはナターシャが閉口してしまった。
すぐそばには、竜王とアリアが面白そうに若者たちを眺めているというのに。
そして、耳がいい竜王はまた、ぼやいていた。
「おい、アルフレッド!!
わたしがあの罠に追いやったわけはないんだぞ!?」
「でも、こんな無計画な旅に導いたのはあなたですよね、エバーグリーン?
こんな罪もない若者たちを死ぬような目に合わせておいて、その言い訳はどうかと思いますが?」
「アリア殿!?
あなたまでそんな彼らの擁護を!?」
いえいえ、それは全部、的を得ていますよ、エバーグリーン?
アリアの視線は、アルフレッドたちに向き、そして二人はその通りだとうなづいていた。
はあー‥‥‥。
竜王は一人、四面楚歌になった気分だ。
なぜ、自分は善意でしているのにこんな扱いを受けなければならないのか。
そんな思いに囚われてしまいそうになっていた。
「もう‥‥‥わたしは城に――」
「それはダメですよ、エバーグリーン?」
「そんな竜王様!?
ここで逃げるんですか!???」
「‥‥‥竜王様。
見捨てて行かれるんですね?
あれだけ任せろと言われていて、わたしを期待させて。
そうやって捨てるところなんでまるで――」
三者三様に酷いように言われ、さらにまさかナターシャにまでそんな言い方をされるなんて。
竜王はそれでも、ふとそのまるで、の後が気になったのでついつい聞いてしまう。
「まるで‥‥‥なんなのだ?
まさかとは言うが、ナターシャ。
お前をあの冤罪へと持ち込んだあのー‥‥‥第二王子エルウィン、だったか?
あのような下衆の極みにまで落ちたなどとは――」
「言いませんが、七回ですよ?
七回‥‥‥死にそうになりました。
ひどいです、竜王様」
「その吟遊詩人が歌うような、白馬の騎士に抱かれているいまは、ナターシャ。
さぞや、心に余裕があるように見えるな?」
竜王はこれは文句を言うだけ無駄だと悟ったのか、嫌味だけを言うにとどまった。
覚えておれよ、グラン王国王室、そして、第二王子エルウィン‥‥‥。
何もかも債務の代わりに召し上げて、自分の監督するあの砂塵の彼方へ追放してやるからな。
その静かに怒る様に、ナターシャとアルフレッドは言い過ぎた?
そう顔を見合わせ、アリアはこれはうまくいったと一人、ほくそ笑んでいた。
「さて、竜王様の御心も決まったようですし。
今度は、問題なくエイジスに行く旅程を考えるとしましょう。
ねえ、アルフレッドにナターシャ?
飛空艇の旅を楽しむことにしましょうか?」
飛空艇?
でも、アリア様?
ナターシャはようやくアルフレッドの手から離れて顔を真っ赤にしながら首を傾げていた。
「アリア様?
どこに飛空艇の乗り場が?
いえ、そりよりもなぜ、飛空艇の存在を‥‥‥???」
だって、とアリアは二人が驚くことを言って退ける。
「もう、三世紀ほどここの管理をしていると暇なのです。
夫はあの赤の月の向こう側。
会いに行き戻るには時間がかかるしー‥‥‥わたしもたまには息抜きをしたいの。
まあ、そういうことでイフリーテと交替で――」
そうそう、と炎の魔神がそこに口を挟んだ。
「そうなのよ、アリアったら旦那様が置いていった遺産?
資産を持ちだしては、適当に数十年に一度、エイジスに遊びに――」
「あなたは黙っていなさい!!
そんな余計なことばかりいうんだから‥‥‥」
「あー‥‥‥。
それでアリア様、詳しいんですね、理解しました。
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「なんだか変なものね、アル?
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本当に数十年?
数か月おきにでも行ってたりして?
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