近未来判事「タクヤ」

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事件簿006 『江戸の夢』その12

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「誰だぁ!?チクリやがったのは!!」

「誰にチクるのよ。タクヤが調書を読んだら居眠りすることなんて、その窓の外にいるカラスでも知ってるわよ。」

「あ・・・う、ははは・・・」

「それで?寝るまでに半分くらいは読めたの?」

「う・・ん、いや、まだ・・」

「やっぱりね。まぁ、いいわ。これはサービス。せっかく淹れたから、このお茶飲んでさっさと読んじゃって!」

「はい・・・。」

湯のみからは、春の若葉のようないい香りがする。
口に含むと甘い。上品な香しい匂いが鼻に抜けていく。

「そこに置いてあったお茶の葉、少しもらったわよー。」

「おい!それは証拠品だぞっ!」

「証拠品の一部はもうタクヤのお腹のなか~。」

「・・・くそっ!それにしても、このお茶旨いなぁ。あれ?なんでお茶の葉が証拠品なんだ??」

飲み干した湯のみに残ったわずかな香りを楽しみながら、タクヤは調書の続きを読み始めた。

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