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第二章 ダンジョンの死霊術師
『朱色の四刃』の活躍
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「まさかあれが、えっと……なんだっけ?」
付近の大樹の頂点に降り立つと、アーチャーは一度はしまいこんだ依頼書を取り出して名前を確認する。
人数は五人、持っているのは剣が四振り。
ふむ‥‥‥、『朱色の四刃』、か。
しかし、全員の武装はありふれた銀色の鋼か鉄の胸当てや手甲に帯剣は二振り、予備も考えてのものだとしたらまあ、普通の装備だった。
一人だけ朱色のローブを着た魔法使いと思しき存在がいるから、その人物と四本の剣(人)という表現なのかもしれない。
「しかし妙な陣形だな? なんで魔法使いが一番前衛にいるんだ??」
それだけではなかった。
その溪谷に敵を追い出したことに意味がある陣形なのかもしれない。
魔法使いの後ろには大柄の剣士が立ち、彼らの真反対には敵を挟撃するようにもう一人の剣士が見て取れた。
その左右にそびえる崖の上には、均等の背丈をした獣人の少女たちが対面するように立ち――まるで逆三角錐を描くように配置されている。
「どうするつもりだ‥‥‥?」
見たところ、敵は数体のアンデッド。
確かに‥‥‥アンデッドだ。それも、特別なアンデッド。
人間の死体とかではなく――どう見ても、ドラゴン並みの骨格がその溪谷狭しと暴れまわっていた。
「スケルドラゴンなら、あいつらだけでは無理だろ‥‥‥? モンスターとかってのはどこだ? どうにも妙だな」
そう言っている間にも、骨格だけとはいえさすが元ドラゴン。
その眼窩には往年の猛々しさを思わせる爛々とした意志の光が宿っているし、まとっているオーラすらも下級モンスターどころの騒ぎじゃない。
探索範囲を広げればわかるのかね?
地上ならオークやゴブリンがまず最初に上がるのがモンスターだ。
それ以外にも狂暴で知性が低い種族はたくさんいるが、代表的なのはこの二種類だろう。
しかし‥‥‥アーチャーは見てしまっていた。
この地下世界の入り口と降り口で荷物運びを請け負ったり、書類作業をこなしている、知性が人間と変わらない巨人族やオーク、ゴブリンの存在を。
ここではそれに変わる、いや‥‥‥より知性の低い凶暴な存在がいるということになるだろう。
アーチャーはそう予想していた。
光に闇、風に音。そして、魔素。
その五つがあれば、特に強大な魔力なんて使わずに探知魔法を使うことが出来る。
空に光源となる光を凝縮した球を放ち、闇の力を利用して屈折させた空間の壁にそれを当てることで指向性の光を操ることが可能になる。ドーム状の結界のように拡散されて地上にぶつかった光は更にすさまじい速度で上空の壁にぶちあたり、また降りてくる。
それが繰り返される合間は、瞬きをするよりも素早く見る事すらかなわない。
代わりに、魔素をその光球に含ませて光の質を変えればいい。
そうすることにより続いて振ってくる風や音を集束して捉えてやる。
魔素は光よりも早く動き、意思によって操作することができる。
この探知魔法はどこにでもある光や魔素といったものを利用するから、よほど注意深い魔法使いでもなにかあったのかと思う程度だ。
「さて‥‥‥どんなモンスターがいるんだ? というよりも、あのスケルドラゴンでいいのか? あれが瘴気を吐くって連中理解しているのかな? 瘴気を防ぐ魔法はそうそう使えないはずなんだが‥‥‥」
先にあの連中を支援するべきか?
竜は胎内で死しても魔石と呼ばれる人間でいうところの心臓がある限り、瘴気を生み出し続ける。
それを防ぐには、精霊や妖精の能力を借りた魔法では不可能だ。
瘴気はどんな存在も犯してしまう。防ぐには神格を持つ誰かの能力を借りるしかない。
「もしくは――真炎でも召喚するかな? 太陽があれば可能だろ?」
星の中核にある炎、ここは地下だからその方が早いかもしれない。
でも太陽がはるかな天空にある地上とは違い、ここは限定的な空の上だ。
「風と光をまとわせた魔素をあの回りに配置して‥‥‥と。目に見えにないような積層型の魔法陣で囲めばどうにかなるだろ。あの魔法使い邪魔だな」
そう言っている間に探知魔法の結果がアーチャーの魔道具に反映されてくる。
レーン・ハルク。ラ・ウンゴリアントなどなど。
オークと巨人族の忌み子のレーン・ハルク。知能が低く、テイム魔法などで操作されやすいがその体力は無尽蔵に近く、武器を繰り出した際の破壊力はすさまじいものがある。
ラ・ウンゴリアント。蜘蛛の大魔獣の末裔だ。魔法耐性が強く、堅い甲羅に覆われていて蜘蛛というよりは八本足の亀に近いが――
「へえ、大したもんだ。綺麗に寸断されて始末されてる。あの剣士か? それとも他の三人か? どうやって切り裂いたんだ‥‥‥?」
これは面白い。
瘴気を防ぐだけの防御結界を彼らよりスケルドラゴンよりに設置すると、アーチャーは再び空を舞った。
「ラグ、ラナっ!」
その合図が最奥の黒髪の剣士から発せられると、溪谷の崖上に対面して立っていた二人の獣人――枯れ葉のような茶褐色の尾を持つ少女たちがその腰に帯びていた剣を鞘から引き抜くと、それぞれ、勢いよく地面に突き刺した。
「アーレン! 良いかっ!?」
「おうっ! 良いぞ!! リーファ、やってくれ!」
朱色のローブをまとったリーファが等身大の杖の先を地面に立て、その先にしつらえた大きめの宝珠にそれまで蓄めた魔力を注ぎ込んでいく。
不思議なことに、この紫色の宝珠はリーファの後ろにいる茶髪の剣士アーレンの剣の柄や、獣人の少女たちの剣の握りの部分、黒髪の剣士の左手の腕輪にもはまっていた。
リーファが呪文を唱え始めると、その宝珠の全てが一条の紫色の光の筋でつながれていく。
空間に描かれた紫の透明な逆三角錐の魔法陣はみごとにスケルドラゴンを捕らえていた。
やがて光は一周すると魔法使い――いや、魔女の杖のさきに収束されて、勢いよくアーレンの剣へとその威力をまとわせていく。天空の一角からそれを見物しているアーチャーは面白そうに、へえ‥‥‥?、と声を上げていた。
付近の大樹の頂点に降り立つと、アーチャーは一度はしまいこんだ依頼書を取り出して名前を確認する。
人数は五人、持っているのは剣が四振り。
ふむ‥‥‥、『朱色の四刃』、か。
しかし、全員の武装はありふれた銀色の鋼か鉄の胸当てや手甲に帯剣は二振り、予備も考えてのものだとしたらまあ、普通の装備だった。
一人だけ朱色のローブを着た魔法使いと思しき存在がいるから、その人物と四本の剣(人)という表現なのかもしれない。
「しかし妙な陣形だな? なんで魔法使いが一番前衛にいるんだ??」
それだけではなかった。
その溪谷に敵を追い出したことに意味がある陣形なのかもしれない。
魔法使いの後ろには大柄の剣士が立ち、彼らの真反対には敵を挟撃するようにもう一人の剣士が見て取れた。
その左右にそびえる崖の上には、均等の背丈をした獣人の少女たちが対面するように立ち――まるで逆三角錐を描くように配置されている。
「どうするつもりだ‥‥‥?」
見たところ、敵は数体のアンデッド。
確かに‥‥‥アンデッドだ。それも、特別なアンデッド。
人間の死体とかではなく――どう見ても、ドラゴン並みの骨格がその溪谷狭しと暴れまわっていた。
「スケルドラゴンなら、あいつらだけでは無理だろ‥‥‥? モンスターとかってのはどこだ? どうにも妙だな」
そう言っている間にも、骨格だけとはいえさすが元ドラゴン。
その眼窩には往年の猛々しさを思わせる爛々とした意志の光が宿っているし、まとっているオーラすらも下級モンスターどころの騒ぎじゃない。
探索範囲を広げればわかるのかね?
地上ならオークやゴブリンがまず最初に上がるのがモンスターだ。
それ以外にも狂暴で知性が低い種族はたくさんいるが、代表的なのはこの二種類だろう。
しかし‥‥‥アーチャーは見てしまっていた。
この地下世界の入り口と降り口で荷物運びを請け負ったり、書類作業をこなしている、知性が人間と変わらない巨人族やオーク、ゴブリンの存在を。
ここではそれに変わる、いや‥‥‥より知性の低い凶暴な存在がいるということになるだろう。
アーチャーはそう予想していた。
光に闇、風に音。そして、魔素。
その五つがあれば、特に強大な魔力なんて使わずに探知魔法を使うことが出来る。
空に光源となる光を凝縮した球を放ち、闇の力を利用して屈折させた空間の壁にそれを当てることで指向性の光を操ることが可能になる。ドーム状の結界のように拡散されて地上にぶつかった光は更にすさまじい速度で上空の壁にぶちあたり、また降りてくる。
それが繰り返される合間は、瞬きをするよりも素早く見る事すらかなわない。
代わりに、魔素をその光球に含ませて光の質を変えればいい。
そうすることにより続いて振ってくる風や音を集束して捉えてやる。
魔素は光よりも早く動き、意思によって操作することができる。
この探知魔法はどこにでもある光や魔素といったものを利用するから、よほど注意深い魔法使いでもなにかあったのかと思う程度だ。
「さて‥‥‥どんなモンスターがいるんだ? というよりも、あのスケルドラゴンでいいのか? あれが瘴気を吐くって連中理解しているのかな? 瘴気を防ぐ魔法はそうそう使えないはずなんだが‥‥‥」
先にあの連中を支援するべきか?
竜は胎内で死しても魔石と呼ばれる人間でいうところの心臓がある限り、瘴気を生み出し続ける。
それを防ぐには、精霊や妖精の能力を借りた魔法では不可能だ。
瘴気はどんな存在も犯してしまう。防ぐには神格を持つ誰かの能力を借りるしかない。
「もしくは――真炎でも召喚するかな? 太陽があれば可能だろ?」
星の中核にある炎、ここは地下だからその方が早いかもしれない。
でも太陽がはるかな天空にある地上とは違い、ここは限定的な空の上だ。
「風と光をまとわせた魔素をあの回りに配置して‥‥‥と。目に見えにないような積層型の魔法陣で囲めばどうにかなるだろ。あの魔法使い邪魔だな」
そう言っている間に探知魔法の結果がアーチャーの魔道具に反映されてくる。
レーン・ハルク。ラ・ウンゴリアントなどなど。
オークと巨人族の忌み子のレーン・ハルク。知能が低く、テイム魔法などで操作されやすいがその体力は無尽蔵に近く、武器を繰り出した際の破壊力はすさまじいものがある。
ラ・ウンゴリアント。蜘蛛の大魔獣の末裔だ。魔法耐性が強く、堅い甲羅に覆われていて蜘蛛というよりは八本足の亀に近いが――
「へえ、大したもんだ。綺麗に寸断されて始末されてる。あの剣士か? それとも他の三人か? どうやって切り裂いたんだ‥‥‥?」
これは面白い。
瘴気を防ぐだけの防御結界を彼らよりスケルドラゴンよりに設置すると、アーチャーは再び空を舞った。
「ラグ、ラナっ!」
その合図が最奥の黒髪の剣士から発せられると、溪谷の崖上に対面して立っていた二人の獣人――枯れ葉のような茶褐色の尾を持つ少女たちがその腰に帯びていた剣を鞘から引き抜くと、それぞれ、勢いよく地面に突き刺した。
「アーレン! 良いかっ!?」
「おうっ! 良いぞ!! リーファ、やってくれ!」
朱色のローブをまとったリーファが等身大の杖の先を地面に立て、その先にしつらえた大きめの宝珠にそれまで蓄めた魔力を注ぎ込んでいく。
不思議なことに、この紫色の宝珠はリーファの後ろにいる茶髪の剣士アーレンの剣の柄や、獣人の少女たちの剣の握りの部分、黒髪の剣士の左手の腕輪にもはまっていた。
リーファが呪文を唱え始めると、その宝珠の全てが一条の紫色の光の筋でつながれていく。
空間に描かれた紫の透明な逆三角錐の魔法陣はみごとにスケルドラゴンを捕らえていた。
やがて光は一周すると魔法使い――いや、魔女の杖のさきに収束されて、勢いよくアーレンの剣へとその威力をまとわせていく。天空の一角からそれを見物しているアーチャーは面白そうに、へえ‥‥‥?、と声を上げていた。
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