生と死の間の少年少女

体力

「んっ！あ！」

いくらNo.8588でも、8歳だ。
15歳になど、勝てるはずがない。
別の能力ならまだしも、同じ能力であれば、
必然的に力比べになる。

「…大丈夫だって。お前なら、次生き返れるから、
今回は俺に譲れよ。」

「は、はは…そっか、そうかも知んないね…。」

「…。」

「もー…やだなぁ…炎を使おうにも
橙の火しか出せない…。スタミナ切れかぁ…」

俺は静かに青い炎をまとう。

「…いいよ。お願い、お兄ちゃん…」

「…ああ」

俺はNo.8588に勝利した。







「てかまだお前一周目だろ！なに消滅しそうに言ってんだ！」
「いやぁ…雰囲気？」
「このクソガキ…」