黒猫を追いかけてたら新しい世界への道を見つけちゃった話

まなづるるい

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プロローグ

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 ああ、どうしてこんなふうになってしまったんだろう。新しい世界になんて踏み込まなければ、あの子だって死ななかったはずなのに。

 あの子が死んだのは私の所為だ。私があの子に新しい世界の存在を教えたから。私が教えなければ、あの子は将来、自分の力で夢を叶えていたかもしれないのに。

 アパートの屋上から見下ろす景色は、まるで別世界のようだった。此処から一歩でも前に足を伸ばせば、私の身体は地面に向かって一直線に落ちていくだろう。

 もう疲れちゃった。もう死んで楽になりたい。

 私は右足を宙に浮かせると、前方へと重心を傾けた。
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