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今世は『私の理想』の容姿らしいけど‥到底認められないんです!
サルの干渉と、干渉先の苦悩。ああ、神よ、私を正しく導いてください‥。
「見てろよ! ナガツキ! 父さんがあっと驚かせる様なサプライズを用意するからな! 」
顔を上気させて気合十分のサル。胸の前で握りこぶしを作る。
それを黙って見ているヒツジは苦笑いだ。
‥誰が父さんや。
あと‥ホンマ嫌な予感すんねんって。(ちゅうか‥イヤな予感しかせんのやって)
ヒツジは、だけど「やめとけ」とは言わない。
嫌な予感はするけど‥別に悪い様にはならないって思うから。(だって、そういう存在だから? )
‥好きなようにさせてやろう。そうしないと、一生後悔する。サルも、自分も。
サルはポンと手を叩いてその手を胸の前で拝むように合わせた。
「お頼みします」
‥これがサルの干渉の方法の様だ。
対象を指定して、干渉の方法をある程度考えながら息を吹きかけるのがヒツジのスタイル。
サルのスタイルは、手を合わせるポーズみたいだが‥
「どんな干渉を考えてるんだ? 」
ヒツジが聞くとサルが首を傾げた。
「具体的には‥? ただ、良い様になってくれたらいいなって」
‥まさかのNOプラン!! しかも、干渉の対象も決めないだと?? (だからイヤな予感したんだよ!! )
どうなるんだ??
NOプランサルの影響が届いたのは、聖女協会。
影響受けるってことは、何らかの「隙」っての? があったわけだ。いくら何でも、「火種のない所に」火をつけるのは無理だからね。といっても、ほんの小さな火種だ。聖女協会は‥例のハヅキの新製品で「聖女の代わりになり得るかも?? 」って治療師協会が調子こいてるのは面白くないなと思ってはいたけど‥別に何かする考えなんてなかった。だって何したって治療師が聖女に叶わないって思ってるから。だけど‥今回のサルの干渉で
「面白くないな。よし、ちょっとわからせてやろう」
ってかませ犬的役割を押し付けられちゃった。(被害者だね!! )
「よし、例の発見者の結婚式の情報をゲットしたから、聖女いっぱい連れて行って周りの視線を全部奪っちゃうぜ☆新郎さんのハートも奪っちゃたらごめんね☆え? 呼ばれていないのに行けるのかって? 皆聖女が来たら喜ぶでしょ? なら問題なくない?? 作戦(通称聖女で結婚式ジャック計画)」を決行することにした。(この程度。別にガチで邪魔するとかはしない)
聖女さんたちには
「お祝いを言ってほしい知り合いがいるんだ。大切な人なんだ」
って騙し‥お願いした。
聖女ってのは性格ワルイ奴はいない。聖女を利用する奴はいるが、聖女自身が進んで利益を得るために力や立場を悪用することはない。そんなことしたら、「聖なる」力がなくなっちゃうんだ。
性格が良くって優しい‥聖なる力を持ってるから聖女。イイ人だから聖女。聖力はいい人でなければその力を維持できない。そういうもの。
初めは力を持ってることで天狗になってた奴も教会に行って人助けして人に感謝されるうちに「人助けこそ我が人生」って風になる。お金の心配とかしずに幸せな気持ちで暮らすから穏やかな人間になる。‥そういうもの。実際協会は聖女の為に聖女の憂い‥家族の問題だとかお金の問題だとか‥を何とかしてくれる。それだけの価値が聖女にはあるから。(金の卵ってことだね)で、聖女は心穏やかに聖女でいられる。性格がよくなる‥ともいえる。
性格ワルイ奴は「その程度の力しかない奴」なんだ。その程度の力しかないから仕事も少ないし、大事にしてくれる人もいない‥そして、自分も「人助けこそが我が人生」って思えない。だから性格が悪いまま。そういう奴は、聖女見習いでやめていく(幸いなことに)。自分には「その程度の力しかない」それっ位は自分で分かるし、その程度の力の人間を利用しようって思う者もいないんだ。それにね、聖女ってのは実は‥すごく戒律が厳しいし、修行とかも厳しい。だから、生半可な覚悟の者には務まらない。大事にされて、心が正しいから「これが普通」ってなるからやってける。だけど、大事にもされてなくて心が正しくなかったら「なんであたしがこんなこと」「こんなはずじゃなかった」ってなる。憧れてた世界と違うし‥見習いのうちは恋愛すらご法度。結果、不満ばっかり溜まる。そして、修行を怠ったりして、実力は上がらない。そうなると‥実力が全てのこの世界では生き残れない。
聖女の世界は厳しい。
勿論、ハヅキはそんなこと知らなかったし、結構皆そんなこと知らない。白鳥と一緒。苦労する姿は見せない。そういうお仕事なんだ。
まあ‥それはそれとして‥。
協会長は、知り合いのお祝いを言うと思って疑わない人のいい聖女たちを連れてハヅキの結婚式をジャックしに行く計画を立てた。
計画を立てながら‥
「そもそも、ハヅキという娘は聖女になるべきだったんじゃないのか? 光属性を持っているっていうじゃないか。癒しの力は持っていないようだが、痛みを緩和する力だって‥微妙だが‥使えないこともないし、何よりその魔力量。その力を人々の為に「正しく」使おうと思わないのか? 資格のない‥「出来ない人」には出来ない特別な仕事とか‥これ程やりがいある仕事ないと思うけどなあ‥治療師なんて所詮頑張ればさえ誰だって出来る仕事でしょ? そんな仕事に就くために自分の可能性無駄にするとか‥考えられないなあ‥そうだ今回の訪問で彼女に聖女の素晴らしさをアピールして、考え直してもらう機会になったらいいな」
そんなことを考えた。
自分で考えながら、「いい考え」「ってか、それ以上のアイデアはないかも? 」「我ながら恐ろしい程ナイスアイデアだな」って自画自賛だ。聖女協会の会長は治療師協会の会長と違って如才ないってタイプじゃない。全然負けず嫌いとかでもない‥どっちかというと「イイトコ育ちのボンボン」って感じの男なんだ。
『聖女に勧誘。双方にとっていいことだ』
ハヅキのhappyは言うまでもなく、聖女協会だって‥「ハヅキの「痛みを緩和する力(麻酔効果)」があれば、一人の聖女では癒せない程の重症患者の「中継ぎ」的役割を果たせるのではないか? そもそも、重症患者の治癒は、
①一人の聖女が治せる領域を治す→①´まだ治りきっていないから苦しい→②待機期間(一度に何人もの聖女の癒しを受けるのは患者の身体に悪いから何日か間をあける必要がある)→③別の聖女がまた治癒する
の繰り返しなのだ。
この待機期間が辛く痛いらしい。‥一割弱はこの痛みで絶命してしまう位だ。ここにハヅキがいれば、この痛みを緩和できるのではないだろうか?
「でも、ローブを着用しなければいけない容姿の者が聖女‥。もしかしたら、彼女は容姿にコンプレックスがあるから聖女を選ばなかったのかもしれない。聖女ってのは‥「綺麗な人」ってイメージがやっぱりあるから‥。それなら‥彼女を苦しめることになってしまうかもなあ‥。やっぱり、人の目ってのは怖いから‥」
例え実力に問題が無くても‥だ。
「ああそうか‥だから、治療師になったのか‥治療師は裏方の仕事で容姿なんて関係ないからな」
勝手に納得。
『でも、サポートという形ならハヅキにとっても患者さんにとっても良いんじゃないか? そういう新しい形を考えていく好い機会なのかもしれない。そうだ。これからは容姿に自信がない者も聖女として自信を持って働ける環境を作っていかなければいけない。それこそ、神の望まれるところではないか? 』
とにかく、一度話を聞いてもらおう。
彼女にとって「有意義な話」が出来たらいいな。いや、必ず有意義な話になる。それは確実だ。
最初の「結婚式をジャックしてやろう」っていたずら心は消え失せていた。彼の心にあるのは、ただ、使命感だけだ。
『そうだ。聖女たちにも、彼女たちの新しい仲間を迎えるという旨を伝えなければ。嘘は良くない。私は何と罪深いことを考えたのだ』
かくして‥
ハヅキたちの結婚式ジャック計画改めハヅキ聖女にスカウト会の計画が綿密に立てられることになった。
① 聖女の素晴らしさをアピールして、ハヅキに「聖女は素晴らしいな」って知ってもらう(もしかしたら、聖女の素晴らしさを知らないかもしれないからな)
② 顔を自然に隠せる新コスチュームを作る。
それは‥
いうなればnew&エレガント聖女服だ。
今までの聖女の美貌を強調したカチューシャタイプ(カチューシャでおでこを出すタイプ)ではなく、顔を隠せるベールタイプ(エレガントなレース仕様。エレガントだが、厚手のベールで顔がぼんやりと隠せる仕様)
『白い聖女服と白いレースのベール。これで、聖女の神々しさを損なわず顔を隠すことが出来る。なぜ今まで考えつかなかったのだろうか』
清らかで美しい聖女の衣装を見ながら、ローブで顔を隠して心細い顔で結婚式に望むハヅキを想像したら、自然と涙が流れた。
人は‥顔じゃない。
顔で判断してしまうのは悪だが、だが‥強い人間、正しい人間ばかりではない。やっぱり‥顔を見た瞬間、一瞬でも‥顔を背けてしまったりすることもあるだろう。そして、直ぐに悔む。背けられたことに傷付いたであろう人を想い、傷付く。両方が傷付くなら、隠した方がずっと「いい」。それをどうこういうのが最もおかしい。
いっそ、聖女全員の顔を全てベールで隠すのはどうだろうか?
人々は、そのベールの下の「美しいであろう」聖女の顔を想像し、幸せな気分になれる‥。
でも、
美しいものを見たら心が弾むのは真実。美しいものは存在するだけでこの世界を明るく照らすのだ。
清らかで美しいものを見て自分の心を顧み‥こころが清められた様な気持ちになれる‥そんな聖女の美貌を隠すのもまた罪深いことではないだろうか‥。
「ああ、神よ。私はどうしたらいいのでしょうか? 」
サルが神に祈った「何とか良いようになりますように」は思わぬところで思わぬ者の苦悩を引き起こした。
やっぱり、人任せ、「どうにかして」は‥ヨクナイ。
顔を上気させて気合十分のサル。胸の前で握りこぶしを作る。
それを黙って見ているヒツジは苦笑いだ。
‥誰が父さんや。
あと‥ホンマ嫌な予感すんねんって。(ちゅうか‥イヤな予感しかせんのやって)
ヒツジは、だけど「やめとけ」とは言わない。
嫌な予感はするけど‥別に悪い様にはならないって思うから。(だって、そういう存在だから? )
‥好きなようにさせてやろう。そうしないと、一生後悔する。サルも、自分も。
サルはポンと手を叩いてその手を胸の前で拝むように合わせた。
「お頼みします」
‥これがサルの干渉の方法の様だ。
対象を指定して、干渉の方法をある程度考えながら息を吹きかけるのがヒツジのスタイル。
サルのスタイルは、手を合わせるポーズみたいだが‥
「どんな干渉を考えてるんだ? 」
ヒツジが聞くとサルが首を傾げた。
「具体的には‥? ただ、良い様になってくれたらいいなって」
‥まさかのNOプラン!! しかも、干渉の対象も決めないだと?? (だからイヤな予感したんだよ!! )
どうなるんだ??
NOプランサルの影響が届いたのは、聖女協会。
影響受けるってことは、何らかの「隙」っての? があったわけだ。いくら何でも、「火種のない所に」火をつけるのは無理だからね。といっても、ほんの小さな火種だ。聖女協会は‥例のハヅキの新製品で「聖女の代わりになり得るかも?? 」って治療師協会が調子こいてるのは面白くないなと思ってはいたけど‥別に何かする考えなんてなかった。だって何したって治療師が聖女に叶わないって思ってるから。だけど‥今回のサルの干渉で
「面白くないな。よし、ちょっとわからせてやろう」
ってかませ犬的役割を押し付けられちゃった。(被害者だね!! )
「よし、例の発見者の結婚式の情報をゲットしたから、聖女いっぱい連れて行って周りの視線を全部奪っちゃうぜ☆新郎さんのハートも奪っちゃたらごめんね☆え? 呼ばれていないのに行けるのかって? 皆聖女が来たら喜ぶでしょ? なら問題なくない?? 作戦(通称聖女で結婚式ジャック計画)」を決行することにした。(この程度。別にガチで邪魔するとかはしない)
聖女さんたちには
「お祝いを言ってほしい知り合いがいるんだ。大切な人なんだ」
って騙し‥お願いした。
聖女ってのは性格ワルイ奴はいない。聖女を利用する奴はいるが、聖女自身が進んで利益を得るために力や立場を悪用することはない。そんなことしたら、「聖なる」力がなくなっちゃうんだ。
性格が良くって優しい‥聖なる力を持ってるから聖女。イイ人だから聖女。聖力はいい人でなければその力を維持できない。そういうもの。
初めは力を持ってることで天狗になってた奴も教会に行って人助けして人に感謝されるうちに「人助けこそ我が人生」って風になる。お金の心配とかしずに幸せな気持ちで暮らすから穏やかな人間になる。‥そういうもの。実際協会は聖女の為に聖女の憂い‥家族の問題だとかお金の問題だとか‥を何とかしてくれる。それだけの価値が聖女にはあるから。(金の卵ってことだね)で、聖女は心穏やかに聖女でいられる。性格がよくなる‥ともいえる。
性格ワルイ奴は「その程度の力しかない奴」なんだ。その程度の力しかないから仕事も少ないし、大事にしてくれる人もいない‥そして、自分も「人助けこそが我が人生」って思えない。だから性格が悪いまま。そういう奴は、聖女見習いでやめていく(幸いなことに)。自分には「その程度の力しかない」それっ位は自分で分かるし、その程度の力の人間を利用しようって思う者もいないんだ。それにね、聖女ってのは実は‥すごく戒律が厳しいし、修行とかも厳しい。だから、生半可な覚悟の者には務まらない。大事にされて、心が正しいから「これが普通」ってなるからやってける。だけど、大事にもされてなくて心が正しくなかったら「なんであたしがこんなこと」「こんなはずじゃなかった」ってなる。憧れてた世界と違うし‥見習いのうちは恋愛すらご法度。結果、不満ばっかり溜まる。そして、修行を怠ったりして、実力は上がらない。そうなると‥実力が全てのこの世界では生き残れない。
聖女の世界は厳しい。
勿論、ハヅキはそんなこと知らなかったし、結構皆そんなこと知らない。白鳥と一緒。苦労する姿は見せない。そういうお仕事なんだ。
まあ‥それはそれとして‥。
協会長は、知り合いのお祝いを言うと思って疑わない人のいい聖女たちを連れてハヅキの結婚式をジャックしに行く計画を立てた。
計画を立てながら‥
「そもそも、ハヅキという娘は聖女になるべきだったんじゃないのか? 光属性を持っているっていうじゃないか。癒しの力は持っていないようだが、痛みを緩和する力だって‥微妙だが‥使えないこともないし、何よりその魔力量。その力を人々の為に「正しく」使おうと思わないのか? 資格のない‥「出来ない人」には出来ない特別な仕事とか‥これ程やりがいある仕事ないと思うけどなあ‥治療師なんて所詮頑張ればさえ誰だって出来る仕事でしょ? そんな仕事に就くために自分の可能性無駄にするとか‥考えられないなあ‥そうだ今回の訪問で彼女に聖女の素晴らしさをアピールして、考え直してもらう機会になったらいいな」
そんなことを考えた。
自分で考えながら、「いい考え」「ってか、それ以上のアイデアはないかも? 」「我ながら恐ろしい程ナイスアイデアだな」って自画自賛だ。聖女協会の会長は治療師協会の会長と違って如才ないってタイプじゃない。全然負けず嫌いとかでもない‥どっちかというと「イイトコ育ちのボンボン」って感じの男なんだ。
『聖女に勧誘。双方にとっていいことだ』
ハヅキのhappyは言うまでもなく、聖女協会だって‥「ハヅキの「痛みを緩和する力(麻酔効果)」があれば、一人の聖女では癒せない程の重症患者の「中継ぎ」的役割を果たせるのではないか? そもそも、重症患者の治癒は、
①一人の聖女が治せる領域を治す→①´まだ治りきっていないから苦しい→②待機期間(一度に何人もの聖女の癒しを受けるのは患者の身体に悪いから何日か間をあける必要がある)→③別の聖女がまた治癒する
の繰り返しなのだ。
この待機期間が辛く痛いらしい。‥一割弱はこの痛みで絶命してしまう位だ。ここにハヅキがいれば、この痛みを緩和できるのではないだろうか?
「でも、ローブを着用しなければいけない容姿の者が聖女‥。もしかしたら、彼女は容姿にコンプレックスがあるから聖女を選ばなかったのかもしれない。聖女ってのは‥「綺麗な人」ってイメージがやっぱりあるから‥。それなら‥彼女を苦しめることになってしまうかもなあ‥。やっぱり、人の目ってのは怖いから‥」
例え実力に問題が無くても‥だ。
「ああそうか‥だから、治療師になったのか‥治療師は裏方の仕事で容姿なんて関係ないからな」
勝手に納得。
『でも、サポートという形ならハヅキにとっても患者さんにとっても良いんじゃないか? そういう新しい形を考えていく好い機会なのかもしれない。そうだ。これからは容姿に自信がない者も聖女として自信を持って働ける環境を作っていかなければいけない。それこそ、神の望まれるところではないか? 』
とにかく、一度話を聞いてもらおう。
彼女にとって「有意義な話」が出来たらいいな。いや、必ず有意義な話になる。それは確実だ。
最初の「結婚式をジャックしてやろう」っていたずら心は消え失せていた。彼の心にあるのは、ただ、使命感だけだ。
『そうだ。聖女たちにも、彼女たちの新しい仲間を迎えるという旨を伝えなければ。嘘は良くない。私は何と罪深いことを考えたのだ』
かくして‥
ハヅキたちの結婚式ジャック計画改めハヅキ聖女にスカウト会の計画が綿密に立てられることになった。
① 聖女の素晴らしさをアピールして、ハヅキに「聖女は素晴らしいな」って知ってもらう(もしかしたら、聖女の素晴らしさを知らないかもしれないからな)
② 顔を自然に隠せる新コスチュームを作る。
それは‥
いうなればnew&エレガント聖女服だ。
今までの聖女の美貌を強調したカチューシャタイプ(カチューシャでおでこを出すタイプ)ではなく、顔を隠せるベールタイプ(エレガントなレース仕様。エレガントだが、厚手のベールで顔がぼんやりと隠せる仕様)
『白い聖女服と白いレースのベール。これで、聖女の神々しさを損なわず顔を隠すことが出来る。なぜ今まで考えつかなかったのだろうか』
清らかで美しい聖女の衣装を見ながら、ローブで顔を隠して心細い顔で結婚式に望むハヅキを想像したら、自然と涙が流れた。
人は‥顔じゃない。
顔で判断してしまうのは悪だが、だが‥強い人間、正しい人間ばかりではない。やっぱり‥顔を見た瞬間、一瞬でも‥顔を背けてしまったりすることもあるだろう。そして、直ぐに悔む。背けられたことに傷付いたであろう人を想い、傷付く。両方が傷付くなら、隠した方がずっと「いい」。それをどうこういうのが最もおかしい。
いっそ、聖女全員の顔を全てベールで隠すのはどうだろうか?
人々は、そのベールの下の「美しいであろう」聖女の顔を想像し、幸せな気分になれる‥。
でも、
美しいものを見たら心が弾むのは真実。美しいものは存在するだけでこの世界を明るく照らすのだ。
清らかで美しいものを見て自分の心を顧み‥こころが清められた様な気持ちになれる‥そんな聖女の美貌を隠すのもまた罪深いことではないだろうか‥。
「ああ、神よ。私はどうしたらいいのでしょうか? 」
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