生と死の間の少年少女

十六夜ノ月

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「ああ、そういえば名乗るのを忘れていたわ。
この世界では、出会った相手には必ず名乗らなくちゃいけないの。」


そう言うと、少女は少し息を吸って、こう名乗った。



「No.1214、死因は溺死。能力は水を操る能力。」


「え、な、ナンバー?能力…?」


「あんたにも名乗り方、教えてあげるわ。」


少女は笑顔で聞いてきた。


「あんた、死因は?」



「俺は…」


俺は。
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