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四章 人は自分が思うほど‥
10.インテリ眼鏡
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カイ先生は‥。‥違う。だって‥
カイ先生はあの後、それこそインテリ眼鏡に
「あんたじゃ、役不足」
って一笑されて、‥で、結局、俺たちの先生にはインテリ眼鏡が成ることになった。
他の先生やら、カイ先生にもインテリ眼鏡はいろいろと言われてたけど、インテリ眼鏡は聞いてなかったな。
いつも通りの、人をこ馬鹿にした様な顔でさ。
「厳しくしようったって、自分より勝ってるものがないような奴の話、ナツミは聞きませんよ」
ってせせら笑ったんだ。
(インテリ眼鏡って、‥ナツミの事よく理解してたよな。そういえば‥)
だけどナツミの事よく理解してたらしいのは、インテリ眼鏡だけじゃなかった。
カイ先生も負けちゃいなかった。
同じくインテリ眼鏡の事せせら笑って、
「じゃあ、あんたはどうなんだ」
って言ったんだ。
(あんたら、どれほどナツミの事知ってるんだよ。ナツミファンクラブか?? )
で、二人は数秒冷ややか~に睨みあって
「さあ。でも、俺は現状維持に甘んじちゃいませんよ」
って最初に口を開いたのはインテリ眼鏡だった。
で、カイ先生は白けちゃって
こんなとこでコイツと言い合いしてても仕方ないわな。
って思ったんだろう。
肩をすくめて
「あ、そ。じゃ、ご勝手に」
って言ったんだ。
まあ。そうだよな。
(インテリ眼鏡と)意地の張り合いで言い合ってはみたけど、別にこの舌戦に勝って俺たちの教育権を獲得しても、別に『得』はないはな。
そう‥メンドクサイだけなんだ。
それを思うと‥
インテリ眼鏡は‥いい奴だった。
教育熱心で、(ホントは)生徒おもいで。
素直じゃなかったけどね(笑)。
ツンデレって感じ?
だってね
あの後お礼を言った俺たちにインテリ眼鏡は、教師っぽいイイ笑顔で
「だってね、カイ先生じゃヒジリの可能性をつぶしかねませんし。そもそも‥ナツミを扱いきれませんよね」
って言ったけど、
‥な~んか嘘っぽかった。
思えばあれは、‥先生なりの「猫かぶり」だった。
親しくなればすぐ、「コイツは只のスキル・魔法オタクだ」って分かった。(つまり、先生の猫はすぐ脱ぎ捨てられた)
あの時から、興味の対象はナツミの魔法で、俺は‥魔力が大きいだけの、おまけだった。
あの頃の俺はそれが悔しくって、気を引きたくって
「大きく成ったら、異世界に留学するわ! それで、知識を仕入れて来る! 」
って宣言したりした。
異世界留学は、リバーシにとっての花形職業って奴だ。
田舎の小学生が「将来は東大行って内閣総理大臣になる! 」って位「夢のある発言」なんだ。
俺は褒めて‥「頑張れ」って言ってもらえるって思ったけど、
‥そんなに、興味ないって顔されたっけ。
‥だって、インテリ眼鏡は魔法にしか興味ないんだもんね。
だから、俺にも興味がなかったんだもんね。
異世界に対する興味ってのも‥なかったんだろう。
異世界には魔法はないし、魔法至上主義のインテレ眼鏡にとって興味をひくような点はどこにもなかったんだろう。
夜の国生まれのリバーシは、地球生まれのリバーシより「異国に行く」ってことが少ないんだ。
その理由は、地球生まれのリバーシの方が相対的に魔力が多いからだ。
異国に行くには多くの魔力やら、強い意志、あとは‥着地点を常に定められる‥とかいった正確さ? とかいったセンスがいる。
だから、夜の国生まれのリバーシにとって地球に行くためには‥魔力量その他を他で補う必要がある。
それこそ‥国を挙げての一大プロジェクトを組む必要がある。
だけど、地球生まれのリバーシには、そんな用意をする必要がない。魔力量は自前だし、センスその他も他から補わないでも自分で出来る。
そういう違い。
(地球生まれのリバーシの方が、テレビやラノベで慣らされてそういうのに対する知識がある‥とか、想像力豊かだから‥ってのもその一因って気がするね! つまり、気力とかそういう力技でなんとかしちゃう‥って感じ?)
全員ってわけではない。
そういう傾向がある‥ってはなし。
つまり、どっちの生まれのリバーシにしても、時々異世界に迷い込んだ‥ってこと位はあるだろうけど、もう一度そこに行きたい‥っ思ってできる‥っていうのは別問題って話。
なぜなら、それをするのには相当なセンスだとか魔力だとか想像力‥それから「もし失敗しても‥」って覚悟がいるから。
実は、ミチルみたいに時間を決めて毎日欠かさず‥って言うのは、ミチル本人は気付いていないんだけど、かなり凄いことなんだ。(そりゃ、国を挙げてミチル獲得に本気を出すよな。ミチルは気付いていなかっただろうけど、きっとミチルの『着地誤差』を考えて、たくさん『おばあさんの家』を設置してたんだろうな! )
地球側で異世界人に対してそういう受け入れ態勢があるってのは絶対ないよね。
だから、その分ハードルは高くなる。(準備も必要となる)
そういうのもあるし‥こっちの人間にとって、そもそも地球ってのは、すごく特別なものなんだ。こっちの人間の方が地球人より頭も固いし、臆病な人間も多いしね。
『国の許可のない異界渡り禁止令』なんていう、違反すると最も厳罰に処される法律もある。
情報の異世界流出を防止するための法律であると同時に、リバーシの身体の安全を保護するのがこの法律の一番の目的だ。
大した用意もせずに異界渡りして、何かあったらどうするんだ~って奴だな。
リバーシの身体の安全は国益に勝るっていうハートフルな法律で、俺は嫌いじゃない。
異世界渡りは危険。
それはミチルたち地球からの異世界渡りについてもいえることなんだけどね。
ミチルは異世界渡りについて
それほど深く考えていない。
のか
それほど、孤独が辛かった。
のか‥
魔法の世界に対する興味が単純に恐怖に勝った。
のかは‥ミチル本人じゃないからわからない(おそらくそれ全部なんだろう)が、‥そう重く考えていないように思える。
おそらくミチルは自分の死に対してそう関心がないんだろう。
それどころか、あまりにも自分に対して関心がない。あの‥生活感がない部屋がそれを証明してる。
(お前がどう思っていようが)あれを見る度、俺は‥寂しいし悲しいって思うんだ。
‥そういうところは一度じっくり話さないといけないなって思ってるんだ。
お前が思ってるより、‥お前は皆に大事にされてるんだよって。
俺はね。
無茶しそうになるたびに、周りの‥俺を大事にしてくれている人を考えないといけないな、って‥思うんだ。
俺のこと大事に思ってくれてる両親、
俺のこと(国の為に)大事にしてくれてるラルシュ様。
ミチルは‥友情‥とか「心の拠り所」とかかな。
ナツミは‥?
今でも、俺のこと友達だって思ってくれてるかな。
そもそも‥あの頃のナツミは俺のこと‥
友達って思ってたのかな。
そんなに「いい奴」ってわけでもなかったナツミ。
俺のことは、ただの魔力の電池って思ってたかもしれないナツミ。
魔法学校に行って、もっと、魔法の勉強がしたくって、その為に、お金を貯めるために魔道具を作って売ったり、俺から魔力を吸い取って 魔石をつくって売ったり。
‥逞しい奴。
多分、あんなに自分の欲望に忠実な奴って、他に知らない。
あんなに自分に素直な奴って、他に知らない。
あんなに、真っ直ぐな奴、他に知らない。
それを悪いことだとは‥思えない。ただ、羨ましい‥とまではいかないけど、そうなりたい‥って憧れる‥とは違うけど、‥友達として誇らしいって思う。
可愛くって‥それこそ、黙ってたら、妖精みたいだった。いや‥そんなにピュアってかんじじゃなくって‥ああ、そう。『ピーターパン』に出て来る『ティンカーベル』って感じ。
気が強いところも‥そんな感じ。
その(妖精のように)可愛らしいのが、ふわっと笑うと、皆赤面して魅入っちゃうくらい。
それで、相手が動きを止めたところで「馬鹿じゃないの」って、それはそれは憎たらしい口調でずばっと言うんだ。
‥ダメージ半端ないよ。相手は立ち直れないよ。
そんな落ち込む相手をせせら笑って放置。
まだほんの子供だというのに、彼女は小悪魔な女王様だった。
同級生はみんな取るに足りない雑草だったし、彼女に見惚れるその他大勢の他人なんて彼女にとっては、ただの暇つぶし‥
ほんの一時の‥『遊び相手』にもならなかった。
だけど、‥俺とは一緒に居てくれたな。
‥ナツミにとって、俺は何をしても壊れれない丈夫なおもちゃで、魔石製造マシーンで、魔法の実験動物だった。
利用されてただけ。
だけど、‥憎めない奴。
あの時、俺を、とっさに、ラルシュに預けてくれた。
ナツミがあの時そうしてくれていなかったら、俺は死んでいただろう。
何かの気まぐれか‥それとも俺にだけは友情を感じていてくれたのか。‥それは分からない。
だけど、俺は騙されてたっていい‥俺だけは、ナツミの友達だったって思いたい。
友達として
ナツミに、「あの時はよくもやったな! でも、‥もう大丈夫だから安心して」って言ってやりたい。
いつまでも友達だよって‥言いたい。
‥何より、ナツミに会いたい。
カイ先生はあの後、それこそインテリ眼鏡に
「あんたじゃ、役不足」
って一笑されて、‥で、結局、俺たちの先生にはインテリ眼鏡が成ることになった。
他の先生やら、カイ先生にもインテリ眼鏡はいろいろと言われてたけど、インテリ眼鏡は聞いてなかったな。
いつも通りの、人をこ馬鹿にした様な顔でさ。
「厳しくしようったって、自分より勝ってるものがないような奴の話、ナツミは聞きませんよ」
ってせせら笑ったんだ。
(インテリ眼鏡って、‥ナツミの事よく理解してたよな。そういえば‥)
だけどナツミの事よく理解してたらしいのは、インテリ眼鏡だけじゃなかった。
カイ先生も負けちゃいなかった。
同じくインテリ眼鏡の事せせら笑って、
「じゃあ、あんたはどうなんだ」
って言ったんだ。
(あんたら、どれほどナツミの事知ってるんだよ。ナツミファンクラブか?? )
で、二人は数秒冷ややか~に睨みあって
「さあ。でも、俺は現状維持に甘んじちゃいませんよ」
って最初に口を開いたのはインテリ眼鏡だった。
で、カイ先生は白けちゃって
こんなとこでコイツと言い合いしてても仕方ないわな。
って思ったんだろう。
肩をすくめて
「あ、そ。じゃ、ご勝手に」
って言ったんだ。
まあ。そうだよな。
(インテリ眼鏡と)意地の張り合いで言い合ってはみたけど、別にこの舌戦に勝って俺たちの教育権を獲得しても、別に『得』はないはな。
そう‥メンドクサイだけなんだ。
それを思うと‥
インテリ眼鏡は‥いい奴だった。
教育熱心で、(ホントは)生徒おもいで。
素直じゃなかったけどね(笑)。
ツンデレって感じ?
だってね
あの後お礼を言った俺たちにインテリ眼鏡は、教師っぽいイイ笑顔で
「だってね、カイ先生じゃヒジリの可能性をつぶしかねませんし。そもそも‥ナツミを扱いきれませんよね」
って言ったけど、
‥な~んか嘘っぽかった。
思えばあれは、‥先生なりの「猫かぶり」だった。
親しくなればすぐ、「コイツは只のスキル・魔法オタクだ」って分かった。(つまり、先生の猫はすぐ脱ぎ捨てられた)
あの時から、興味の対象はナツミの魔法で、俺は‥魔力が大きいだけの、おまけだった。
あの頃の俺はそれが悔しくって、気を引きたくって
「大きく成ったら、異世界に留学するわ! それで、知識を仕入れて来る! 」
って宣言したりした。
異世界留学は、リバーシにとっての花形職業って奴だ。
田舎の小学生が「将来は東大行って内閣総理大臣になる! 」って位「夢のある発言」なんだ。
俺は褒めて‥「頑張れ」って言ってもらえるって思ったけど、
‥そんなに、興味ないって顔されたっけ。
‥だって、インテリ眼鏡は魔法にしか興味ないんだもんね。
だから、俺にも興味がなかったんだもんね。
異世界に対する興味ってのも‥なかったんだろう。
異世界には魔法はないし、魔法至上主義のインテレ眼鏡にとって興味をひくような点はどこにもなかったんだろう。
夜の国生まれのリバーシは、地球生まれのリバーシより「異国に行く」ってことが少ないんだ。
その理由は、地球生まれのリバーシの方が相対的に魔力が多いからだ。
異国に行くには多くの魔力やら、強い意志、あとは‥着地点を常に定められる‥とかいった正確さ? とかいったセンスがいる。
だから、夜の国生まれのリバーシにとって地球に行くためには‥魔力量その他を他で補う必要がある。
それこそ‥国を挙げての一大プロジェクトを組む必要がある。
だけど、地球生まれのリバーシには、そんな用意をする必要がない。魔力量は自前だし、センスその他も他から補わないでも自分で出来る。
そういう違い。
(地球生まれのリバーシの方が、テレビやラノベで慣らされてそういうのに対する知識がある‥とか、想像力豊かだから‥ってのもその一因って気がするね! つまり、気力とかそういう力技でなんとかしちゃう‥って感じ?)
全員ってわけではない。
そういう傾向がある‥ってはなし。
つまり、どっちの生まれのリバーシにしても、時々異世界に迷い込んだ‥ってこと位はあるだろうけど、もう一度そこに行きたい‥っ思ってできる‥っていうのは別問題って話。
なぜなら、それをするのには相当なセンスだとか魔力だとか想像力‥それから「もし失敗しても‥」って覚悟がいるから。
実は、ミチルみたいに時間を決めて毎日欠かさず‥って言うのは、ミチル本人は気付いていないんだけど、かなり凄いことなんだ。(そりゃ、国を挙げてミチル獲得に本気を出すよな。ミチルは気付いていなかっただろうけど、きっとミチルの『着地誤差』を考えて、たくさん『おばあさんの家』を設置してたんだろうな! )
地球側で異世界人に対してそういう受け入れ態勢があるってのは絶対ないよね。
だから、その分ハードルは高くなる。(準備も必要となる)
そういうのもあるし‥こっちの人間にとって、そもそも地球ってのは、すごく特別なものなんだ。こっちの人間の方が地球人より頭も固いし、臆病な人間も多いしね。
『国の許可のない異界渡り禁止令』なんていう、違反すると最も厳罰に処される法律もある。
情報の異世界流出を防止するための法律であると同時に、リバーシの身体の安全を保護するのがこの法律の一番の目的だ。
大した用意もせずに異界渡りして、何かあったらどうするんだ~って奴だな。
リバーシの身体の安全は国益に勝るっていうハートフルな法律で、俺は嫌いじゃない。
異世界渡りは危険。
それはミチルたち地球からの異世界渡りについてもいえることなんだけどね。
ミチルは異世界渡りについて
それほど深く考えていない。
のか
それほど、孤独が辛かった。
のか‥
魔法の世界に対する興味が単純に恐怖に勝った。
のかは‥ミチル本人じゃないからわからない(おそらくそれ全部なんだろう)が、‥そう重く考えていないように思える。
おそらくミチルは自分の死に対してそう関心がないんだろう。
それどころか、あまりにも自分に対して関心がない。あの‥生活感がない部屋がそれを証明してる。
(お前がどう思っていようが)あれを見る度、俺は‥寂しいし悲しいって思うんだ。
‥そういうところは一度じっくり話さないといけないなって思ってるんだ。
お前が思ってるより、‥お前は皆に大事にされてるんだよって。
俺はね。
無茶しそうになるたびに、周りの‥俺を大事にしてくれている人を考えないといけないな、って‥思うんだ。
俺のこと大事に思ってくれてる両親、
俺のこと(国の為に)大事にしてくれてるラルシュ様。
ミチルは‥友情‥とか「心の拠り所」とかかな。
ナツミは‥?
今でも、俺のこと友達だって思ってくれてるかな。
そもそも‥あの頃のナツミは俺のこと‥
友達って思ってたのかな。
そんなに「いい奴」ってわけでもなかったナツミ。
俺のことは、ただの魔力の電池って思ってたかもしれないナツミ。
魔法学校に行って、もっと、魔法の勉強がしたくって、その為に、お金を貯めるために魔道具を作って売ったり、俺から魔力を吸い取って 魔石をつくって売ったり。
‥逞しい奴。
多分、あんなに自分の欲望に忠実な奴って、他に知らない。
あんなに自分に素直な奴って、他に知らない。
あんなに、真っ直ぐな奴、他に知らない。
それを悪いことだとは‥思えない。ただ、羨ましい‥とまではいかないけど、そうなりたい‥って憧れる‥とは違うけど、‥友達として誇らしいって思う。
可愛くって‥それこそ、黙ってたら、妖精みたいだった。いや‥そんなにピュアってかんじじゃなくって‥ああ、そう。『ピーターパン』に出て来る『ティンカーベル』って感じ。
気が強いところも‥そんな感じ。
その(妖精のように)可愛らしいのが、ふわっと笑うと、皆赤面して魅入っちゃうくらい。
それで、相手が動きを止めたところで「馬鹿じゃないの」って、それはそれは憎たらしい口調でずばっと言うんだ。
‥ダメージ半端ないよ。相手は立ち直れないよ。
そんな落ち込む相手をせせら笑って放置。
まだほんの子供だというのに、彼女は小悪魔な女王様だった。
同級生はみんな取るに足りない雑草だったし、彼女に見惚れるその他大勢の他人なんて彼女にとっては、ただの暇つぶし‥
ほんの一時の‥『遊び相手』にもならなかった。
だけど、‥俺とは一緒に居てくれたな。
‥ナツミにとって、俺は何をしても壊れれない丈夫なおもちゃで、魔石製造マシーンで、魔法の実験動物だった。
利用されてただけ。
だけど、‥憎めない奴。
あの時、俺を、とっさに、ラルシュに預けてくれた。
ナツミがあの時そうしてくれていなかったら、俺は死んでいただろう。
何かの気まぐれか‥それとも俺にだけは友情を感じていてくれたのか。‥それは分からない。
だけど、俺は騙されてたっていい‥俺だけは、ナツミの友達だったって思いたい。
友達として
ナツミに、「あの時はよくもやったな! でも、‥もう大丈夫だから安心して」って言ってやりたい。
いつまでも友達だよって‥言いたい。
‥何より、ナツミに会いたい。
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