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事件簿006 『江戸の夢』その23
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「で、三人の死因はわかったのかね?」
バーのカウンターで孔明じぃさんが目を輝かせている。
本当にこのじじぃは好奇心の塊だ。
たぶん骨になっても世界中を彷徨ってるに違いない。
昔見た海賊の映画にそんなシーンがあった気がする。
「無理心中だったようです。寝たきりの両親を息子夫婦で自宅介護していたそうですが、その息子がメンタルをやられて働けなくなり引き籠ってしまった。さすがに三人の面倒を一人で見るのは無理だと、息子の嫁が逃げ出したそうです。それで息子が両親と心中を図ったんだろうと。」
「よくそこまでわかったな~。」
「家出をしていた奥さんが見つかったんです。三人が死んだことも知らなかったそうです。さっさと男を作って30年間海外にいたとか。」
「同じ30年とはいえ、人それぞれ重さが違うのぉ・・・。」
「あ、そうそう。健作さんの実家の宗家茶輔の提案で、浅草と高千穂がグリーンティロードっていう観光事業を共同でやるそうですよ。」
「ほほぅ。では久しぶりに浅草寺でもお参りしてくるか。」
「お土産待ってますよ!」
家に戻ったタクヤが玄関に近づくと、ドアの前にダンボール箱が置いてあった。
開けてみると見覚えのあるムクムクとした毛皮??
「みゃぉ~。」
「ち、ちえ~~~~っ!!!」
家出してからまだ2週間しかたってないのに、30年ぶりの再会のようにボクは智恵を抱きしめた。
ふと見ると、智恵の首輪にメッセージカードが挿してある。
『見つけたお礼は高千穂宗茶ね。』
見覚えのある女性の文字。
あのお茶って市販されてないじゃん・・・。高千穂まで連れて行けってか・・・。
それにしても、サエが智恵を探してくれてたなんて知らなかった。
「サエのやつ、実は僕に惚れてるな。」
どこからか急に風が吹いてきて、僕の頬を横殴りしていった・・・。
バーのカウンターで孔明じぃさんが目を輝かせている。
本当にこのじじぃは好奇心の塊だ。
たぶん骨になっても世界中を彷徨ってるに違いない。
昔見た海賊の映画にそんなシーンがあった気がする。
「無理心中だったようです。寝たきりの両親を息子夫婦で自宅介護していたそうですが、その息子がメンタルをやられて働けなくなり引き籠ってしまった。さすがに三人の面倒を一人で見るのは無理だと、息子の嫁が逃げ出したそうです。それで息子が両親と心中を図ったんだろうと。」
「よくそこまでわかったな~。」
「家出をしていた奥さんが見つかったんです。三人が死んだことも知らなかったそうです。さっさと男を作って30年間海外にいたとか。」
「同じ30年とはいえ、人それぞれ重さが違うのぉ・・・。」
「あ、そうそう。健作さんの実家の宗家茶輔の提案で、浅草と高千穂がグリーンティロードっていう観光事業を共同でやるそうですよ。」
「ほほぅ。では久しぶりに浅草寺でもお参りしてくるか。」
「お土産待ってますよ!」
家に戻ったタクヤが玄関に近づくと、ドアの前にダンボール箱が置いてあった。
開けてみると見覚えのあるムクムクとした毛皮??
「みゃぉ~。」
「ち、ちえ~~~~っ!!!」
家出してからまだ2週間しかたってないのに、30年ぶりの再会のようにボクは智恵を抱きしめた。
ふと見ると、智恵の首輪にメッセージカードが挿してある。
『見つけたお礼は高千穂宗茶ね。』
見覚えのある女性の文字。
あのお茶って市販されてないじゃん・・・。高千穂まで連れて行けってか・・・。
それにしても、サエが智恵を探してくれてたなんて知らなかった。
「サエのやつ、実は僕に惚れてるな。」
どこからか急に風が吹いてきて、僕の頬を横殴りしていった・・・。
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