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第二章 魔法の衆と禁じられた書
第二十三話 ”仙境の大図書館の戦い”開始!
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ヴァントは持っていた剣で近くの本を突き刺した。
「これは面白そうなショーが見られそうだな~。ここまで来るのに苦労したんだ、楽しませてくれよ」
剣に突き刺さった本を空中に放って落下したところをヴァントが一太刀入れたと思ったら本がバラバラになって散った。それと同時に兵士がこちらに突っ込んできた。おれは斬りかかってきた一人の剣を躱して相手の手をぶっ叩いて手から剣を落とさせた。それを拾っている隙に背中に剣を突き刺して倒す。
レイの方も敵の攻撃を短剣で器用に受け流して細かにダメージを与えていき最後には心臓目掛けて一刺しして倒した。
「おれたちならいけるぞ」
「ディール、後ろ!」
レイの注意で振り向いたら、別の敵がおれに襲い掛かってきた。剣を受けようと構えたが敵が攻撃してくることはなかった。エルが敵の脳天を矢で射抜いたからだ。射抜かれた敵は後ろに倒れてそのまま絶命した。
「チッ!ほかにも鼠が紛れ込んでたのか」
カミオンの一般兵の数を着実に減らしていく。その様子を見ている緑騎士は機嫌が悪そうだ。
おれは敵と机を挟んで睨み合う形になった。一度剣を横に振ってフェイントをかけて相手に防御させてから机の下にもぐって足元を斬りつける。痛みで倒れたところをすかさずとどめを刺す。エルの援護射撃もあって気づけば一般兵は全員倒されて、残すは緑騎士を含む4人だけだ。
部下の無様な敗北姿を見たヴァントは怒りで声を震わせながら命令する。
「ガキどもが魔法を使わずに剣一本でここまでやるとは思わなかった。お前らの出番だ!マンネスはあの黒髪のガキを殺れ。ピナートはブロンドのお坊ちゃまを潰せ。ラフルオはエルフを見つけて捕獲しろ。エルフの生息地まで案内させる」
「「了解!」」
命令された三人はそれぞれの標的をギロリと睨む。その後にラフルオと呼ばれていた細身の男がヴァントに聞く。
「ヴァント様、エルフを捕まえたらオイラの好きにしていいですかい?」
「口が利ければ何でもいい。好きにしろ、物好きめ」
「キヒヒヒヒ!やったやったー。エルフはオイラのもんだ~」
気味の悪い笑い声をあげながらラフルオはエルの捕獲のために物凄い速さで目の前から姿を消してエルの元へと棚をよじ登りながら向かっていった。レイがエルに危険を知らせる。
「エル!そっちに一人変態が向かったから気を付けて」
「こんな奴ら返り討ちにしてやるわよ」
他の二人がこちらにゆっくりと確実に近づいてくる。ピナートは例えるなら球体みたいだ。そう、球体なんだよ。奴はとても太っていて今にも破裂しそうな風船みたいだ。特徴的なおかっぱ頭に太い槍を装備している。対するマンネスは随分と大柄で切れ味の良さそうな斧を持っており頭髪は槍のように尖り天に向かって真っすぐと伸びている。
「なあピナート、どっちが先にガキをぶっ殺せるか競争しようぜ」
「名案だふー。勝つのはオデの方だふー」
これは良くない状況なってしまった。おれたちの基本戦術としてはレイの補助魔法による強化が必要だ。だけど分断されたらレイの魔法を受けることが出来ない。
「おれたちは出来る限り離れずに戦うぞ」
「いや、ディール。一人ずつ戦おう」
「でもそれだとレイの魔法が使えないだろ」
「大丈夫だよ。時間制限があるとはいえ一応離れていても複数の対象に補助魔法は使えるようになったんだ。それにあいつらと戦うふりをしながら目的の歴史書を探しだして死守するんだ!」
「分かった、おれはここの階層を探すからレイは上に行ってエルに伝えてくれ」
「任せてよ。それと絶対に勝とうね」
おれたちは拳を突き合わせて互いの勝利を祈った。レイは階段を上っていきそれを追いかけるようにピナートもおれに脇目も振らずに階段を上っていく。
「さて、お前はこの”戦斧のマンネス”様を楽しませることが出来るかな?」
「お前らは確かに略奪者だな。あの日からお前らをどうやって倒してやろうかずっと考えてた。嬉しいよ、アルテザーン地方にきて復讐ができるなんて思わなかった。覚悟しろ!」
「何言ってるのかさっぱりだが勝てる気でいるとはよほどの自信家だな」
おれは一度、歴史書の場所を調べるために後ろの本棚を移動して隠れた。当然作戦を知らない敵はおれが恐れをなして逃げたと勘違いして獲物を追い詰めるようにゆっくりとしている。
どこに置いてあるんだ?周囲の本棚を見てもそれらしき本は見つからない。本の並びに注目してみるが公用語のフォルワ語順でもないし分類順でもない。あの時ビビルベルに聞いておくんだった。
おれは後悔しながらも必死に歴史書が置いてありそうな場所を考える。
「追いかけっこが好きなのか?やっぱりガキだな!でも、ラフルオも追いかけっこするのが大好きだったな………………出てきやがれええぇッ!」
マンネスは暴れまわって近くにある本棚を手当たり次第に壊し始めた。このままだと目的の本が見つかる前にバラバラにされてしまう。そういえばビビルベルが本を取りに行ったときにどこに向かってた?確か、二つはここと同じ一階で残り一つは上の階層から取って来てたような。そして埃をかぶっていたのはおれの本だけ。
もしかしたらここは本を古い順に上から置いてあるんじゃないか?だとしたら歴史書はどこにあるんだ。歴史をまとめているんだからそれなりに新しい気もするがそれだけの手掛かりで探すわけにはいかない。その時ビビルベルが言っていた一言が頭をよぎる。確か予言がどうとかって言ってたよな。突拍子のない推理に思えるけどこれしかない気がしてきた。
真の歴史が記された書はまさかとは思うけど一種の予言書なんじゃないか!そうすればカミオン帝国の皇帝が欲しがるのも納得がいく。そうなれば話は早い。予言書は神話の時代からその予言を残しているのなら一番古いに決まっているはずだ。おれは紙に一番上が怪しいということと歴史書ではなくて予言書である可能性が高いと書いた。それをバサンに持たせて上にいるエルに届けるように頼んだ。
しかし、まだおれの推理が確定しているわけではないので引き続き真の歴史書の捜索を続ける。
「これは面白そうなショーが見られそうだな~。ここまで来るのに苦労したんだ、楽しませてくれよ」
剣に突き刺さった本を空中に放って落下したところをヴァントが一太刀入れたと思ったら本がバラバラになって散った。それと同時に兵士がこちらに突っ込んできた。おれは斬りかかってきた一人の剣を躱して相手の手をぶっ叩いて手から剣を落とさせた。それを拾っている隙に背中に剣を突き刺して倒す。
レイの方も敵の攻撃を短剣で器用に受け流して細かにダメージを与えていき最後には心臓目掛けて一刺しして倒した。
「おれたちならいけるぞ」
「ディール、後ろ!」
レイの注意で振り向いたら、別の敵がおれに襲い掛かってきた。剣を受けようと構えたが敵が攻撃してくることはなかった。エルが敵の脳天を矢で射抜いたからだ。射抜かれた敵は後ろに倒れてそのまま絶命した。
「チッ!ほかにも鼠が紛れ込んでたのか」
カミオンの一般兵の数を着実に減らしていく。その様子を見ている緑騎士は機嫌が悪そうだ。
おれは敵と机を挟んで睨み合う形になった。一度剣を横に振ってフェイントをかけて相手に防御させてから机の下にもぐって足元を斬りつける。痛みで倒れたところをすかさずとどめを刺す。エルの援護射撃もあって気づけば一般兵は全員倒されて、残すは緑騎士を含む4人だけだ。
部下の無様な敗北姿を見たヴァントは怒りで声を震わせながら命令する。
「ガキどもが魔法を使わずに剣一本でここまでやるとは思わなかった。お前らの出番だ!マンネスはあの黒髪のガキを殺れ。ピナートはブロンドのお坊ちゃまを潰せ。ラフルオはエルフを見つけて捕獲しろ。エルフの生息地まで案内させる」
「「了解!」」
命令された三人はそれぞれの標的をギロリと睨む。その後にラフルオと呼ばれていた細身の男がヴァントに聞く。
「ヴァント様、エルフを捕まえたらオイラの好きにしていいですかい?」
「口が利ければ何でもいい。好きにしろ、物好きめ」
「キヒヒヒヒ!やったやったー。エルフはオイラのもんだ~」
気味の悪い笑い声をあげながらラフルオはエルの捕獲のために物凄い速さで目の前から姿を消してエルの元へと棚をよじ登りながら向かっていった。レイがエルに危険を知らせる。
「エル!そっちに一人変態が向かったから気を付けて」
「こんな奴ら返り討ちにしてやるわよ」
他の二人がこちらにゆっくりと確実に近づいてくる。ピナートは例えるなら球体みたいだ。そう、球体なんだよ。奴はとても太っていて今にも破裂しそうな風船みたいだ。特徴的なおかっぱ頭に太い槍を装備している。対するマンネスは随分と大柄で切れ味の良さそうな斧を持っており頭髪は槍のように尖り天に向かって真っすぐと伸びている。
「なあピナート、どっちが先にガキをぶっ殺せるか競争しようぜ」
「名案だふー。勝つのはオデの方だふー」
これは良くない状況なってしまった。おれたちの基本戦術としてはレイの補助魔法による強化が必要だ。だけど分断されたらレイの魔法を受けることが出来ない。
「おれたちは出来る限り離れずに戦うぞ」
「いや、ディール。一人ずつ戦おう」
「でもそれだとレイの魔法が使えないだろ」
「大丈夫だよ。時間制限があるとはいえ一応離れていても複数の対象に補助魔法は使えるようになったんだ。それにあいつらと戦うふりをしながら目的の歴史書を探しだして死守するんだ!」
「分かった、おれはここの階層を探すからレイは上に行ってエルに伝えてくれ」
「任せてよ。それと絶対に勝とうね」
おれたちは拳を突き合わせて互いの勝利を祈った。レイは階段を上っていきそれを追いかけるようにピナートもおれに脇目も振らずに階段を上っていく。
「さて、お前はこの”戦斧のマンネス”様を楽しませることが出来るかな?」
「お前らは確かに略奪者だな。あの日からお前らをどうやって倒してやろうかずっと考えてた。嬉しいよ、アルテザーン地方にきて復讐ができるなんて思わなかった。覚悟しろ!」
「何言ってるのかさっぱりだが勝てる気でいるとはよほどの自信家だな」
おれは一度、歴史書の場所を調べるために後ろの本棚を移動して隠れた。当然作戦を知らない敵はおれが恐れをなして逃げたと勘違いして獲物を追い詰めるようにゆっくりとしている。
どこに置いてあるんだ?周囲の本棚を見てもそれらしき本は見つからない。本の並びに注目してみるが公用語のフォルワ語順でもないし分類順でもない。あの時ビビルベルに聞いておくんだった。
おれは後悔しながらも必死に歴史書が置いてありそうな場所を考える。
「追いかけっこが好きなのか?やっぱりガキだな!でも、ラフルオも追いかけっこするのが大好きだったな………………出てきやがれええぇッ!」
マンネスは暴れまわって近くにある本棚を手当たり次第に壊し始めた。このままだと目的の本が見つかる前にバラバラにされてしまう。そういえばビビルベルが本を取りに行ったときにどこに向かってた?確か、二つはここと同じ一階で残り一つは上の階層から取って来てたような。そして埃をかぶっていたのはおれの本だけ。
もしかしたらここは本を古い順に上から置いてあるんじゃないか?だとしたら歴史書はどこにあるんだ。歴史をまとめているんだからそれなりに新しい気もするがそれだけの手掛かりで探すわけにはいかない。その時ビビルベルが言っていた一言が頭をよぎる。確か予言がどうとかって言ってたよな。突拍子のない推理に思えるけどこれしかない気がしてきた。
真の歴史が記された書はまさかとは思うけど一種の予言書なんじゃないか!そうすればカミオン帝国の皇帝が欲しがるのも納得がいく。そうなれば話は早い。予言書は神話の時代からその予言を残しているのなら一番古いに決まっているはずだ。おれは紙に一番上が怪しいということと歴史書ではなくて予言書である可能性が高いと書いた。それをバサンに持たせて上にいるエルに届けるように頼んだ。
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