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「イチ、ニ、サン、シ! 関節の可動域を意識して! ロク、シチ、ハチ!」
早朝の北の辺境。
澄み渡る青空の下、ネリネの号令に合わせて、数百人の騎士と領民たちが一糸乱れぬ動きで体操をしていた。
ネリネが導入した『国民総生産性向上体操(ラジオ体操)』である。
「腕を伸ばす時は指先まで意識を! 血液循環を促進し、脳への酸素供給量を最大化させます!」
「オウッ!」
シリウスも、ミモザも、ポポも、全員が真剣な顔で体を動かしている。
かつては魔獣の襲撃に怯えていたこの地は、今や王国で最も健康的で、最も規律正しい『筋肉と効率の楽園』となっていた。
体操が終わり、さあ業務開始という時だった。
ズズズズズ……。
地平線の彼方から、不穏な地響きが聞こえてきた。
「む? 魔獣の群れか?」
シリウスが瞬時に警戒モードに入り、大剣を引き寄せる。
騎士たちも散開し、臨戦態勢をとった。
ネリネはポケットから双眼鏡を取り出し、砂煙の方向を確認する。
「……いえ、魔獣ではありません。あの移動速度、そしてあの無駄に派手な色彩……」
レンズの向こうに見えたのは、金ピカに塗装された馬車の大群だった。
しかも、悪路走行を想定していない装飾過多な馬車輪が、泥に足を取られてガタガタと揺れている。
「……予測はしていましたが、本当に来るとは」
ネリネは深くため息をついた。
「害獣(モンスター)よりもタチの悪い、『厄介事(トラブル)』の到着ですわ」
***
「おい! 押せ! もっと優雅に押さんか!」
「無理です殿下! 車輪が泥に埋まって……!」
「ええい、使えん奴らだ! 僕の靴が汚れたらどうするんだ!」
屋敷の前の広場に到着したのは、泥だらけになった王立近衛騎士団と、傾いた豪華絢爛な馬車だった。
馬車の扉がバン!と開く。
現れたのは、白いフリルのついた服に、宝石ジャラジャラのマントを羽織ったギデオン王子だ。
彼は眉間に皺を寄せ、ハンカチで鼻を押さえながら降り立った。
「くっ……なんだこの田舎臭い空気は! 獣の臭いがするぞ!」
「……獣ではなく、生命力あふれる大地の香りです。王都の排気ガスよりよほど衛生的ですわ」
ネリネが冷ややかに声をかける。
彼女はシリウスと騎士たちを背に従え、仁王立ちで王子を出迎えた。
「あら、ギデオン殿下。事前の予約(アポ)もなしに訪問とは、ビジネスマナーの講習を受け直した方がよろしいのでは?」
「ネリネ!」
王子はネリネの姿――動きやすいパンツルックに、髪をポニーテールにした姿を見て、ハッと息を呑んだ。
そして、ニヤリと勝ち誇ったように笑った。
「ふっ……やはりな」
「はい?」
「見ろ、そのみすぼらしい格好! ドレスも着られず、男のようなズボンを履かされているとは……。やはり君は、この未開の地で虐げられていたんだな!」
王子は両手を広げ、陶酔したように叫ぶ。
「可哀想に! 僕という太陽を失って、君は枯れた花になってしまった! だが安心しろ、僕が来たからにはもう大丈夫だ!」
「……幻覚が見えているようですね。ミモザ、救急車の手配を」
「了解です! ……あ、ここ病院なかったですね」
ネリネの後ろから、ミモザが顔を出す。
王子はミモザを見て、さらに目を丸くした。
「ミモザ! 君までそんな薄汚い格好をして……! なんと酷い! この野蛮な辺境伯に無理やり労働させられているんだな!?」
王子はシリウスを指差し、糾弾する。
「貴様! 『北の黒狼』シリウス・グラン! 我が国の令嬢たちを誘拐し、監禁した罪は重いぞ! 直ちに二人を解放し、私の前で土下座しろ!」
王子の後ろに控える近衛騎士たちが、ガチャリと剣を抜く。
その数、およそ五十名。
対して、辺境の騎士団は二十名ほど。
数では負けている。
だが、シリウスは眉一つ動かさず、ただ静かに前に出た。
「……誘拐? 監禁?」
シリウスの低い声が、広場の空気を震わせる。
その殺気だけで、近衛騎士の馬が怯えていなないた。
「言葉を選べ、若造。ここにいるのは、俺の大切な『家族』と『部下』だ。誰一人として、無理やりここにいる奴なんざいねぇよ」
「家族だと!? ふざけるな! ネリネは僕の……僕の所有物だ!」
王子が地団駄を踏む。
「ネリネ! 意地を張るのはやめろ! 僕が迎えに来てやったんだぞ? 『ごめんなさい、愛しています、一生靴下を探します』と言えば、許してやる!」
「…………」
ネリネは無言で懐から懐中時計を取り出した。
「……現在時刻、午前十時三十分。この無駄な問答に費やした時間、三分二十秒。……損失(ロス)です」
パチン、と時計を閉じる。
そして、王子に向かって淡々と言い放った。
「ギデオン殿下。現状認識能力(リテラシー)が欠如しているようですね。訂正して差し上げます」
ネリネは指を一本立てる。
「一、私は貴方のものではありません。婚約破棄は成立済みです。法的拘束力ゼロです」
「二、私はここで虐げられてなどいません。むしろ、最高執行責任者(COO)として、貴方の年収の三倍は稼いでいます」
「三、貴方の靴下を探す業務は、私のキャリアプランに含まれておりません」
ネリネの言葉がマシンガンのように突き刺さる。
「そして何より……」
ネリネはシリウスの腕に手を添えた。
その自然な動作に、王子が目を見開く。
「この方の横は、貴方の横よりも遥かに『居心地が良い』のです。暖房効率が違いますので」
「な……なな……」
王子は顔を真っ赤にして、ワナワナと震え出した。
プライドの高い彼にとって、自分よりも「野蛮な辺境伯」が選ばれたという事実は、許しがたい屈辱だった。
「だ、騙されるな! ネリネ、君は洗脳されているんだ! そんな筋肉ダルマのどこがいい!」
「筋肉ダルマ? 訂正してください。機能美あふれる『彫刻』です」
「黙れ黙れぇぇッ!」
王子は理性を失い、近衛騎士団に命令を下した。
「やれ! その男を殺せ! ネリネとミモザを力ずくで奪還しろ! 逆らう者は皆殺しだ!」
「はっ!」
近衛騎士たちが一斉に動き出す。
王都のエリート騎士たち。
装備は最新鋭、剣技も洗練されている。
だが。
「……やれやれ。教育的指導が必要ですね」
ネリネは全く動じず、扇子を開いた。
「総員、迎撃(ワークアウト)開始! 日頃のトレーニング成果を見せなさい!」
「オウッ!!!」
辺境の騎士たちが吠えた。
その声量だけで、近衛騎士たちがビクリとすくみ上がる。
「シリウス様」
「おう」
「殺さない程度に。あと、装備品は高く売れますので、なるべく傷つけずに剥ぎ取ってください」
「注文が細かいな……だが、了解だ」
シリウスが大剣を構える。
その顔には、獰猛な狼の笑みが浮かんでいた。
「行くぞ、野郎ども! 王都の温室育ち共に、北の厳しさを教えてやれ!」
「ウオオオオオオッ!!」
衝突の瞬間。
誰もが予想した「数の暴力」は起きなかった。
起きたのは、一方的な「蹂躙(じゅうりん)」だった。
「おらぁ! 重心が高いぞ!」
「なんだその剣速は! 止まって見えるわ!」
「スクワット一万回の脚力を食らえぇぇッ!」
ネリネ式・科学的トレーニングで鍛え上げられた辺境騎士たちは、近衛騎士の攻撃を紙一重でかわし、的確に急所(主に関節技)を突いていく。
「な、なんだこいつら!? 強い……強すぎる!」
「ひぃぃ! 投げ飛ばされたぁ!」
次々と宙を舞う近衛騎士たち。
そして、その中心で。
「邪魔だ」
シリウスが、大剣の腹で近衛騎士を薙ぎ払っていた。
斬るまでもない。
ただの「はたき落とし」で、五人がまとめて吹き飛んだ。
「ひっ……化け物……」
ギデオン王子は、自分の最強の騎士団が、まるで子供扱いされている光景に腰を抜かした。
「な、ななな……」
そこへ、ネリネが優雅な足取りで近づいてくる。
戦場を散歩するかのように、飛んでくる流れ矢を扇子でパシッと払い落としながら。
「お分かりいただけましたか、殿下?」
ネリネはへたり込んだ王子の前で立ち止まり、冷ややかに見下ろした。
「これが『現場力』の差です。会議室で空論を戦わせている貴方たちとは、積んできた経験値(リソース)が違うのです」
「く、来るな! 僕に触れるな! 不敬だぞ!」
王子が後ずさる。
ネリネはため息をつき、ミモザを呼んだ。
「ミモザ様。元婚約者として、引導を渡して差し上げなさい」
「はい! 喜んで!」
ミモザが満面の笑みでやってきた。
そして、王子の胸ぐらを掴み、思いっきり叫んだ。
「ギデオン! アンタの靴下なんて、一生片方見つからなければいいのよ! この穀潰(ごくつぶ)しぃぃッ!」
バチンッ!!
強烈なビンタが、王子の頬に炸裂した。
早朝の北の辺境。
澄み渡る青空の下、ネリネの号令に合わせて、数百人の騎士と領民たちが一糸乱れぬ動きで体操をしていた。
ネリネが導入した『国民総生産性向上体操(ラジオ体操)』である。
「腕を伸ばす時は指先まで意識を! 血液循環を促進し、脳への酸素供給量を最大化させます!」
「オウッ!」
シリウスも、ミモザも、ポポも、全員が真剣な顔で体を動かしている。
かつては魔獣の襲撃に怯えていたこの地は、今や王国で最も健康的で、最も規律正しい『筋肉と効率の楽園』となっていた。
体操が終わり、さあ業務開始という時だった。
ズズズズズ……。
地平線の彼方から、不穏な地響きが聞こえてきた。
「む? 魔獣の群れか?」
シリウスが瞬時に警戒モードに入り、大剣を引き寄せる。
騎士たちも散開し、臨戦態勢をとった。
ネリネはポケットから双眼鏡を取り出し、砂煙の方向を確認する。
「……いえ、魔獣ではありません。あの移動速度、そしてあの無駄に派手な色彩……」
レンズの向こうに見えたのは、金ピカに塗装された馬車の大群だった。
しかも、悪路走行を想定していない装飾過多な馬車輪が、泥に足を取られてガタガタと揺れている。
「……予測はしていましたが、本当に来るとは」
ネリネは深くため息をついた。
「害獣(モンスター)よりもタチの悪い、『厄介事(トラブル)』の到着ですわ」
***
「おい! 押せ! もっと優雅に押さんか!」
「無理です殿下! 車輪が泥に埋まって……!」
「ええい、使えん奴らだ! 僕の靴が汚れたらどうするんだ!」
屋敷の前の広場に到着したのは、泥だらけになった王立近衛騎士団と、傾いた豪華絢爛な馬車だった。
馬車の扉がバン!と開く。
現れたのは、白いフリルのついた服に、宝石ジャラジャラのマントを羽織ったギデオン王子だ。
彼は眉間に皺を寄せ、ハンカチで鼻を押さえながら降り立った。
「くっ……なんだこの田舎臭い空気は! 獣の臭いがするぞ!」
「……獣ではなく、生命力あふれる大地の香りです。王都の排気ガスよりよほど衛生的ですわ」
ネリネが冷ややかに声をかける。
彼女はシリウスと騎士たちを背に従え、仁王立ちで王子を出迎えた。
「あら、ギデオン殿下。事前の予約(アポ)もなしに訪問とは、ビジネスマナーの講習を受け直した方がよろしいのでは?」
「ネリネ!」
王子はネリネの姿――動きやすいパンツルックに、髪をポニーテールにした姿を見て、ハッと息を呑んだ。
そして、ニヤリと勝ち誇ったように笑った。
「ふっ……やはりな」
「はい?」
「見ろ、そのみすぼらしい格好! ドレスも着られず、男のようなズボンを履かされているとは……。やはり君は、この未開の地で虐げられていたんだな!」
王子は両手を広げ、陶酔したように叫ぶ。
「可哀想に! 僕という太陽を失って、君は枯れた花になってしまった! だが安心しろ、僕が来たからにはもう大丈夫だ!」
「……幻覚が見えているようですね。ミモザ、救急車の手配を」
「了解です! ……あ、ここ病院なかったですね」
ネリネの後ろから、ミモザが顔を出す。
王子はミモザを見て、さらに目を丸くした。
「ミモザ! 君までそんな薄汚い格好をして……! なんと酷い! この野蛮な辺境伯に無理やり労働させられているんだな!?」
王子はシリウスを指差し、糾弾する。
「貴様! 『北の黒狼』シリウス・グラン! 我が国の令嬢たちを誘拐し、監禁した罪は重いぞ! 直ちに二人を解放し、私の前で土下座しろ!」
王子の後ろに控える近衛騎士たちが、ガチャリと剣を抜く。
その数、およそ五十名。
対して、辺境の騎士団は二十名ほど。
数では負けている。
だが、シリウスは眉一つ動かさず、ただ静かに前に出た。
「……誘拐? 監禁?」
シリウスの低い声が、広場の空気を震わせる。
その殺気だけで、近衛騎士の馬が怯えていなないた。
「言葉を選べ、若造。ここにいるのは、俺の大切な『家族』と『部下』だ。誰一人として、無理やりここにいる奴なんざいねぇよ」
「家族だと!? ふざけるな! ネリネは僕の……僕の所有物だ!」
王子が地団駄を踏む。
「ネリネ! 意地を張るのはやめろ! 僕が迎えに来てやったんだぞ? 『ごめんなさい、愛しています、一生靴下を探します』と言えば、許してやる!」
「…………」
ネリネは無言で懐から懐中時計を取り出した。
「……現在時刻、午前十時三十分。この無駄な問答に費やした時間、三分二十秒。……損失(ロス)です」
パチン、と時計を閉じる。
そして、王子に向かって淡々と言い放った。
「ギデオン殿下。現状認識能力(リテラシー)が欠如しているようですね。訂正して差し上げます」
ネリネは指を一本立てる。
「一、私は貴方のものではありません。婚約破棄は成立済みです。法的拘束力ゼロです」
「二、私はここで虐げられてなどいません。むしろ、最高執行責任者(COO)として、貴方の年収の三倍は稼いでいます」
「三、貴方の靴下を探す業務は、私のキャリアプランに含まれておりません」
ネリネの言葉がマシンガンのように突き刺さる。
「そして何より……」
ネリネはシリウスの腕に手を添えた。
その自然な動作に、王子が目を見開く。
「この方の横は、貴方の横よりも遥かに『居心地が良い』のです。暖房効率が違いますので」
「な……なな……」
王子は顔を真っ赤にして、ワナワナと震え出した。
プライドの高い彼にとって、自分よりも「野蛮な辺境伯」が選ばれたという事実は、許しがたい屈辱だった。
「だ、騙されるな! ネリネ、君は洗脳されているんだ! そんな筋肉ダルマのどこがいい!」
「筋肉ダルマ? 訂正してください。機能美あふれる『彫刻』です」
「黙れ黙れぇぇッ!」
王子は理性を失い、近衛騎士団に命令を下した。
「やれ! その男を殺せ! ネリネとミモザを力ずくで奪還しろ! 逆らう者は皆殺しだ!」
「はっ!」
近衛騎士たちが一斉に動き出す。
王都のエリート騎士たち。
装備は最新鋭、剣技も洗練されている。
だが。
「……やれやれ。教育的指導が必要ですね」
ネリネは全く動じず、扇子を開いた。
「総員、迎撃(ワークアウト)開始! 日頃のトレーニング成果を見せなさい!」
「オウッ!!!」
辺境の騎士たちが吠えた。
その声量だけで、近衛騎士たちがビクリとすくみ上がる。
「シリウス様」
「おう」
「殺さない程度に。あと、装備品は高く売れますので、なるべく傷つけずに剥ぎ取ってください」
「注文が細かいな……だが、了解だ」
シリウスが大剣を構える。
その顔には、獰猛な狼の笑みが浮かんでいた。
「行くぞ、野郎ども! 王都の温室育ち共に、北の厳しさを教えてやれ!」
「ウオオオオオオッ!!」
衝突の瞬間。
誰もが予想した「数の暴力」は起きなかった。
起きたのは、一方的な「蹂躙(じゅうりん)」だった。
「おらぁ! 重心が高いぞ!」
「なんだその剣速は! 止まって見えるわ!」
「スクワット一万回の脚力を食らえぇぇッ!」
ネリネ式・科学的トレーニングで鍛え上げられた辺境騎士たちは、近衛騎士の攻撃を紙一重でかわし、的確に急所(主に関節技)を突いていく。
「な、なんだこいつら!? 強い……強すぎる!」
「ひぃぃ! 投げ飛ばされたぁ!」
次々と宙を舞う近衛騎士たち。
そして、その中心で。
「邪魔だ」
シリウスが、大剣の腹で近衛騎士を薙ぎ払っていた。
斬るまでもない。
ただの「はたき落とし」で、五人がまとめて吹き飛んだ。
「ひっ……化け物……」
ギデオン王子は、自分の最強の騎士団が、まるで子供扱いされている光景に腰を抜かした。
「な、ななな……」
そこへ、ネリネが優雅な足取りで近づいてくる。
戦場を散歩するかのように、飛んでくる流れ矢を扇子でパシッと払い落としながら。
「お分かりいただけましたか、殿下?」
ネリネはへたり込んだ王子の前で立ち止まり、冷ややかに見下ろした。
「これが『現場力』の差です。会議室で空論を戦わせている貴方たちとは、積んできた経験値(リソース)が違うのです」
「く、来るな! 僕に触れるな! 不敬だぞ!」
王子が後ずさる。
ネリネはため息をつき、ミモザを呼んだ。
「ミモザ様。元婚約者として、引導を渡して差し上げなさい」
「はい! 喜んで!」
ミモザが満面の笑みでやってきた。
そして、王子の胸ぐらを掴み、思いっきり叫んだ。
「ギデオン! アンタの靴下なんて、一生片方見つからなければいいのよ! この穀潰(ごくつぶ)しぃぃッ!」
バチンッ!!
強烈なビンタが、王子の頬に炸裂した。
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