異世界で勇者達（推し）を支えるのは、この私だ！

『人生（推し活）の終わりと始まり』

ようこそ、新しい私

「リング……お茶の時間よ」

次に意識が戻った時、初めにきいた声は私に呼びかけるような声だった。
声の主の方へを向けるとそこには物腰の柔らかな女性が一人、優しいほほえみともに座っていた。
しかし、なんだろう彼女の服装に違和感を覚える

その服装とは、漫画で見るような淑女が着るようなドレスであった。特に目を引いたのは、
袖にレースを飾りもあしらっているが、落ち着いた色使いもあってかは上品さが際立っている。
まるで、中世の貴族みたいじゃないか？　あと、……リングって私のことか？？？
「どうしたのかしら、リング？」
……どうやら、私のことのようだ。　突然のことに頭の中が沸騰……もとい混乱してきた、もしかしてもしかすると！
私は、たまたま近くにあった噴水のある泉にかけよろうとする。んん！今気づいたがそれにしても視点が低くて一生懸命走ってみても
なかなか早く進めない、だがそんなことよりも確かめたいことがあった！

「うそ……うそ、うそうそ、うそうそうそ、うそうそうそうそうそうそう！！！！！！」

噴水の泉に映る顔を見ると……そこには、私じゃない私がいた。
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さて、この時あまりの混乱に半狂乱になり周りに迷惑をかけまくったなった私だったが、
それは過去の話と割り切り、状況を確認する必要があると思い無知を装って子供という武器を情報を集めた

……我ながら、コ●ンをみていてよかったと思う、ホント江戸●君には感謝だ。

それはさておき、情報をまとめると今の私は……裕福な家庭というか、貴族令嬢に転生しているようだ。
父の名は、エリオット・イングリッドで、母の名はミリア・イングリッドといい始めて声をかけてきたのは彼女であった。
前世から考えてファンタジー世界の貴族令嬢というのは……違和感が尋常ではないのだが、人間意外と慣れるもので、１０歳にもなるころには、貴族令嬢の所作のようなものは身についていった。

しかし、どうにも解せないことがあった。

私自身、大体の事はそつなくこなせるが、あくまでそれまでで……特質したものが私にはなかったのだ。
普通（？）転生たら、ギフトなりチートなりあるものと思っていたが、現実は違うらしく……今の両親から受けた教育からでは才能に値するものを見つけることはできなかった。

悪い両親ではないと思う、色々とこの世界の常識を知るべく勉強や多くの趣味を体験させて持らった。
それに対し才を見いだせなかった私は、申し訳なくあり、情けなくもあった……そして、いつしか私は期待にも自分にも答えられない自分に興味がなくなっていった。


だが、そんな私に転機が訪れたのは、１２歳の頃だった。

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