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その6 陶晴賢 五郎とお栄 デート?
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その6
信天翁らによる襲撃事件を経験し、城に戻った五郎だが・・・
朝食後、少し曇った空の下、庭で激しく動いていた。
「たっー!」
木刀を振り回し・・・柴犬のタキとマツに熱弁を振るっている。
「よいか、ここでの、この五郎様がしゃがんだ状態から
『ヤー』と声をあげながら飛び上がるのだ。わかるか」
タキがきょとんとしている。マツは横を向きフラフラ脇へ歩きはじめた。
「これちゃんと聞かぬか・・・飛び上がって、そして、
敵と剣を交えて・・・この敵がいやはや何ともすごいのだが・・・
相手がこの五郎様では・・・」
と長々とやっている。
いつのまにか五郎は塚原卜伝に成り代わっていた。
五郎の地元では・・・。
山口での出来事がいつのまにかひろがり・・・
「陶の若様が、義隆様をお救いになったんだってね」
「いやー、前からおれは凛々しい坊ちゃんだと思ってたんだ」
などと噂になっている。
確かに五郎は命がけの行為を行い、その強烈な体験は躰に中に刻みつけられていた。
また五郎を見る皆の目も以前とは違ってきて・・・
五郎の顔つきが、山口へ行く前からすると締まったのは間違いない。
が、ただ、まだ多分に幼さは残している。
その日の昼頃・・・
「五郎様、それでその時卜伝様は・・ふむふむ
・・して、その時の顔つきは・・・なるほど」
と何度も何度も五郎に聞くのは、卜伝に憧れている又二郎であった。
又二郎は、口には出さなかったが・・・
(もし俺がその場にいたら・・・刺客を逃すことはなかったのになあ・・・
本当にその場にいなかったのが、いやーまことに残念・・・
俺が行っていれば・・・残念でたまらない)
などと思っていた。
さて、
陶の城に戻った五郎には・・・
「せねばならぬ大事なこと」
があった。
夕刻、両親がいる時に
「明日は久しぶりに水練と亀吉に会うために江田浜へ行ってまいります」
父の興房が、
「この前もなにやらご馳走になったらしいな。ちょうど雉きじが
手に入ったところだから、土産に持っていけ」
「はっ」
すると母のお藤は
「あのー、雉ではかえって先方に気を遣わせることになるのでは・・・
山菜などの方が・・・」
と遠慮がちに言うと、
「なるほど、さすがじゃわ。五郎そうせい」
「はっ」
「では、明日亀吉に会うて・・・夕刻には戻って参ります」
両親に許可を得た五郎はうきうきしていた。
亀吉は・・・そう、二の次なのである。
五郎の頭には
涼し気な目でニコリと微笑むお栄の姿があった。
(お姉ちゃんに会える。どうやって「かんざし」わたそうか・・・)
五郎は台所に行き・・・
侍女から山菜を受け取った。
「五郎様、崩されませぬようにお願いしますよ」
かごには山菜だけでなく栗や銀杏など、とてもとてもきれいに載せられているものをわたされた。
(けっこうすげえ・・・でも、雉の方が旨いのになあ・・・
あ、そうだ、あれも持っていこう)
五郎は侍女に頼んで・・・
そう、あれ・・・「煎り酒」を竹筒にいれてもらったのである。
「煎り酒」とは、日本の古い調味料で・・・
日本酒に梅干を入れて(昆布や鰹をいれることもある)煮詰め塩で味をととのえたもので、江戸時代に醤油が普及する前はよく用いられていた。
五郎は本当に好きではなかった。いや、実をいうと嫌いといったほうがいい。
・・・何が・・・。「酢」がである。
海が側そばなので城でも魚が頻繁に出るが・・・
当時刺身などは、酢にしょうがや辛子をいれて食べるのが一般的なのだが、
五郎は、そっちにはつけずに塩しょっぱい味の「煎り酒」ばかりに浸けるので・・・
普段は優しい母のお藤も目を光らせながら、
「五郎殿、酢につけなされ!」と口うるさく言っていた。
この前、江田浜でご馳走になった時も、亀吉が
「これ旨いぜ!」
刺身をしょうが酢でくれたのだが、酢が体に入ると、
(ほえーー)
というような、なんともいえない感じで・・・少し箸をつけたけで終わったのである。
次の日、朝早く五郎は城を出た。
今回の供は、又二郎・百乃介・与吉ではなく・・・タキとマツだった。
(あいつらと一緒だと・・・とても無理だもんな。かんざし渡すの)
一行は江田浜めざし、野犬が出た山は避けて歩みをすすめた。
途中、また「五郎劇場」がはじまった。観客は、タキとマツだけである。
「よいか、タキ・マツ。そこでおれは『たっー』と高く飛び上がり・・・」と言い、
本当に飛び上がったのだったが・・・
不運にも着地したところに丸い石が・・・
「あーーっ」と
五郎は豪快にひっくり返った。
背中に風呂敷で固定していた山菜や栗どが全部外に散らばっていた。
左ひじと右ほおからは、傷はたいしたことはないだが・・・血が・・・。
着物も右胸のあたりが破けてしまっていた。
すぐに懐の「かんざし」をみたが、どうもなってなくてほっとしたが・・・
五郎の気持はいっきに沈んだでいった。
江田浜に着き・・・
亀吉の家を訪ねた。出てきたのはお栄だった。
「五郎様!また犬に襲われたのですか・・・大丈夫ですか」
五郎が山口に行っている間に又二郎らが来て、その話を伝えていたのである。
「いや、そうではなく、道で転んでしまって・・・全然大丈夫」
元気がない五郎に対し、タキとマツはわんわ吠えながら嬉しそうに走り回っている。
「かわいいですね・・・
今日はあいにく亀吉は父ちゃんと海へ出ていて・・・、
母ちゃんもばあちゃんらと出かけて、私しかいないのですよ。
とにかく汚いところですが上がってください。傷を・・・」
五郎は家に上がり・・・お栄に傷口を丁寧に拭いてもらった。
お栄の顔が近づくたびに・・・
五郎は少し体が硬くし・・・顔が赤くなってしまい・・・何も言えなかった。
とてもいい香りがした。
傷の次には、着物を破れたところを縫ってもらった。
「五郎様、じっとしててくださいね」
目の下に、お栄の頭からうなじ、そしてほっそりとした首が・・・
心が何かどきどきざわつくのだが・・・
とても心地いい時間だった。
「はい、五郎様・・・終わりましたよ」
「あ、ありがとう」
「せっかくなので・・・今朝獲れたクロダイなどがありますので・・・
何かつくりますね。」
「あ、母上がこれを持っていけって・・・本当は、本当はきれいだったんだけど・・・」
と風呂敷を解いて、ぐちゃぐちゃになった山菜のザルをお栄に渡した。
「あーー嬉しい、ここらではあんまり手に入らないのがいっぱい。
ありがとうございます。みんな喜びます。
くれぐれも、よろしく伝えておいてください」
お栄は、パパッと刺身や汁や野菜の煮物などつくり、ほし貝も膳の上に出した。
また、タキとマツにも餌をつくってやった。
五郎が煎り酒を出し・・・お栄がそれで刺身を食べると・・・
「あっらーーびっくりしたわ。なんて品のいい。とっても美味しいー!」
と二段高い少し素っ頓狂な声で言ったもんだから・・・
アハハと二人で大笑いした。
それで五郎も緊張がとけ、楽しい時間が流れた。
山口での武勇伝など・・・五郎はいっぱい話した。
「うんうん」とお栄は微笑みうなづきながら聞いてくれた。
海岸をタキ・マツと一緒に歩いたりもした。
真っ青な海、寄せては返す波、空に浮かぶ白い雲、そのすべてが眩しく見えた。
帰る時刻が近づいた。肝心のことを忘れていた。
そう、かんざしである。
五郎は去り際に渡すことに決めた。
家の外に送りに出てきたお栄に・・・
「これー、山口でお姉ちゃんにと思って・・・」
と五郎は早鐘のような胸の鼓動を感じながら、かんざしをお栄に差し出した。
一瞬
「えっ」という顔をしたお栄だったが・・・
そのあとすぐに
「五郎様、ありがとうございます」
涼しい目がうれしくてたまらないようにキラキラ光っていた。
その帰り道、五郎は
(おねえちゃん いいにおいしたなあ)
と思い、お栄の顔を思い浮かべたていた。
行き道に沈んでいた五郎の心は、からりと晴れわたっていた。
タキ・マツが五郎の横で、またわんわと吠えていた。
信天翁らによる襲撃事件を経験し、城に戻った五郎だが・・・
朝食後、少し曇った空の下、庭で激しく動いていた。
「たっー!」
木刀を振り回し・・・柴犬のタキとマツに熱弁を振るっている。
「よいか、ここでの、この五郎様がしゃがんだ状態から
『ヤー』と声をあげながら飛び上がるのだ。わかるか」
タキがきょとんとしている。マツは横を向きフラフラ脇へ歩きはじめた。
「これちゃんと聞かぬか・・・飛び上がって、そして、
敵と剣を交えて・・・この敵がいやはや何ともすごいのだが・・・
相手がこの五郎様では・・・」
と長々とやっている。
いつのまにか五郎は塚原卜伝に成り代わっていた。
五郎の地元では・・・。
山口での出来事がいつのまにかひろがり・・・
「陶の若様が、義隆様をお救いになったんだってね」
「いやー、前からおれは凛々しい坊ちゃんだと思ってたんだ」
などと噂になっている。
確かに五郎は命がけの行為を行い、その強烈な体験は躰に中に刻みつけられていた。
また五郎を見る皆の目も以前とは違ってきて・・・
五郎の顔つきが、山口へ行く前からすると締まったのは間違いない。
が、ただ、まだ多分に幼さは残している。
その日の昼頃・・・
「五郎様、それでその時卜伝様は・・ふむふむ
・・して、その時の顔つきは・・・なるほど」
と何度も何度も五郎に聞くのは、卜伝に憧れている又二郎であった。
又二郎は、口には出さなかったが・・・
(もし俺がその場にいたら・・・刺客を逃すことはなかったのになあ・・・
本当にその場にいなかったのが、いやーまことに残念・・・
俺が行っていれば・・・残念でたまらない)
などと思っていた。
さて、
陶の城に戻った五郎には・・・
「せねばならぬ大事なこと」
があった。
夕刻、両親がいる時に
「明日は久しぶりに水練と亀吉に会うために江田浜へ行ってまいります」
父の興房が、
「この前もなにやらご馳走になったらしいな。ちょうど雉きじが
手に入ったところだから、土産に持っていけ」
「はっ」
すると母のお藤は
「あのー、雉ではかえって先方に気を遣わせることになるのでは・・・
山菜などの方が・・・」
と遠慮がちに言うと、
「なるほど、さすがじゃわ。五郎そうせい」
「はっ」
「では、明日亀吉に会うて・・・夕刻には戻って参ります」
両親に許可を得た五郎はうきうきしていた。
亀吉は・・・そう、二の次なのである。
五郎の頭には
涼し気な目でニコリと微笑むお栄の姿があった。
(お姉ちゃんに会える。どうやって「かんざし」わたそうか・・・)
五郎は台所に行き・・・
侍女から山菜を受け取った。
「五郎様、崩されませぬようにお願いしますよ」
かごには山菜だけでなく栗や銀杏など、とてもとてもきれいに載せられているものをわたされた。
(けっこうすげえ・・・でも、雉の方が旨いのになあ・・・
あ、そうだ、あれも持っていこう)
五郎は侍女に頼んで・・・
そう、あれ・・・「煎り酒」を竹筒にいれてもらったのである。
「煎り酒」とは、日本の古い調味料で・・・
日本酒に梅干を入れて(昆布や鰹をいれることもある)煮詰め塩で味をととのえたもので、江戸時代に醤油が普及する前はよく用いられていた。
五郎は本当に好きではなかった。いや、実をいうと嫌いといったほうがいい。
・・・何が・・・。「酢」がである。
海が側そばなので城でも魚が頻繁に出るが・・・
当時刺身などは、酢にしょうがや辛子をいれて食べるのが一般的なのだが、
五郎は、そっちにはつけずに塩しょっぱい味の「煎り酒」ばかりに浸けるので・・・
普段は優しい母のお藤も目を光らせながら、
「五郎殿、酢につけなされ!」と口うるさく言っていた。
この前、江田浜でご馳走になった時も、亀吉が
「これ旨いぜ!」
刺身をしょうが酢でくれたのだが、酢が体に入ると、
(ほえーー)
というような、なんともいえない感じで・・・少し箸をつけたけで終わったのである。
次の日、朝早く五郎は城を出た。
今回の供は、又二郎・百乃介・与吉ではなく・・・タキとマツだった。
(あいつらと一緒だと・・・とても無理だもんな。かんざし渡すの)
一行は江田浜めざし、野犬が出た山は避けて歩みをすすめた。
途中、また「五郎劇場」がはじまった。観客は、タキとマツだけである。
「よいか、タキ・マツ。そこでおれは『たっー』と高く飛び上がり・・・」と言い、
本当に飛び上がったのだったが・・・
不運にも着地したところに丸い石が・・・
「あーーっ」と
五郎は豪快にひっくり返った。
背中に風呂敷で固定していた山菜や栗どが全部外に散らばっていた。
左ひじと右ほおからは、傷はたいしたことはないだが・・・血が・・・。
着物も右胸のあたりが破けてしまっていた。
すぐに懐の「かんざし」をみたが、どうもなってなくてほっとしたが・・・
五郎の気持はいっきに沈んだでいった。
江田浜に着き・・・
亀吉の家を訪ねた。出てきたのはお栄だった。
「五郎様!また犬に襲われたのですか・・・大丈夫ですか」
五郎が山口に行っている間に又二郎らが来て、その話を伝えていたのである。
「いや、そうではなく、道で転んでしまって・・・全然大丈夫」
元気がない五郎に対し、タキとマツはわんわ吠えながら嬉しそうに走り回っている。
「かわいいですね・・・
今日はあいにく亀吉は父ちゃんと海へ出ていて・・・、
母ちゃんもばあちゃんらと出かけて、私しかいないのですよ。
とにかく汚いところですが上がってください。傷を・・・」
五郎は家に上がり・・・お栄に傷口を丁寧に拭いてもらった。
お栄の顔が近づくたびに・・・
五郎は少し体が硬くし・・・顔が赤くなってしまい・・・何も言えなかった。
とてもいい香りがした。
傷の次には、着物を破れたところを縫ってもらった。
「五郎様、じっとしててくださいね」
目の下に、お栄の頭からうなじ、そしてほっそりとした首が・・・
心が何かどきどきざわつくのだが・・・
とても心地いい時間だった。
「はい、五郎様・・・終わりましたよ」
「あ、ありがとう」
「せっかくなので・・・今朝獲れたクロダイなどがありますので・・・
何かつくりますね。」
「あ、母上がこれを持っていけって・・・本当は、本当はきれいだったんだけど・・・」
と風呂敷を解いて、ぐちゃぐちゃになった山菜のザルをお栄に渡した。
「あーー嬉しい、ここらではあんまり手に入らないのがいっぱい。
ありがとうございます。みんな喜びます。
くれぐれも、よろしく伝えておいてください」
お栄は、パパッと刺身や汁や野菜の煮物などつくり、ほし貝も膳の上に出した。
また、タキとマツにも餌をつくってやった。
五郎が煎り酒を出し・・・お栄がそれで刺身を食べると・・・
「あっらーーびっくりしたわ。なんて品のいい。とっても美味しいー!」
と二段高い少し素っ頓狂な声で言ったもんだから・・・
アハハと二人で大笑いした。
それで五郎も緊張がとけ、楽しい時間が流れた。
山口での武勇伝など・・・五郎はいっぱい話した。
「うんうん」とお栄は微笑みうなづきながら聞いてくれた。
海岸をタキ・マツと一緒に歩いたりもした。
真っ青な海、寄せては返す波、空に浮かぶ白い雲、そのすべてが眩しく見えた。
帰る時刻が近づいた。肝心のことを忘れていた。
そう、かんざしである。
五郎は去り際に渡すことに決めた。
家の外に送りに出てきたお栄に・・・
「これー、山口でお姉ちゃんにと思って・・・」
と五郎は早鐘のような胸の鼓動を感じながら、かんざしをお栄に差し出した。
一瞬
「えっ」という顔をしたお栄だったが・・・
そのあとすぐに
「五郎様、ありがとうございます」
涼しい目がうれしくてたまらないようにキラキラ光っていた。
その帰り道、五郎は
(おねえちゃん いいにおいしたなあ)
と思い、お栄の顔を思い浮かべたていた。
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