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第二章 魔法の衆と禁じられた書
第八話 100匹討伐大作戦
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ゴブリンの群れに追い掛け回されているが今はまだ捕まりそうにない。しかし、逃げようにも逃げ場所がない。村に戻ったらすぐにでも襲われてしまうだろう。おれたちは覚悟を決めて振り返ると、それぞれ武器を構えた。
「覚悟はできてるよなレイ!」
「当然さ。ちょっとどうなるか想像できないけどね」
正直作戦も何もないが、確実なのはゴブリンヘッドを倒せさえすればいいということだけだ。
「ディールの言ってたゴブリンヘッドってどこにいるの?」
「ゴブリンヘッドは奥の方で指揮してるはずだ。切り抜けるぞ!」
おれは同時に飛びかかってきた2匹のゴブリンを後ろに飛びのいて躱しながら剣を振りぬいて2匹の首を刎ねた。すると倒したゴブリンの陰からもう1匹飛び出してきた。棍棒を剣で受けてから蹴り飛ばす。おれは前に出て倒れているゴブリンにとどめを刺すと次に近いゴブリンに斬りかかった。
一方のレイは短剣を上手く使いながらゴブリンの喉元を斬ったり手首を落として器用に戦闘不能に追い込んでいた。
かなりの時間が経過したはずだが一向にゴブリンの数が減っている気がしない。どれだけ倒しても湧いて出てくるのでこちらの息が持たない。囲まれてしまったおれたちは互いに背中を預ける。
「ちょっと無謀すぎたかもな」
レイは余裕な感じで返す。
「君の閃きがあればなんとかなるよ。策をお願い」
おれは頭の中を巡らせて作戦を練る。…………そうか!この手なら打開できるかもしれない。おれはレイに魔法の小瓶を要求する。
「レイ、魔法の小瓶を渡してくれ」
「分かった」
手渡された魔法の小瓶の蓋を開けておれは呪文を唱える。
「”スワロウ”【呑み込む】」
呪文を唱えると魔法の小瓶はゴブリンたちからお手製の棍棒を次々と吸い上げていく。ゴブリンたちは何が起きたのか分かっていない様子だ。これだけ吸い込めば足りるだろ。
「おれの後ろについてきてくれ。一気に突っ込む」
「後ろは僕に任せてよ」
「行くぞ!”ボミット”【吐き出す】」
魔法の小瓶から大量のお手製棍棒が解き放たれて前方のゴブリンたちに直撃していく。棍棒が当たったゴブリンたちは次々と気絶して倒れていく。おれたちはとにかく前へと進んでいった。
「ところでゴブリンヘッドってどんな見た目をしているんだい?」
「そうだな……図鑑の情報だと見た目はゴブリンと一緒だが簡単に言えばゴブリンよりもでかい。何ならおれたちよりもでかい。大体おれたちの倍くらいのサイズのはずだ」
「それはだいぶ大きいね」
説明していると洞穴に戻ってきたタイミングで魔法の小瓶の棍棒が切れてしまった。周りにはまだ20匹程のゴブリンがいるがその奥に目的のゴブリンヘッドがいた。ゴブリンヘッドはおれたちを確認するなりなにか喋り始めた。内容は理解できないが聞き終えた周りのゴブリンたちが隊列のようなものを組み始めた。
おれが近くのゴブリンに斬りかかるとゴブリンはひょいっと躱して代わりに別のゴブリンがこちらに攻撃してきた。片方の攻撃を防いだがもう片方の棍棒の直撃を背中に受けてしまった。激しい痛みがおれの背中を襲う。しかし、おれは何とか振り向いてゴブリンを斬り倒した。
「こいつら、兵隊みたいな隊列を組んでいやがるぞ!力業じゃ突破できない」
「ディールこの隊列なら勉強したことあるよ…………中央が一番脆いはずさ」
「分かった。確実に1匹ずつ仕留めていこう」
おれたちは少しずつゴブリンを倒していき、ついに残すはゴブリンヘッドのみとなった。ゴブリンヘッドは仲間を倒された怒りなのか自らの作戦が上手くいかなかった苛立ちなのか分からないが唸り声をあげながらお手製の巨大棍棒を振り回し始めた。
おれたちはそれぞれ後ろに飛びのいて躱す。図体がでかい割には動きが素早い。おれたちはゴブリンヘッドの周りを走りながら一撃離脱で確実にダメージを負わせていった。しかし、一向に倒れる気配がない。
「こうなれば魔宝具の出番だ。伸びろロープ!」
おれが念じるとロープは伸びていきゴブリンヘッドの首に巻き付いた。ゴブリンヘッドは苦しそうにもがいて首元を引っ搔いている。
「レイ、今の内に攻撃するん…………う……うわあぁぁ!」
ゴブリンヘッドがロープを掴んで洞穴の方へとおれごと投げ飛ばした。おれは運悪く洞穴ではなく壁に衝突してしまった。おれは急いで空中で体勢を直して落ちないように洞穴の入り口を掴んだ。何とかよじ登るって外側を確認するとレイが一人でゴブリンヘッドと戦っていた。おれは作戦のためにレイに指示を出した。
「レイー!こっちは大丈夫だ。それよりもゴブリンヘッドをおれの崖の方まで追い込んでくれないか?」
「無事なんだね!分かったよ。こっちの方でなんとかしてみる」
おれはゴブリンヘッドが近づいてくるのを確認してから少しだけ洞穴の奥へと移動した。その時、レイから準備完了の掛け声が聞こえてきた。
「そっちに連れてったよ!」
「あとは任せろ」
この崖の洞穴は丁度ゴブリンヘッドよりも高い位置にある。おれは助走をつけてこちらに背中を向けているゴブリンヘッドに向かって剣を突き出しながら飛び出した。
突き出された剣はゴブリンヘッドの後頭部へと突き刺さった。
「もらったあぁッ!」
おれは更に剣の上に乗っかって重みをつける。すると突き刺さった剣は勢いを増してゴブリンヘッドの身体を縦に一直線に切り裂いていく。魔物特有の紫色の鮮血が噴き出して辺りに飛び散る。
ゴブリンヘッドを切り裂くとおれは地面に転びながら着地した。一方のゴブリンヘッドは前のめりになって倒れた。おれはよろけながらゴブリンヘッドが生きているか確認する。
「息はないな。おれたちの勝ちだ」
「ディール!これでゴブリンヘッドとゴブリン100匹討伐完了だね」
「流石に100匹は倒してないけどこれでもうゴブリンの脅威はなくなったはずだ」
おれたちはしばらくゴブリンヘッドを倒した喜びでゴブリンヘッドの周りをスキップしながら回っていた。
「ディール、そろそろ村に戻ろうか」
戦闘を終えたおれたちは報告するために村に戻ることにした。
「覚悟はできてるよなレイ!」
「当然さ。ちょっとどうなるか想像できないけどね」
正直作戦も何もないが、確実なのはゴブリンヘッドを倒せさえすればいいということだけだ。
「ディールの言ってたゴブリンヘッドってどこにいるの?」
「ゴブリンヘッドは奥の方で指揮してるはずだ。切り抜けるぞ!」
おれは同時に飛びかかってきた2匹のゴブリンを後ろに飛びのいて躱しながら剣を振りぬいて2匹の首を刎ねた。すると倒したゴブリンの陰からもう1匹飛び出してきた。棍棒を剣で受けてから蹴り飛ばす。おれは前に出て倒れているゴブリンにとどめを刺すと次に近いゴブリンに斬りかかった。
一方のレイは短剣を上手く使いながらゴブリンの喉元を斬ったり手首を落として器用に戦闘不能に追い込んでいた。
かなりの時間が経過したはずだが一向にゴブリンの数が減っている気がしない。どれだけ倒しても湧いて出てくるのでこちらの息が持たない。囲まれてしまったおれたちは互いに背中を預ける。
「ちょっと無謀すぎたかもな」
レイは余裕な感じで返す。
「君の閃きがあればなんとかなるよ。策をお願い」
おれは頭の中を巡らせて作戦を練る。…………そうか!この手なら打開できるかもしれない。おれはレイに魔法の小瓶を要求する。
「レイ、魔法の小瓶を渡してくれ」
「分かった」
手渡された魔法の小瓶の蓋を開けておれは呪文を唱える。
「”スワロウ”【呑み込む】」
呪文を唱えると魔法の小瓶はゴブリンたちからお手製の棍棒を次々と吸い上げていく。ゴブリンたちは何が起きたのか分かっていない様子だ。これだけ吸い込めば足りるだろ。
「おれの後ろについてきてくれ。一気に突っ込む」
「後ろは僕に任せてよ」
「行くぞ!”ボミット”【吐き出す】」
魔法の小瓶から大量のお手製棍棒が解き放たれて前方のゴブリンたちに直撃していく。棍棒が当たったゴブリンたちは次々と気絶して倒れていく。おれたちはとにかく前へと進んでいった。
「ところでゴブリンヘッドってどんな見た目をしているんだい?」
「そうだな……図鑑の情報だと見た目はゴブリンと一緒だが簡単に言えばゴブリンよりもでかい。何ならおれたちよりもでかい。大体おれたちの倍くらいのサイズのはずだ」
「それはだいぶ大きいね」
説明していると洞穴に戻ってきたタイミングで魔法の小瓶の棍棒が切れてしまった。周りにはまだ20匹程のゴブリンがいるがその奥に目的のゴブリンヘッドがいた。ゴブリンヘッドはおれたちを確認するなりなにか喋り始めた。内容は理解できないが聞き終えた周りのゴブリンたちが隊列のようなものを組み始めた。
おれが近くのゴブリンに斬りかかるとゴブリンはひょいっと躱して代わりに別のゴブリンがこちらに攻撃してきた。片方の攻撃を防いだがもう片方の棍棒の直撃を背中に受けてしまった。激しい痛みがおれの背中を襲う。しかし、おれは何とか振り向いてゴブリンを斬り倒した。
「こいつら、兵隊みたいな隊列を組んでいやがるぞ!力業じゃ突破できない」
「ディールこの隊列なら勉強したことあるよ…………中央が一番脆いはずさ」
「分かった。確実に1匹ずつ仕留めていこう」
おれたちは少しずつゴブリンを倒していき、ついに残すはゴブリンヘッドのみとなった。ゴブリンヘッドは仲間を倒された怒りなのか自らの作戦が上手くいかなかった苛立ちなのか分からないが唸り声をあげながらお手製の巨大棍棒を振り回し始めた。
おれたちはそれぞれ後ろに飛びのいて躱す。図体がでかい割には動きが素早い。おれたちはゴブリンヘッドの周りを走りながら一撃離脱で確実にダメージを負わせていった。しかし、一向に倒れる気配がない。
「こうなれば魔宝具の出番だ。伸びろロープ!」
おれが念じるとロープは伸びていきゴブリンヘッドの首に巻き付いた。ゴブリンヘッドは苦しそうにもがいて首元を引っ搔いている。
「レイ、今の内に攻撃するん…………う……うわあぁぁ!」
ゴブリンヘッドがロープを掴んで洞穴の方へとおれごと投げ飛ばした。おれは運悪く洞穴ではなく壁に衝突してしまった。おれは急いで空中で体勢を直して落ちないように洞穴の入り口を掴んだ。何とかよじ登るって外側を確認するとレイが一人でゴブリンヘッドと戦っていた。おれは作戦のためにレイに指示を出した。
「レイー!こっちは大丈夫だ。それよりもゴブリンヘッドをおれの崖の方まで追い込んでくれないか?」
「無事なんだね!分かったよ。こっちの方でなんとかしてみる」
おれはゴブリンヘッドが近づいてくるのを確認してから少しだけ洞穴の奥へと移動した。その時、レイから準備完了の掛け声が聞こえてきた。
「そっちに連れてったよ!」
「あとは任せろ」
この崖の洞穴は丁度ゴブリンヘッドよりも高い位置にある。おれは助走をつけてこちらに背中を向けているゴブリンヘッドに向かって剣を突き出しながら飛び出した。
突き出された剣はゴブリンヘッドの後頭部へと突き刺さった。
「もらったあぁッ!」
おれは更に剣の上に乗っかって重みをつける。すると突き刺さった剣は勢いを増してゴブリンヘッドの身体を縦に一直線に切り裂いていく。魔物特有の紫色の鮮血が噴き出して辺りに飛び散る。
ゴブリンヘッドを切り裂くとおれは地面に転びながら着地した。一方のゴブリンヘッドは前のめりになって倒れた。おれはよろけながらゴブリンヘッドが生きているか確認する。
「息はないな。おれたちの勝ちだ」
「ディール!これでゴブリンヘッドとゴブリン100匹討伐完了だね」
「流石に100匹は倒してないけどこれでもうゴブリンの脅威はなくなったはずだ」
おれたちはしばらくゴブリンヘッドを倒した喜びでゴブリンヘッドの周りをスキップしながら回っていた。
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