1 / 1
ぼくのゆめ、わたしのゆめ
しおりを挟む
ここはえがおほいくえん
「はい、じゃあみんなすわって?つぎのおべんきょうを、はじめます!」
先生がパンッ!て手をたたいてからそういって、
いつもどおりにみんながじぶんのイスにすわって先生のおはなしをきく。
みんながきょうはなにをするのかな?ダンスかな?こーさくかな?それともうんどうあそび?
いろんなことをかんがえて心のなかがわくわくるするじかん。
「きょうはね、みんなに“ゆめ”をかんがえてもらおうとおもうの!」
先生はそんなことをいいながらみんなに、もちろんぼくにもおりがみをくばったんだ。
ぼくのはきいろいおりがみ、みんなあかとかあおとか、いろんな色のをもっているみたい。
でも・・・
「ぼくはこのいろヤダー!ピンクとかおんなじゃん!」「わたしもイヤ、あかいろにがて・・・!」
いろんなこえがきこえてきゅうにうるさくなった。
「はい、それでは先生のおはなしをきいてくださーーーい。」
また先生が手をパンパン!ってたたいてそういったんだ。
先生のちからってすごいよね、あんなにうるさかったのにみんなしずかになる。
「これは、みんなもしってるおりがみです。おりがみはなににつかいますか?それじゃあ・・・ひろとくん、わかるかな?」
先生のしめいでひろとくんがたちあがります
「おりがみは・・・かみひこーきとかをつくるかみだとおもいます。」
「はいせいかい、ありがとうひろとくん、もういいわ、すわって?ほかは?みきちゃん、どう?」
みきちゃんもたちあがり、うれしそうにこたえます
「わたしは、おりがみはツルをおったり、ウサギさんをおったりするとおもいます。」
「はい、ありがとう、それもせいかいね!すわっていいわ!じゃあ、みんながしってるそんなおりがみをきょうはまったくちがうつかいかたをしていこうとおもうの、それはね?このみんながもってるいちまいいちまいを“ゆめのとびら”にします。」
「ゆめのとびらーーーー?」
「なにそれ、へんなの!」
みんながくちぐちにわらいます。
「じゃあみんな、つくえからえんぴつをだして?」
みんながいっせいにつくえからえんぴつをとりだしました。
「ぜんいん色がちがうこのおりがみの色がついていない、ウラのしろいところに、みんながおおきくなったら何になりたいかをかいてほしいの、どんなおおきな夢でもどんなちいさい夢でもいいわ、このかみにかいて?さぁ、やってみて?」
先生のこえでみんながいっせいにかきだします。
おはなやさん、ほいくえんのせんせい、がっこうのせんせい、さっかーせんしゅ、やきゅうせんしゅ
みんながそれぞれにいろんな夢をみらいにむねをはずませながらたのしくかきます。
そんな時でした
「おいおいなんだよたかし!ケーキやになりたいってよー!おまえ男なのにきもちわりー!」
それはクラスのなかでもいろんなこにちょっかいをかけてあそぶいじめっこのちひろくんでした。
先生がすぐにかけよります。
「ちょっとちひろくん、どうしたの?」
「だってたかしのやつがよー!だっせーんだぜ!おとこのくせにケーキやさんなんてよぉー!」
たかしくんはかなしそうにうつむいています。
「あら?なにがおかしいの?いいじゃないケーキやさん、すてきよ?」
先生がふしぎそうにちひろくんのかおをみながらそういうと、ちひろくんはびっくりしたかおをしています。
「だ、だってケーキやさんなんて女のしごとだろ!?そんなのへんじゃん男なのに!」
あせったちひろくんは先生にひっしにせつめいします。
「だってちひろくん、ケーキやさんっていまじゃ女の子のおしごととしてゆうめいかもしれないけど、むかしは男の子のおしごとだったのよ?クリームをつくったりするのがちからしごとだからって・・・それでも、あなたはたかしくんをわらうの?」
ちひろくんはなにもいえずぎゅっとめをつむってくやしそうにしたをみてふるえています。
「はーーーーい!ちょっとストップ!」パンパン!
先生の“おはなしをきいて”のあいずでみんなが手をとめます。
「いま、ちょっとちひろくんとたかしくんでちょっともめちゃったのきいてたこもいるとおもうんだけど、いいかな、これはぜったいにどんな夢でもほかのこの夢をわらうのはダメです、それはとってもひどいこと、そしてかなしいことです。どんなおおきな夢でもどんなちいさな夢でもそのひとだけのとくべつせいのすてきなもの、だからぜったいにわらったりしちゃいけません。おねがいです、せんせいとおやくそくしてください。いいかな?そして・・・みんなじぶんの夢にウソをつくのもダメ、しょうじきに、なりたいもの、やりたいことをかいてください!わかったかな?」
『はーーーーーーーーい!』
げんきよくみんながおへんじをすると、先生はえがおになりました。
それから、しばらくして夢をかくじかんはおわり、先生はひとりひとりの#夢の扉をかくにんしてそのみんなに“すてきね” “とってもいいゆめよ” “こんなゆめをみられるなんてなんてすてきなのかしら”そんなことばをかけてあるきました。
それをいわれたこどもたちはみんながうれしそうにしています、もちろんぼくもです!
「さぁ、これでぜんいんのをみたわね、それじゃ、これを夢の扉から夢の飛行機にしましょう!」
そういって、先生はいつかのおべんきょうでいちどやったかみひこうきをおもいだしておるようにいいました。
「かみひこーきどうやるんだっけ?」
「こうやるんだよ、ぼくがやったげる!」
そうやってたすけあいながら、ぜんいんのかみひこうきがかんせいしました。
「よし、じゃあさいごは・・・・!」
ガラララととつぜん先生はベランダへのドアをひらきます。
ふつうならここにはでちゃいけません、そういうおやくそくです。
「さぁ、みんなでて?夢の飛行機をみらいにとばすわよ!」
ぜんいんがちょっとひろいベランダにでました、そのにはそれぞれのかみひこうきがにぎられています。
「このさき、みんながどんなみちをすすんでどんなおとなになるのか、先生はたのしみでしかたありません。でも、いまはまだこんなこといってもわからないかもしれないけど、どんなおとなになってもげんきでいてくれれば先生はそれでいいです、どんなみちをあゆむことになってもこのみんながキラキラのおかおでつくった夢の飛行機がそのどだいにあったことをどうかわすれないでいてほしいとおもいます。そしてこのひこうきもすぐに落ちちゃったりじょうずにとんでいったりさまざまなかたちをみんなにみせてくれることでしょう・・・それがみんなの“ゆめのかたち”です。すぐにおちちゃったからそこでおわりってことでももうとべないってことでもありません、どこをどうとんだのか、それがたいせつだと先生はおもいます、だからがっかりしないでむねをはってとばしてください。おちちゃったらまたひろってとばせばいいだけです、チャンスはなんかいだってあるんだから!それじゃ、どうぞとばしてください!!」
それをあいずにそれぞれの想いをのせ、いっせいにそらをとんでいくかみひこうき
このこたちのみらいが、どうか幸せなものでありますようにと
先生そうねがい、そのねがいをこめたかみひこうきをせんせいもとばし
このひとつのおべんきょうはまくをとじた・・・
「はい、じゃあみんなすわって?つぎのおべんきょうを、はじめます!」
先生がパンッ!て手をたたいてからそういって、
いつもどおりにみんながじぶんのイスにすわって先生のおはなしをきく。
みんながきょうはなにをするのかな?ダンスかな?こーさくかな?それともうんどうあそび?
いろんなことをかんがえて心のなかがわくわくるするじかん。
「きょうはね、みんなに“ゆめ”をかんがえてもらおうとおもうの!」
先生はそんなことをいいながらみんなに、もちろんぼくにもおりがみをくばったんだ。
ぼくのはきいろいおりがみ、みんなあかとかあおとか、いろんな色のをもっているみたい。
でも・・・
「ぼくはこのいろヤダー!ピンクとかおんなじゃん!」「わたしもイヤ、あかいろにがて・・・!」
いろんなこえがきこえてきゅうにうるさくなった。
「はい、それでは先生のおはなしをきいてくださーーーい。」
また先生が手をパンパン!ってたたいてそういったんだ。
先生のちからってすごいよね、あんなにうるさかったのにみんなしずかになる。
「これは、みんなもしってるおりがみです。おりがみはなににつかいますか?それじゃあ・・・ひろとくん、わかるかな?」
先生のしめいでひろとくんがたちあがります
「おりがみは・・・かみひこーきとかをつくるかみだとおもいます。」
「はいせいかい、ありがとうひろとくん、もういいわ、すわって?ほかは?みきちゃん、どう?」
みきちゃんもたちあがり、うれしそうにこたえます
「わたしは、おりがみはツルをおったり、ウサギさんをおったりするとおもいます。」
「はい、ありがとう、それもせいかいね!すわっていいわ!じゃあ、みんながしってるそんなおりがみをきょうはまったくちがうつかいかたをしていこうとおもうの、それはね?このみんながもってるいちまいいちまいを“ゆめのとびら”にします。」
「ゆめのとびらーーーー?」
「なにそれ、へんなの!」
みんながくちぐちにわらいます。
「じゃあみんな、つくえからえんぴつをだして?」
みんながいっせいにつくえからえんぴつをとりだしました。
「ぜんいん色がちがうこのおりがみの色がついていない、ウラのしろいところに、みんながおおきくなったら何になりたいかをかいてほしいの、どんなおおきな夢でもどんなちいさい夢でもいいわ、このかみにかいて?さぁ、やってみて?」
先生のこえでみんながいっせいにかきだします。
おはなやさん、ほいくえんのせんせい、がっこうのせんせい、さっかーせんしゅ、やきゅうせんしゅ
みんながそれぞれにいろんな夢をみらいにむねをはずませながらたのしくかきます。
そんな時でした
「おいおいなんだよたかし!ケーキやになりたいってよー!おまえ男なのにきもちわりー!」
それはクラスのなかでもいろんなこにちょっかいをかけてあそぶいじめっこのちひろくんでした。
先生がすぐにかけよります。
「ちょっとちひろくん、どうしたの?」
「だってたかしのやつがよー!だっせーんだぜ!おとこのくせにケーキやさんなんてよぉー!」
たかしくんはかなしそうにうつむいています。
「あら?なにがおかしいの?いいじゃないケーキやさん、すてきよ?」
先生がふしぎそうにちひろくんのかおをみながらそういうと、ちひろくんはびっくりしたかおをしています。
「だ、だってケーキやさんなんて女のしごとだろ!?そんなのへんじゃん男なのに!」
あせったちひろくんは先生にひっしにせつめいします。
「だってちひろくん、ケーキやさんっていまじゃ女の子のおしごととしてゆうめいかもしれないけど、むかしは男の子のおしごとだったのよ?クリームをつくったりするのがちからしごとだからって・・・それでも、あなたはたかしくんをわらうの?」
ちひろくんはなにもいえずぎゅっとめをつむってくやしそうにしたをみてふるえています。
「はーーーーい!ちょっとストップ!」パンパン!
先生の“おはなしをきいて”のあいずでみんなが手をとめます。
「いま、ちょっとちひろくんとたかしくんでちょっともめちゃったのきいてたこもいるとおもうんだけど、いいかな、これはぜったいにどんな夢でもほかのこの夢をわらうのはダメです、それはとってもひどいこと、そしてかなしいことです。どんなおおきな夢でもどんなちいさな夢でもそのひとだけのとくべつせいのすてきなもの、だからぜったいにわらったりしちゃいけません。おねがいです、せんせいとおやくそくしてください。いいかな?そして・・・みんなじぶんの夢にウソをつくのもダメ、しょうじきに、なりたいもの、やりたいことをかいてください!わかったかな?」
『はーーーーーーーーい!』
げんきよくみんながおへんじをすると、先生はえがおになりました。
それから、しばらくして夢をかくじかんはおわり、先生はひとりひとりの#夢の扉をかくにんしてそのみんなに“すてきね” “とってもいいゆめよ” “こんなゆめをみられるなんてなんてすてきなのかしら”そんなことばをかけてあるきました。
それをいわれたこどもたちはみんながうれしそうにしています、もちろんぼくもです!
「さぁ、これでぜんいんのをみたわね、それじゃ、これを夢の扉から夢の飛行機にしましょう!」
そういって、先生はいつかのおべんきょうでいちどやったかみひこうきをおもいだしておるようにいいました。
「かみひこーきどうやるんだっけ?」
「こうやるんだよ、ぼくがやったげる!」
そうやってたすけあいながら、ぜんいんのかみひこうきがかんせいしました。
「よし、じゃあさいごは・・・・!」
ガラララととつぜん先生はベランダへのドアをひらきます。
ふつうならここにはでちゃいけません、そういうおやくそくです。
「さぁ、みんなでて?夢の飛行機をみらいにとばすわよ!」
ぜんいんがちょっとひろいベランダにでました、そのにはそれぞれのかみひこうきがにぎられています。
「このさき、みんながどんなみちをすすんでどんなおとなになるのか、先生はたのしみでしかたありません。でも、いまはまだこんなこといってもわからないかもしれないけど、どんなおとなになってもげんきでいてくれれば先生はそれでいいです、どんなみちをあゆむことになってもこのみんながキラキラのおかおでつくった夢の飛行機がそのどだいにあったことをどうかわすれないでいてほしいとおもいます。そしてこのひこうきもすぐに落ちちゃったりじょうずにとんでいったりさまざまなかたちをみんなにみせてくれることでしょう・・・それがみんなの“ゆめのかたち”です。すぐにおちちゃったからそこでおわりってことでももうとべないってことでもありません、どこをどうとんだのか、それがたいせつだと先生はおもいます、だからがっかりしないでむねをはってとばしてください。おちちゃったらまたひろってとばせばいいだけです、チャンスはなんかいだってあるんだから!それじゃ、どうぞとばしてください!!」
それをあいずにそれぞれの想いをのせ、いっせいにそらをとんでいくかみひこうき
このこたちのみらいが、どうか幸せなものでありますようにと
先生そうねがい、そのねがいをこめたかみひこうきをせんせいもとばし
このひとつのおべんきょうはまくをとじた・・・
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる