生と死の間の少年少女

十六夜ノ月

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開会

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「No.3316!3439!いよいよ儀式がはじまるね!!」

No.8588は、列の中ではしゃいでいる。

「静かにしろ。No.8588」

「う、うー」

俺は、横でそんな会話を聞きながら、集中力を高めていた。


儀式の開会式は、死んだ年齢の列に並ぶ。
俺は15歳で死んだ。
No.3439は18歳、
No.8588は7歳だったらしい。

ふと、同じ列のある人間に目が行った。
No.1214だ。

「アイツも…15歳で死んだのか…。」

アイツは今周で三周目だ。
この周で優勝しなければ、アイツは…







そんな事を考えながら、俺は彼女の黒と白のツートーンの髪がなびくのを眺めていた。
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