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第2章 もふもふにまみれる
2.
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最初から部屋にいた獣人たちは退出していった。部屋には先程の威厳ある男の獣人と、その隣についている獣人、後衛に控えている騎士たちが4人となった。
後衛の獣人は起立したまま後ろに、2人は椅子へと座って、ベッドの上の俺と向かい合うようになった。
(ど、どうしましょう…本当におりて挨拶したりしなくていいのでしょうか……)
「よい…。そう構えるな。確かに早急な、とは言ったが畏まったものではない。楽にしていてくれ」
「あ…ありがとうございます…」
「では、早速だが本題に入らせてもらう…の、前に1つ聞かなければならないことがある」
「なんでしょうか…?」
「あぁ……御主、記憶はあるか?」
「へっ?」
「この世界には、大きく分けて3種。記憶と個体を保持してこの世界へ来る召喚者。記憶と魂を保持する転生者。
そして、記憶を持たず、魂が更生して新しい肉体となって生きる神子。だが、魂には記憶が残っているために、稀に思い出す者もいるのだ。このどれに該当するかによって、御主の役と待遇が変わるのだが。」
「そう…なん、ですか……」
俺の存在について説明された。けれど、実際はどれにも該当しないんじゃないでしょうか……。思い出すでもなく、更生したわけでもなく…。記憶のことは、あまり言わないほうがいいのではないかと思いますね…。
「あの…では、どうして俺はこのように保護されているのでしょうか。今の状況がわからないんですけれど…」
「あぁ、そうか…。この3種の人間たちは神殿にて生まれるのだ。神から生まれた子……ヒトは、神に近い存在とされる上、この世界には"人間"は存在しないからこそ、稀な力を持って生まれてくるのだ……御主も神殿にて生まれた者なのだ。だから、御主の存在は重宝されるものである」
俺は、この世界にとってはとても特別な存在らしいのです。人間がいない…というのもとても気になりますが、自分の存在についてもまだまだ不明確ですね…。
---
----
-----
かつては、この世界にも人間は存在していたといいます。
けれど、時代の進化と共に貧弱な人間は滅びていった、というのです。本当にそんなことあるのでしょうか…。なにか引っかかるような気もしますが、ここは後回しです。
さらに、ここは魔法をもとに成り立っている世界らしいです。平民は生活魔法は常用とされていますが、攻撃性や属性を含むと難しいみたいですね。王族や魔導師の一族、他の民族には魔法は絶対というもので、平民よりも遥かな魔力を持って生まれるみたいです。魔力や技で、序列が決まることもあるんだとか…。
異世界ってすごいですね!
「魔法や、俺の存在については少し把握できました…」
「少しは頭の整理も落ち着いたか?」
「はい!異世界、楽しそうだなって!」
「ふっ…そうか…であれば、先程の問いにも答えてもらおうかな」
この世界の話を語るときよりも、少し威圧が加えられていました……。この獣人さん、少し怖いです……
「ひぇっ……あの、記憶…は、ないですかね…。起きたらここにいたっていう感じなので…」
「そうか…。では、異世界、とはなんなのだ?」
「あっ、いや~…そこはお気になさらず………」
ひえ~~、うっかりしていました、、、これは意識していないとボロが出そうですね…。気をつけなければ。
「では、御主は転生者でよろしいかな?」
「あ、はい!大丈夫です」
(もう、この際俺の存在はどうでもいいです!← 異世界ライフを楽しみたいと思います!)
「他には御主からなにかあるか?」
「あ、あの…獣人ってなにか詳しく聞きたいんですけど」
「よかろう…では、まずは私らの紹介からいこう」
「お願いします!」
後衛の獣人は起立したまま後ろに、2人は椅子へと座って、ベッドの上の俺と向かい合うようになった。
(ど、どうしましょう…本当におりて挨拶したりしなくていいのでしょうか……)
「よい…。そう構えるな。確かに早急な、とは言ったが畏まったものではない。楽にしていてくれ」
「あ…ありがとうございます…」
「では、早速だが本題に入らせてもらう…の、前に1つ聞かなければならないことがある」
「なんでしょうか…?」
「あぁ……御主、記憶はあるか?」
「へっ?」
「この世界には、大きく分けて3種。記憶と個体を保持してこの世界へ来る召喚者。記憶と魂を保持する転生者。
そして、記憶を持たず、魂が更生して新しい肉体となって生きる神子。だが、魂には記憶が残っているために、稀に思い出す者もいるのだ。このどれに該当するかによって、御主の役と待遇が変わるのだが。」
「そう…なん、ですか……」
俺の存在について説明された。けれど、実際はどれにも該当しないんじゃないでしょうか……。思い出すでもなく、更生したわけでもなく…。記憶のことは、あまり言わないほうがいいのではないかと思いますね…。
「あの…では、どうして俺はこのように保護されているのでしょうか。今の状況がわからないんですけれど…」
「あぁ、そうか…。この3種の人間たちは神殿にて生まれるのだ。神から生まれた子……ヒトは、神に近い存在とされる上、この世界には"人間"は存在しないからこそ、稀な力を持って生まれてくるのだ……御主も神殿にて生まれた者なのだ。だから、御主の存在は重宝されるものである」
俺は、この世界にとってはとても特別な存在らしいのです。人間がいない…というのもとても気になりますが、自分の存在についてもまだまだ不明確ですね…。
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かつては、この世界にも人間は存在していたといいます。
けれど、時代の進化と共に貧弱な人間は滅びていった、というのです。本当にそんなことあるのでしょうか…。なにか引っかかるような気もしますが、ここは後回しです。
さらに、ここは魔法をもとに成り立っている世界らしいです。平民は生活魔法は常用とされていますが、攻撃性や属性を含むと難しいみたいですね。王族や魔導師の一族、他の民族には魔法は絶対というもので、平民よりも遥かな魔力を持って生まれるみたいです。魔力や技で、序列が決まることもあるんだとか…。
異世界ってすごいですね!
「魔法や、俺の存在については少し把握できました…」
「少しは頭の整理も落ち着いたか?」
「はい!異世界、楽しそうだなって!」
「ふっ…そうか…であれば、先程の問いにも答えてもらおうかな」
この世界の話を語るときよりも、少し威圧が加えられていました……。この獣人さん、少し怖いです……
「ひぇっ……あの、記憶…は、ないですかね…。起きたらここにいたっていう感じなので…」
「そうか…。では、異世界、とはなんなのだ?」
「あっ、いや~…そこはお気になさらず………」
ひえ~~、うっかりしていました、、、これは意識していないとボロが出そうですね…。気をつけなければ。
「では、御主は転生者でよろしいかな?」
「あ、はい!大丈夫です」
(もう、この際俺の存在はどうでもいいです!← 異世界ライフを楽しみたいと思います!)
「他には御主からなにかあるか?」
「あ、あの…獣人ってなにか詳しく聞きたいんですけど」
「よかろう…では、まずは私らの紹介からいこう」
「お願いします!」
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