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第二章:二度寝を夢見る孤児と修理屋の仲間たち
第五話:嵐の果てに
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街の外れに重苦しい空気が流れていた。それはただの風ではなく、鉄と油、そして乾いた血の匂いを運んでくる。遠くで響くエンジン音は、荒野を震わせる不吉な太鼓のように、ゆっくりと、しかし確実に街へ近づいてくる。
「……来たな」
ネロは深く息を吸い込んだ。胸の奥で、何かがカチリと切り替わる音がした。それは恐怖を押し殺し、ただ目の前の現実を受け止めるためのスイッチ。スカベンジャー本隊。数十、いや百を超える暴力の集団が、廃墟に作られたこの小さな街を、次の獲物と定めたのだ。
彼らが進んできた道には、焦土と化した村々がある。抵抗する者は焼き払われ、従う者は奴隷のように扱われると噂されていた。ネロは、その噂が単なる誇張ではないことを知っていた。
「逃げ場はねぇな。どこに行っても同じだ。だったら、ここで迎え撃つしかねぇ」
カイルが吐き捨てるように言った。彼の手に握られているのは、何日もかけて修理し、改造を施した即席のライフル。銃身は油で磨かれ、ストックは彼の肩に合うように調整されていた。その瞳には、恐怖よりも戦いの愉悦が宿っているようにも見えた。
「俺たちがやらなきゃ、誰もこの街を守ってくれない。街ごと飲み込まれる前に、俺たちがやるしかないんだ」
ネロは頷き、仲間たちを見渡した。リナは街で一番高い、崩れかけたビルの屋上に登り、双眼鏡を構えている。まだ幼さを残す顔立ちだが、その目は緊張の中に冷静な光を宿していた。彼女の隣には、信号を送るための松明と、磨かれた鏡が置かれている。
ミナトは後方で住人たちをまとめ、矢継ぎ早に指示を飛ばしていた。小さな子供たちは瓦礫の山に身を隠し、年老いた者たちは救護所となる場所に集められている。補給、救護、避難経路――彼の声が響くたび、人々は慌ただしくも秩序を保ち、戦いの準備を整えていった。
そして、その横に立つのはテゴ。かつてただの球体コアだった存在が、今は二メートルを超える汎用型ボディに収まっている。全身を覆う厚みのある外装は、カイルが溶接した鉄板だ。油圧の唸りと共に動くたび、外装が鈍く光を反射し、まるで頼もしい盾のように見えた。
「ネロ。僕のセンサーが敵部隊を捕捉した。正面から来る。数は百五十二。先頭に、重武装した一体がいる」
胸部ユニットから響くその声は落ち着いていたが、確かな決意が宿っていた。
「わかった。カイル、迎撃準備だ。リナ、合図は頼む」
「へへっ、任せろって! 俺の銃が火を噴くぜ!」
カイルが叫び、バリケードの陰に身を隠す。
「はい! ネロ兄ちゃん、がんばって!」
リナの声が、風に乗ってネロの耳に届く。
「……みんな、ありがとう」
ネロは胸の奥で呟き、サイコキネシスの力を全身に漲らせた。
最初の衝突は罠から始まった。街の入り口に差しかかったスカベンジャーたちが、足元に仕掛けられたワイヤートラップに気づかず突っ込んだ。
「ぎゃあああッ!」
「クソッ、罠だ!」
束ねられた鉄パイプが落ち、先頭にいた数人が押し潰される。混乱に乗じ、ネロはカイルと共に飛び出す。
「おい、スカベンジャーのおっさんたち! 俺たちの街に何しに来たんだよ! ここは遊び場じゃねぇぞ!」
ネロが挑発の叫びを上げ、敵を翻弄しながら路地裏へ駆け込む。怒りに駆られた敵兵が狭い通路へ殺到した瞬間――上から瓦礫が崩落した。土煙の中で呻き声が響き、さらに数人が動けなくなる。
「こっちだ、追ってこいよ! 怖くて動けねぇのかぁ、腰抜け野郎!」
カイルがわざと足音を響かせ、敵をさらに奥へと誘い込む。敵は怒号を上げて追走するが、そのたびに仕掛けた罠が牙を剥く。
やがて市街戦は全面化し、スカベンジャーたちが雪崩のように押し寄せてきた。だが、住人たちも必死に抵抗する。弓矢や投石、即席の火炎瓶で応戦し、男も女も、そして子供たちも、それぞれの持ち場で戦っていた。
テゴは盾を構えて前に立ち、火線を受け止めながら仲間を守った。厚い鉄板に銃弾が当たって火花を散らす。
「左、三人! 狙撃を警戒!」
リナの声が高所から響く。その声は、かつての怯えた少女の声ではなかった。カイルが即座に反応し、ライフルを構える。
「へへっ、見えたぜ!」
パンッ! 甲高い銃声が響き、狙撃手の一人が頭から血を流して倒れる。
ネロはサイコキネシスで瓦礫を操り、敵の進路を塞ぎながら少しずつ数を削っていった。
「よしっ、もう少しだ!」
カイルが叫ぶ。
――その時、戦況が一瞬、凍り付いた。遠方から重い足音が響き、黒煙を撒き散らしながら「それ」は現れた。
「……出たな」
ミナトが唾を飲む。そこに立っていたのは、スカベンジャーの頭領だった。
纏うのは、旧時代の建設用外骨格を無理やり武装化したパワードスーツ。鉄板を繋ぎ合わせたような装甲は錆と油で黒ずみ、動くたびに「ギィィ」と金属の悲鳴を上げる。右腕には油圧カッター、左腕には鉄板のシールド。背中からは溶接機を魔改造した火炎放射器が突き出し、黒煙が漂っていた。
「ガハハッ! 小僧ども……よくも俺の部下を弄んでくれたなァ!」
頭領の声はスピーカーを通して荒々しく響く。
「この街の獲物は、俺が全部いただいてやる! ガキも女も、全部焼き尽くしてやるぜ!」
次の瞬間、右腕のカッターが振り下ろされた。テゴが盾で受け止めたが、衝撃で地面が割れ、建物の壁にひびが走る。
「くっ……!」
テゴが呻き声を上げる。人間なら一撃で粉砕されていた。ネロは即座に瓦礫を操り、頭領へと投げつける。だが装甲は厚く、金属片が弾かれるだけだった。
「効かねぇよ、坊主!」
頭領が笑い、火炎放射器を噴き出す。炎が通路を焼き尽くし、悲鳴と熱風が吹き荒れる。圧倒的な暴力だった。
ネロの脳裏に、かつての光景がよぎった。ブラック企業の上司。罵声と圧迫、自由を奪う冷たい笑顔。そして今、目の前で笑うこの男の姿が、過去と重なった。
「……支配なんて、いらない」
ネロの喉から絞り出すような声が漏れる。胸の奥から、怒りと願いが噴き出した。
「俺は……自由に二度寝する!」
仲間たちの目が驚きで見開かれる。だがその言葉と共に、ネロのサイコキネシスが炸裂した。周囲の瓦礫が浮かび上がり、頭領のスーツを一瞬だけ押さえ込む。
「今だ、テゴッ!」
「了解!」
テゴが突撃し、油圧の腕を関節部へ叩き込む。火花が散り、溶接の甘い部分が軋む音を上げて崩れ始めた。
「ガアアッ!」
頭領が暴れ、火炎放射器を乱射する。だがリナの合図で、カイルが投げた金属片が宙に舞う。ネロはそれをサイコキネシスで掴み、即席の「盾」として炎を防いだ。
「押さえ込め、今だ!」
テゴが両腕で頭領を締め上げ、ミナトが住人たちに援護を叫ぶ。
「皆、怯むな! 今だ、投石だ! 火炎瓶を投げろ!」
住人たちが一斉に動き出す。その瞬間、ネロが限界まで力を振り絞り、動力部を締め上げた。
「……終われぇッ!」
鈍い破裂音。次の瞬間、スーツの背部から黒煙と火花が噴き出し、頭領の体が硬直した。油圧が悲鳴を上げ、巨体がゆっくりと崩れ落ちていく。
静寂。荒い息を吐きながら、ネロはその場に膝をついた。頭が割れるように痛い。視界が揺れ、力が抜けていく。
「ネロ!」
リナの声が遠くに聞こえた。テゴが駆け寄り、倒れ込むネロを抱き上げる。意識が闇に沈む前、ネロは呟いた。
「……せめて……ふかふかの布団で……気絶したかった……」
仲間たちは言葉を失い、ただその背を見守る。
静かな余韻が街に広がり、戦いの終わりを告げていた。
「……来たな」
ネロは深く息を吸い込んだ。胸の奥で、何かがカチリと切り替わる音がした。それは恐怖を押し殺し、ただ目の前の現実を受け止めるためのスイッチ。スカベンジャー本隊。数十、いや百を超える暴力の集団が、廃墟に作られたこの小さな街を、次の獲物と定めたのだ。
彼らが進んできた道には、焦土と化した村々がある。抵抗する者は焼き払われ、従う者は奴隷のように扱われると噂されていた。ネロは、その噂が単なる誇張ではないことを知っていた。
「逃げ場はねぇな。どこに行っても同じだ。だったら、ここで迎え撃つしかねぇ」
カイルが吐き捨てるように言った。彼の手に握られているのは、何日もかけて修理し、改造を施した即席のライフル。銃身は油で磨かれ、ストックは彼の肩に合うように調整されていた。その瞳には、恐怖よりも戦いの愉悦が宿っているようにも見えた。
「俺たちがやらなきゃ、誰もこの街を守ってくれない。街ごと飲み込まれる前に、俺たちがやるしかないんだ」
ネロは頷き、仲間たちを見渡した。リナは街で一番高い、崩れかけたビルの屋上に登り、双眼鏡を構えている。まだ幼さを残す顔立ちだが、その目は緊張の中に冷静な光を宿していた。彼女の隣には、信号を送るための松明と、磨かれた鏡が置かれている。
ミナトは後方で住人たちをまとめ、矢継ぎ早に指示を飛ばしていた。小さな子供たちは瓦礫の山に身を隠し、年老いた者たちは救護所となる場所に集められている。補給、救護、避難経路――彼の声が響くたび、人々は慌ただしくも秩序を保ち、戦いの準備を整えていった。
そして、その横に立つのはテゴ。かつてただの球体コアだった存在が、今は二メートルを超える汎用型ボディに収まっている。全身を覆う厚みのある外装は、カイルが溶接した鉄板だ。油圧の唸りと共に動くたび、外装が鈍く光を反射し、まるで頼もしい盾のように見えた。
「ネロ。僕のセンサーが敵部隊を捕捉した。正面から来る。数は百五十二。先頭に、重武装した一体がいる」
胸部ユニットから響くその声は落ち着いていたが、確かな決意が宿っていた。
「わかった。カイル、迎撃準備だ。リナ、合図は頼む」
「へへっ、任せろって! 俺の銃が火を噴くぜ!」
カイルが叫び、バリケードの陰に身を隠す。
「はい! ネロ兄ちゃん、がんばって!」
リナの声が、風に乗ってネロの耳に届く。
「……みんな、ありがとう」
ネロは胸の奥で呟き、サイコキネシスの力を全身に漲らせた。
最初の衝突は罠から始まった。街の入り口に差しかかったスカベンジャーたちが、足元に仕掛けられたワイヤートラップに気づかず突っ込んだ。
「ぎゃあああッ!」
「クソッ、罠だ!」
束ねられた鉄パイプが落ち、先頭にいた数人が押し潰される。混乱に乗じ、ネロはカイルと共に飛び出す。
「おい、スカベンジャーのおっさんたち! 俺たちの街に何しに来たんだよ! ここは遊び場じゃねぇぞ!」
ネロが挑発の叫びを上げ、敵を翻弄しながら路地裏へ駆け込む。怒りに駆られた敵兵が狭い通路へ殺到した瞬間――上から瓦礫が崩落した。土煙の中で呻き声が響き、さらに数人が動けなくなる。
「こっちだ、追ってこいよ! 怖くて動けねぇのかぁ、腰抜け野郎!」
カイルがわざと足音を響かせ、敵をさらに奥へと誘い込む。敵は怒号を上げて追走するが、そのたびに仕掛けた罠が牙を剥く。
やがて市街戦は全面化し、スカベンジャーたちが雪崩のように押し寄せてきた。だが、住人たちも必死に抵抗する。弓矢や投石、即席の火炎瓶で応戦し、男も女も、そして子供たちも、それぞれの持ち場で戦っていた。
テゴは盾を構えて前に立ち、火線を受け止めながら仲間を守った。厚い鉄板に銃弾が当たって火花を散らす。
「左、三人! 狙撃を警戒!」
リナの声が高所から響く。その声は、かつての怯えた少女の声ではなかった。カイルが即座に反応し、ライフルを構える。
「へへっ、見えたぜ!」
パンッ! 甲高い銃声が響き、狙撃手の一人が頭から血を流して倒れる。
ネロはサイコキネシスで瓦礫を操り、敵の進路を塞ぎながら少しずつ数を削っていった。
「よしっ、もう少しだ!」
カイルが叫ぶ。
――その時、戦況が一瞬、凍り付いた。遠方から重い足音が響き、黒煙を撒き散らしながら「それ」は現れた。
「……出たな」
ミナトが唾を飲む。そこに立っていたのは、スカベンジャーの頭領だった。
纏うのは、旧時代の建設用外骨格を無理やり武装化したパワードスーツ。鉄板を繋ぎ合わせたような装甲は錆と油で黒ずみ、動くたびに「ギィィ」と金属の悲鳴を上げる。右腕には油圧カッター、左腕には鉄板のシールド。背中からは溶接機を魔改造した火炎放射器が突き出し、黒煙が漂っていた。
「ガハハッ! 小僧ども……よくも俺の部下を弄んでくれたなァ!」
頭領の声はスピーカーを通して荒々しく響く。
「この街の獲物は、俺が全部いただいてやる! ガキも女も、全部焼き尽くしてやるぜ!」
次の瞬間、右腕のカッターが振り下ろされた。テゴが盾で受け止めたが、衝撃で地面が割れ、建物の壁にひびが走る。
「くっ……!」
テゴが呻き声を上げる。人間なら一撃で粉砕されていた。ネロは即座に瓦礫を操り、頭領へと投げつける。だが装甲は厚く、金属片が弾かれるだけだった。
「効かねぇよ、坊主!」
頭領が笑い、火炎放射器を噴き出す。炎が通路を焼き尽くし、悲鳴と熱風が吹き荒れる。圧倒的な暴力だった。
ネロの脳裏に、かつての光景がよぎった。ブラック企業の上司。罵声と圧迫、自由を奪う冷たい笑顔。そして今、目の前で笑うこの男の姿が、過去と重なった。
「……支配なんて、いらない」
ネロの喉から絞り出すような声が漏れる。胸の奥から、怒りと願いが噴き出した。
「俺は……自由に二度寝する!」
仲間たちの目が驚きで見開かれる。だがその言葉と共に、ネロのサイコキネシスが炸裂した。周囲の瓦礫が浮かび上がり、頭領のスーツを一瞬だけ押さえ込む。
「今だ、テゴッ!」
「了解!」
テゴが突撃し、油圧の腕を関節部へ叩き込む。火花が散り、溶接の甘い部分が軋む音を上げて崩れ始めた。
「ガアアッ!」
頭領が暴れ、火炎放射器を乱射する。だがリナの合図で、カイルが投げた金属片が宙に舞う。ネロはそれをサイコキネシスで掴み、即席の「盾」として炎を防いだ。
「押さえ込め、今だ!」
テゴが両腕で頭領を締め上げ、ミナトが住人たちに援護を叫ぶ。
「皆、怯むな! 今だ、投石だ! 火炎瓶を投げろ!」
住人たちが一斉に動き出す。その瞬間、ネロが限界まで力を振り絞り、動力部を締め上げた。
「……終われぇッ!」
鈍い破裂音。次の瞬間、スーツの背部から黒煙と火花が噴き出し、頭領の体が硬直した。油圧が悲鳴を上げ、巨体がゆっくりと崩れ落ちていく。
静寂。荒い息を吐きながら、ネロはその場に膝をついた。頭が割れるように痛い。視界が揺れ、力が抜けていく。
「ネロ!」
リナの声が遠くに聞こえた。テゴが駆け寄り、倒れ込むネロを抱き上げる。意識が闇に沈む前、ネロは呟いた。
「……せめて……ふかふかの布団で……気絶したかった……」
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