近未来判事「タクヤ」

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事件簿005 『帯久』その1

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☆ 本編 登場人物 ☆

-2035年-

木村タクヤ  35歳 宮崎地方裁判所 判事
真行寺サエ 25歳 宮崎地方裁判所 書記官

真行寺孟徳 52歳 最高裁判所事務総局人事局長 サエの父親

佐藤蜜朗  57歳 菓子舗南風本社工場長
佐藤アツシ 22歳 佐藤蜜朗の息子
南甘男    60歳 菓子舗南風社長
南ヒトミ   22歳 南甘男の一人娘
浦賀草哉  40歳 経営コンサルタント

北名井蔵  65歳 裏金物産社長
北名イカオ 36歳 北名井蔵の息子

龍孔明    74歳 宮崎のぢぢぃ

-1735年-
大岡越前守忠相 58歳 江戸町奉行(南町)

和泉屋与兵衛  62歳 日本橋呉服屋和泉屋主人
帯屋久七     60歳 京橋の帯屋主人
武兵衛       59歳 和泉屋番頭
-----------------------------------------

「今日はパパが来るらしいわよ。」

「ごへっ!!けはっ!がほぉっ!ごほっごほっ!!」

飲みかけたコーヒーが肺に雪崩れ込んだ。
「ま゛、ま゛ぢが?!おばぇのパ△$*じ%がるっ!!ごふぉっ!」

コーヒー混じりの鼻水を垂れ流しながらボクは慌ててトイレに走った。
顔を洗って、寝ぐせ頭を直す。
ネクタイ・・・よし。シャツ・・・3日目だけど、まぁオーケー。

「勘弁して欲しいよなぁ、あのクソおやぢ。」
ボクが慌てている理由は単純。
書記官サエの父親の肩書きは最高裁判所事務総局人事局長。
鼻毛を抜くより簡単に、裁判所があるところなら日本国内どこにでもボクを飛ばすことが出来る人なのだ。ぶるぶるっ。

一人娘のサエを溺愛する局長パパ、何かと理由を作って宮崎に来る。
公私混同だが雲の上の人には関係ないらしい。

「人を裁く人間は常に高潔、清潔たれ。」
来るたびに、そう言いながら『失格』と書かれた赤い付箋紙をボクの全身に何枚も貼り付ける。
「この付箋紙が100枚貯まったら、キミはめでたく日本最北の裁判官になれる。」

「ぎょえぇっ。」
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