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復活編
第4話3つ目の正義
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「ぶち込んでやるぜー! 銃弾をなぁ!」
ガルガは叫びと共に〈ノーリロードリザード〉をフォックスに向けて連射する。
だがフォックスの亡霊の鎧は銃弾をすべて跳ね返す。
「あなた達のお仲間さんの能力は最高ですねぇ。もっと能力を解析して、オリジナルと変わらない能力にしたかったです」
「そんな事言って、実際は能力を強化して自分のオリジナル能力、とか言い放ちたいだけでしょ」
「指摘ありがとうございます。喜んであなたの仲間の能力を使わせてもらいましょう」
「嫌味が過ぎるわね」
「嫌味? 私は本気で言ったつもりですが?」
「それが嫌味だって言うの!」
話しあっている間にも、ガルガは連射している。
「無駄ですよ。銃弾でも私達には効きません」
「だから早く死んでよ、私は早くあいつを殺したいの」
フォックスは刀を構え、ガルガを斬りにかかる。
その構えはまさに一流の刀使いの動きだ。
「ガルガ君! 避けなさい!」
「分かってますよ」
ガルガはフォックスの太刀筋を見抜き、攻撃を躱す。
空振りをした隙をスリープは見逃さず、後ろからドロップキックを繰り出す。
フォックスは触手を伸ばし、スリープを捕まえる。
だが電気を流し込まれ、焼き千切れる。
すぐ様再生するも、頭に蹴りが命中した。
あまりの破壊力に、大きく吹き飛ばされ、アスファルトのレンガブロックの壁に叩きつけられ、背中に激痛が走る。
地面に着地したスリープは追撃し、パンチを繰り出す。
すると、フォックスを庇う様にデビルが現れ、その強靭な獣の手でパンチを防がれてしまう。
「デビル?、まさか、あんたら何体もデビルを改造洗脳して!」
「その通りでございます。デビルは改造しやすかったですし、強いスキルと優れた身体能力がある。まさに一石二鳥なわけです」
「それで良くもまあ正義を語れたものね」
スリープの言葉が感に触ったのか、デビルがスリープを投げ飛ばした。
一方その頃、コサメとシズクは瞬間移動して来るブレイクから逃げていた。
(俺はなにをしているんだ? コサメとその友達。スパークを今手にかけ様としている。体が言う事を効かない。やめろ、俺はヒグラシ家といたいだけなんだ!)
洗脳されようが、心だけは奪われない。
しかし肉体はフォックスの言う事を聞いてしまう。
「悪に死を」
言いたくない言葉を吐かされる。
そんな状況を知らないまま、恐怖をターボにして、足を動かして2人は逃げる。
ひたすら逃げる。
破壊できる範囲はかなり狭い。
なので瞬間移動も連続でやる必要がある。
それによって肉体への負担も大きいはず。
「シズク、別れて逃げよう、そして軍隊を呼ぶの」
「分かった。絶対死なないでよ」
シズクと別れ、ブレイクを引き付ける。
(スパークのマスターである私を狙って来るはず。ここで死ぬのは嫌、だから、軍隊の人、早く来て)
もうすでにコサメはブレイクの洗脳を解く事を諦めている。
それならば殺された方が本望だろう。
スパークにゲーム友達であるブレイクを戦わせるわけにはいかないのだ。
その様子を見ていた出勤途中のダウンのマスターが足を止める。
「お父さん? どうしたんですか?」
「ダウン、デビルからあの子を助けてあげなさい」
「分かりましたお父さん」
マスターはバックから〈減少の殺人〉を取り出し、ダウンを召喚、ブレイクに立ち向かう。
「邪魔をするな。お前もデビルなら俺のスキルを把握できているはずだ」
「なら私の能力であなたのその力、減少して、0にしてあげましょう」
その言葉にコサメは良い事を思いついた。
「あなた。今減少できるって言ったよね」
「えぇ、なんでも0にまで減少できますが」
「ならブレイクの洗脳も解けるよね、お願い、ブレイクを助けてあげて」
「分かりました。そんな事は簡単にできますよ」
「なにをゴチャゴチャ言っている!」
ブレイクはイライラしながら、ダウンに襲いかかる。
するとダウンがブレイクに向けて、左手をかざす。
どんどん洗脳が解けていく。
「ウワーーーーーーーーーー!」
頭を抱え、苦しむ。
「スパーク、もう大丈夫だよ。後もう少しでブレイクの洗脳が解けるからね」
その時だった。
追いついた軍隊のシンがスナイパーライフルとなった左腕をブレイクに向ける。
「悪魔は魔界に帰りな」
デビル特攻の銃弾を放つ。
銃弾はターゲットの心臓部を貫き、死への階段を上らせた。
「ブレイクー!」
スパークの叫びが轟く。
大事なゲーム友達の死を目の当たりにして、絶望し、さらに心が壊れて行く。
だがここで〈電気の殺人〉から出れば軍隊にコサメが殺されてしまう。
それがますます絶望を加速させる。
血溜まりができて行き、光り始める。
「スパーク、俺、もっと一緒にゲームしたかった。これがいわゆるコンテニューができないゲームオーバーって奴か。最後にこんなゲームオーバーはしたくなかったなぁ」
そう言ってブレイクは消滅した。
「そんな、ブレイクが、ブレイクが」
コサメは涙を流しながら、悲しみをあらわにする。
その姿を見て、ダウンは察した様子でその場を離れた。
仕事をこなしたシンはスリープとガルガが戦っているところに急いで向かうのだった。
ガルガは叫びと共に〈ノーリロードリザード〉をフォックスに向けて連射する。
だがフォックスの亡霊の鎧は銃弾をすべて跳ね返す。
「あなた達のお仲間さんの能力は最高ですねぇ。もっと能力を解析して、オリジナルと変わらない能力にしたかったです」
「そんな事言って、実際は能力を強化して自分のオリジナル能力、とか言い放ちたいだけでしょ」
「指摘ありがとうございます。喜んであなたの仲間の能力を使わせてもらいましょう」
「嫌味が過ぎるわね」
「嫌味? 私は本気で言ったつもりですが?」
「それが嫌味だって言うの!」
話しあっている間にも、ガルガは連射している。
「無駄ですよ。銃弾でも私達には効きません」
「だから早く死んでよ、私は早くあいつを殺したいの」
フォックスは刀を構え、ガルガを斬りにかかる。
その構えはまさに一流の刀使いの動きだ。
「ガルガ君! 避けなさい!」
「分かってますよ」
ガルガはフォックスの太刀筋を見抜き、攻撃を躱す。
空振りをした隙をスリープは見逃さず、後ろからドロップキックを繰り出す。
フォックスは触手を伸ばし、スリープを捕まえる。
だが電気を流し込まれ、焼き千切れる。
すぐ様再生するも、頭に蹴りが命中した。
あまりの破壊力に、大きく吹き飛ばされ、アスファルトのレンガブロックの壁に叩きつけられ、背中に激痛が走る。
地面に着地したスリープは追撃し、パンチを繰り出す。
すると、フォックスを庇う様にデビルが現れ、その強靭な獣の手でパンチを防がれてしまう。
「デビル?、まさか、あんたら何体もデビルを改造洗脳して!」
「その通りでございます。デビルは改造しやすかったですし、強いスキルと優れた身体能力がある。まさに一石二鳥なわけです」
「それで良くもまあ正義を語れたものね」
スリープの言葉が感に触ったのか、デビルがスリープを投げ飛ばした。
一方その頃、コサメとシズクは瞬間移動して来るブレイクから逃げていた。
(俺はなにをしているんだ? コサメとその友達。スパークを今手にかけ様としている。体が言う事を効かない。やめろ、俺はヒグラシ家といたいだけなんだ!)
洗脳されようが、心だけは奪われない。
しかし肉体はフォックスの言う事を聞いてしまう。
「悪に死を」
言いたくない言葉を吐かされる。
そんな状況を知らないまま、恐怖をターボにして、足を動かして2人は逃げる。
ひたすら逃げる。
破壊できる範囲はかなり狭い。
なので瞬間移動も連続でやる必要がある。
それによって肉体への負担も大きいはず。
「シズク、別れて逃げよう、そして軍隊を呼ぶの」
「分かった。絶対死なないでよ」
シズクと別れ、ブレイクを引き付ける。
(スパークのマスターである私を狙って来るはず。ここで死ぬのは嫌、だから、軍隊の人、早く来て)
もうすでにコサメはブレイクの洗脳を解く事を諦めている。
それならば殺された方が本望だろう。
スパークにゲーム友達であるブレイクを戦わせるわけにはいかないのだ。
その様子を見ていた出勤途中のダウンのマスターが足を止める。
「お父さん? どうしたんですか?」
「ダウン、デビルからあの子を助けてあげなさい」
「分かりましたお父さん」
マスターはバックから〈減少の殺人〉を取り出し、ダウンを召喚、ブレイクに立ち向かう。
「邪魔をするな。お前もデビルなら俺のスキルを把握できているはずだ」
「なら私の能力であなたのその力、減少して、0にしてあげましょう」
その言葉にコサメは良い事を思いついた。
「あなた。今減少できるって言ったよね」
「えぇ、なんでも0にまで減少できますが」
「ならブレイクの洗脳も解けるよね、お願い、ブレイクを助けてあげて」
「分かりました。そんな事は簡単にできますよ」
「なにをゴチャゴチャ言っている!」
ブレイクはイライラしながら、ダウンに襲いかかる。
するとダウンがブレイクに向けて、左手をかざす。
どんどん洗脳が解けていく。
「ウワーーーーーーーーーー!」
頭を抱え、苦しむ。
「スパーク、もう大丈夫だよ。後もう少しでブレイクの洗脳が解けるからね」
その時だった。
追いついた軍隊のシンがスナイパーライフルとなった左腕をブレイクに向ける。
「悪魔は魔界に帰りな」
デビル特攻の銃弾を放つ。
銃弾はターゲットの心臓部を貫き、死への階段を上らせた。
「ブレイクー!」
スパークの叫びが轟く。
大事なゲーム友達の死を目の当たりにして、絶望し、さらに心が壊れて行く。
だがここで〈電気の殺人〉から出れば軍隊にコサメが殺されてしまう。
それがますます絶望を加速させる。
血溜まりができて行き、光り始める。
「スパーク、俺、もっと一緒にゲームしたかった。これがいわゆるコンテニューができないゲームオーバーって奴か。最後にこんなゲームオーバーはしたくなかったなぁ」
そう言ってブレイクは消滅した。
「そんな、ブレイクが、ブレイクが」
コサメは涙を流しながら、悲しみをあらわにする。
その姿を見て、ダウンは察した様子でその場を離れた。
仕事をこなしたシンはスリープとガルガが戦っているところに急いで向かうのだった。
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