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ようこそ、新しい世界へ(1)
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下校時刻の鐘が鳴ると、机の横にかけてある真っ黒な通学鞄を手に取り席を立つ。そしてさようならと声をかけてくる数人の女の子達に、私も笑顔で「さようなら」と挨拶をしてから教室を出ると、今日も寄り道をせずに真っ直ぐ家に帰る……はずだった。
『はずだった』というのにはちゃんとした理由があって。
学校の帰り道をいつものように一人で歩いていると、足元から猫のような声がしたので立ち止まって見てみたの。
そしたら本当に猫がいて、私の足に擦り寄ってくるから、私はしゃがんで猫の頭を撫でようとしたんだけど。
「あっ」
真っ黒でふわふわの如何にも高級そうな猫は、私の手を容易にすり抜けるとスタスタと何処かへと歩いていく。それを見た私は、見失わないよう必死になって追いかけることにした。
黒猫は等間隔でちらりと後ろを確認しては、またスタスタと歩いていく。
そんな無言のやりとりを数十回と続けていると、右に曲がったはずの黒猫の姿が急に見えなくなってしまった。
「あれ……確かに右に曲がったはずなのに……」
道はまだ奥へと続いており、私は初めて通る狭い路地を黒猫を探しながらゆっくりと歩き続けた。
「猫ちゃあん……何処に行っちゃったのぉ? さっきは驚かせちゃってごめんねぇ、もう急に撫でたりしないから出ておいでぇ」
怯えさせないようになるべくゆっくり、低姿勢のまま歩く私。暫く道なりに進んでいくと、数メートル先に人影のようなものが見えてドキッとする。
「……だ、誰……」
外はまだ明るいとはいえ、こんな廃れた路地裏のようなところに人がいるなんて……。
バクバクと心臓の音が鳴る。近付いていけば、やっぱり人がいるような気がして、その光景に頭の中が混乱した。
だってその人は大きなダンボールの中にいて、まるで拾ってくださいと言わんばかりに膝を抱えて座っているんだもの。
どうしてこの人はダンボールの中にいるんだろう。住むところがないのかな。それとも、黒猫が人間のフリして私を驚かそうとしてるとか。
前者はともかく、後者は現実味がなさすぎるだろう。そんな漫画みたいなイベントが現実に起きるわけがない。
ならばあの黒猫は何処に消えてしまったというのだろうか。距離はそう遠くなかったはず。ものの数秒で跡形もなく消えるだなんて、それこそ現実味がないと思う。
だからもし、本当にこの人があの黒猫だったとしたら。もし、あの黒猫が人の形に変化できて、人と同じ言語を話せるんだとしたら。
「……ね、猫ちゃん?」
私は期待を込めて、目の前にいる人に話しかけてみた。
ダンボールの中にいる人は、全身黒い服を纏っていて、前髪で目が隠れてしまっていた。髪は直毛、鎖骨の辺りまで伸びた髪は真っ黒でツヤツヤ。白髪が一本もないことから、若い男の人なんじゃないかと推測できる。
私が声をかけると顔がこちらに向いたので、多分、今、目が合っているんだと思うけど、前髪が長くて目が見えない所為でちょっと怖い。
「……猫?」
「あ……えっと……わ、私、猫を追いかけてきたんですけど……途中で見失っちゃって……こ、この辺りで猫を見かけませんでしたか?」
よく分かったね、僕がきみの探している猫ちゃんだよ。
なんて答えを期待していただけに、この沈黙が恥ずかしい。
そりゃそうだ。黒猫が人の形に変化するなんて夢物語、現実に起きるわけないのに馬鹿みたい。
「えっと……見てないよ」
「そ、そうですか」
見てないのなら仕方がない。あの黒猫は私が見た白昼夢だと思って忘れよう。お兄さんが嘘を吐いてるとも思えないし。
私は一歩、右足を後退すると、そのまま後退りするようにしてお兄さんと距離を取った。
そんな私をお兄さんはじっと見つめている。
大丈夫。きた道を戻ればいいだけ。そんなに曲がってないはずだし、何処で曲がったかさえ分かれば、すぐに元いた場所に戻れるはず。
私はその場から逃げるようにして踵を返すと、全速力で走りだした。
「はあっ、はあっ、はあっ……あ、あれ?」
どうしよう、何処で曲がったんだっけ。何処かで一度曲がったのは覚えてるんだけど、何処で曲がったんだっけ。どうしよう、覚えてないよ。どうしよう、このままじゃ帰れない。適当に曲がって変なところに行ったらやだし、それこそ迷ってしまうかも。
まずは住宅街から抜けださないと。せめて人が通ってくれれば道を聞けるのに、どうして誰もこの道を通らないの? これじゃあ道が聞けないじゃない。
立ち止まって落ち着いて考えてみると、道中、一人だけいたじゃないかと気付き、息を飲む。
だけど、あんな恥ずかしい去り方で去った手前、道に迷ってしまったので教えてくださいなんて言えるはずもない。
けれども背に腹は代えられないと言うし、本当に迷ってしまった以上、これ以上意地を張ってても何も解決しないだろう。
それに、このままだと外が暗くなってしまう。暗くなれば、夜目が利かない私にとって地獄も同じ。最悪、野宿する羽目になってしまうに違いない。それだけは避けたい所存。
いよいよ腹を決めた私は、あの路地裏のような細い路地へと戻ることにした。
細い路地へと戻ると、さっきよりも空の色が暗くなった所為か、より一層不気味さが増していた。
お兄さんはまだダンボールの中にいるようで、膝を抱えて座り込んでいる。
「あ、あの……」
私が声をかけると同時に顔をこちらに向けるもんだから、正直かなり怖かった。
「あっあの……み、道に迷ってしまったみたいで……お、大通りまでの道を、教えてくれませんか?」
少しの沈黙のあと、お兄さんは立ち上がり、ダンボールから抜けだした。
ずっと座っているところしか見てなかったから分からなかったけど、立ってみると大人の男の人なんだろうなと分かるくらい身長が高かった。
高かったと言っても頭ひとつ分くらいだろうか。それでいて、バスケ選手のような高身長ではないのは確かだった。
「……こっちだよ」
背の高さに見蕩れていると、いつの間にかお兄さんが私の前に立っていてビクッとする。
そのまま静かに後ろからついて歩いていると、もう三回目だろうか。左に曲がるのは。
「あ、の……さ、さっきもこの道、通りませんでしたか?」
よくよく考えてみれば、同じ方向に三回曲がれば元の場所に辿り着くわけで。そんなの、小学生でも分かることなのに、お兄さんてばもしかして方向音痴?
「大丈夫……合ってる……」
いやいやいや、合ってないから言ってるんですけど。
若干の不信感を抱きながらもついていくと、またしても左に曲がるお兄さん。
左、左、左。やっぱりスタート地点に戻ってる。このままじゃいつまで経っても同じ場所をグルグルと回るだけで、私の家になんて一生辿り着かないだろう。ここははっきりと物申さねば。
「あ、あの……っ……や、やっぱり同じ道をグルグル回ってるだけだと思います……わ、私が曲がったのは一度だけで、他はずっと真っ直ぐだった、はずなんです……」
私にしては大きめの声で意見すると、お兄さんがぴたりと立ち止まる。きっと現在地を目視で把握する為に立ち止まっているんだと思ったのに、まるで赤子に言い聞かせるように「大丈夫、大丈夫」と呟きながら歩きだしてしまうから、私は酷く困惑した。
もう何度、左に曲がっただろう。辺りはすっかり暗くなってしまった。私の身体はヘトヘトで、両足が鉛のように重くなっている。
いい加減にしてほしい。私はただ、大通りまでの道を教えてほしいと言っただけなのに。
お兄さんって本当に方向音痴なの? 方向音痴もここまでくると、わざとなんじゃないかって思えてくるよ。
お腹空いた。もう、無理……これ以上、歩けない……。
私が立ち止まりその場に蹲ると、お兄さんがようやく振り返る。
これでまた歩こうとするもんなら、今度こそついていかないんだから。
私は決意を固めると、お兄さんの出方を窺った。
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
いやいやいや、いったいいつまで沈黙を貫く気?
せめて「大丈夫?」とか「どうしたの?」とか、こちらを気遣う一言があってもいいんじゃない?
私の視線は地面にあるから、お兄さんの靴もしっかりと見えているんだけど、お兄さん、ちゃんとそこにいるよね? 実はお兄さんは幽霊で、私が見ているこの靴は幻覚で……なんてとんでも展開じゃ、ないよねぇ?
どうしよう、急に不安になってきちゃった。
件の黒猫もそうだけど、本当に白昼夢だったらと思うと今すぐ逃げだしたくなる衝動に駆られてしまう。
え、逃げる? 逃げちゃう?
だってもし、顔を上げた瞬間にお兄さんの顔が人の形を成してなかったら?
そしたら私、恐怖で声が出ないかも。
ドクドクという心臓の音がする。
こんな知らない道に迷い込んだりするからこうなるの。
だけど黒猫の所為になんかしたくない。こうなったのは全部私の判断。私が自分で選んだ道。だから後悔なんて、いちみりもしてやるもんか。
私はギュッと目を瞑る。
足音が一歩、私に近付いてくる音がした。
『はずだった』というのにはちゃんとした理由があって。
学校の帰り道をいつものように一人で歩いていると、足元から猫のような声がしたので立ち止まって見てみたの。
そしたら本当に猫がいて、私の足に擦り寄ってくるから、私はしゃがんで猫の頭を撫でようとしたんだけど。
「あっ」
真っ黒でふわふわの如何にも高級そうな猫は、私の手を容易にすり抜けるとスタスタと何処かへと歩いていく。それを見た私は、見失わないよう必死になって追いかけることにした。
黒猫は等間隔でちらりと後ろを確認しては、またスタスタと歩いていく。
そんな無言のやりとりを数十回と続けていると、右に曲がったはずの黒猫の姿が急に見えなくなってしまった。
「あれ……確かに右に曲がったはずなのに……」
道はまだ奥へと続いており、私は初めて通る狭い路地を黒猫を探しながらゆっくりと歩き続けた。
「猫ちゃあん……何処に行っちゃったのぉ? さっきは驚かせちゃってごめんねぇ、もう急に撫でたりしないから出ておいでぇ」
怯えさせないようになるべくゆっくり、低姿勢のまま歩く私。暫く道なりに進んでいくと、数メートル先に人影のようなものが見えてドキッとする。
「……だ、誰……」
外はまだ明るいとはいえ、こんな廃れた路地裏のようなところに人がいるなんて……。
バクバクと心臓の音が鳴る。近付いていけば、やっぱり人がいるような気がして、その光景に頭の中が混乱した。
だってその人は大きなダンボールの中にいて、まるで拾ってくださいと言わんばかりに膝を抱えて座っているんだもの。
どうしてこの人はダンボールの中にいるんだろう。住むところがないのかな。それとも、黒猫が人間のフリして私を驚かそうとしてるとか。
前者はともかく、後者は現実味がなさすぎるだろう。そんな漫画みたいなイベントが現実に起きるわけがない。
ならばあの黒猫は何処に消えてしまったというのだろうか。距離はそう遠くなかったはず。ものの数秒で跡形もなく消えるだなんて、それこそ現実味がないと思う。
だからもし、本当にこの人があの黒猫だったとしたら。もし、あの黒猫が人の形に変化できて、人と同じ言語を話せるんだとしたら。
「……ね、猫ちゃん?」
私は期待を込めて、目の前にいる人に話しかけてみた。
ダンボールの中にいる人は、全身黒い服を纏っていて、前髪で目が隠れてしまっていた。髪は直毛、鎖骨の辺りまで伸びた髪は真っ黒でツヤツヤ。白髪が一本もないことから、若い男の人なんじゃないかと推測できる。
私が声をかけると顔がこちらに向いたので、多分、今、目が合っているんだと思うけど、前髪が長くて目が見えない所為でちょっと怖い。
「……猫?」
「あ……えっと……わ、私、猫を追いかけてきたんですけど……途中で見失っちゃって……こ、この辺りで猫を見かけませんでしたか?」
よく分かったね、僕がきみの探している猫ちゃんだよ。
なんて答えを期待していただけに、この沈黙が恥ずかしい。
そりゃそうだ。黒猫が人の形に変化するなんて夢物語、現実に起きるわけないのに馬鹿みたい。
「えっと……見てないよ」
「そ、そうですか」
見てないのなら仕方がない。あの黒猫は私が見た白昼夢だと思って忘れよう。お兄さんが嘘を吐いてるとも思えないし。
私は一歩、右足を後退すると、そのまま後退りするようにしてお兄さんと距離を取った。
そんな私をお兄さんはじっと見つめている。
大丈夫。きた道を戻ればいいだけ。そんなに曲がってないはずだし、何処で曲がったかさえ分かれば、すぐに元いた場所に戻れるはず。
私はその場から逃げるようにして踵を返すと、全速力で走りだした。
「はあっ、はあっ、はあっ……あ、あれ?」
どうしよう、何処で曲がったんだっけ。何処かで一度曲がったのは覚えてるんだけど、何処で曲がったんだっけ。どうしよう、覚えてないよ。どうしよう、このままじゃ帰れない。適当に曲がって変なところに行ったらやだし、それこそ迷ってしまうかも。
まずは住宅街から抜けださないと。せめて人が通ってくれれば道を聞けるのに、どうして誰もこの道を通らないの? これじゃあ道が聞けないじゃない。
立ち止まって落ち着いて考えてみると、道中、一人だけいたじゃないかと気付き、息を飲む。
だけど、あんな恥ずかしい去り方で去った手前、道に迷ってしまったので教えてくださいなんて言えるはずもない。
けれども背に腹は代えられないと言うし、本当に迷ってしまった以上、これ以上意地を張ってても何も解決しないだろう。
それに、このままだと外が暗くなってしまう。暗くなれば、夜目が利かない私にとって地獄も同じ。最悪、野宿する羽目になってしまうに違いない。それだけは避けたい所存。
いよいよ腹を決めた私は、あの路地裏のような細い路地へと戻ることにした。
細い路地へと戻ると、さっきよりも空の色が暗くなった所為か、より一層不気味さが増していた。
お兄さんはまだダンボールの中にいるようで、膝を抱えて座り込んでいる。
「あ、あの……」
私が声をかけると同時に顔をこちらに向けるもんだから、正直かなり怖かった。
「あっあの……み、道に迷ってしまったみたいで……お、大通りまでの道を、教えてくれませんか?」
少しの沈黙のあと、お兄さんは立ち上がり、ダンボールから抜けだした。
ずっと座っているところしか見てなかったから分からなかったけど、立ってみると大人の男の人なんだろうなと分かるくらい身長が高かった。
高かったと言っても頭ひとつ分くらいだろうか。それでいて、バスケ選手のような高身長ではないのは確かだった。
「……こっちだよ」
背の高さに見蕩れていると、いつの間にかお兄さんが私の前に立っていてビクッとする。
そのまま静かに後ろからついて歩いていると、もう三回目だろうか。左に曲がるのは。
「あ、の……さ、さっきもこの道、通りませんでしたか?」
よくよく考えてみれば、同じ方向に三回曲がれば元の場所に辿り着くわけで。そんなの、小学生でも分かることなのに、お兄さんてばもしかして方向音痴?
「大丈夫……合ってる……」
いやいやいや、合ってないから言ってるんですけど。
若干の不信感を抱きながらもついていくと、またしても左に曲がるお兄さん。
左、左、左。やっぱりスタート地点に戻ってる。このままじゃいつまで経っても同じ場所をグルグルと回るだけで、私の家になんて一生辿り着かないだろう。ここははっきりと物申さねば。
「あ、あの……っ……や、やっぱり同じ道をグルグル回ってるだけだと思います……わ、私が曲がったのは一度だけで、他はずっと真っ直ぐだった、はずなんです……」
私にしては大きめの声で意見すると、お兄さんがぴたりと立ち止まる。きっと現在地を目視で把握する為に立ち止まっているんだと思ったのに、まるで赤子に言い聞かせるように「大丈夫、大丈夫」と呟きながら歩きだしてしまうから、私は酷く困惑した。
もう何度、左に曲がっただろう。辺りはすっかり暗くなってしまった。私の身体はヘトヘトで、両足が鉛のように重くなっている。
いい加減にしてほしい。私はただ、大通りまでの道を教えてほしいと言っただけなのに。
お兄さんって本当に方向音痴なの? 方向音痴もここまでくると、わざとなんじゃないかって思えてくるよ。
お腹空いた。もう、無理……これ以上、歩けない……。
私が立ち止まりその場に蹲ると、お兄さんがようやく振り返る。
これでまた歩こうとするもんなら、今度こそついていかないんだから。
私は決意を固めると、お兄さんの出方を窺った。
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
いやいやいや、いったいいつまで沈黙を貫く気?
せめて「大丈夫?」とか「どうしたの?」とか、こちらを気遣う一言があってもいいんじゃない?
私の視線は地面にあるから、お兄さんの靴もしっかりと見えているんだけど、お兄さん、ちゃんとそこにいるよね? 実はお兄さんは幽霊で、私が見ているこの靴は幻覚で……なんてとんでも展開じゃ、ないよねぇ?
どうしよう、急に不安になってきちゃった。
件の黒猫もそうだけど、本当に白昼夢だったらと思うと今すぐ逃げだしたくなる衝動に駆られてしまう。
え、逃げる? 逃げちゃう?
だってもし、顔を上げた瞬間にお兄さんの顔が人の形を成してなかったら?
そしたら私、恐怖で声が出ないかも。
ドクドクという心臓の音がする。
こんな知らない道に迷い込んだりするからこうなるの。
だけど黒猫の所為になんかしたくない。こうなったのは全部私の判断。私が自分で選んだ道。だから後悔なんて、いちみりもしてやるもんか。
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