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謁見ー2
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“すー”息を吸って王様に物申すぞ!
「陛下!発言の許可を!」ヒューイ様が立ち上がった。
『っう!先を越された。出鼻挫かれました。』
「私は召喚の場におり、多恵様が召喚のドアからお出ましになったのをこの目で見ております。
その多恵様の言を疑えば女神リリスそのものを疑う事になります」
『おーまさかのヒューイ様の援護射撃』心の中で拍手する。
「しかしヒューイよ。今は他の国と諍いは無いが、過去に乙女が原因で諍いが起こっている。各国王族が一度に集まるとなると楽観は出来ぬ」
『よし!次こそ!』
「陛下!再度発言の許可を!」心はやって鼻息荒くなっちゃった!
「女神リリスから王に”ロナウドのリーフは無くならない”も伝える様に言付かりました」
王様は目を見開き真っ直ぐに私を見つめ黙り込んでしまった。
王様の沈黙に宰相をはじめ皆んな困惑している。
でしょうね~。あんなに難色を示していたんだから。リリスの言ったとおり”ロナウドのリーフ”は最強ワードでした。
「多恵殿どこまで…」王様の瞳が揺らいでいる。
私は王様にアイズトークを試みる。
『皆まで言わないで…本当って分かってくれたらいいから』王様は静かに頷いてくれた。
心の中でガッツポーズをしてアイズトーク成功!と叫んだ。
“うゔーん”王様は咳払いをして
「明日朝一に各国の王へ書簡を儂の名で出そう。それでよいか⁈多恵殿」
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
「しかし陛下!」っと宰相が物申した時!
“ぐーー”っと私のお腹が鳴った。そういえばこちらに来てから何も食べてない。
恥ずかしくてお腹を抱えてその場に座り込んでしまった。
「はっはは~」アーサー王子か涙目で大笑いして
「多恵様には休息が必要な様です。私は陛下の決断に従います」
と言うと、私の前に来て手を差し伸べてくれた。
アーサー王子はウィンクして私を立ち上がらせて
「部屋に食事を用意させましょう。今日はゆっくりおやすみ下さい。陛下。多恵様に退室許可を!」
「うむ。皆も下がってよい」
王妃も王子も立ち上がり王様に礼をして護衛騎士と共に退室して行く。
『めっちゃ恥ずかしかったけど、腹の虫のおかげでなんとかなった』安心したらまた”ぐー”と鳴る。
横を見ると、アーサー王子がまた笑ってる。
少し不貞腐れながら早く帰りたいと思い、デュークさんを探す。
「多恵様。私が部屋までお送りしましょう」自然にアーサー王子がエスコートする。すると背後から、「兄上。多恵様は私が!」ヒューイ様がやってきた。
何この乙女ゲー展開!
「お前は今日1日女神の召喚で疲れておるだろう。私がお送りとどける故休むといい」と言って私を引き寄せる。
「兄上、お忘れか!陛下が決めた乙女様の相手は私だ。私がお送りするのが筋でしょう!」アーサー王子に繋がれている手と反対を握られた。
アーサー王子はさっきまでのくだけた表情から一変冷たい視線をヒューイさんに向け
「ヒューイ。お前は本当にいいのか⁈」
「っつ!」ヒューイさんは言葉を詰まらせアーサー王子を見据えている。
『なんか雲行き怪しい…』2人の間が居心地悪くなって来た。
すると”くー”また私の腹の虫が控えめに鳴る。
『すみません。早く戻りたいっす…』
2人の美丈夫に挟まれ普通なら嬉しいはずなんだけどなぁ…
私の頭上で冷戦が始まり早く逃げたくて周りを見渡すと、離れて待機していたにデュークさんと目が合った。『救世主みっけ!』口パクで“デュークさん助けて!!”と言ってみる。察したデュークさんが来てくれた。
デュークさんが近くに来ると2人はデュークさんに気づき一瞬2人の手が緩んだ。
『ちゃーんす!』2人の手を振りほどいて、あれだけエスコートは恥ずかしいから嫌って言っていたのにデュークさんの手を掴んで
「アーサー殿下、ヒューイ殿下。デュークさんがいらっしゃるので大丈夫です。本日はありがとうございました。お疲れ様でした!」
と早口で挨拶しお辞儀をした。
突然の事で2人の王子とデュークさんは目が点になっている。
『私にご飯を食べさせて下さい!!』心で叫んだ。
頭を上げると口元に手をやりアーサー王子がまた笑っていて
「多恵殿は興味深い方だ。後日お話の時間をいただけますか?!」
と笑顔を向けられる。なんかアーサー王子って曲者っぽい…警戒した方がよさそうだ。
フリーズ解除したヒューイさんが「婚約者がいる兄上がそのような事を仰ると周りの者が誤解します。控えられよ」また2人の雰囲気が悪くなる。
「では、失礼します」とデュークさん手を引っ張って歩いてく。
初めは王子を気にしていたがデュークさんだったが、しばらくするとエスコートしてくれた。
「陛下!発言の許可を!」ヒューイ様が立ち上がった。
『っう!先を越された。出鼻挫かれました。』
「私は召喚の場におり、多恵様が召喚のドアからお出ましになったのをこの目で見ております。
その多恵様の言を疑えば女神リリスそのものを疑う事になります」
『おーまさかのヒューイ様の援護射撃』心の中で拍手する。
「しかしヒューイよ。今は他の国と諍いは無いが、過去に乙女が原因で諍いが起こっている。各国王族が一度に集まるとなると楽観は出来ぬ」
『よし!次こそ!』
「陛下!再度発言の許可を!」心はやって鼻息荒くなっちゃった!
「女神リリスから王に”ロナウドのリーフは無くならない”も伝える様に言付かりました」
王様は目を見開き真っ直ぐに私を見つめ黙り込んでしまった。
王様の沈黙に宰相をはじめ皆んな困惑している。
でしょうね~。あんなに難色を示していたんだから。リリスの言ったとおり”ロナウドのリーフ”は最強ワードでした。
「多恵殿どこまで…」王様の瞳が揺らいでいる。
私は王様にアイズトークを試みる。
『皆まで言わないで…本当って分かってくれたらいいから』王様は静かに頷いてくれた。
心の中でガッツポーズをしてアイズトーク成功!と叫んだ。
“うゔーん”王様は咳払いをして
「明日朝一に各国の王へ書簡を儂の名で出そう。それでよいか⁈多恵殿」
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
「しかし陛下!」っと宰相が物申した時!
“ぐーー”っと私のお腹が鳴った。そういえばこちらに来てから何も食べてない。
恥ずかしくてお腹を抱えてその場に座り込んでしまった。
「はっはは~」アーサー王子か涙目で大笑いして
「多恵様には休息が必要な様です。私は陛下の決断に従います」
と言うと、私の前に来て手を差し伸べてくれた。
アーサー王子はウィンクして私を立ち上がらせて
「部屋に食事を用意させましょう。今日はゆっくりおやすみ下さい。陛下。多恵様に退室許可を!」
「うむ。皆も下がってよい」
王妃も王子も立ち上がり王様に礼をして護衛騎士と共に退室して行く。
『めっちゃ恥ずかしかったけど、腹の虫のおかげでなんとかなった』安心したらまた”ぐー”と鳴る。
横を見ると、アーサー王子がまた笑ってる。
少し不貞腐れながら早く帰りたいと思い、デュークさんを探す。
「多恵様。私が部屋までお送りしましょう」自然にアーサー王子がエスコートする。すると背後から、「兄上。多恵様は私が!」ヒューイ様がやってきた。
何この乙女ゲー展開!
「お前は今日1日女神の召喚で疲れておるだろう。私がお送りとどける故休むといい」と言って私を引き寄せる。
「兄上、お忘れか!陛下が決めた乙女様の相手は私だ。私がお送りするのが筋でしょう!」アーサー王子に繋がれている手と反対を握られた。
アーサー王子はさっきまでのくだけた表情から一変冷たい視線をヒューイさんに向け
「ヒューイ。お前は本当にいいのか⁈」
「っつ!」ヒューイさんは言葉を詰まらせアーサー王子を見据えている。
『なんか雲行き怪しい…』2人の間が居心地悪くなって来た。
すると”くー”また私の腹の虫が控えめに鳴る。
『すみません。早く戻りたいっす…』
2人の美丈夫に挟まれ普通なら嬉しいはずなんだけどなぁ…
私の頭上で冷戦が始まり早く逃げたくて周りを見渡すと、離れて待機していたにデュークさんと目が合った。『救世主みっけ!』口パクで“デュークさん助けて!!”と言ってみる。察したデュークさんが来てくれた。
デュークさんが近くに来ると2人はデュークさんに気づき一瞬2人の手が緩んだ。
『ちゃーんす!』2人の手を振りほどいて、あれだけエスコートは恥ずかしいから嫌って言っていたのにデュークさんの手を掴んで
「アーサー殿下、ヒューイ殿下。デュークさんがいらっしゃるので大丈夫です。本日はありがとうございました。お疲れ様でした!」
と早口で挨拶しお辞儀をした。
突然の事で2人の王子とデュークさんは目が点になっている。
『私にご飯を食べさせて下さい!!』心で叫んだ。
頭を上げると口元に手をやりアーサー王子がまた笑っていて
「多恵殿は興味深い方だ。後日お話の時間をいただけますか?!」
と笑顔を向けられる。なんかアーサー王子って曲者っぽい…警戒した方がよさそうだ。
フリーズ解除したヒューイさんが「婚約者がいる兄上がそのような事を仰ると周りの者が誤解します。控えられよ」また2人の雰囲気が悪くなる。
「では、失礼します」とデュークさん手を引っ張って歩いてく。
初めは王子を気にしていたがデュークさんだったが、しばらくするとエスコートしてくれた。
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