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最終回 悪魔の最後
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任務を完了した兵士は、近くのスーパーを襲い始めていた。
泡だらけになっている店内を見て、スーパーの店員であるコウは、自分の居場所を汚された気がした。
「シンマ、なにしてる。早く避難するんだ」
先輩の声にハッとなり、後ろを振り返る。
「はい!」
スーパーを出るため、倉庫を通って、脱出しようとすると、泡で先輩が足を滑らせ、転倒する。
「大丈夫ですか!?」
「あーなんとか」
コウが店長に手を差し伸べた。
その時だった。
銃声が聞こえ、先輩の頭を、銃弾が射抜いた。
突然のことに、動揺を隠せない。
だがそれと同時に戦いたいと言う衝動が爆発する。
「さあ、来なよ。死ぬよりすごい目に遭わせてあげるからさ」
挑発の手振りをすると、左から再び銃弾が飛んで来る。
(そこかー!)
コウは次元の裂け目を開き、銃弾を吸引する。
さらに、逃げようとしている兵士を復讐のゲートに吸い込んで行く。
「なっ、なんだ、この能力は!?」
「飲み込まれて、罪を償いなよ」
悪魔の笑みを浮かべると、勢いのままに兵士を次元の裂け目に閉じ込めた。
「よし、お掃除完了」
頭のスイッチを切り替え、外に出ると、そこにはジンがデバイスをいじりながら待っていた。
「ジン? なんでここにいるの?」
「母さんに言われて来た。一緒に帰るぞ」
「またまたー。本当は私の事を心配して来てくれたクセに」
「ふん、そりゃそうだろ。家族なんだからな」
ムッとした表情を浮かべながら、ジンはコウと共に、瞬間移動で、保護施設へ帰って行った。
一方その頃、ヤマトとセイギは熾烈な戦いを繰り広げていた。
拳で貫れようが、蹴り潰されようが、不死身のヤマトには関係ない。
セイギは紫のオーラを放出し、高く飛び上がると、ドロップキックを繰り出す。
それにヤマトはドーピング剤を自分自身に注射する。
血管が浮き出て来ると、一気に加速し、セイギの後ろを取り、拳を唸らせる。
なにが起きたか分からないまま、アスファルトの上に叩きつけられる。
(俺達より早く加速できるとは・・・・・)
背中から出血が始まり、息を荒くする。
悪魔の力を借りても、この者を超えることはできない。
だが。
それでも。
「俺は、俺は死なん」
オーラの出力を限界まで上げ、落下して来るヤマトに攻撃を仕掛ける。
すると、銃声が聞こえて来た。
「ディフェンス!」
トランスフォームの叫びで緑の姿になり、銃弾を防ぐ。
「誰だ。俺達の戦いに水を差すのは!」
「あら、それは失礼したはね。でも、私、親バカだから」
「母さん!」
アスファルトの上に着地したヤマトは母親のブラッドの元へ行く。
「母さん、なにやってるんだよ。みんなの避難はどうしたんだ」
「安心して、ジンに任せておいたから。そんなことより、そこのヒーローさん。おまわりさんがお呼びよ」
「なに?」
騒音が聞こえ、セイギは上を確認すると、ヘリコプターからスナイパーライフルで射撃される。
足に命中し、あまりの激痛に膝をつく。
「こっ、これは、対デビル弾・・・・・」
対デビル弾とは、かつて軍隊と言う特殊部隊が作り出した兵器の1つである。
「さあ、あなたも」
「分かったよ。母さん」
リボルバーと対デビル弾1発を渡され、シリンダーに込め、装填する。
膝をつき、銃口をセイギに向け、ハンマーを下ろす。
しかし手が震え、狙いがを定まらない。
そこにブラッドが手ブレを補正するため、横から手で支える。
ブラッドは「あなたならできる」と自信ありげにヤマトを見つめる。
それにヤマトは頷くと、セイギに視線を合わせる。
「「終わりだー!」」
「こんなところで終わるわけにはいかないんだー!」
オーラの出力が限界を超え、アスファルトがひび割れる。
「バランス! これで決めろマスター!」
トランスフォームの叫びで黒の戦士となる。
一気に加速し、右腕を引き、殴りかかる。
「勝負だー!」
見える。
敵の動きが、ゆっくりと。
トリガーを弾き、銃弾が偽りの正義に向かって行く。
脳天を貫き、アスファルトの上に勢いよく転がって行った。
マスターが死んだことによりトランスフォームの変身が解かれ、素顔が露わになる。
「容疑者の射殺を確認、これより処理にかかる」
ヘリコプターからケーブルを取り付けたスワット達がアスファルトの上に立ち。セイギの遺体を袋に包み、運んで行く。
「ブラッドさん、キカギさん、ご協力感謝です」
団員はそう言うと、敬礼し、ヘリコプターに戻って行った。
「さて、母さん、ロボットの後始末、手伝ってくれる?」
「良いわ、お母さん、頑張っちゃうから!」
ハンドレッドが何十機も現れ、ヤマトは警棒をスナップで引き伸ばし、ブラッドはリボルバーに銃弾を込めた。
「ミガニシ先輩! 死んじゃいやっす!」
救急車に運ばれて行く意識がないミユに、付き添いで泣き叫ぶラン。
病院に到着し、運び込まれると、ミユはベッドの上に寝かされる。
「先生! ミガニシ先輩は大丈夫っすよね!」
「はい、これは能力の使いすぎによって脳に負担がかかっただけなので、回復には時間はかかりますが、仕事には復帰できますよ」
その言葉を聞いて、ランはホッとした。
数日後、テロは鎮圧し、その後ヤマトとランは休みをとった。
ミユのお見舞いに行くために。
病室に入ると、意識を失ったミユがベッドに横になっていた。
「まだ起きないのか」
「はいっす。先生によると、後1ヶ月はこのままだそうっす」
「そうか、でも良かったよ。大事な後輩がこの世にとどまってくれて」
「はいっす。私にはなにもできないっすけど。こうやってお見舞いに来れるっす」
ヤマトは「そうだな」と優しい笑みを浮かべ、ペットボトルの練乳入りコーヒーを飲むのだった。
泡だらけになっている店内を見て、スーパーの店員であるコウは、自分の居場所を汚された気がした。
「シンマ、なにしてる。早く避難するんだ」
先輩の声にハッとなり、後ろを振り返る。
「はい!」
スーパーを出るため、倉庫を通って、脱出しようとすると、泡で先輩が足を滑らせ、転倒する。
「大丈夫ですか!?」
「あーなんとか」
コウが店長に手を差し伸べた。
その時だった。
銃声が聞こえ、先輩の頭を、銃弾が射抜いた。
突然のことに、動揺を隠せない。
だがそれと同時に戦いたいと言う衝動が爆発する。
「さあ、来なよ。死ぬよりすごい目に遭わせてあげるからさ」
挑発の手振りをすると、左から再び銃弾が飛んで来る。
(そこかー!)
コウは次元の裂け目を開き、銃弾を吸引する。
さらに、逃げようとしている兵士を復讐のゲートに吸い込んで行く。
「なっ、なんだ、この能力は!?」
「飲み込まれて、罪を償いなよ」
悪魔の笑みを浮かべると、勢いのままに兵士を次元の裂け目に閉じ込めた。
「よし、お掃除完了」
頭のスイッチを切り替え、外に出ると、そこにはジンがデバイスをいじりながら待っていた。
「ジン? なんでここにいるの?」
「母さんに言われて来た。一緒に帰るぞ」
「またまたー。本当は私の事を心配して来てくれたクセに」
「ふん、そりゃそうだろ。家族なんだからな」
ムッとした表情を浮かべながら、ジンはコウと共に、瞬間移動で、保護施設へ帰って行った。
一方その頃、ヤマトとセイギは熾烈な戦いを繰り広げていた。
拳で貫れようが、蹴り潰されようが、不死身のヤマトには関係ない。
セイギは紫のオーラを放出し、高く飛び上がると、ドロップキックを繰り出す。
それにヤマトはドーピング剤を自分自身に注射する。
血管が浮き出て来ると、一気に加速し、セイギの後ろを取り、拳を唸らせる。
なにが起きたか分からないまま、アスファルトの上に叩きつけられる。
(俺達より早く加速できるとは・・・・・)
背中から出血が始まり、息を荒くする。
悪魔の力を借りても、この者を超えることはできない。
だが。
それでも。
「俺は、俺は死なん」
オーラの出力を限界まで上げ、落下して来るヤマトに攻撃を仕掛ける。
すると、銃声が聞こえて来た。
「ディフェンス!」
トランスフォームの叫びで緑の姿になり、銃弾を防ぐ。
「誰だ。俺達の戦いに水を差すのは!」
「あら、それは失礼したはね。でも、私、親バカだから」
「母さん!」
アスファルトの上に着地したヤマトは母親のブラッドの元へ行く。
「母さん、なにやってるんだよ。みんなの避難はどうしたんだ」
「安心して、ジンに任せておいたから。そんなことより、そこのヒーローさん。おまわりさんがお呼びよ」
「なに?」
騒音が聞こえ、セイギは上を確認すると、ヘリコプターからスナイパーライフルで射撃される。
足に命中し、あまりの激痛に膝をつく。
「こっ、これは、対デビル弾・・・・・」
対デビル弾とは、かつて軍隊と言う特殊部隊が作り出した兵器の1つである。
「さあ、あなたも」
「分かったよ。母さん」
リボルバーと対デビル弾1発を渡され、シリンダーに込め、装填する。
膝をつき、銃口をセイギに向け、ハンマーを下ろす。
しかし手が震え、狙いがを定まらない。
そこにブラッドが手ブレを補正するため、横から手で支える。
ブラッドは「あなたならできる」と自信ありげにヤマトを見つめる。
それにヤマトは頷くと、セイギに視線を合わせる。
「「終わりだー!」」
「こんなところで終わるわけにはいかないんだー!」
オーラの出力が限界を超え、アスファルトがひび割れる。
「バランス! これで決めろマスター!」
トランスフォームの叫びで黒の戦士となる。
一気に加速し、右腕を引き、殴りかかる。
「勝負だー!」
見える。
敵の動きが、ゆっくりと。
トリガーを弾き、銃弾が偽りの正義に向かって行く。
脳天を貫き、アスファルトの上に勢いよく転がって行った。
マスターが死んだことによりトランスフォームの変身が解かれ、素顔が露わになる。
「容疑者の射殺を確認、これより処理にかかる」
ヘリコプターからケーブルを取り付けたスワット達がアスファルトの上に立ち。セイギの遺体を袋に包み、運んで行く。
「ブラッドさん、キカギさん、ご協力感謝です」
団員はそう言うと、敬礼し、ヘリコプターに戻って行った。
「さて、母さん、ロボットの後始末、手伝ってくれる?」
「良いわ、お母さん、頑張っちゃうから!」
ハンドレッドが何十機も現れ、ヤマトは警棒をスナップで引き伸ばし、ブラッドはリボルバーに銃弾を込めた。
「ミガニシ先輩! 死んじゃいやっす!」
救急車に運ばれて行く意識がないミユに、付き添いで泣き叫ぶラン。
病院に到着し、運び込まれると、ミユはベッドの上に寝かされる。
「先生! ミガニシ先輩は大丈夫っすよね!」
「はい、これは能力の使いすぎによって脳に負担がかかっただけなので、回復には時間はかかりますが、仕事には復帰できますよ」
その言葉を聞いて、ランはホッとした。
数日後、テロは鎮圧し、その後ヤマトとランは休みをとった。
ミユのお見舞いに行くために。
病室に入ると、意識を失ったミユがベッドに横になっていた。
「まだ起きないのか」
「はいっす。先生によると、後1ヶ月はこのままだそうっす」
「そうか、でも良かったよ。大事な後輩がこの世にとどまってくれて」
「はいっす。私にはなにもできないっすけど。こうやってお見舞いに来れるっす」
ヤマトは「そうだな」と優しい笑みを浮かべ、ペットボトルの練乳入りコーヒーを飲むのだった。
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