チェンジソルジャーザーガ

ガトリングレックス

文字の大きさ
9 / 46
目覚める戦士編

第9話 堕天の戦士

しおりを挟む
堕天使の被害者は増え続けるばかり。
しかしズーシリーズの撃破数は決して少なくない。
それほどまでにダークエンジェルは軍勢であることがよく分かる。
そんな中六問達は夜頃にズートレーラーで事件が起きた現場に向かっていると、バイクに乗った黒きジャケットを着ている男性が横に着いた。

「あれは、ゴアドさんのバイクですね」

「あいつも俺達と同じで平和を望んでる。仲間でホントに良かったよな」

六問と幕昰の安心しきった表情に、今でも疑いの目を向ける光炎と如鬼。
神に授かれし力、そんなことを言う者が堕天使の仲間である可能性は少なからず存在する。

「如鬼、もしゴアドとか言う奴が変な素振りを見せたら………」

「分かっています。その時は必ず」

彼らに聞こえないよう耳元で喋る光炎に、Z3ズースリーを装着した如鬼は白バイに乗り込む。

「如鬼さん! 俺も乗せてよ!」

ヘルメットを被った六問が後ろに乗ろうとするので「仕方ないですね。でも変なところ触らないでくださいよ」と釘を刺す。

「なんだよそれ。まあいいや。運転は任せたから安全運転でお願いね」

苦笑いをしながら彼は後ろに乗り、身を彼女へ預ける。
ハッチが開き、出撃する2人はゴアドの後ろに着く。
するとさらに後ろからバイクが2台近づき、パッシングしてきた。

バックミラーを確認すると、そこにはイナゴ型の堕天使、しかも2体がそれぞれ1台運転している。
イナゴの顔をしたライダースーツを着ている怪人。
黄色のマフラーを首に巻き背中に黒き翼、両足にジャンプ飛距離とキックの破壊力を増強するバネの様な形状をした血管が浮き出でいる。
腰にはスクリューのような模様が入ったベルトの装飾がされている。
違いとすれば肌の色。
左側は金色、右側は銀色だ。

「お前達か。我々堕天使の邪魔をするチェンジソルジャーとやらは」

「このローカスト・ダークエンジェルである俺達が相手をしてやる。覚悟しろ!」

2人の堕天使はアクセルを全開にし、車体を後ろから突っ込んで来る。
それに対して六問は如鬼の腹部から手を離し、腕輪に手を添える。
全身が光り出す、次の瞬間現れたのは勇ましき戦士ザーガだ。

「変身!」

叫びと共に光へ包まれていき姿を黄金の戦士に変えると、さらにバイクに加護を与え形状を変化させた。

ドラゴンを彷彿とさせるハンドルパーツ。
最高速度と加速を上昇させ進化をし続けるエンジン。
そしてゴールドのフレームがうっすらと輝いている。

『如鬼さん。とりあえずズートレーラーは安全な場所に停車します。すぐにZ2ズーツーで出撃しますので持ちこたえてください』

「分かりました。できるだけ急いでください」

鈴静との連絡を終え、サイレンを流しながら突撃を躱す。
前に出た金色のローカスト・ダークエンジェルに六問はハンドガンを生成、タイヤに向かって射撃する。
命中したタイヤに穴が空きバランスを崩す堕天使の1人、左右に激しく揺れながらその場で転倒した。

轢かれることを恐れ高く跳び上がるとイナゴの軍勢へと姿を変え、バイクを取り込み強化した物を生成、発進はっしんする。

「さあ、第2ラウンドだ!」

アクセルを捻り再び走り出す堕天使、一気に速度を上げ如鬼達に突っ込んで行く。

「相手はバイクでの攻撃に執着しゅうちゃくしている。如鬼さん」

「えぇ分かってます。とりあえずに横に止めますからそれまで後ろは任せましたよ」

相変わらず冷静な口調で喋る彼女に六問は首を縦に振る。
座席で立ち上がり、銀色のローカスト・ダークエンジェルに方へ飛び掛かった。

「なに!?」

思わぬ行動に堕天使はハンドルを左に回し避けようとするが、生成された左手の鉤爪を車体に引っ掛けられさらに背後から右拳で頭を思いっきり殴られた。

揺れる車体からお互い倒れ込み、先に立ち上がったのはザーガだ。

鉤爪を体に取り込みつつ立ち上がろうとする敵を蹴り飛ばそうとするが、イナゴの軍勢に姿を変え六問に喰らい付く。
全身に酸を浴びながら噛み傷つけ、傷口から血が流れ出す。

「ぐっ………」

「フハハ! 死ね!! 死んでしまえ!!」

このままではすべて食いつくされ本当に殺されてしまう。
そう感じた彼は過去に抽出ちゅうしゅつしたガソリンとティラノサウルス・ダークエンジェルから手に入れた炎を纏い、姿を変える。

「なっ? なんだ? ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」

放出した火炎に燃え上がるイナゴの軍勢は堕天使の姿に戻り、複眼に映るのはザーガのもう1つの姿。
黒の装甲に赤い皮膚、青く輝く複眼、手の甲と背中には火炎の放出口が搭載されている。
これが爆熱の戦士、〈ザーガ・バーニングボンバー〉だ。

「はぁぁぁぁぁぁぁ! ふん!」

勢いよく息を吐き、全速力でローカスト・ダークエンジェルに連続で拳を唸らせる。

あまりの破壊力に体が爆裂し始めるも、高笑いを上げながら右腕を横に、左腕を縦にして決めポーズを決める。
すると腰の装飾にあるスクリューの模様がダメージを吸引し、なんと無傷の状態になった。

「この痛みは………そうだ。人間の言う言葉を借りるならば。そっくりそのままお返ししてやる!」

ダメージをスクリューの模様が破壊エネルギーに変換、足の裏に伝達し「イィー!」と叫び高く飛び上がる。

「しまった!?」

「痛み返しキィィィィク!!」

必殺のドロップキックを食らい大きく吹き飛ばされ、倒れ込むザーガは破壊エネルギーに蝕まれつつ激痛に耐えながらゆっくりと立ち上がるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

あまりさんののっぴきならない事情

菱沼あゆ
キャラ文芸
 強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。  充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。 「何故、こんなところに居る? 南条あまり」 「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」 「それ、俺だろ」  そーですね……。  カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

椿の国の後宮のはなし

犬噛 クロ
キャラ文芸
架空の国の後宮物語。 若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。 有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。 しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。 幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……? あまり暗くなり過ぎない後宮物語。 雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。 ※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta
キャラ文芸
恋と友情、そして命を懸けた決断。青春は止まらない。 世界を股にかける財閥の御曹司・嘉位は、U-15日本代表として世界一を経験した天才投手。 しかし、ある理由で野球を捨て、超エリート進学校・和井田学園へ進学する。 入学式の日、偶然ぶつかった少女・香織。 彼女は、嘉位にとって“絶対的替えの効かない、唯一無二の存在”だった。 香織は、八重の親友。 そして八重は、時に未来を暗示する不思議な夢を見る少女。 その夢が、やがて物語を大きく動かしていく。 ゴールデンウィーク、八重の見た夢は、未曾有の大災害を告げていた。 偶然か、必然か……命を守るために立ち上がる。 「誰も欠けさせない」という信念を胸に走り続ける。 やがて災害を未然に防ぎ、再びグラウンドへと導く。 その中で、恋もまた静かに進んでいく。 「ずっと、君が好きだった」告白の言葉が、災害と勝負を越えた心を震わせる。 それぞれの想いが交錯し、群像劇は加速する。 一人ひとりが主人公。人生に脇役はいない。 現代ファンタジーとリアルが交錯する青春群像劇。 本作は小説家になろう、オリジナル作品のフルリメイク版です。

処理中です...