生と死の間の少年少女

十六夜ノ月

文字の大きさ
上 下
7 / 42

能力

しおりを挟む
「え、あ、うわっ!」

俺はすんでのところで、襲いかかってきた水をかわした。

水は俺がいたところに直撃した。
そしてその水はツインテールの彼女…No.1214の側に戻っていった。

No.1214が手を裏返し、ぎゅっと握ると、彼女の足元に滴っていた水が
水鉄砲のように、いや、もっと高いであろう水圧で、俺めがけて飛んできた。


威力もスピードもあるこの攻撃はかわせない。

俺はぎゅっと目を瞑った。




「…っ!……え、あれ…?」


攻撃は俺には当たらなかった。
俺が目を開くと、青年が俺を抱き抱えていた。
しおりを挟む

処理中です...