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事件簿005 『帯久』その7
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イカオの胸に深々と刺さった果物ナイフ。
「な・・なんじゃこりゃ~・・・」
イカオのシャツに赤い染みが拡がっていく。
「あぁぁ!!お嬢さん!!」
部屋に駆け込んできたのは、ヒトミを心配した南社長から、様子を見てくるよう頼まれた工場長の蜜朗だった。
「お・・おぃぃ・・きゅ・・救急車呼べよ・・・」
壁にもたれて虫の息のイカオを見下ろした蜜朗は、胸に刺さったナイフを無言で引き抜いた。
ぐぼっ!
湧き水のように真っ赤な血があふれてくる。
「すまないが、このまま逝ってくれ・・・」
イカオには、もう悪態をつくだけの余力も残っていなかった。
「こいつを殺したのはワシです!」
「な、何を言ってるの?!」
「お嬢さんを襲ったこいつを、ワシが刺した。そういうことです!!社長にこれ以上辛い思いをさせちゃいかんのです!いいですね!」
深夜の住宅地に何台ものパトカーと救急車のサイレンが鳴り響き始めた頃、その住宅地とは川を挟んで建つオフィスビルの5階に一人の男が立っていた。
そのドアには『株式会社 オフィス浦賀』と書かれたプレートが貼ってある。
インターフォンを押すと不機嫌そうな声が応えた。
「誰だ?こんな時間に。」
「ちょっと聞きたいことがある!あんた、オヤジを騙した詐欺師の居場所を知っているだろう!」
「ぁあ??オヤジ??詐欺師??おまえ誰だ?!」
「な・・なんじゃこりゃ~・・・」
イカオのシャツに赤い染みが拡がっていく。
「あぁぁ!!お嬢さん!!」
部屋に駆け込んできたのは、ヒトミを心配した南社長から、様子を見てくるよう頼まれた工場長の蜜朗だった。
「お・・おぃぃ・・きゅ・・救急車呼べよ・・・」
壁にもたれて虫の息のイカオを見下ろした蜜朗は、胸に刺さったナイフを無言で引き抜いた。
ぐぼっ!
湧き水のように真っ赤な血があふれてくる。
「すまないが、このまま逝ってくれ・・・」
イカオには、もう悪態をつくだけの余力も残っていなかった。
「こいつを殺したのはワシです!」
「な、何を言ってるの?!」
「お嬢さんを襲ったこいつを、ワシが刺した。そういうことです!!社長にこれ以上辛い思いをさせちゃいかんのです!いいですね!」
深夜の住宅地に何台ものパトカーと救急車のサイレンが鳴り響き始めた頃、その住宅地とは川を挟んで建つオフィスビルの5階に一人の男が立っていた。
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インターフォンを押すと不機嫌そうな声が応えた。
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「ぁあ??オヤジ??詐欺師??おまえ誰だ?!」
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