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事件簿006 『江戸の夢』その22
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「うひゃ~!そうこなくちゃ!」
3秒ほどでタクヤ語の解釈を終えた書記官サエの声が法廷に響き渡る。
「容疑は倉庫への放火、現住建造物等放火罪は時効25年。よって、本件は既に時効が成立しているものとして宗健作への訴追は無効とします。」
「あ~う~・・・うう??」
ボクにはとっさに事態の展開が理解出来なかった。
ドボジテ??
「ぬわ~にぃ!?」
別室でサエから聞いた事実は驚くべき内容だった。
健作の放火によって焼死したと思われていた隣家の三人。
実は、その数日前に死亡していたというのだ。
「そんなこと、なんで今さらわかるんだよ!30年前だぞ?焼け残った骨が墓にあるだけだろう!?」
「今の科学捜査ではね、骨を分析すれば、焼けたとき直前まで生きていたのか、死後数日以上経ってから焼かれたのかくらいはわかるのよ。」
「へぇ・・・。」
「宗健作の逮捕で三人の骨が再鑑定されたの。そしたら三人とも火事で燃える前に亡くなっていたことがわかったわけ。それで、改めて三人の身辺を捜査したのね。」
「うんうん。」
身を乗り出したボクの前に、更に分厚くなった調書がドサッと投げられた。
「あとは自分で読みなさい。」
「そんな殺生なぁぁぁ。」
3秒ほどでタクヤ語の解釈を終えた書記官サエの声が法廷に響き渡る。
「容疑は倉庫への放火、現住建造物等放火罪は時効25年。よって、本件は既に時効が成立しているものとして宗健作への訴追は無効とします。」
「あ~う~・・・うう??」
ボクにはとっさに事態の展開が理解出来なかった。
ドボジテ??
「ぬわ~にぃ!?」
別室でサエから聞いた事実は驚くべき内容だった。
健作の放火によって焼死したと思われていた隣家の三人。
実は、その数日前に死亡していたというのだ。
「そんなこと、なんで今さらわかるんだよ!30年前だぞ?焼け残った骨が墓にあるだけだろう!?」
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「へぇ・・・。」
「宗健作の逮捕で三人の骨が再鑑定されたの。そしたら三人とも火事で燃える前に亡くなっていたことがわかったわけ。それで、改めて三人の身辺を捜査したのね。」
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「そんな殺生なぁぁぁ。」
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