近未来判事「タクヤ」

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事件簿004 『小間物屋』その2

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「理想の奥さんってどんな女性なんだろう?」
ボクは誰に聞くとも無くつぶやいた。

「理想の女性はいても、奥さんに理想は無いわなぁ。」
隣から聞こえた声はとても70歳を越えているとは思えない艶がある。
ボクが女性ならつい甘えてしまいそうな・・・。

グラスの丸い氷でバーボンを弄んでいるじじぃは、このバーで最近よく一緒になる孔明さん。
マスターに聞いてみたら『一番古くて一番飲まない常連』だそうだ。
確かに2杯目を頼むのを見たことが無い。

「孔明さん、理想の女性が理想の奥さんじゃないの?」

「それが一番不幸なパターンかもな。」

「!?」

「人それぞれ、まぁいいじゃまいか。」

「孔明さん、いつもそれだし・・・。」

「ところでタクヤ君、君の理想の女性は?」

「う~ん、美人でスタイル良くて優しくて」

「ふむふむ。」

「センスが良くて、料理が上手くて、明るくて」

「ふ・・・む。」

「人付き合いがうまくてぇ、夜は積極的でぇ」

「マスター!おやすみ!」

「あっ、ちょっ!孔明さん!どこ行くのぉ~!!」
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