16 / 37
第16話、フェアリナ救出作戦②
しおりを挟む
山林の中をカナデは疾走する。フェアリナに無事でいて欲しい。その切なる願いだけを胸に。
深い霧の中、カナデは何人の死体を見ただろう。何人が横たわっていたのだろう。カナデが目にしたのは、まるで映画の中の戦場のような惨たらしい光景。そしてむせるような血の臭い。この暗い山の中で、何か事件が起こっていることだけは確かだった。
――そして、まだそれを誰も知らない。
これは非常事態。ラファエリアの教官たちでさえ、未だ事件に気づいていない。残念ながら、異変に気づいた生徒たちは、全員殺害されてしまっている。だからこそ、カナデには、この状況を作り上げた相手の危険度がわかる。そう、敵はかなりのやり手なのだ。全てを先読みし、そして利用した。一体どんな目的があるのかはわからないけれど。
山の頂き付近にある神殿のような建物まで、カナデは到達した。4つの白い円柱に囲まれた白く四角い石造りの建物。その天井部分からは更に上に向かって階段が伸び、見晴台のような高台があった。
「助けてっ!」
カナデに気づいたのだろう。あのカナデのことをニャンニャン先輩扱いしていた3人組の内の、低身長でややぽっちゃりした女の子が柱から飛び出してきた。誰かが来ないかと、ずっと円柱の裏に隠れていたのだろうか。その制服は、ところどころが破れ、皮膚が火傷しているように赤くなっていた。
「他の2人とフェアリナは?」
カナデは無表情で尋ねる。怒りがおさまらないせいもある。
「まだ中に捕らわれています。私だけ、偶然、建物から逃げ出せて……」
鼻を赤くして泣いている女の子。怪我の傷口が痛ましかったが、それよりもカナデはフェアリナが気になって仕方がなかった。
「フェアリナは生きているのか?」
女の子は頷く。しかし、その表情には悲壮感が漂っている。
「ですが、時間の問題かもしれません。あいつらは皆殺しにするつもりですから」
あいつらということは、やはり複数だったか。どうやら、カナデの予想に間違いはなさそうだ。それならばと、カナデは静かに建物の方へ歩いていく。
「カナデ先輩、それ以上、行ったら危ないです。教官たちが来るのを待ちましょう。みんなが来てくれれば、絶対に負けないですから」
それも1つの手だろう。しかし、その間にフェアリナが殺されてしまうことだけは、避けなければならない。カナデをこの世界に転生させてくれたのは彼女だ。だから、彼女が死ねば、カナデさえこの世界から消えてしまう可能性がある。もちろん、彼女を死なせられない理由は、それだけではないが……。
「待つ……?」
想像以上に怒っている自分に、カナデは戸惑いを隠せなかった。転生前など、どんなことがあろうと自ら前に出ることはなかった。自分が死ぬとわかったその瞬間ですら、カナデは悔しくとも、その感情はどこか冷めていた。だけど今は、助けなければならない女の子が目の前にいる。これで救えなければ、ただの大馬鹿者だ。
「そうですよ。先輩、待ちましょう。あいつらはあなた1人の手にはとてもおえません。だってレベルが30台でもなく40台でもなく、魔導士クラスの50台でしたから。行っても瞬殺されるだけですよ!」
なるほど。相手はレベル50くらいか。そして影魔法が使える。だから、レベルを隠すことも容易だったということだ。
「なあ、そろそろ、演技は止めてくれないかな?」
カナデは女の子を振り返り、そう告げた。
「えっ? カナデ先輩、何を?」
「だから、そろそろ被害者を装うのは、止めてくれないか? 同じ人として腹立たしいこと、この上ない」
カナデが強い口調で睨みつけると、女の子は顔を真っ青にして、首を傾げる素振りをした。
「それって……どういうことですか? まさか、先輩は私を疑っているんですか?」
「疑うだって? 何を言ってる? 僕は確信しているよ。君らが道中の生徒を殺害した犯人だってね」
「そんな……酷いですよ、カナデ先輩……」
泣けば男が隙を見せると思っているのか、口を両手で覆いながら、号泣してみせる女の子。確かに普通の相手ならそれで立場を逆転させることが出来たかもしれない。しかし、カナデには通じない。彼女たちは既に大きなミスを犯していたのだから。
「それに、僕のことを先輩扱いするのも止めてもらえるかい? 最初僕は、君らが僕を先輩扱いする理由がわからなかった。茶化しているのかとも思ったけど、実際は違った。本当のところは、君たち外部の人間には、僕とフェアリナが、聖ラファエリア魔法学校に来て、どのくらい経った新入生なのかがわからなかった。だから、咄嗟に先輩をつけた。一般的に男子は女子に先輩って言われると嬉しくなるものだからね。そう言っておけば間違いないと思ったのだろう」
カナデの言葉にショックを受けている様子の女の子。口を開け唖然としながらも泣き顔は消え、最早真顔である。
「それにだ。君たちとニャンニャン話をしているところで、教官のボルド先生がやってきたよな。あの時も僕は不思議だったんだ。何故、ボルド先生は、僕らをを見て、新入生5人と言ったのかってね。あれは、僕が思うに、ボルド先生が、君たち3人を今まで学校で見たことがなかったから、ついつい新入生だと思ったんだよな。あの時の彼の頭の中には、このフェアリナ誘拐という模擬演習で、僕の力を試すことしかなかったから。だからこそ、あの先生でも、影魔法で本当のレベルを隠した君たち3人の存在を見落としたんだろう。そうだよな? そこの柱に隠れている2人!」
カナデが振り返ると、拍手と共に大袈裟な笑い声が聞こえてきた。
「へえー、ただのマグレでラファエリアに入学出来たわけじゃなさそうね。勇敢にもたった一人で来てしまったのが、残念だけど」
ストレートの長い赤髪の少女が、不気味に笑みをたたえている。細くしなやかな身体からは、黒く禍々しいオーラが溢れだしていた。
「あらあら、あらあら。あなた一人で来たら、意味がないじゃないの。うちはあの黒くて隆々とした教官や、もっともっと強い人たちが、いっぺんに駆けつけてくれると思っていたのにねえ」
黒いショートボブに紫色のメガネをかけた少女が、残念そうに呟く。しかし、その手には黒い光に包まれた大きな鎌が握られていた。その姿はまるで死神のようだった。
――そして。
ややぽっちゃりしていた女の子が、怪しく笑う。
「そうよ。新入生を殺された教官のいる学校っていうレッテルが、このラファエリアには必要なのだからな!」
女は、ふくよかだったはずの姿を、皮を剥ぐように脱ぎ捨て、銀髪を靡かせる美しい肢体を露わにした。そう、カナデたちは最初から彼女たちに騙されていたのだ。
深い霧の中、カナデは何人の死体を見ただろう。何人が横たわっていたのだろう。カナデが目にしたのは、まるで映画の中の戦場のような惨たらしい光景。そしてむせるような血の臭い。この暗い山の中で、何か事件が起こっていることだけは確かだった。
――そして、まだそれを誰も知らない。
これは非常事態。ラファエリアの教官たちでさえ、未だ事件に気づいていない。残念ながら、異変に気づいた生徒たちは、全員殺害されてしまっている。だからこそ、カナデには、この状況を作り上げた相手の危険度がわかる。そう、敵はかなりのやり手なのだ。全てを先読みし、そして利用した。一体どんな目的があるのかはわからないけれど。
山の頂き付近にある神殿のような建物まで、カナデは到達した。4つの白い円柱に囲まれた白く四角い石造りの建物。その天井部分からは更に上に向かって階段が伸び、見晴台のような高台があった。
「助けてっ!」
カナデに気づいたのだろう。あのカナデのことをニャンニャン先輩扱いしていた3人組の内の、低身長でややぽっちゃりした女の子が柱から飛び出してきた。誰かが来ないかと、ずっと円柱の裏に隠れていたのだろうか。その制服は、ところどころが破れ、皮膚が火傷しているように赤くなっていた。
「他の2人とフェアリナは?」
カナデは無表情で尋ねる。怒りがおさまらないせいもある。
「まだ中に捕らわれています。私だけ、偶然、建物から逃げ出せて……」
鼻を赤くして泣いている女の子。怪我の傷口が痛ましかったが、それよりもカナデはフェアリナが気になって仕方がなかった。
「フェアリナは生きているのか?」
女の子は頷く。しかし、その表情には悲壮感が漂っている。
「ですが、時間の問題かもしれません。あいつらは皆殺しにするつもりですから」
あいつらということは、やはり複数だったか。どうやら、カナデの予想に間違いはなさそうだ。それならばと、カナデは静かに建物の方へ歩いていく。
「カナデ先輩、それ以上、行ったら危ないです。教官たちが来るのを待ちましょう。みんなが来てくれれば、絶対に負けないですから」
それも1つの手だろう。しかし、その間にフェアリナが殺されてしまうことだけは、避けなければならない。カナデをこの世界に転生させてくれたのは彼女だ。だから、彼女が死ねば、カナデさえこの世界から消えてしまう可能性がある。もちろん、彼女を死なせられない理由は、それだけではないが……。
「待つ……?」
想像以上に怒っている自分に、カナデは戸惑いを隠せなかった。転生前など、どんなことがあろうと自ら前に出ることはなかった。自分が死ぬとわかったその瞬間ですら、カナデは悔しくとも、その感情はどこか冷めていた。だけど今は、助けなければならない女の子が目の前にいる。これで救えなければ、ただの大馬鹿者だ。
「そうですよ。先輩、待ちましょう。あいつらはあなた1人の手にはとてもおえません。だってレベルが30台でもなく40台でもなく、魔導士クラスの50台でしたから。行っても瞬殺されるだけですよ!」
なるほど。相手はレベル50くらいか。そして影魔法が使える。だから、レベルを隠すことも容易だったということだ。
「なあ、そろそろ、演技は止めてくれないかな?」
カナデは女の子を振り返り、そう告げた。
「えっ? カナデ先輩、何を?」
「だから、そろそろ被害者を装うのは、止めてくれないか? 同じ人として腹立たしいこと、この上ない」
カナデが強い口調で睨みつけると、女の子は顔を真っ青にして、首を傾げる素振りをした。
「それって……どういうことですか? まさか、先輩は私を疑っているんですか?」
「疑うだって? 何を言ってる? 僕は確信しているよ。君らが道中の生徒を殺害した犯人だってね」
「そんな……酷いですよ、カナデ先輩……」
泣けば男が隙を見せると思っているのか、口を両手で覆いながら、号泣してみせる女の子。確かに普通の相手ならそれで立場を逆転させることが出来たかもしれない。しかし、カナデには通じない。彼女たちは既に大きなミスを犯していたのだから。
「それに、僕のことを先輩扱いするのも止めてもらえるかい? 最初僕は、君らが僕を先輩扱いする理由がわからなかった。茶化しているのかとも思ったけど、実際は違った。本当のところは、君たち外部の人間には、僕とフェアリナが、聖ラファエリア魔法学校に来て、どのくらい経った新入生なのかがわからなかった。だから、咄嗟に先輩をつけた。一般的に男子は女子に先輩って言われると嬉しくなるものだからね。そう言っておけば間違いないと思ったのだろう」
カナデの言葉にショックを受けている様子の女の子。口を開け唖然としながらも泣き顔は消え、最早真顔である。
「それにだ。君たちとニャンニャン話をしているところで、教官のボルド先生がやってきたよな。あの時も僕は不思議だったんだ。何故、ボルド先生は、僕らをを見て、新入生5人と言ったのかってね。あれは、僕が思うに、ボルド先生が、君たち3人を今まで学校で見たことがなかったから、ついつい新入生だと思ったんだよな。あの時の彼の頭の中には、このフェアリナ誘拐という模擬演習で、僕の力を試すことしかなかったから。だからこそ、あの先生でも、影魔法で本当のレベルを隠した君たち3人の存在を見落としたんだろう。そうだよな? そこの柱に隠れている2人!」
カナデが振り返ると、拍手と共に大袈裟な笑い声が聞こえてきた。
「へえー、ただのマグレでラファエリアに入学出来たわけじゃなさそうね。勇敢にもたった一人で来てしまったのが、残念だけど」
ストレートの長い赤髪の少女が、不気味に笑みをたたえている。細くしなやかな身体からは、黒く禍々しいオーラが溢れだしていた。
「あらあら、あらあら。あなた一人で来たら、意味がないじゃないの。うちはあの黒くて隆々とした教官や、もっともっと強い人たちが、いっぺんに駆けつけてくれると思っていたのにねえ」
黒いショートボブに紫色のメガネをかけた少女が、残念そうに呟く。しかし、その手には黒い光に包まれた大きな鎌が握られていた。その姿はまるで死神のようだった。
――そして。
ややぽっちゃりしていた女の子が、怪しく笑う。
「そうよ。新入生を殺された教官のいる学校っていうレッテルが、このラファエリアには必要なのだからな!」
女は、ふくよかだったはずの姿を、皮を剥ぐように脱ぎ捨て、銀髪を靡かせる美しい肢体を露わにした。そう、カナデたちは最初から彼女たちに騙されていたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる