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事件簿004 『小間物屋』その3
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「許せませんっ!!」
「ご、ごめんなさい!!」
「え??」
・・・しまった!
「い、いや、なんでもありません。続けてください。」
そうだった。
ここは宮崎地方民事裁判所第13法廷。慰謝料裁判の真っ最中。
いつのまに居眠りしていたボクは、サエに怒鳴られた夢を見ていた・・・。
まずい、仕事仕事。
訴えたのはA美(27歳)。
清楚ななかにも、芯の強さが見える
和服が似合いそうな、なかなかいい女だ。
離婚と慰謝料の請求を訴えられたのは夫のB太(33歳)。
判事の次に人気が無い証券会社の社員。
にきびだらけの顔に無精髭、ぼさぼさ頭。
こんな男でも結婚できるのか・・・。
同時に慰謝料を請求されたのは、B太の浮気相手C子(32歳)。
小太りで、えらの張った顔に、腫れぼったく眠ったような目。
なんでこっちに浮気を???
事実関係を整理すると、こうなる。
この夫婦、結婚して3年になるが、子供ができない。
A美の実家である京都の由緒有る小物屋を継ぎたいのだが、跡継ぎの子供がいることが条件と言われている。
どうしても子供が欲しい。
最初に不妊検査に行ったのはA美。結果は異常無し。
次にB太が同じ病院で検査を受けた。
そして担当の医師D哉(35歳)の口からB太に最悪の結果が知らされた。
「残念ながらあなたは無精子症です。子供を作ることはできません。」
「!!!!」
「ご、ごめんなさい!!」
「え??」
・・・しまった!
「い、いや、なんでもありません。続けてください。」
そうだった。
ここは宮崎地方民事裁判所第13法廷。慰謝料裁判の真っ最中。
いつのまに居眠りしていたボクは、サエに怒鳴られた夢を見ていた・・・。
まずい、仕事仕事。
訴えたのはA美(27歳)。
清楚ななかにも、芯の強さが見える
和服が似合いそうな、なかなかいい女だ。
離婚と慰謝料の請求を訴えられたのは夫のB太(33歳)。
判事の次に人気が無い証券会社の社員。
にきびだらけの顔に無精髭、ぼさぼさ頭。
こんな男でも結婚できるのか・・・。
同時に慰謝料を請求されたのは、B太の浮気相手C子(32歳)。
小太りで、えらの張った顔に、腫れぼったく眠ったような目。
なんでこっちに浮気を???
事実関係を整理すると、こうなる。
この夫婦、結婚して3年になるが、子供ができない。
A美の実家である京都の由緒有る小物屋を継ぎたいのだが、跡継ぎの子供がいることが条件と言われている。
どうしても子供が欲しい。
最初に不妊検査に行ったのはA美。結果は異常無し。
次にB太が同じ病院で検査を受けた。
そして担当の医師D哉(35歳)の口からB太に最悪の結果が知らされた。
「残念ながらあなたは無精子症です。子供を作ることはできません。」
「!!!!」
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