Groll und Liebe

十六夜ノ月

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Fem

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その瞬間、近くの窓が割れた。

「…っ!?」


割れた窓ガラスと共に祐奈達がいる廊下に降り立ったのは、

ベリーショートの女吸血鬼だった。



「ちっ…妊婦一人とガキ二人か…」

「…吸血鬼!」

「えっ!?」

「お、おかあさん!!どうしよう!」


涙を流しながら慌てる子供達を背後に隠す。

「おっ、イイ感じじゃん。殲滅隊もいないみたいだし~?
ガキの血はうめえからなあ~。
しかも腹ン中にいるガキ、もうすぐ産まれんじゃん。
無理矢理引っ張り出してやろっかな~?
殺したここの院長の代わりによお~」

「…っ!」


この頃、祐奈はまだ殲滅隊では無かった。
武器も何も無い。
反撃する術が無い。
…どうすれば!


彰さん…
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